半導体メモリー大手の「キオクシアホールディングス」 2026年3月期決算を発表 2027年3月期のアナリスト予想 営業利益4兆2000億円でトヨタ自動車超え?
-キオクシアホールディングス―
半導体メモリー大手の「キオクシアホールディングス」の本社は、「東京都港区芝浦三丁目1-21 田町ステーションタワーS」にあります。社名の「キオクシア」は、日本語の「記憶(Kioku)」と、ギリシャ語で「価値」を意味する「axia(アクシア)」を組み合わせたものです。
「東芝」の経営危機は、2015年の不正会計発覚に始まり、アメリカの「ウェスチングハウス社」の巨額損失が決定打となって債務超過に転落したことで深刻化しました。それにより次々と事業を売却しました。
「東芝」の虎の子であった半導体メモリ事業は、2017年4月1日に「東芝メモリ」が承継しました。2018年6月1日に、アメリカの投資ファンドの「ベインキャピタル」を中心としたコンソーシアムは約2兆円でを買収しました。
2019年10月1日には、「東芝メモリホールディングス」を「キオクシアホールディングス」に、「東芝メモリ」を「キオクシア」に、それぞれ社名変更しました。
● 上場から約17カ月で時価総額が約28倍に!
2024年12月18日に「キオクシアホールディングス」は、東証プライム市場に上場しました。公開価格の1,455円を15円下回る1,440円で初値を付けました。その後、一時1,689円まで上昇し、1,601円で引けました。終値ベースの時価総額は8,630億円となりました。
その後、AI特需によりメモリー市況の激変しました。生成AI普及に伴うデータセンター向け「SSD(NAND型フラッシュメモリー)」の需要爆発です。データセンター向けの高速・大容量NANDメモリー需要が旺盛で、販売単価大きくが上昇し、それに伴い時価総額も急上昇しています。
2026年5月15日(金)の終値時点の時価総額は日本企業全体で4位、24兆円超えの24,273,536百万円です。2024年12月18日の終値時点の時価総額と比べるとわずか約17カ月で約28倍になりました。ただ、2026年5月14日の年初来高値は1株53,490円だったので、53,490円×546,086,290株(発行済株式数)=29,210,156百万円と29兆円超えでした(笑)。
● 2027年3月期の営業利益はトヨタ自動車超え?
「キオクシアホールディングス」は、2026年5月15日に「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」を発表しました。2026年3月期の連結業績(2025年4月1日~2026年3月31日)はほぼ想定内でした。
多くの投資家が注目していたのが、2027年3月期の連結業績予想(2026年4月1日~2027年3月31日)でした。残念ながら「キオクシアホールディングス」は、第1四半期(2026年4月1日~2026年6月30日)の予想しか公表しませんでした。しかし、その数字が物凄かったです。売上高1,750,000百万円(前年同期比74.5%増)、営業利益1,298,000百万円(前年同期比117.5%増)でした。わずか3カ月で営業利益が約1兆3000億円の凄まじい数字です。
2027年3月期のアナリスト予想(コンセンサス)では、売上高7,000,000百万円(前年同期比199.4%増)、営業利益4,200,000百万円(前年同期比382.6%増)です。営業利益が「よんちょうにせんおくえん?」、私は目が点になりました(笑)。
ちなみに営業利益4,200,000百万円は、「トヨタ自動車」が発表した2027年3月期の連結業績予想の営業利益3,000,000百万円を大幅に上回ります。
● 韓国と台湾はもっと凄い!
「サムスン電子」の2026年1〜3月期決算は、営業利益が57.2兆ウォン(約6.2兆円)、「SKハイニックス」の2026年1〜3月期決算は、営業利益が37.6兆ウォン(約4兆円)、「TSMC(台湾積体電路製造)」の2026年1〜3月期決算は、純利益が5,724億台湾ドル(約2.8兆円)と驚異的な利益を上げています。
わずか3カ月の数字なので12カ月の通期予想で、単純計算でこれを4倍すると、「サムスン電子」の営業利益が約24.8兆円、「SKハイニックス」の営業利益が約16兆円、「TSMC(台湾積体電路製造)」の純利益が約11.2兆円と、「GAFAM」もビックリの数字になります。「国家予算かよ!」と突っ込みを入れたくなります。国の中に別の国があるようなものです。それ程に今のAI特需は凄まじいです。
私は1982年頃ら半導体産業が大好きで、1980年代は半導体関連の書籍を読み漁っていました。本来なら日本の主力産業になるべきですが、1991年にNHKスペシャル「電子立国日本の自叙伝」が放送された頃を頂点として、日本の半導体産業は急速に衰退して行きました。
日本企業は半導体部門は次々とリストラして行きました。本来なら花形産業のであるべきなのにまるでお荷物扱いです。「日本政府」も苦境に陥った半導体企業を積極的には助けませんでした。こんなことをしていたら日本はいつか大変な目に合うと思っていたら予想通りそうなりました。
日本から「DRAM」の製造メーカーが消えたのは今となっては本当に痛いです。「エルピーダメモリ」が経営破綻した時に「日本政府」が助けていたら、今回のAI特需での「HBM(高帯域幅メモリ)」の需要爆増の恩恵を受けたと思います。「日本政府」も「経済産業省」もやっと事の重大性に気がつきました。ハッキリ言って遅すぎですが、半導体産業の重要性に気がついたのがせめてもの救いです。
キオクシアホールディングスの連結業績
2026年3月期の連結業績(2025年4月1日~2026年3月31日)は、売上高2,337,628百万円(前年同期比37.0%増)、営業利益870,369百万円(前年同期比92.7%増)となりました。
キオクシアホールディングス 決算短信(PDF:2026/05/15)
2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2027年3月期の連結業績予想(2026年4月1日~2027年3月31日)は、「キオクシアホールディングス」は未発表です。アナリスト予想(コンセンサス)では、売上高7,000,000百万円(前年同期比199.4%増)、営業利益4,200,000百万円(前年同期比382.6%増)と、企業業績が驀進する予想をしています。
「キオクシアホールディングス」は、第1四半期(2026年4月1日~2026年6月30日)の予想は公表しています。売上高1,750,000百万円(前年同期比74.5%増)、営業利益1,298,000百万円(前年同期比117.5%増)です。
キオクシアホールディングスの連結決算(売上高/営業利益)
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2018年3月 1,229,400百万円 456,800百万円
(2018年6月1日に東芝から独立)
2019年3月 1,263,900百万円 116,300百万円
(2019年10月1日にキオクシアホールディングスに社名変更)
2020年3月 987,200百万円 △173,100百万円
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2021年3月 1,178,500百万円 6,600百万円
2022年3月 1,526,500百万円 216,200百万円
2023年3月 1,282,100百万円 △99,000百万円
2024年3月 1,076,584百万円 △252,698百万円
(2024年12月18日に東証プライム市場に上場)
2025年3月 1,706,460百万円 451,748百万円
2026年3月 2,337,628百万円 870,369百万円
2027年3月予想
2027年3月 未発表 (会)
2027年3月 7,000,000百万円 4,200,000百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2026年5月17日時点の数値です。
キオクシアの主力工場である「キオクシア 四日市工場」です。
● 今後の地価上昇は?
「TSMC(台湾積体電路製造)」の熊本県菊池郡菊陽町や「Rapidus(ラピダス)」の北海道千歳市の地価上昇のニュースは頻繁に見たり聞いたりしますが、「キオクシア 四日市工場」周辺の地価上昇は見たり聞いたりする事がありません。「NAND型フラッシュメモリー」の価格急騰はつい最近の出来事なので、「キオクシア 四日市工場」周辺の地価上昇のニュースを今後、見たり聞いたりする可能性があります(Googleマップの衛星写真を引用)。
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