2025年2月15日 (土)

半導体検査装置 半導体テスタでは世界第1位の「アドバンテスト」 2025年3月期の連結決算は、売上高・営業利益共に空前の好決算を予想!

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-アドバンテスト-

 「アドバンテスト(Advantest Corporation)」 は、半導体テスタ(半導体を自動で電気試験し、品質や性能、信頼性を評価する装置)では、現在世界第1位で、アメリカの「テラダイン」と世界シェアを二分しています。東証プライムに上場、本社は東京都千代田区丸の内一丁目6番2号の「新丸の内センタービルディング」にあります。

 「アドバンテスト」 は、1954年に東京都板橋区に「タケダ理研工業」として創業しました。1985年に社名を「アドバンテスト」に変更、半導体試験装置市場におけるトップ・シェアを獲得、世界のトップメーカーになりました。

● 2025年3月期は空前の好決算を予想!
 下記の業績の推移を見ても分かりますが、シリコンサイクルにより業績の振れ幅が凄まじいです。まるで「ジェットコースター」のような業績推移です。ここまで業績の振れ幅が凄まじい大企業は極めて珍しいです。

 私は ”1998年3月期に記録した営業利益866億円を上回る事は二度と無い。” と思っていましたが、2022年3月期に営業利益1,147億円と四半世紀の24年ぶりに更新しました。

 半導体製造装置の業界は、生成AI(人工知能)向けの需要がけん引して空前の活況が続いています。2025年3月期の連結業績予想(2024年4月1日~2025年3月31日)は、売上高7,400億円、営業利益2,260億円と、売上高・営業利益共に過去最高の業績予想をしています。


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アドバンテストの連結決算
 2025年3月期の連結業績予想(2024年4月1日~2025年3月31日)は、売上高740,000百万円(前年同期比52.1%増)、営業利益226,000百万円(前年同期比176.9%増)と、売上高・営業利益共に過去最高の業績予想をしています。

 決算短信(PDF:2025/01/29)
 2025年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

アドバンテストの連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月    257,418百万円    86,616百万円
1999年3月    141,714百万円    30,170百万円
2000年3月    167,123百万円    41,672百万円
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2001年3月    262,214百万円    72,613百万円
2002年3月      95,244百万円 △36,552百万円
2003年3月      97,740百万円 △16,743百万円
2004年3月    174,218百万円    30,960百万円
2005年3月    239,439百万円    60,719百万円
2006年3月    253,922百万円    64,458百万円
2007年3月    235,012百万円    56,792百万円
2008年3月    182,767百万円    22,716百万円
2009年3月      76,652百万円 △49,547百万円
2010年3月      53,225百万円 △11,639百万円
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2011年3月      99,634百万円     6,111百万円
2012年3月    141,048百万円        837百万円
2013年3月    132,903百万円          80百万円
2014年3月    111,878百万円 △36,369百万円
2015年3月    163,329百万円    14,619百万円
2016年3月    162,111百万円    12,597百万円
2017年3月    155,916百万円    13,905百万円
2018年3月    207,223百万円    24,487百万円
2019年3月    282,456百万円    64,662百万円
2020年3月    275,894百万円    58,708百万円
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2021年3月   312,789百万円     70,726百万円
2022年3月   416,901百万円   114,734百万円
2023年3月   560,191百万円   167,687百万円
2024年3月   486,507百万円     81,628百万円

2025年3月期予想
2025年3月  740,000百万円   226,000百万円(会)
2025年3月  728,962百万円   226,326百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2025年2月15日時点の数値です。


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「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」です。驚異的な上方修正です。

 引用資料 アドバンテスト(PDF:2025/01/29)
 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ


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四半期売上高 事業セグメント別

 半導体テスタは、大きく分けて「SoCテスタ(非メモリ・テスタ)」と「メモリ・テスタ」に分かれていますが、市場規模としては「SoCテスタ」の方が遥かに大きいです。

 引用資料 アドバンテスト(PDF:2025/01/29)
 2024年度(2025年3月期) 第3四半期 決算説明会

 「SoCテスタ」は、「ロジック半導体(制御や加工、演算処理などを行う半導体、例としてCPUやGPUなど)」のテスタです。「メモリ・テスタ」は、「DRAM」や「NANDフラッシュメモリ」などのテスタです。


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四半期売上高 地域(出荷先)別

 「台湾」が一番売上高が多いです。世界最大の半導体受託製造企業(ファウンドリ)である「TSMC(台湾積体電路製造股份有限公司)」が最大の顧客だと思われます。日本の市場があまりにも小さいのが悲しいです・・・



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2025年2月14日 (金)

高輪ゲートウェイシティ 「THE LINKPILLAR 1(ザ リンクピラー ワン)-高輪ゲートウェイ駅-港区立芝浦中央公園」を結ぶ歩行者デッキ!

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-高輪ゲートウェイシティ-
 JR東日本は、「高輪ゲートウェイ駅」の周辺で「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」を進めています。国家戦略特別区域計画に認定されている「品川開発プロジェクト」においては、国内外から先進的な企業と人材が集い、多様な交流から新たなビジネス・文化が生まれるまちづくりを目指しています。

 「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに、国際交流拠点として、オフィス、商業、ホテル、コンベンション、文化創造施設などの複合用途の導入を進めるとともに、周辺地域との防災連携などを図ります。また、未来に向けた実験の場として、さまざまな技術の実装やビジネス創出を行う先端的なまちづくりを進めます。

 「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)4街区」は、高輪ゲートウェイ駅前に建設される国際交流拠点「高輪ゲートウェイシティ」の象徴となるツインタワーです。駅直結の立地を活かし、国際的な大企業本社機能の入居を想定したハイグレードオフィスを有するほか、国際会議の誘致を想定した大規模コンベンション・カンファレンス機能を整備します。正式名称は「THE LINKPILLAR 1(ザ リンクピラー ワン)」に決定しています。

 South棟高層のラグジュアリーホテル、North棟高層のルーフトップレストランおよび低層部全体に広がる商業施設等により、世界中からの来街者を迎え、利便性の高い空間を提供します。 

● JR線をオーバーパスする「新駅東側連絡通路」
 「THE LINKPILLAR 1(ザ リンクピラー ワン)-高輪ゲートウェイ駅-港区立芝浦中央公園」を結ぶ歩行者デッキ「新駅東側連絡通路」が建設中です。「高輪ゲートウェイ駅」の周辺は東西の移動手段が絶望的に悪いですが、JR線をオーバーパスする歩行者デッキが開通すると歩行者の移動はかなり改善されます。

THE LINKPILLAR 1(ザ リンクピラー ワン)の概要
◆ 計画名-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)4街区
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目、高輪二丁目
◆ 交通-JR「高輪ゲートウェイ」駅、都営地下鉄・京浜急行電鉄「泉岳寺」駅、JR「品川」駅
◆ 階数-(North)地上29階、塔屋1階、地下3階、(South)地上30階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-(North)161.41m、(South)158.68m
◆ 敷地面積-38,379.25㎡
◆ 建築面積-30,957.17㎡
◆ 延床面積-459,566.53㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-杭基礎、直接基礎
◆ 用途-オフィス、ホテル、商業、コンベンション、カンファレンス、子育支援施設、ビジネス支援施設、駐車場等
◆ 客室数-約200室(JWマリオット・ホテル東京)
◆ 建築主-JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 設計者・監理者-品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)設計共同企業体
◆ デザイナー-(外装デザインアーキテクト・エントランス内装デザイン)ピカード・チルトン、(ホテル内装デザイナー)ヤブ・プッシェルバーグ
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2021年10月25日
◆ 竣工-2025年03月31日予定
◆ オープン-2025年03月27日予定


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「新駅東側連絡通路(THE LINKPILLAR 1(ザ リンクピラー ワン)-高輪ゲートウェイ駅-港区立芝浦中央公園を結ぶ歩行者デッキ)」です(写真提供読者さん)。


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「東海道新幹線」をオーバーパスする必要があるのでかなりの高さを確保しています(写真提供読者さん)。


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東端です。この先で「東海道新幹線」をオーバーパスします(写真提供読者さん)。


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「新駅東側連絡通路」の西端である「THE LINKPILLAR 1(ザ リンクピラー ワン)」との接続部です(写真提供読者さん)。


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「高輪ゲートウェイ駅」との接続部です(写真提供読者さん)。


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「新駅東側連絡通路」は、この先でJR線をオーバーパスして「港区立芝浦中央公園」と接続します(写真提供読者さん)。



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2025年2月13日 (木)

「新宿グランドターミナル」として再編 駅の東西を結ぶ歩行者デッキを建設するための「仮設構台」と作業用車両などを搬入するスロープを設置! 

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-新宿グランドターミナルへの再編-
 新宿駅直近地区においては、東西の移動がしにくいこと、人の滞留空間が不足していること、駅・駅ビルの老朽化が進んでいることなどの課題があります。このため、都が施行者となる土地区画整理事業により、駅ビルの建替えを契機に敷地整序を行いながら、東西デッキ新設、西口及び東口駅前広場の人中心への再構成などにより、「新宿グランドターミナル」として再編していきます。

 引用資料 東京都都市整備局(PDF:2022/03/24)
 新宿駅西口駅前広場における工事について 新宿駅直近地区土地区画整理事業

 新宿駅周辺の大きな課題は西口側と東口側が「分断」している事でした。2020年7月19日に地下の「新宿駅東西自由通路」が開通して通り抜けの利便性は改善されましたが、歩行者動線をさらに強化するために、地上(駅上空)にもデッキも整備します。

● 仮設構台とスロープを設置・工事が複雑すぎてカオスな状態に! 
 「小田急百貨店本館」が解体されて、西口から東口の商業ビル「ルミネエスト」がはっきりと見通せるようになっています。「小田急百貨店本館」の跡地には、地上48階、塔屋1階、地下5階、高さ258.15mの超高層複合ビル「新宿駅西口地区開発計画」を建設中です。

 超高層複合ビル「新宿駅西口地区開発計画」の建設に合わせて、JR新宿駅の線路上をまたいで東西を結ぶ歩行者デッキを建設するための「仮設構台」とそこに作業用車両などを搬入するスロープが設置されています。仮設構台とスロープはデッキを建設するための工事用施設で、仮設の施設なので役目を終えると撤去されます。

 品川駅もそうですが、新宿駅の西口も複数の大規模プロジェクトが同時進行していて、それらが互いに複雑に絡み合っているので、訳が分からないカオスな状態になっています。


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「新宿駅直近地区」です。


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仮設構台とスロープを設置
 超高層複合ビル「新宿駅西口地区開発計画」の建設に合わせて、JR新宿駅の線路上をまたいで東西を結ぶ歩行者デッキを建設するための「仮設構台」とそこに作業用車両などを搬入するスロープが設置されています(写真提供読者さん)。


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「仮設構台」と「スロープ」のアップです(写真提供読者さん)。


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「スロープ」です(写真提供読者さん)。


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「スロープ」です。その先に見えるのが「仮設構台」です(写真提供読者さん)。


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「スロープ」を北側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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新宿駅の「西口地下ロータリー」の工事の様子です(写真提供読者さん)。


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「西口地下ロータリー」から見た「スロープ」です(写真提供読者さん)。


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「西口地下ロータリー」から見た「スロープ」です(写真提供読者さん)。


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「西口地下ロータリー」から見た「スロープ」の出入口です(写真提供読者さん)。



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2025年2月12日 (水)

国家戦略特区 新宿の新たなランドマーク 地上48階、高さ約258mの「新宿駅西口地区開発計画」 「小田急百貨店」の地上躯体が完全に姿を消す!

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-新宿駅西口地区開発計画-

 「小田急電鉄」および「東京地下鉄」が事業主体となる新宿駅西口地区の開発計画について、国家戦略特別区域会議の下に設置された東京都都市再生分科会が開催され、計画概要が発表されています。

 小田急グループの流通業の中核企業である「小田急百貨店」は、「小田急電鉄」が「東京地下鉄(東京メトロ)」と共同して推進する、国家戦略特別区域の都市再生プロジェクトである新宿駅西口地区開発計画の進捗に伴い、2022年10月2日をもって、新宿店本館での営業を終了し、以降、新宿店は「新宿西口ハルク」にて営業を継続します。

 「小田急電鉄」は2022年2月9日に、「小田急電鉄」および「東京地下鉄(東京メトロ)」が推進している「新宿駅西口地区開発計画」において、「東急不動産」を共同事業者候補として選定したと発表しました。

 「小田急電鉄」と「東京地下鉄」は、新宿駅西口地区開発計画において、2022年10月3日以降順次、既存建物の解体工事に着手しました。解体の対象は、小田急百貨店新宿店本館とモザイク通りを含む新宿ミロードとして営業している建物で、10月3日に「小田急百貨店新宿店本館」の解体に着手し、その後順次「新宿ミロード」の解体を行います。

● 2024年3月25日に新築着工!
 「小田急電鉄」と「東京地下鉄、東急不動産」の3社が事業主体となる「新宿駅西口地区開発計画」では、2024年3月25日(月)に3社共同事業「A区」にて「安全祈願祭」を執り行い新築着工しました。

 引用資料 小田急電鉄(PDF:2024/03/25)
 3月25日「新宿駅西口地区開発計画」新築着工 

新宿駅西口地区開発計画の概要
◆ 所在地-東京都新宿区西新宿一丁目1-4,1-5,129-3,129-6及び新宿三丁目1000-4他
◆ 交通-JR・東京メトロ・都営地下鉄・京王電鉄・小田急電鉄「新宿」駅
◆ 階数-地上48階、塔屋1階、地下5階
◆ 高さ-最高部258.15m
◆ 敷地面積-15,718.96㎡
◆ 敷地面積-15,630.20㎡
◆ 延床面積-279,057.38㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-パイルドラフト基礎(地中連続壁、直接基礎と杭基礎を併用)
◆ 用途-商業施設、オフィス、駅施設 等
◆ 建築主-小田急電鉄、東京地下鉄(東京メトロ)、東急不動産
◆ 設計者-日本設計・大成建設設計共同体
◆ 施工者-大成建設
◆ 閉館-2022年10月02日
◆ 解体工事-2022年10月03日~2027年03月末日予定
◆ 着工-2024年03月25日(安全祈願祭)
◆ 竣工-2029年09月下旬予定


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「商業機能イメージ(地下1階・駅コンコース)」です。


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「ビジネス創発機能イメージ」です。


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「オフィス機能イメージ(ロビーエリア)」です。


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「用途断面図」です。


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「位置図」です。南北に細長い敷地で、「小田急百貨店・本館、モザイク通り、新宿ミロード」が再開発の対象になります。


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2024年3月25日に「安全祈願祭」を執り行い新築着工しました。地上躯体は完全に姿を消しています(写真提供読者さん)。


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北端です(写真提供読者さん)。


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南側です(写真提供読者さん)。


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更に南側です(写真提供読者さん)。


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「セメントミルクプラント」です(写真提供読者さん)。


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ブルーのネットで覆われています(写真提供読者さん)。


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「新宿駅西口地区開発計画」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。



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2025年2月11日 (火)

渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟) JR渋谷駅の橋上駅舎化工事 2025年1月中旬の建設状況

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-渋谷スクランブルスクエア-
 
「渋谷駅地区 駅街区開発計画」は、JR渋谷駅の東側に地上47階、地下7階、高さ229.706mの「東棟」、西側に地上13階、地下5階、高さ約76mの「西棟」、東棟と西棟の間に、山手線・埼京線の線路とホームを覆う形で、地上10階、地下2階、高さ約61mの「中央棟」を建設します。施設の正式名称は「渋谷スクランブルスクエア」です。

 「渋谷スクランブルスクエア、東京急行電鉄、東日本旅客鉄道、東京地下鉄」は、「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」を2019年11月1日に開業しました。「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」は、既存建物の解体完了後に本体工事に着手し、2027年度の完成を目指します。

● 東急東横店(西館・南館)の解体工事
 「東急東横店」は、2020年3月31日をもって営業を終了しました。この部分は「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」及び「渋谷駅橋上駅舎」の建設予定地となります。現在、「東急百貨店東横店西・南館解体工事」が行われています。

● JR渋谷駅の橋上駅舎化!
 JR渋谷駅においては、南側にあった埼京線ホームの移設(山手線ホームとの並列化)、山手線の1面2線化、駅コンコースの拡充およびバリアフリー設備の整備等を行い、人々が利用しやすい駅を目指します。2014年4月より駅改良の準備工事に着手し、2015年9月より本体工事に着手しています。

 「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」の建設に合わせて、JR渋谷駅が橋上駅舎化されます。新たにJR渋谷駅の3階に「改札口」が新設されます。


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「全体完成時イメージ」です(引用:JR東日本)。


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先行してJR渋谷駅直上の北側に飛び出した部分が建設されています(引用:JR東日本)。


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「橋上駅舎化工事」の2025年1月中旬の建設状況です(写真提供読者さん)。


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東側から見たJR渋谷駅の橋上駅舎化工事です(写真提供読者さん)。


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角度を変えて見た様子です(写真提供読者さん)。


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角度を変えて見た様子です(写真提供読者さん)。


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西側から見たJR渋谷駅の橋上駅舎化工事です(写真提供読者さん)。


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「クレーン」です(写真提供読者さん)。


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「橋上駅舎」を支える鉄骨の柱です(写真提供読者さん)。


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「橋上駅舎」を支える鉄骨の柱です。この工事に合わせてJR渋谷駅のホームも本設のホームに徐々に作り替えていきます(写真提供読者さん)。



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2025年2月10日 (月)

千代田区 九段南一丁目地区まちづくり 「北街区」に高さ約170mの超高層ビル、「中街区」に高さ約82mの高層ビル 完成イメージ!

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-九段南一丁目地区-

 東京都千代田区の九段南一丁目地区で、新たなまちづくりの機運が高まっています。靖国通りと内堀通り、日本橋川に囲まれた地区を北・中・南の三つの街区に分けて整備するため、勉強会などが開催されています。各街区が連携した一体的なまちづくりに向け、千代田区は「九段南一丁目地区まちづくりガイドライン」を策定しました。

 「九段南一丁目地区」は、エリアを「北街区・中街区・南街区」の三つの街区に分け、それぞれで市街地再開発事業と土地区画整理事業、ビルの個別建て替えを促進します。各街区がアトリウムでつながります。一体的な施設群として供用したい考えです。地区計画では建物の最高高さは170m以下に設定しています。

 引用資料 千代田区・公式ホームページ
 九段南一丁目地区のまちづくりについて

● (仮称)SMBC九段プロジェクト既存地下躯体解体工事
 「三井住友銀行」は、千代田区の九段南一丁目地区中地区の一部で、「(仮称)SMBC九段プロジェクト既存地下躯体解体工事」に着手します。施工者は「鹿島建設」です。工期は2025年3月4日~2026年12月31日までです。

 引用資料 建設通信新聞(2025/02/10)
 鹿島で既存解体着手/九段南一丁目中地区/三井住友銀行


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「3地区一体の整備イメージ」です。

◆ 北街区(高さ約170m)
 九段下駅に直結する「北街区」は、2017年に準備組合が発足しました。事業協力者は住友不動産、コンサルタントとして日建設計が参画しています。敷地内には区営九段住宅や九段生涯学習館などがあります。

 高さ約170m、延床面積約82,000㎡の超高層複合ビルを計画しています。主な用途はオフィス、店舗、貸し会議室、千代田区の施設などです。2025年度に権利変換計画認可の取得、2025年度~2027年度に解体すると共に、2026年度に新築工事に着手し、2029年度以降の完成を見込みます。

◆ 中街区(高さ約82m)
 「中街区」は三井住友銀行が所有します。千代田区は「九段下まちかど広場」と「くだんしたこどもひろば」として暫定利用していますが、土地の借用期間満了に伴い広場を既に閉鎖しました。

 計画地の一部では、鹿島建設が「埋蔵文化財調査のための旧九段ビル別館土間コン・基礎など解体工事」を実施しました。地上21階、高さ約82m、延床面積約42,700㎡の複合施設を計画しています。主な用途はオフィス、店舗、貸し会議室などです。

 1階に帰宅困難者受け入れスペースやにぎわい施設、3階にオフィス、4階・5階に貸し会議室など、6階以上にオフィスを設置します。2028年度の完成を目指します。設計は「日建設計」が担当しています。

◆ 南街区
 「南街区」は東京堂が所有しており、現在は「東京堂千代田ビルディング」があります。中・南街区は土地区画整理事業と合わせて個別での建て替えなどを検討しています。


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「位置図」です。


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北街区の「りそな九段ビル」です(写真提供読者さん)。


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北街区の「九段サウスサイドスクエア」です(写真提供読者さん)。


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奥が「北街区」、手前が「中街区」です(写真提供読者さん)。


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「中街区」です。「中街区」は解体工事が終わっています(写真提供読者さん)。


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「中街区」は、「仮囲い」で囲われています(写真提供読者さん)。


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「仮囲い」の内部です(写真提供読者さん)。


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「南街区」です。白い大きなビルは「東京堂千代田ビルディング」です(写真提供読者さん)。



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2025年2月 9日 (日)

渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟) 東急百貨店東横店西・南館解体工事 解体工事が進み「山手線」のホームが丸見えに!

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-渋谷スクランブルスクエア- 
 「乃木坂46」の新メンバー(6期生)を紹介する3人目「川端晃菜(かわばたひな)」の動画が2月8日に公開されました。現時点で14歳ということは2010年か2011年生まれですよね。凄い時代になったものです・・・

 本題に戻って、「渋谷駅地区 駅街区開発計画」は、JR渋谷駅の東側に地上47階、地下7階、高さ229.706mの「東棟」、西側に地上13階、地下5階、高さ約76mの「西棟」、東棟と西棟の間に、山手線・埼京線の線路とホームを覆う形で、地上10階、地下2階、高さ約61mの「中央棟」を建設します。施設の正式名称は「渋谷スクランブルスクエア」です。

 「渋谷スクランブルスクエア、東京急行電鉄、東日本旅客鉄道、東京地下鉄」は、「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」を2019年11月1日に開業しました。「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」は、既存建物の解体完了後に本体工事に着手し、2027年度の完成を目指します。

● 東急東横店(西館・南館)の解体工事
 「東急東横店」は、2020年3月31日をもって営業を終了しました。この部分は「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」及び「渋谷駅橋上駅舎」の建設予定地となります。現在、「東急百貨店東横店西・南館解体工事」が行われています。

● JR渋谷駅の橋上駅舎化!
 JR渋谷駅においては、南側にあった埼京線ホームの移設(山手線ホームとの並列化)、山手線の1面2線化、駅コンコースの拡充およびバリアフリー設備の整備等を行い、人々が利用しやすい駅を目指します。2014年4月より駅改良の準備工事に着手し、2015年9月より本体工事に着手しています。

 「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」の建設に合わせて、JR渋谷駅が橋上駅舎化されます。新たにJR渋谷駅の3階に「改札口」が新設されます。


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「全体完成時イメージ」です(引用:JR東日本)。


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「東急百貨店東横店西・南館解体工事」の2025年1月中旬の状況です(写真提供読者さん)。


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北側部分を西側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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解体工事が進み「山手線」の島式ホームが丸見えになっています(写真提供読者さん)。


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地下躯体の解体工事の様子です(写真提供読者さん)。


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駅前広場の北側部分です(写真提供読者さん)。


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残っている地上躯体です(写真提供読者さん)。


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南側部分です(写真提供読者さん)。


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アップです(写真提供読者さん)。


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解体工事が進み「山手線」の島式ホームが丸見えになっています(写真提供読者さん)。


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駅前広場の南側部分です。道路の南側は「渋谷サクラステージ」です(写真提供読者さん)。


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すぐ南側の「渋谷サクラステージ」です。


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2023年11月30日に竣工した地上39階、地下4階、高さ179.97mの「渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー」です。



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2025年2月 8日 (土)

「東急百貨店本店」の跡地 地上34階、高さ約156mの「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」 2025年1月に新築着工!

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-東急百貨店本店+Bunkamura-

 「東急、L Catterton Real Estate、東急百貨店」は、渋谷の商業エリアと松濤の住宅エリアの結節点に位置する渋谷区道玄坂二丁目24番土地(現・東急百貨店本店)における開発計画を3社で推進していくことに、2021年5月13日に正式合意しました。今後は本計画の推進のため、本計画の企画検討・設計などを実施していきます。

 渋谷エリアで多数の複合施設の開発・運営や渋谷の魅力向上に向けてさまざまな取り組みを行ってきた東急グループと、グローバルな不動産開発投資会社としてアイコニックな複合施設開発を手掛けるLCREがパートナーシップを組み、隣接するBunkamuraとの一体化により、「感動」「高揚」など真の豊かさを感じる、日本を代表するワールドクラスクオリティの施設を渋谷エリアに創出します。

 「東急、L Catterton Real Estate、東急百貨店」は 、2023年1月31日の東急百貨店本店の営業終了後、2027年度の竣工を目指して3社共同で推進する「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」の計画概要について発表しました。

 東急百貨店 ニュースリリース(PDF:2022/07/21)
 渋谷の新たなシンボル“Shibuya Upper West Project”が2027年度竣工に向け始動!

 ホテルは「スワイヤー・ホテルズ(Swire Hotels)」が展開し、コンテンポラリーラグジュアリーブランド「ザ・ハウス・コレクティブ(The House Collective)」が日本に初進出します。

● 2025年1月に新築着工!
 「東急」は「東急百貨店」(東京都渋谷区)を現在地で建て替える「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」を2025年1月に新築着工しました。

 日刊建設工業新聞(2025/02/07)
 東急/東急百貨店(東京都渋谷区)建替、大林組JVで11・9万平米の新築着工

 設計者は「日建設計、石本建築事務所」、施工者は「大林・東急・西武建設共同企業体(大林組、東急建設、西武建設JV)」が担当します。2029年7月31日の竣工を目指します。

Shibuya Upper West Projectの概要
◆ 計画名-(仮称)Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)
◆ 所在地-東京都渋谷区道玄坂二丁目228番16他(地名地番)
◆ 交通-JR「渋谷」駅、東急東横線・田園都市線「渋谷」駅、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線「渋谷」駅、京王井の頭線「渋谷」駅
◆ 階数-(新築部分)地上34階、地下4階、(Bunkamura)地上8階、地下2階
◆ 高さ-155.7m(155.8mから変更)
◆ 敷地面積-約13,675m(Bunkamura含む)
◆ 建築面積-約11,944㎡(約12,130㎡から変更)
◆ 延床面積-約119,041㎡(約119,720㎡から変更)
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-べた基礎(直接基礎)
◆ 用途-物販店、飲食店、ホテル、共同住宅、美術館、駐車場
◆ 事業主-東急、L Catterton Real Estate、東急百貨店
◆ デザインアーキテクト-Snøhetta
◆ エグゼクティブアーキテクト-株式会社日建設計・株式会社東急設計コンサルタント設計共同事業体
◆ 設計者-日建設計、石本建築事務所
◆ 施工者-大林・東急・西武建設共同企業体(大林組、東急建設、西武建設JV)
◆ 閉店-2023年01月31日
◆ 解体工事-2023年03月15日~2024年06月30日
◆ 着工-2025年01月06日(2024年07月上旬予定から変更)
◆ 竣工-2029年07月31日予定(2028年03月下旬予定から変更)


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「The Sanctuaryイメージ」です。


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「用途配置図」です。 

● 渋谷から東急百貨店が消える!
 「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」には、下層階(地下1階~地上6階)のリテール部分は、ライフスタイルを提案する小売店舗とし、「東急百貨店本店」は入らないようです。2020年3月31日には「東横店」が閉店しています。渋谷から「東急百貨店」が消える事になります。


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「計画地位置」です。


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「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」の2025年1月中旬の状況です(写真提供読者さん)。


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2025年1月に新築着工しました。「建築計画のお知らせ」では、2025年1月6日着工予定となっています(写真提供読者さん)。


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内部の様子です(写真提供読者さん)。


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内部の様子です(写真提供読者さん)。


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「(仮称)Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」の建築計画のお知らせです。数値が修正されています(写真提供読者さん)。


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東急百貨店本店
 営業していた頃の「東急百貨店本店」です。「東急百貨店本店」は、1967年11月1日に「東横店」に替わる本店として開店しました。2023年1月31日に閉店しました。「東横店」と「本店」が閉店したので、渋谷の百貨店は「西武渋谷店」だけになりました。



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2025年2月 7日 (金)

品川区新庁舎整備 品川区役所(品川区本庁舎・議会棟・第三庁舎)の移転 総事業費706億8500万円に増額 2029年9月の開庁を目指す!

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-品川区新庁舎整備-
 1968年に建築された「品川区本庁舎・議会棟・第三庁舎」は、建物本体や設備の老朽化が進んでいる一方、区を取り巻く環境変化や多様化する行政需要に対応する機能が求められています。「耐震改修工事」が行われましたが、建物自体の老朽化が激しく、根本的な解決にはなっていません。

 品川区は、庁舎移転の候補地として、既存庁舎に隣接していたJR広町社宅跡地へ移転する案を軸に、検討を進めています。区有地とJR東日本の所有地を再編する前提で、協議を進めています。

 引用資料 品川区・公式ホームページ
 新庁舎整備

 「広町地区」にはJR東日本が、「東京総合車両センター」の南側に総延床面積約258,000㎡の大規模プロジェクト「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」を進めています。

 品川区の庁舎移転候補地やJR東日本の「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」は、JR京浜東北線・東急大井町線・東京臨海高速鉄道りんかい線「大井町」駅など鉄道3路線が結節する交通至便な立地です。

● 新庁舎の工期を8カ月延伸
 「品川区」は、新庁舎の工期を8カ月延伸します。これに伴い竣工は2028年10月から2029年6月に後ろ倒しになるほか、建設資材の高騰などで工事費は約560億から706億8500万円となる見込みです。

 建設通信新聞(2025/02/06)
 新庁舎工期を8ヵ月延伸/設備納期が遅延、工事費増額/品川区

 日刊建設工業新聞(2025/02/06)
 東京・品川区/新庁舎整備の総事業費706億円、春ごろ建築・設備工事公告

品川区新庁舎整備の概要
◆ 所在地-東京都品川区広町二丁目2-5(住居表示)
◆ 交通-JR京浜東北線・東急大井町線・東京臨海高速鉄道りんかい線「大井町」駅
◆ 階数-地上14階、地下2階
◆ 高さ-約61.7m((屋上設備など設置箇所は約75m以下))
◆ 敷地面積-8,341.08㎡
◆ 延床面積-約61,000㎡
◆ 容積対象面積-約50,000㎡
◆ 構造-鉄骨造、地下部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-庁舎(区役所)
◆ 建築主-品川区
◆ 設計者-(基本・実施設計)日建設計
◆ 着工-2025年度予定
◆ 竣工-2029年06月予定(2028年10月から変更)
◆ 供用開始-2029年09月予定
◆ 概算事業費-706億8500万円(約560億円から増額)


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「地区全体イメージパース」です(引用:品川区)。


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「計画地」です(引用:品川区)。


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「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」の「A-2地区」の建設現場です。この奥に「品川区新庁舎整備」が行われます(写真提供SOCIO34050氏)。


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奥に見えるのは現在の「品川区役所」です(写真提供SOCIO34050氏)。



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2025年2月 6日 (木)

JR側の「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」 京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業 2025年1月中旬の状況

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-京浜急行本線連続立体交差事業-
 「東京都、港区、品川区、京浜急行電鉄」の4者は、「京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業」を進めています。連続立体交差予定区間は、「泉岳寺駅」付近から「北品川」駅の「新馬場駅」付近までの約1.7km(都市計画区間約2.0km)です。予定区間には、「品川駅」と「北品川駅」の2駅があり、合計3ヶ所の踏切を解消し、道路交通を円滑化します。

 現在の「京浜本線品川駅」のホームは、2面3線(単式ホーム+島式ホーム)ですが、島式2面4線に拡張して、地平化及び輸送力向上を行う予定です。

● (仮称)品川駅街区地区
 「京浜急行電鉄」と「JR東日本」は、東京都港区の品川駅高輪口を再整備する「(仮称)品川駅街区地区」の開発計画を明らかにしました。約33,500㎡の敷地を3分割し、駅施設や商業施設、オフィスなどで構成する総延床面積約374,300㎡の施設群を整備します。

 近く東京都に都市計画提案を提出する予定です。2023年度内の都市計画審議会に諮り、都計決定できるよう都と調整しています。2025年度の着工、2036年度の全体完成を目指します。

 計画施設の西側には国道15号をまたぐ歩行者デッキを設けます。駅出口となる敷地北端にも歩行者広場を確保します。敷地を東西・南北に貫く自由通路も複数整備し、回遊性を高めます。

 引用資料 京浜急行電鉄(2023/08/29)
 品川駅街区地区における開発計画について

 引用資料 内閣府(PDF:2023/08/25)
 都市再生特別地区(品川駅街区地区)都市計画(素案)の概要

 計画では、「京浜急行本線連続立体交差事業」で整備される、京急線品川駅の鉄道施設を建物内に配置します。駅と街をつなぐ一体的な都市基盤整備(東西・南北方向の歩行者ネットワーク強化等)や、国際交流拠点にふさわしい都市機能の導入、防災機能強化と先導的な環境都市づくりにより、国際交流拠点・品川の形成に寄与していきたいという考えのもと進められます。

(仮称)品川駅街区地区の概要
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目及び高輪三丁目外
◆ 交通-JR線「品川」駅、京急本線「品川」駅
◆ 敷地面積-約33,500㎡
◆ 延床面積-約374,300㎡
◆ 容積対象床面積-約326,500㎡(計画容積率980%)

(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画の概要
◆ 階数-地上28階、地下3階
◆ 高さ-最高部約150m
◆ 敷地面積-約14,700㎡
◆ 建築面積-約11,000㎡
◆ 延床面積-約165,000㎡
◆ 容積対象床面積-約147,000㎡(計画容積率1,000%)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途- オフィス、店舗、駅施設、駐車場等
◆ 建築主-JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 設計者-(基本設計)JR東日本建築設計・日本設計・日建設計JV、(実施設計)JR東日本建築設計
◆ 施工者-(未定)
◆ 着工-2026年03月下旬予定
◆ 竣工-2031年03月下旬予定


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「京急線」がビルの下を空母の「スキージャンプ」のように駆け上がっていく凄い構造になっています。


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「断面イメージ」です。「京急線」および「京急品川駅」がビルの1階部分にある構造になっています。


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「配置図」です。


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「連続立体交差事業の概要図」です。連続立体交差予定区間は、「泉岳寺駅」付近から「北品川」駅の「新馬場駅」付近までの約1.7km(都市計画区間約2.0km)です。

 引用資料 東京都建設局
 京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業


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現在の「京浜本線品川駅」のホームは、2面3線(単式ホーム+島式ホーム)ですが、島式2面4線に拡張して、地平化及び輸送力向上を行う予定です。「京浜本線品川駅」のホームは、約130m北側に移動します。


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「京急第10ビル」などの跡地です。JR側の「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」の2025年1月中旬の状況です(写真提供読者さん)。


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柱が姿を現しています。この柱が本設なのか?仮設なのか?よく分かりません。品川駅周辺は複数の大規模な工事が同時進行しているので訳が分かりません・・・(写真提供読者さん)。 


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立派な柱です
(写真提供読者さん)。


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「アースドリル掘削機」です。「場所打ちコンクリート拡底杭」を構築しています(写真提供読者さん)。


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「拡底杭」を構築するための「拡底バケット」です(写真提供読者さん)。


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手前の「スライムクリーナー」と奥の「ケーシングチューブ」です(写真提供読者さん)。

● スライム処理
 「スライムクリーナー」でスライム処理を行います。スライム処理は掘削完了後に行う「一次スライム処理」と鉄筋かごを建込んでコンクリート打設する直前に行う「二次スライム処理」があります。
 
 掘削時に発生し、杭の底に沈殿したスライムをそのままにしておくとコンクリートと混ざり杭の支持力に深刻な悪影響を及ぼします。そのために徹底的に除去します。


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「安定液タンク」です(写真提供読者さん)。


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JR品川駅西口の「駅前広場」があった場所です。「京浜本線品川駅」のホームは、約130m北側に移動して、このあたりが「京浜本線品川駅」になります(写真提供読者さん)。


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JR品川駅西口の「駅前広場」があった場所を西側から見た様子です
(写真提供読者さん)。


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「京急品川駅」です。この部分に京浜急行電鉄の地上28階、地下2階、高さ約150mの「(仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)新築計画」が建設されます (写真提供読者さん)。


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「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」の建築計画のお知らせです (写真提供読者さん)。



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