2023年11月30日 (木)

建築家の「安藤忠雄氏」が寄贈 神戸市の「東遊園地内(南エリア)」 オープンした「こども本の森 神戸」

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-こども本の森 神戸-

 神戸市は、建築家の「安藤忠雄氏」から申し出のあった、こどものための図書館を神戸市に建設しました。東遊園地内南エリアのこうべ花時計のそばに、「こども本の森 神戸」を2022年3月25日にオープンしました。

 絵本を中心に、図鑑や写真集、児童文学、震災関連の本など約25,000冊を蔵書しています。これらは、一般財団法人安藤忠雄文化財団、アトリエ安藤忠雄をはじめとする法人・企業各社や個人からの寄附金や、寄贈を受けたものです。

こども本の森 神戸の概要
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区加納町六丁目1-1(東遊園地南エリア)
◆ 階数-地上2階、地下0階
◆ 建築面積-約650㎡
◆ 延床面積-約570㎡(東遊園地管理棟2階部分と接続して一体的な運用)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 着工-2020年11月12日
◆ 竣工-2021年12月15日
◆ オープン-2022年03月25日


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南東側から見た様子です。


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「こども本の森 神戸」は、「こうべ花時計」の北側に建設されました。


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「こども本の森 神戸」です。


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「こども本の森 神戸」のロゴです。


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東遊園地管理棟2階部分と接続し、一体的な運用を図っています。


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「平面図」です。



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2023年11月29日 (水)

福岡市の「シーサイドももち地区」 福岡タワーの西側 地上20階、客室数229室の「プリンスホテル」 2026年春開業予定! 

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-百道浜にプリンスホテル建設-
 「西武・プリンスホテルズワールドワイド」は、福岡市早良区百道浜に基盤ブランドである「プリンスホテル」を冠した全229室のホテルを2026年春に新規開業します。「百道浜プロパティ特定目的会社」との定期建物賃貸借契約により、西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営します。

 引用資料 西武・プリンスホテルズワールドワイド(2023/11/28)
 【西武・プリンスホテルズワールドワイド】「プリンスホテル」ブランドのホテルを福岡市にオープン

 福岡空港から車で約20分の福岡市早良区百道浜に位置し、PayPayドームや福岡タワー、福岡市博物館など、福岡のシンボルが集まる市街地西部のシーサイドエリアにあり、天神からバスを利用して約20分と利便性も高く、リゾートスポットとしても人気があるエリアとなっています。

 全室が博多湾を臨むオーシャンビューの全229室の客室、オールデイダイニングのレストラン、最上階にはクラブラウンジを設置し、「海の風が心地よく体感できるホテル」として誕生します。そのほか、フィットネスジム、約250㎡の多目的ホールを有するホテルです。

百道浜のプリンスホテルの概要
◆ 計画名-(仮称)シーサイドももち開発計画
◆ 所在地-福岡県福岡市早良区百道浜二丁目902-23(仮)
◆ 交通-福岡市地下鉄空港線「西新」駅徒歩約20分
◆ 階数-地上20階
◆ 高さ-約76m
◆ 敷地面積-約3,968㎡
◆ 建築面積-約2,400㎡
◆ 延床面積-約20,642㎡
◆ 用途-ホテル、駐車場
◆ 施設-レストラン、クラブラウンジ、フィットネスジム、多目的ホールほか
◆ 客室数-229室
◆ 建築主-百道浜プロパティ特定目的会社(運営 西武・プリンスホテルズワールドワイド)
◆ 設計者-鹿島建設
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2023年12月頃予定
◆ 開業-2026年春予定


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「ホテル外観イメージ」です。


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「プリンスホテル」の建設予定地です。敷地面積約3,968㎡。です。


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「プリンスホテルの建設予定地」です(引用:西日本新聞)


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すぐ東側は「福岡タワー」です。シーサイドももち地区にあるランドマークタワーで、高さは234mです。


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すぐ西側は、「ネクサス百道レジデンシャルタワー」です。地上27階、地下1階、高さ約96mです。


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東側から、福岡タワー、プリンスホテル、ネクサス百道レジデンシャルタワー、アトモスももち(地上25階、地下1階、高さ約88m)が並ぶことになります。



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2023年11月28日 (火)

岡山市 新アリーナの基本計画素案を発表 観客席5,000席以上のメインアリーナ 事業費は概算で約145億円と試算

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-岡山市がアリーナ整備-

 岡山市は2023年11月27日に、岡山市内を拠点とするプロスポーツ3チームを支援するため、岡山市北区野田の市営住宅跡地への整備を検討している新アリーナの基本計画素案を発表しました。

 物価高騰などを加味した結果、新アリーナ本体の整備費は約118億円で、昨年の基礎調査時に算出した約80億円から増加しています。周辺施設、各種設備も含めた総事業費は概算で計約145億円と試算しました。

 引用資料 山陽新聞デジタル(2023/11/27)
 アリーナ整備 総事業費145億円 岡山市素案 歩行者用デッキも計画

 素案では、本体はバレーボールコート3面分で、観客席5,000席以上のメインアリーナとコート2面分のサブアリーナのほか、VIP室やラウンジなどを備えます。施設面積は基礎調査から約2,300㎡拡大して約13,300㎡としています。

 加えて、観客を安全に誘導するため、アリーナと隣接する「北長瀬未来ふれあい総合公園」を結ぶ歩行者用のペデストリアンデッキの建設も計画、デッキや映像設備の整備に伴う事業費は概算で約27億円と示しました。岡山市は新アリーナを巡り、財政負担を含めて岡山県に協力要請を続けていますが、現時点で進展はありません。


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「新アリーナの完成イメージ」です。岡山市が示した素案によると、メインアリーナやサブアリーナなどを整備、メインアリーナには5,000席以上の観客席を設けるなどして、各プロスポーツの上位リーグの参入条件を満たすようにします。


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「新アリーナの完成イメージ」です。アリーナはどこ? と探してしまいますが、完成イメージの右上に小さく描かれています。

● 北長瀬未来ふれあい総合公園
 たくさんの緑や岡山ドームがある部分は、「北長瀬未来ふれあい総合公園」です。岡山操車場跡地に総合公園として整備しています。私的には、前から「北長瀬未来ふれあい総合公園にアリーナを整備したらいいのに、そうしたらJR北長瀬駅もより近いのに・・・」と思っていましたが、実現しないようです。

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最寄り駅となる「JR北長瀬駅」の駅前広場です。「北長瀬駅」は下り線の「岡山駅」の次の駅です。


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「JR北長瀬駅」のホームです。相対式2面2線の地上駅で橋上駅舎となっています。



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2023年11月27日 (月)

バスケットボール「B.LEAGUE(Bリーグ)」 バスケット王国・愛知 愛知県では4カ所のアリーナが建設中もしくは建設予定!

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-B.LEAGUE(Bリーグ)-
 「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(略称: B.LEAGUE)」は、日本のプロバスケットボールリーグです。2015年4月1日に創立され、2016年から開始され、B1、B2リーグ(Bリーグの1部および2部)があります。「B1リーグ」は、現在24チーム(東地区8チーム、中地区8チーム、西地区8チーム)で構成されています。

 日本でも近年バスケットボール人気が盛り上がっています。「琉球ゴールデンキングス」は、「沖縄アリーナ」の開業効果で大幅な集客増となっています。首都圏では次々と1万人クラスのアリーナ建設が動き出しています。

● バスケット王国の愛知県では4カ所のアリーナ建設へ!
 「バスケット王国」と呼ばれる愛知県では、バスケット人気が高く、2023年11月時点ではB1リーグの4チームが本拠地を置いています。「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(愛知県名古屋市)、ファイティングイーグルス名古屋(愛知県名古屋市) 、シーホース三河(愛知県刈谷市)、三遠ネオフェニックス(愛知県豊橋市、静岡県浜松市)」です。その4チームが新アリーナを建設中もしくは建設予定です。

◆ 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ-愛知県は新体育館「愛知国際アリーナ」を建設中ですが、「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 」のホームアリーナとなります。
◆ ファイティングイーグルス名古屋-名古屋市の「みなとアクルス」に新アリーナを建設予定です。
◆ シーホース三河-「シーホース三河」と「アイシン」は、愛知県安城市 に「アリーナ建設プロジェクト」を始動します。2026-27シーズンからホームアリーナとなる予定です。
◆ 三遠ネオフェニックス-豊橋市は、豊橋公園の豊橋球場を解体して新アリーナを建設する予定です。

 引用資料 シーホース三河
 「アリーナ建設プロジェクト」始動 2026年 愛知県安城市に三河安城交流拠点(アリーナ)が誕生


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ファイティングイーグルス名古屋のホームアリーナ

 「豊通ファイティングイーグルス(株)」は、Bリーグ2026-27シーズンより、名古屋市内の「みなとアクルス」に新設予定のアリーナをFE名古屋のホームコートとして活動することを検討しています。新設予定のアリーナは「新B1クラブライセンス取得」に必要な施設基準を満たした施設となる予定です。

 引用資料 ファイティングイーグルス名古屋(2022/11/22)
 新ホームアリーナ建設計画について


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愛知国際アリーナ

 現在の「愛知県体育館」は1964年に完成しました。愛知県を代表するアリーナですが、老朽化に加え、使い勝手の悪い動線など、国際大会の水準を満たしていません。愛知県は2026年夏季アジア大会などに向け、現在地から約800m北側への移転新築を検討してきました。

 愛知県は「愛知県新体育館整備・運営等事業」の落札者を、前田建設工業とNTTドコモが代表の8社コンソーシアム「Aichi Smart Arenaグループ」に決定しました。

 構成企業は、「前田建設工業、NTTドコモ、Anschutz Sports Holdings(AEG)、三井住友ファイナンス&リース、東急、中部日本放送、日本政策投資銀行、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド」の8社となっています。

 計画地は「名城公園北園」の一部で、メインアリーナとサブアリーナ、多目的ホールで構成します。外観デザインは、隈研吾氏デザインの「樹形アリーナ」です。建築面積約26,700㎡(現体育館の3.5倍)、延床面積約58,400㎡(現体育館の3.4倍)、最大収容人数17,000人(現体育館の2.3倍)で、国内だけでなく、世界最高クラスのアリーナへ生まれ変わります。

 愛知県 公式ホームページ
 愛知県新体育館整備・運営等事業について

 「愛知県」は2022年7月7日に、名古屋市北区の名城公園内に建設する新体育館の起工式を挙行しました。現体育館は名古屋城近くにあるが老朽化していました。2025年夏に開館し、2026年夏季アジア競技大会の会場となる予定です。

愛知国際アリーナの概要
◆ 所在地-愛知県新体育館整備・運営等事業
◆ 所在地-愛知県名古屋市北区名城一丁目(名城公園北園の一部)
◆ 階数-地上5階
◆ 高さ-最高部約41m(現体育館の2.0倍)
◆ 敷地面積-約46,000㎡
◆ 建築面積-約26,700㎡(現体育館の3.5倍)
◆ 延床面積-約58,400㎡(現体育館の3.4倍)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 施設の構成-メインアリーナ、サブアリーナ・多目的ホール
◆ 最大収容人数-立ち見を含め17,000人(現体育館の2.3倍)
◆ コンソーシアム-Aichi Smart Arenaグループ(前田建設工業、NTTドコモ、Anschutz Sports Holdings(AEG)、三井住友ファイナンス&リース、東急、中部日本放送、日本政策投資銀行、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド)
◆ 事業の範囲-統括マネジメント業務・設計建設業務・維持管理業務・運営業務 等
◆ 設計・建設期間-2021年06月~2025年03月まで
◆ 維持管理・運営期間-2025年04月~2055年03月まで(30年間)
◆ オープン-2025年夏予定
◆ 落札額-199億9910万円(税込み)


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名古屋ダイヤモンドドルフィンズのホームアリーナ
 バスケットボールの国際大会を想定したイメージです。観客席は15,000席確保できる計画です。「愛知国際アリーナ」が完成すると「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」のホームアリーナとなります。「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」の前身は「三菱電機男子バスケットボール部」です(引用:愛知県)。

 
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「愛知国際アリーナ」の建設地です。「名古屋城」のすぐ北側の名城公園北園内です(引用:愛知県)。



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2023年11月26日 (日)

トヨタグループの拠点である「刈谷市」 刈谷駅前に上場する年商1兆円以上の本社が5社(デンソー、アイシン、豊田自動織機、ジェイテクト、トヨタ紡織)も立地!

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-刈谷市-
 「刈谷市」と言われても名古屋都市圏以外の人は具体的なイメージが湧かないと思いますが、実はトヨタグループの本社の集積地になっています。トヨタ自動車の本社は豊田市にありますが、トヨタグループを支える売上高が1兆円を超える東証プライム市場に上場する企業の本社が5社もあります(Googleマップの衛星写真を引用)。

 具体的には、2023年3月期の売上高順では、「デンソー(6,401,320百万円)、アイシン(4,402,823百万円)、豊田自動織機(3,379,891百万円)、ジェイテクト(1,678,146百万円)、トヨタ紡織(1,604,036百万円)」の5社です。

 JR・名古屋鉄道「刈谷駅(かりやえき)」の近くに5社の本社が集積しています。JR東海道本線を挟んで北側に「デンソー、アイシン、ジェイテクト」、南側に「豊田自動織機、トヨタ紡織」の本社があります。

 「刈谷市」の面積は50.39平方キロ、2023年10月1日の推計人口は153,599人である事を考えると驚異的です。日本でも最も恵まれている地方都市の1つと言って過言ではありません。

トヨタグループの本社
◆ デンソー-愛知県刈谷市昭和町一丁目1
◆ アイシン-愛知県刈谷市朝日町二丁目1番地
◆ 豊田自動織機-愛知県刈谷市豊田町二丁目1番地
◆ ジェイテクト-愛知県刈谷市朝日町一丁目1番地
◆ トヨタ紡織-愛知県刈谷市豊田町一丁目1番地

● トヨタを支えるトヨタ御三家
 トヨタ自動車の強さは、トヨタ自動車が強いのは勿論ですが、トヨタグループが強いためです。その中でも「トヨタ御三家」と呼ばれるのが「デンソー、アイシン、豊田自動織機」です。いずれも売上高3兆円を超える大企業です。

 トヨタ自動車とトヨタ御三家の関係は、単純な主従関係ではありません。表向きはトヨタグループの一員ですが、「付かず離れず」の緊張感があります。いずれもトヨタ自動車が筆頭株主ですが、株式の4分の1以下しか所有していません。


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デンソー(DENSO)
 「デンソー(DENSO)」は、愛知県刈谷市を本拠におく自動車部品メーカーです。自動車部品で国内最大手で、世界ではドイツの「ボッシュ」に次いで2位です。技術力に定評があります。「トヨタ自動車」の出資比率は24.16%(2023年3月31日現在)で、トヨタ自動車とは「付かず離れず」の絶妙な関係を維持しています。

デンソーの連結決算(売上高/営業利益)
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2000年3月   1,883,407百万円    116,682百万円
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2001年3月   2,014,978百万円    123,526百万円
2002年3月   2,401,098百万円    133,340百万円
2003年3月   2,332,760百万円    159,893百万円
2004年3月   2,562,411百万円    188,659百万円
2005年3月   2,799,949百万円    213,895百万円
2006年3月   3,188,330百万円    266,559百万円
2007年3月   3,609,700百万円    303,068百万円
2008年3月   4,025,076百万円    348,652百万円
2009年3月   3,142,665百万円   △37,309百万円
2010年3月   2,976,709百万円    136,640百万円
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2011年3月   3,131,460百万円    188,331百万円
2012年3月   3,154,630百万円    160,732百万円
2013年3月   3,580,923百万円    262,376百万円
2014年3月   4,095,925百万円    377,696百万円
2015年3月   4,309,787百万円    331,376百万円
2016年3月   4,524,522百万円    315,728百万円
2017年3月   4,527,148百万円    330,551百万円
2018年3月   5,108,291百万円    412,676百万円
2019年3月   5,362,772百万円    316,196百万円
2020年3月   5,153,476百万円      61,078百万円
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2021年3月   4,936,725百万円    155,107百万円
2022年3月   5,515,512百万円    341,179百万円
2023年3月   6,401,320百万円    426,099百万円

2024年3月期予想
2024年3月   7,000,000百万円    630,000百万円(会)
2024年3月   7,136,620百万円    637,720百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。


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アイシン(AISIN)

 「アイシン(AISIN)」は、愛知県刈谷市を本拠におく自動車部品メーカーです。AT(自動変速機)世界首位です。2021年4月1日に「アイシン精機」が子会社である「アイシン・エィ・ダブリュ」を吸収合併し、現商号に変更しました。「トヨタ自動車」の出資比率は24.80%(2023年3月31日現在)です。

アイシンの連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月      934,797百万円      29,971百万円
1999年3月      907,755百万円      28,325百万円
2000年3月   1,000,643百万円      50,795百万円
-----------------------------------------
2001年3月   1,128,484百万円      64,816百万円
2002年3月   1,221,916百万円      60,644百万円
2003年3月   1,408,012百万円      80,600百万円
2004年3月   1,605,252百万円      86,768百万円
2005年3月   1,829,064百万円      95,110百万円
2006年3月   2,120,588百万円    118,096百万円
2007年3月   2,378,611百万円    131,034百万円
2008年3月   2,700,405百万円    180,484百万円
2009年3月   2,214,492百万円     △3,489百万円
2010年3月   2,054,474百万円      87,546百万円
-----------------------------------------
2011年3月   2,257,436百万円    137,266百万円
2012年3月   2,304,168百万円    121,832百万円
2013年3月   2,529,964百万円    148,892百万円
2014年3月   2,822,215百万円    171,196百万円
2015年3月   2,963,971百万円    165,752百万円
2016年3月   3,245,985百万円    192,722百万円
2017年3月   3,562,622百万円    228,691百万円
2018年3月   3,908,937百万円    253,808百万円
2019年3月   4,043,110百万円    205,562百万円
2020年3月   3,784,585百万円      56,129百万円
----------------------------------------
2021年3月   3,525,799百万円    145,332百万円
2022年3月   3,917,434百万円    182,011百万円
2023年3月   4,402,823百万円      57,942百万円

2024年3月期予想
2024年3月   4,900,000百万円    210,000百万円(会)
2024年3月   4,884,230百万円    218,430百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。


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豊田自動織機

 「豊田自動織機」は、愛知県刈谷市を本拠におく自動車部品メーカーです。「フォークリフト」が世界首位となっています。1926年11月18日に「豊田佐吉氏」が創業しました。トヨタグループの本家・源流にあたり、現在の「トヨタ自動車」は、自動車部門が分社化したものです。「トヨタ自動車」の出資比率は24.67%(2023年3月31日現在)です。

豊田自動織機の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月      572,698百万円     32,729百万円
1999年3月      558,875百万円     24,813百万円
2000年3月      625,772百万円     28,867百万円
-----------------------------------------
2001年3月      767,382百万円     47,304百万円
2002年3月      980,163百万円     46,330百万円
2003年3月   1,069,218百万円     52,477百万円
2004年3月   1,164,378百万円     52,631百万円
2005年3月   1,241,538百万円     53,120百万円
2006年3月   1,505,955百万円     64,040百万円
2007年3月   1,878,398百万円     89,954百万円
2008年3月   2,000,536百万円     96,853百万円
2009年3月   1,584,252百万円    △6,621百万円
2010年3月   1,377,769百万円     22,002百万円
-----------------------------------------
2011年3月   1,479,839百万円     68,798百万円
2012年3月   1,543,352百万円     70,092百万円
2013年3月   1,615,244百万円     77,098百万円
2014年3月   2,007,856百万円    107,691百万円
2015年3月   2,166,661百万円    117,574百万円
2016年3月   1,696,856百万円    137,026百万円
2017年3月   1,675,148百万円    127,345百万円
2018年3月   2,003,973百万円    147,445百万円
2019年3月   2,214,946百万円    134,684百万円
2020年3月   2,171,355百万円    128,233百万円
-----------------------------------------
2021年3月   2,118,302百万円    118,159百万円
2022年3月   2,705,183百万円    159,066百万円
2023年3月   3,379,891百万円    169,904百万円

2024年3月期予想
2024年3月   3,600,000百万円    200,000百万円(会)
2024年3月   3,633,480百万円    216,830百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。


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ジェイテクト

 「ジェイテクト」は、愛知県刈谷市を本拠におく自動車部品メーカーです。2006年1月1日に「光洋精工」と「豊田工機」が合併して誕生しました。主力製品は自動車の「ステアリング、駆動系部品、軸受(ベアリング)、工作機械、メカトロニクス製品」などです。「トヨタ自動車」の出資比率は22.5%(2023年3月31日現在)です。

ジェイテクトの連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
2022年3月   1,428,426百万円    36,401百万円
2023年3月   1,678,146百万円    49,325百万円

2024年3月期予想
2024年3月   1,850,000百万円    -----------(会)
2024年3月   1,862,200百万円    75,100百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。


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トヨタ紡織

 「トヨタ紡織」は、愛知県刈谷市を本拠におく自動車部品メーカーです。自動車内装品と自動車用フィルターが主力となっています。「トヨタ自動車」の出資比率は31.00%(2023年3月31日現在)です。

トヨタ紡織の連結決算(売上高/営業利益)
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2022年3月   1,421,451百万円    60,290百万円
2023年3月   1,604,036百万円    47,672百万円

2024年3月期予想
2024年3月   1,970,000百万円    93,000百万円(会)
2024年3月   1,897,133百万円    87,967百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。



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2023年11月25日 (土)

シリコンアイランド九州 「TSMC(台湾積体電路製造)」の第2工場は5ナノ世代?、第3工場は3ナノ世代?、第4工場は熊本県外?

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-TSMC-
 熊本県菊陽町の「TSMC」の新工場は2022年4月21日に着工、2024年末までに生産開始を目指しています。TSMCは市場ニーズに応えるため、既に公表済みの22/28ナノメートルに加えて、12/16ナノメートル FinFETプロセス技術による製造も担えるようJASMの能力を強化し、月間生産能力を55,000枚(300mmウェーハ)に増強する予定です(写真提供@祥明氏)。

 「TSMC」が日本で検討している2番目の工場を熊本県菊陽町付近に建設する方向で調整に入ったと、2023年2月24日付の「日刊工業新聞」が報じました。

 2023年9月7日の「ニュースイッチ」を引用すると ”23年7月、台湾積体電路製造(TSMC)の経営幹部がひそかに来日し、経済産業省幹部らと会談した。主な目的は新工場への補助金の“確約”を得るためだが、対象の新工場は24年春にも着工予定の第2工場ではないという。「第3工場までの補助金確約はすでに得られているので、今回の来日は第4工場に関する交渉だったようだ」(事情通)。水面下の話し合いは想定以上の速さで進んでいる。” という内容です。

 引用資料 ニュースイッチ(2023/09/07)
 TSMCは早くも第4工場…「半導体狂想曲」に期待と不安、熱狂の陰で、奥が忍び寄る課題

 要約すると、「第2工場・第3工場」は、「第1工場」の隣接地もしくは近隣、「第4工場」は別の場所という事です。熊本県内か熊本県外かは不明です。いずれにしても「第4工場」は、凄まじい誘致合戦になりそうです。

● ブルームバーグから新たな情報
 「ブルームバーグ」から2023年11月21日に新たな情報がありました。半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県内に3つ目の工場を設け、最先端半導体の製造を検討していることが分かりました。

 Bloomberg(2023/11/21)
 TSMCが熊本県に3つ目の半導体工場、3ナノ品生産も検討-関係者

 ”日本企業が長年積み上げてきた半導体製造装置や部材・原料分野での重要な役割が、TSMCなどの半導体製造大手にとって「代えがたい魅力」になっているという。”とのことです。

● 第2工場は5ナノ世代の可能性も?
 ”TSMCは既に熊本県菊陽町に、主に12ナノ半導体などを製造する第1工場を建設中。第2工場を建設し5ナノ世代を製造する計画もある。”とあります。第2工場は5ナノ世代の可能性もあるようです。

● 第3工場は3ナノ世代の可能性も?
 ”検討中の第3工場では、量産段階として最先端の回路線幅が3ナノメートル(ナノは10億分の1)半導体の製造も視野に入っているという。”とあります。第3工場は3ナノ世代の可能性もあるようです。

 現在の最先端である3ナノメートルですが、第3工場が稼働する頃には、3ナノの技術は1~2世代遅れている可能性は高いものの、様々な世代の半導体がそろう事になります。

● 第4工場は熊本県外になる可能性も?
 ”第4工場の可能性も模索されているが、土地などの不足により北九州市など熊本県外になる可能性もあるとした。”とあります。Googleマップの衛星写真を見ても近隣に「第4工場」を建設するのは難しそうです。

 半導体製造の前工程では、「超純水」により各工程で頻繁に洗浄します。超純水とは、河川水や工業用水などの水から限りなく不純物を取り除いてH2Oに限りなく近づけた超高純度な水のことです。

 熊本では、多くの場合「地下水」から「超純水」を製造します。半導体工場では大量の「超純水」を使用するので、大量の「地下水」の確保が必要です。「河川水」などの新たな方法で水を確保しないとこれ以上の半導体工場の建設は難しいと思います。


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TSMC(台湾積体電路製造)
 「第1工場」が建設中ですが、多くの情報を見ると「第2工場」は「第1工場」の東側の隣接地に建設するようです。何の根拠もありませんが、私は「第3工場」は「第1工場」の西側の隣接地だと妄想しています。近くには「SONY」も半導体の新工場を建設する予定なので、土地の確保よりも、最大のネックとなるのは工業用水となる「水」の確保です(Googleマップの衛星写真を引用)。



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2023年11月24日 (金)

バスケットボール「B.LEAGUE(Bリーグ)」 首都圏では1万人クラスのアリーナを続々と建設 関西でもアリーナ建設機運が高まって欲しい!

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-神戸アリーナプロジェクト-
 「NTT都市開発」が開発を行い、「One Bright KOBE」が運営を担う「神戸アリーナプロジェクト」は、2025年2月竣工、大阪・関西万博の開幕時期の2025年4月開業に向け、2023年4月18日に起工し、「地鎮祭」を執り行いました。

 引用資料 NTT都市開発(2023/04/18)
 「神戸アリーナプロジェクト」における新築工事着工についてB.LEAGUE「西宮ストークス」本拠地、多様なイベントに対応する次世代アリーナ

 プロバスケットボールB.LEAGUEに所属する「神戸ストークス(B2)」の本拠地をはじめとするスポーツ興行や音楽興行、MICEなど、多様な興行や演出に対応できる収容客数約1万人規模の最先端アリーナが、神戸の新たなランドマークとなり、魅力的なスポーツ・エンターテイメントのコンテンツを通し、市民だけでなく国内外から、人びとが何度も訪れ交流が生まれる賑わい拠点を創造します。

● B.LEAGUE(Bリーグ)
 「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(略称: B.LEAGUE)」は、日本のプロバスケットボールリーグです。2015年4月1日に創立され、2016年から開始され、B1、B2リーグ(Bリーグの1部および2部)があります。「B1」は、現在24チーム(東地区8チーム、中地区8チーム、西地区8チーム)で構成されています。

 日本でも近年バスケットボール人気が盛り上がっています。「Bリーグ」の入場者状況はどんなものでしょうか? 私が想像していたより多くてちょっと驚きました。

 引用資料 B.LEAGUE(2023/11/07)
 Bリーグが5日時点の入場者状況を発表…Bプレミア基準の平均4000人超えは計20クラブ

 「琉球ゴールデンキングス」は、「沖縄アリーナ」の開業効果絶大ですね。首都圏では次々と1万人クラスのアリーナ建設が動き出しています。関西でも「大阪エヴェッサ」や「京都ハンナリーズ」などの新アリーナ建設機運が高まって欲しいです。そのそも「B.LEAGUE」のチームが首都圏や関東に集中し過ぎているのが一番の問題ですが・・・

● B.LEAGUE(Bリーグ)の演出が凄すぎる!
 私は「B.LEAGUE(Bリーグ)」の試合を見に行った事はないのですが、「YouTube」で動画を見て度肝を抜かれました。「サーチライト、レーザー光線、炎、LEⅮ」などの演出、それに「ペンライト」、まるでアーティストやアイドルのライブですね。人気の理由が分かりました。

 YouTube
 【琉球ゴールデンキングス】オープニング演出 2023/5/12 琉球ゴールデンキングス VS 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ CHAMPIONSHIP クォーターファイナル GAME1

B1 2023-24シーズン平均入場者数(2023年11月5日時点)
01 琉球ゴールデンキングス(沖縄県)-7,140人
02 アルバルク東京(東京都)-6,527人
03 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(愛知県)-5,487人
04 宇都宮ブレックス(栃木県)-5,020人
05 群馬クレインサンダーズ(群馬県)-5,014人
06 横浜ビー・コルセアーズ(神奈川県)-5,004人
07 大阪エヴェッサ(大阪府)-4,669人
08 富山グラウジーズ(富山県)-4,593人
09 川崎ブレイブサンダース(神奈川県)-4,554人
10 佐賀バルーナーズ(佐賀県)-4,513人
11 千葉ジェッツ(千葉県)-4,483人
12 仙台89ERS(宮城県)-4,406人
13 レバンガ北海道(北海道)-4,400人
14 茨城ロボッツ(茨城県)-4,392人
15 広島ドラゴンフライズ(広島県)-4,260人
16 京都ハンナリーズ(京都府)-4,168人
17 三遠ネオフェニックス(愛知県、静岡県)-4,166人
18 島根スサノオマジック(島根県)-4,019人
19 長崎ヴェルカ(長崎県)-3,945人
20 サンロッカーズ渋谷(東京都)-3,920人
21 秋田ノーザンハピネッツ(秋田県)-3,912人
22 シーホース三河(愛知県)-3,791人
23 信州ブレイブウォリアーズ(長野県)-3,691人
24 ファイティングイーグルス名古屋(愛知県)-2,663人

参考 神戸ストークス(兵庫県)-3,260人


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千葉ジェッツのアリーナ「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY」
 千葉県船橋市をホームタウンとする国内男子プロバスケットボールリーグBリーグの「千葉ジェッツふなばし」は、「ミクシィ」と戦略的業務資本提携を締結し、「ミクシィ」は株式の過半数を取得し、連結子会社化しています。

 「三井不動産」は、「船橋オートレース場」跡地に、大規模物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク船橋」を整備しましたが、北側のJR京葉線沿いに「ららぽーとTOKYO-BAY第10駐車場」があります。「三井不動産」と「ミクシィ」は、ららぽーとTOKYO-BAY第10駐車場に新アリーナを建設します。

 「三井不動産」および「ミクシィ」は、今般、千葉県船橋市において収容客数1万人規模の大型多目的アリーナ「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)」を建築着工しました。

 引用資料 三井不動産(2022/02/02)
 三井不動産 × ミクシィ 収容1万人規模の大型多目的アリーナ 「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ) 」建築に着手 千葉県船橋市に2024年春開業予定

 「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY」は、B.LEAGUE1部に所属し、2020年~2021年シーズンチャンピオンの「千葉ジェッツふなばし」がホームアリーナとして利用するほか、音楽コンサート、スポーツイベント、企業の展示会など様々なイベントに対応可能な施設を目指しています。

(仮称)LaLa arena TOKYO-BAYの概要
◆ 計画名-船橋市浜町2丁目計画
◆ 所在地-千葉県船橋市浜町二丁目5
◆ 交通-JR京葉線・武蔵野線「南船橋」駅徒歩約6分
◆ 階数-地上4階、地下0階
◆ 高さ-30.95m
◆ 敷地面積-19,978.52㎡
◆ 建築面積-13,368.05㎡
◆ 延床面積-29,409.08㎡(建築物全体30,947.96㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-観覧場
◆ 収容客数-約10,000人
◆ 建築主-三井不動産、ミクシィ
◆ 設計者-清水建設
◆ 施工者-清水建設
◆ 外装コンセプトデザイン-HKS
◆ ランドスケープデザイン-SWA Group
◆ 着工-2022年02月
◆ 竣工-2024年03月予定
◆ 開業-2024年春予定


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アルバルク東京のアリーナ「TOKYO A-ARENA PROJECT」
 「トヨタ自動車、トヨタ不動産(旧:東和不動産)、トヨタアルバルク東京」は、東京都江東区、トヨタのショールーム施設の「MEGA WEB(メガウェブ)」の跡地に、次世代アリーナを建設するとともに、「TOKYO A-ARENA PROJECT」を推進します。

 「トヨタ自動車、トヨタ不動産、トヨタアルバルク東京」の3社で協働して推進する「TOKYO A-ARENA PROJECT」において、2025年6月の竣工、秋の開業に向けた着工に際し、2023年7月19日に、「トヨタ不動産」は施主として「TOKYO A-ARENA(仮称)」の起工式を執り行いました。

 「トヨタ自動車、トヨタ不動産、トヨタアルバルク東京」の3社で協働して推進する「TOKYO A-ARENA PROJECT」は、2025年秋開業予定のお台場エリア「江東区・青海」に新設するアリーナの施設名称につき、トヨタ自動車がアリーナのネーミングライツを取得し、「TOYOTA ARENA TOKYO」とすることに決定しました。

 引用資料 トヨタ不動産(PDF:2023/09/11)
 2025年秋開業予定、お台場エリア「青海」の新アリーナ施設名称を「TOYOTA ARENA TOKYO」に決定

 トヨタ自動車男子バスケットボール部を母体とするプロバスケットボールBリーグの「アルバルク東京」の試合会場としても使用する予定ですが、バレーや卓球などの室内競技、アーバンスポーツ、パラスポーツ、eスポーツ等の舞台として、幅広くスポーツの魅力を発信する各種イベント等が開催できる「多機能アリーナ」として計画しています。

TOYOTA ARENA TOKYOの概要
◆ 施設名称-(仮称)TOKYO A-ARENA
◆ 所在地-東京都江東区青海一丁目9番1号(地番)
◆ 交通-りんかい線「東京テレポート」駅、新交通ゆりかもめ「青海」駅
◆ 階数-地上6階、地下1階
◆ 高さ-約35m
◆ 敷地面積-約26,446㎡
◆ 建築面積-約16,631㎡
◆ 延床面積-約37,823㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆基礎工法-杭基礎
◆ 用途-観覧場、スポーツ練習場
◆ 収容客数-約10,000人(メインアリーナ)
◆ 建築主-トヨタ不動産
◆ 設計者-(基本設計)日建設計、(実施設計)鹿島建設
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2023年07月19日(起工式)
◆ 竣工-2025年06月30日予定
◆ 開業-2025年秋予定


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川崎ブレイブサンダースのアリーナ「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」

 2023年3月3日に「DeNA(ディー・エヌ・エー)」は、2028年10月に京急川崎駅隣接エリアにて約10,000人が収容可能な新アリーナを含む複合エンターテインメント施設を開業することを目指し、「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」を始動する事を発表しました。

 「ディー・エヌ・エー」および「京浜急行電鉄」は、共同で2028年10月の開業を目指す京急川崎駅隣接エリアでの新アリーナを含む複合エンターテインメント施設の共同開発プロジェクト「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の建設予定地に隣接する敷地をプロジェクト対象地として追加することを決定しました。

 これにより建設予定地の面積約11,670㎡(KANTOモータースクール川崎校)に新たに約1,970㎡の敷地(KDX川崎駅前本町ビルの跡地)が加わり、計約13,640㎡へと拡張します。

 これを受け、複合エンターテインメント施設内のメインアリーナでのイベント興行時の最大想定収容人数は当初の10,000人から5,000人増加し、15,000人規模となり、DeNA傘下のプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」がホームアリーナとして2028-29シーズン(2028年10月開幕)より使用する際の最大収容可能人数についても12,000人規模となる見込みです。

 引用資料 DeNA(2023/11/21)
 「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」建設予定地面積が拡張 -メインアリーナの収容規模は最大15,000人へ-

 京急川崎駅側に地上17階の「商業棟」、多摩川河川敷側に「アリーナ棟」を建設します。京急川崎駅側の3階レベルが正面玄関(プラザ)となり、プラザは可能な限り広い面積を確保します。興行時は人の滞留空間、それ以外はフードフェスをはじめとしたイベントなどを行います。

川崎新!アリーナシティ・プロジェクトの概要
◆ 所在地-神奈川県川崎市川崎区駅前本町25-4(現:KANTOモータースクール川崎校)
◆ 交通-京浜急行電鉄「京急川崎」駅、JR「川崎」駅
◆ 敷地面積-約13,640㎡
◆ 最大想定収容人数-15,000人規模
◆ 基本設計-久米設計
◆ ボウルデザイン、UXデザイン-OVERLAND PARTNERS
◆ 外装デザイン-モロークスノキ建築設計
◆ 着工-2025年予定
◆ 竣工・開業-2028年10月予定



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2023年11月23日 (木)

名古屋駅周辺のビル6棟を一体開発する「名鉄 名古屋駅地区再開発」 高さ約180mの超高層ビル3棟 総事業費は5,000億円超!

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名鉄 名古屋駅地区再開発-
 「名古屋鉄道」は2017年3月29日に、名古屋駅周辺のビル6棟を一体開発する再開発計画の全体概要を発表しました。南北約400mの細長いビルで、階数は30階程度、高さは約180mを想定していました。

 引用資料 名古屋鉄道(PDF:2017/03/29)リンク切れ 
 名鉄 名古屋駅地区再開発全体計画

 再開発される6棟は、北側から「(1)名鉄百貨店本館、(2)名古屋近鉄ビル、(3)名鉄バスターミナルビル、(4)大手町建物名古屋駅前ビル、(5)名鉄レジャック、(6)日本生命笹島ビル」です。敷地面積は約28,000㎡です。

 交通量の多い「太閤通」がビルの下部を通る一体再開発となります。商業施設、オフィス、ホテル、共同住宅などが入居する予定で、2022年度に着工、リニア中央新幹線が開業する2027年の完成を目指していました。

 しかし、2020年に「新型コロナウイルス感染症」が世界を襲いました。2020年11月10日には、規模縮小も視野に、計画を全面的に見直すと発表しました。2024年度をめどに改めて開発の方向性を示すとしています。

● 高さ約180mの超高層ビル3棟に!
 東海地方で最大規模となる名古屋鉄道による名古屋駅周辺の再開発計画の原案が判明しました。高さ約180ⅿの超高層ビル3棟を一体的に建設し、二つのホテルと商業施設、オフィスなどを整備する予定で、2030年頃の完成を目指します。地下に配置する駅の拡張を含む総事業費は5,000億円超と見込まれますが、資材高騰などでさらに上振れする可能性もあります。

 引用資料 読売新聞オンライン(2023/11/23)
 名古屋駅周辺の再開発、高さ180mの高層ビル3棟でホテル・商業施設・オフィスなど整備へ…名古屋鉄道の原案

 高層階が北側と中央、南側で三つに分かれ、各ビルが中層階の空中回廊(スカイロビー)でつながれます。空中回廊と低層階に入るバスターミナルは、幹線道路の太閤通の上空にかかる構造です。

 JR名古屋駅寄りの北側ビルと南側ビルの高層階にはホテルが入る見通しで、「近鉄グループホールディングス(GHD)」が北側ホテルの運営に名乗りを上げており、南側は「名古屋鉄道」が高級ホテルの誘致を目指します。中央と南側の高層階にはオフィスが入り、中央と北側の低層階は商業施設とする予定です。


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2017年3月29日に公開された完成イメージ図です。南北約400mの細長いビルで、階数は30階程度、高さは約180mを想定していました。


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「名鉄 名古屋駅地区再開発」の予定地を北側から見た様子です。一番北側が「名鉄百貨店本館」です。


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北側から「名古屋近鉄ビル、名鉄バスターミナルビル、大手町建物名古屋駅前ビル」です。


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「名鉄 名古屋駅地区再開発」は、「太閤通」を越えて「笹島交差点」の上をまたぐ形で構造になります。信号や天候に左右されず南北を移動しやすくなり、駅周辺の回遊性が高まります。


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「太閤通」を越えた南側の2棟も「名鉄 名古屋駅地区再開発」の範囲です。手前が「名鉄レジャック(2023年3月31日に営業終了)」、奥が「日本生命笹島ビル」です。



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2023年11月22日 (水)

訪日外国人数 2023年10月は252万人 ついに10月単月比で2019年超え 2023年通期では約2500万人を予想!

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-訪日外国人数-

 「日本政府観光局(JNTO)」がまとめた2023年10月の訪日外国人数(推計値)は、2022年10月の49万8646人の5倍強の251万6500人と、5カ月連続の200万人超えました。2019年10月比較では0.8%増となり、初めて「コロナ禍前比プラス」に転じました。

 引用資料 日本政府観光局(JNTO) 2023/11/15
 訪日外客数(2023年10月推計値)

 「新型コロナウイルス感染症」により、訪日客数は2020年に急減しましたが、水際対策の緩和・撤廃が進み2022年秋以降、急回復しています。2023年1月~10月累計の訪日客は1998万1100人(推計値)で、2019年1月~10月累計の73.9%の水準まで回復しています。

 訪日客の急回復の追い風となっているのは円安です。コロナ禍前の2019年は1ドル=110円程度でしたが、直近では150円付近で推移しています。おいしい食事、おもてなし心が行き届くサービスがコロナ禍前よりも割安に楽しめるのが人気となっています。

● 2023年通期で約2500万人を予想!
 2023年11月も12月も約250万人程度の訪日客が見込まれます。2023年通期では約2500万人が見込まれます。これは、訪日客が急激に増えていた頃の2016年の24,039,700人を上回ります。

 コロナ禍前は、中国人が圧倒的に多かったですが、2023年1月~10月では、2019年1月~10月と比べると22.8%(77.2%減)となっています。中国人が回復しない中で、コロナ禍前を上回るのは凄い事だと思います。

 政府は2025年までに、通年で過去最高だった2019年の3188万2049人を超える目標を掲げており、達成が視野に入りつつあります。私は、この目標は無謀だと思っていましたが、想定より遥かに早く回復しており、ちょっと驚いています。

2023年 訪日外客数・出国日本人数 (対2019年比)
            2019年          2023年
01月   2,689,339人   1,497,472人
02月   2,604,322人   1,475,455人
03月   2,760,136人   1,817,616人
04月   2,926,685人   1,949,236人
05月   2,773,091人   1,899,176人
06月   2,880,041人   2,073,441人
07月   2,991,189人   2,320,694人
08月   2,520,134人   2,157,190人
09月   2,272,883人   2,184,300人
10月   2,496,568人   2,516,500人
11月   2,441,274人
12月   2,526,387人
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累計  31,882,049人 19,891,100人(1月~10月の推計値)

訪日外客数 (確定値)
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2004年     6,137,905人
2005年     6,727,926人
2006年     7,334,077人
2007年     8,346,969人
2008年     8,350,835人
2009年     6,789,658人
2010年     8,611,175人
---------------------------
2011年     6,218,752人
2012年     8,358,105人
2013年   10,363,904人
2014年   13,413,467人
2015年   19,737,409人
2016年   24,039,700人
2017年   28,691,073人
2018年   31,191,856人
2019年   31,882,049人
2020年     4,115,828人
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2021年       245,862人
2022年     3,832,110人
2023年   19,891,100人(1月~10月の推計値)


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日本は魅力的な観光地
 訪日外国人観光客の受入れが再開されて、「YouTube」では、日本在住の白人の綺麗なお姉さんなどが、訪日外国人観光客に英語(日本語字幕付き)でインタビューする動画をたくさん見かけるようになりました。私はこのような動画が好きなのでよく見ます。「YouTube」で、「外国人観光客 インタビュー」で検索するとたくさん出てきます。

 外国人が訪日外国人観光客にインタビューするので本音が聞けて面白いです。日本に対する「リップサービス(耳当たりのよいことば、口先だけの世辞)」も多々あるので話をすべては真に受けず話半分で聞くべきですが、それでも日本は魅力的な観光地である事が分かります。

 多くの訪日客が「(1)治安がいい。(2)街にゴミが落ちていないので綺麗。(3)トイレが綺麗。(4)食べ物が美味しい。(5)大都市の鉄道での移動が便利。(6)日本人が親切」などを口にします。

● サンフランシスコがゾンビタウンになりつつある
 「(1)治安がいい。(2)街にゴミが落ちていないので綺麗。」は努力しないと守れません。手を抜くとあっという間に崩れる可能性があります。「APEC(アジア太平洋経済協力会議)」が行われたサンフランシスコが今大変な事になっています。

 ちょっと前までは「サンフランシスコ」は憧れの観光地でした。スラム街の「テンダーロイン」に近づかない限り大丈夫だと言われていましたが、今は様変わりしています。

 「サンフランシスコ」の中心街では、リモートワークによるオフィス空室の急増、あまりにも犯罪が多いので、高級ブランド店や高級ホテルが続々と撤退して空きテナントだらけになって中心部が急速に空洞化しています。

 「サンフランシスコ」はシリコンバレーに近いので超富裕層が非常に多く住んでいる反面、あまりに家賃や物価が高いので、家を借りられずホームレスが急増しています。多くのホームレスが薬物に手を出してゾンビタウン化が加速しています。貧富格差が究極まで拡大して限界に達している状態です。なにせ年収1,500万円でも生活がギリギリという信じられない状況ですから・・・

 「YouTube」で、「サンフランシスコ 治安」や「テンダーロイン」で検索すると目を覆うような動画がたくさん出てきます。ここまで治安が悪化すると元に戻すのは至難の業だと思います。



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2023年11月21日 (火)

博多コネクティッド 延床面積約75,678㎡の大規模オフィスビル「西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト」 2023年11月17日に起工式を挙行!

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-西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト-

 「西日本シティ銀行」および「福岡地所」の2社が推進している福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目における「西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト」は、「博多コネクティッドボーナス」の認定を受けました。

 引用資料 西日本シティ銀行(PDF:2023/03/30)
 西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクトの概要について

 「西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト」は、西日本シティ銀行保有ビルの連鎖的再開発の第一弾として、西日本シティ銀行の本店機能に加え、オフィスフロアや商業店舗を配置した複合ビルを計画しています。

 「西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト」に取り組むことにより、博多駅の活力と賑わいをさらに周辺につなげていく福岡市の施策「博多コネクティッド」を面的に促進する起爆剤となるとともに、福岡市が進める「都心の森1万本プロジェクト」や「Fukuoka Art Next」、「感染症対応シティ」などの取組みを実施することで、博多駅周辺地区の国際競争力向上に貢献できるものと考えています。

● 2023年11月17日に起工式を挙行!
 福岡市のJR博多駅前で建替え計画が進められている西日本シティ銀行の新しい本店本館の起工式が2023年11月17日に執り行われました。新しい本店ビルは博多駅周辺の再開発プロジェクト「博多コネクティッド」による容積率の規制緩和を受けて、高さは59.7mと前より約10m高くなります。総事業費は400億円以上で2026年1月に竣工する予定です。

西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクトの概要
◆ 所在地-福岡市博多区博多駅前三丁目1番1号
◆ 交通-新幹線「博多」駅、JR「 博多」駅、福岡市営地下鉄「博多」駅
◆ 地上-地上14階、地下4階
◆ 高さ-59.7m(旧ビルより約10m増)
◆ 敷地面積-約5,230㎡
◆ 建築面積-約5,083㎡
◆ 延床面積-約75,678㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
◆ 地震対策-免震構造(地下3階柱頭免震)
◆ 用途-銀行、オフィス、店舗、駐車場等
◆ 建築主-特定目的会社 Walk(西日本シティ銀行、福岡地所)
◆ 設計者-(基本設計)日建設計、大成建設、(実施設計)大成建設
◆ デザイン-3XN Architects(3XN Australia Pty. Ltd.)
◆ 施工者-大成建設
◆ 着工-2023年11月17日(起工式)
◆ 竣工-2026年01月予定
◆ 総事業費-400億円以上


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「北東側イメージ」です。


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「コネクティッドコア」地上広場イメージです。


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「緑化空間イメージ」です。


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「ホールイメージ」です。


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「基準階平面図」です。


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「位置図」です。



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