2024年12月 6日 (金)

国家戦略特区 地上44階、高さ約218mの「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」 2024年12月3日の状況

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-八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業

 「国家戦略特区」の「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」は、南北2街区に分けて開発します。「永代通り」沿いの「南街区」には、地上45階、地下5階、高さ約235m、延床面積約180,500㎡の超高層複合ビル、「日本橋川」沿いの「北街区」には、地上2階、地下1階、延床面積約1,000㎡の施設を計画していました。

 「東京都環境局」は、2020年4月20日に「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」の環境影響評価書の閲覧を行いました。2019年4月23日に公開された「国家戦略特区」の資料からは、階数が地上45階、地下5階から地上46階、塔屋2階、地下4階、最高部の高さが約235mから約233mに変更になりました。

 更に、「北街区」の階数が、地上46階、塔屋2階、地下4階から地上44階、地下3階に変更、高さが約233mから約217mに変更されました。「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う躯体解体工事」が、「大成建設」の施工で行われています。解体工事の工期は、2023年5月8日~2024年5月31日(予定)です。

● 権利変換認可!
 「東京建物」は、八重洲一丁目北地区市街地再開発組合の一員として、中央区八重洲一丁目1番他において、権利者や地域とともに「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」を推進してきました。2023年9月15日付で、東京都知事より権利変換計画の認可を受けました。

 引用資料 東京建物(PDF:2023/09/15)
 東京駅至近の日本橋川沿いエリアに大規模複合施設を整備「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」権利変換認可のお知らせ

 現場には「建築計画のお知らせ」が掲示されています。計画名は「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物等新築工事(南街区)」です。高さは218.00mとなっています。

八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 計画名-八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物等新築工事(南街区)
◆ 所在地-東京都中央区八重洲一丁目3番(地番)
◆ 交通-JR「東京」駅、東京メトロ東西線・銀座線、都営浅草線「日本橋」駅
◆ 階数-(南街区)地上44階、塔屋2階、地下3階、(北街区)地上2階、地下1階
◆ 高さ-(南街区)最高部218.00m、(北街区)約12m
◆ 敷地面積-(南街区)7,557.67㎡、(北街区)約1,702㎡
◆ 建築面積-(南街区)6,550.00㎡、 (北街区)約883㎡
◆ 延床面積-(南街区)185,600.00㎡、(北街区)約1,036㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭、直接基礎
◆ 用途-オフィス、店舗、宿泊施設、駐車場等
◆ 建築主-八重洲一丁目北地区市街地再開発組合
◆ 特定業務代行者-東京建物、東京ガス不動産、明治安田生命保険、大成建設
◆ 設計者-(基本設計者)日本設計、(実施設計者)大成建設
◆ 施工-大成建設
◆ 解体工事-2023年05月08日~2024年05月31日予定
◆ 着工-2024年10月01日予定
◆ 竣工-(南街区)2028年09月30日予定、(北街区)2031年度予定


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「日本橋川沿いの低層部イメージ」です(引用:東京建物)。


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「断面イメージ」です(引用:東京都)。


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「配置図」です(引用:東京都)。


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「2階平面図」です(引用:東京都)。


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「位置図」です(引用:東京建物)。


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「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」の建設予定地の2024年12月3日の状況です。


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南西側から見た様子です。写真左側奥に見えるビル群は「北街区」の建設予定地です。


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「クラムシェル」が稼働しています。


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南西角です。


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南側から見た様子です。


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「三点式パイルドライバ」です。「ロックオーガ」で「地中障害物」の撤去を行っています。


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南東側から見た様子です。奥に見えるビル群は「北街区」の建設予定地です。


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「三点式パイルドライバ」です。


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「ロックオーガ」で「地中障害物」の撤去を行っています。


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「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物等新築工事(南街区)」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。



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2024年12月 5日 (木)

国家戦略特区 地上43階、高さ約227m、延床面積約389,290㎡の「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物」 2024年12月3日の建設状況

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-(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業-

 東京駅の八重洲口では、北側の「(仮称)東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業」、中央の「(仮称)八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」、南側の「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。

 その中で、最も進んでいるのが「(仮称)八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」です。地上45階、塔屋2階、地下4階、高さ約240mの巨大な超高層複合ビルが建設されます。2018年12月3日に起工式が執り行われました。「東京ミッドタウン八重洲」として2022年9月17日に先行オープンしました。

 3地区で最大規模なのが「(仮称)八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」です。当初計画では、2020年4月着工~2023年5月末竣工の予定でしたが、2022年度着工~2025年度竣工の予定に延期、更に延期されて、2024年度着工~2028年度竣工を想定しています。

 「東京都」は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、八重洲二丁目中地区市街地再開発組合の設立を2021年10月19日に認可しました。市街地再開発事業の施行により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、国際都市東京の玄関口として高次な機能集積と都市基盤の強化を実現します。

 「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物」の建築計画のお知らせが掲示されています。概要は、階数が、地上43階、塔屋1階、地下3階、高さ223.42m、延床面積388,561.85㎡です。

● 2024年8月26日に起工式を挙行!
 「八重洲二丁目中地区市街地再開発組合」と「鹿島建設、住友不動産、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産」の参加組合員6社で推進中の「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」においては2024年8月8日に着工し、8月26日に起工式が執り行いました。2029年1月末に竣工予定です。

 引用資料 三井不動産(2024/08/26)
 「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」着工 ~都心最大級「東京駅前3地区再開発」の集大成、ミクストユース型プロジェクトが始動~

 「建築計画のお知らせ」では、高さ223.42m、延床面積388,561.85㎡となっていますが、ニュースリリースでは、高さ約227m、延床面積約389,290㎡となっています。

八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 計画名-八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物
◆ 所在地-東京都中央区八重洲二丁目4番、5番、6番、7番
◆ 交通-JR「東京」駅徒歩3分(地下直結)、東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩2分(地下直結)、東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋」駅徒歩8分、東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅徒歩5分
◆ 階数-地上43階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-最高部約227m
◆ 敷地面積-19,562.71㎡
◆ 延床面積-約389,290㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場
◆ 基礎工法-直接基礎、一部杭基礎
◆ 建築主-八重洲二丁目中地区市街地再開発組合(参加組合員 鹿島建設、住友不動産、UR都市機構、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産)
◆ 設計者・監理者-(基本設計・実施設計監修・監理)日建設計、(実施設計・監理)鹿島建設
◆ 都市計画・再開発コンサルタント-日建設計
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 解体工事-2023年04月26日~2024年07月31日予定
◆ 着工-2024年08月08日(着工)、2024年08月26日(起工式)
◆ 竣工-2029年01月31日予定
◆ 総事業費-約3,172億円(調査設計計画費約84億円、土地整備費約123億円、補償費約723億円、工事費約2,062億円、事務費等約180億)


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「外観イメージパース夜景(有楽町駅側)」です(引用:三井不動産)。


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「屋外広場イメージパース」です(引用:三井不動産)。


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「商業施設1階 屋内広場」です(引用:三井不動産)。


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「商業施設地下1階 通路」です(引用:三井不動産)。


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「用途断面図(東京駅側から)」です。最高高さ約227mとなっています(引用:三井不動産)。


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「1階平面図」です(引用:東京都)。


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「地下1階平面図」です(引用:東京都)。


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「地下通路イメージパース」です。3棟のビルでバスターミナルが21,000㎡(6,000㎡+7,000㎡+8,000㎡)です。合計20バース(のりば)です(引用:三井不動産)。


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「配置計画図」です(引用:三井不動産)。


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「配置図」です(引用:三井不動産)。


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「位置図」です(引用:三井不動産)。


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「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物」の2024年12月3日の建設状況です。「幕張イベントホール」で行われた櫻坂46「10th Single BACKS LIVE!!」に行った友人に撮影してもらいました。


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北西側から見た様子です。

● 逆打ち工法+順打ち工法の複合工法!
 地下外周部を「逆打ち工法」、地下中央部を「順打ち工法」で行います。外周部は、1階先行床を構築し、「逆打ち工法」にて順次躯体を構築します。地下中央部は、最下層の基礎部を構築後、地下部の鉄骨建方を行い、1階先行床を構築し、地下3階より順次上階へ構築する「順打ち工法」を採用します。

 基礎工法は「直接基礎」です。全体工事工程に「杭工事」とありますが、逆打ち工法で「構真柱(こうしんちゅう)」を建込むための「場所打ちコンクリート杭」です。そのため基礎工法は、東京礫層を支持地盤とするとする「直接基礎」です。


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「三点式パイルドライバ」で「山留め壁」を構築しています。


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「アースドリル掘削機」で「場所打ちコンクリート杭」を構築しています。逆打ち工法で「構真柱(こうしんちゅう)」を建込むための「場所打ちコンクリート杭」です。「安定液タンク」が見えます。


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「スライムクリーナー」です。「スライムクリーナー」で「スライム処理」を行います。

● スライム処理
 スライム処理は掘削完了後に行う「一次スライム処理」と鉄筋かごを建込んでコンクリート打設する直前に行う「二次スライム処理」があります。
 
 掘削時に発生し、杭の底に沈殿したスライムをそのままにしておくとコンクリートと混ざり杭の支持力に深刻な悪影響を及ぼします。そのために徹底的に除去します。


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西側から見た様子です。


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更に南側です。


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「実物大の外装モックアップ」です。


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南端部分です。


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南西側から見た様子です。


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「三点式パイルドライバ」です。「三連型アースオーガ」が装着されています。三連型アースオーガで「山留め壁」の構築を行っています。


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「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物」の建築計画のお知らせです。「建築計画のお知らせ」では、高さ223.42m、延床面積388,561.85㎡となっていますが、ニュースリリースでは、高さ約227m、延床面積約389,290㎡となっています。


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櫻坂46「10th Single BACKS LIVE!!」

 「幕張イベントホール」で、2024年12月3日(火)~12月5日(木)の3日間、櫻坂46「10th Single BACKS LIVE!!」が行われました。

BACKS
 「BACKS」は、「櫻坂46」の選抜発表によって選抜メンバーに選ばれなかったメンバーによって構成されるユニットです。「3坂道(乃木坂46、櫻坂46、日向坂46)」は、選抜メンバーでなくても1万人クラスのアリーナが余裕で埋まる集客力があります。

3坂道のアンダーメンバーの呼称
◆ 乃木坂46-アンダー
◆ 櫻坂46-BACKS
◆ 日向坂46-ひなた坂46


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私は兵庫県に住んでいますが、兵庫県出身の「増本綺良(ますもときら)」の「祝花」です。



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2024年12月 4日 (水)

京急川崎駅隣接地 メインアリーナの収容人数最大15,000人 川崎新!アリーナシティ・プロジェクトの条例環境影響評価審査書の公告!

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-川崎新!アリーナシティ・プロジェクト-

 2023年3月3日に「DeNA(ディー・エヌ・エー)」は、2028年10月に京急川崎駅隣接エリアにて約10,000人が収容可能な新アリーナを含む複合エンターテインメント施設を開業することを目指し、「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」を始動する事を発表しました。

 「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」は、プロバスケットボール「B.LEAGUE」試合開催時に約10,000人を収容できる新アリーナおよび宿泊施設、飲食施設、公園機能等を備える商業施設を含む複合エンターテインメント施設の建設・開業を目指すもので、建設予定地である現「KANTOモータースクール川崎校(敷地約12,400㎡)」の所有者と「DeNA、京浜急行電鉄」の3者にて2023年2月24日に土地の賃貸借契約を締結しました。

 「ディー・エヌ・エー」および「京浜急行電鉄」は、共同で2028年10月の開業を目指す京急川崎駅隣接エリアでの新アリーナを含む複合エンターテインメント施設の共同開発プロジェクト「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の建設予定地に隣接する敷地をプロジェクト対象地として追加することを決定しました。

 これにより建設予定地の面積約11,670㎡(KANTOモータースクール川崎校)に新たに約1,970㎡の敷地(KDX川崎駅前本町ビルの跡地)が加わり、計約13,640㎡へと拡張します。

 これを受け、複合エンターテインメント施設内のメインアリーナでのイベント興行時の最大想定収容人数は当初の10,000人から5,000人増加し、15,000人規模となり、DeNA傘下のプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」がホームアリーナとして2028-29シーズン(2028年10月開幕)より使用する際の最大収容可能人数についても12,000人規模となる見込みです。

 引用資料 DeNA(2023/11/21)
 「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」建設予定地面積が拡張 -メインアリーナの収容規模は最大15,000人へ-

● 条例環境影響評価審査書の公告!
 「川崎新!アリーナシティ・プロジェクトの条例環境影響評価審査書の公告」が行われています。公告日は、2024年12月2日(月)です。 

 引用資料 川崎市・公式HP(2024/12/02)
 343 川崎新!アリーナシティ・プロジェクトに係る環境影響評価手続

 「DeNA(ディー・エヌ・エー)」は2024年10月1日に、「京浜急行電鉄」と共同で進めている京急川崎駅隣接地の新アリーナの開業が、2年程度遅れると発表しました。当初は2028年10月開業を目指すとしていましたが、2030年10月以降になります。建設業界の人員不足のほか、電気や空調設備などの専門工事業者の確保が難しいためです。

川崎新!アリーナシティ・プロジェクトの概要
◆ 所在地-神奈川県川崎市川崎区駅前本町25-4
◆ 交通-京浜急行電鉄「京急川崎」駅、JR「川崎」駅
◆ 階数-(アリーナ敷地)地上17階、地下0階、(三角地敷地)地上3階、地下0階
◆ 高さ-(アリーナ敷地)アリーナ棟約50m、商業棟約80m、(三角地敷地)約13m
◆ 敷地面積-(アリーナ敷地)約13,640㎡、(三角地敷地)約830㎡
◆ 建築面積-(アリーナ敷地)約12,340㎡、(三角地敷地)約790㎡
◆ 延床面積-(アリーナ敷地)約57,930㎡、(三角地敷地)約1,290㎡
◆ 容積対象面積-(アリーナ敷地)約56,200㎡、(三角地敷地)約1,180㎡
◆ 構造-(アリーナ敷地)鉄骨造、(三角地敷地)鉄骨造
◆ 用途-(アリーナ敷地)アリーナ、宿泊、商業、温浴等、(三角地敷地)商業
◆ 最大収容人数-約15,000人(メインアリーナ)、約2,000人(サブアリーナ)
◆ 客室数-約150室
◆ 建築主-DeNA(ディー・エヌ・エー)、京浜急行電鉄
◆ 基本設計-久米設計
◆ ボウルデザイン、UXデザイン-OVERLAND PARTNERS
◆ 外装デザイン-モロークスノキ建築設計
◆ 着工-2026年以降予定(2025年予定から変更)
◆ 竣工・開業-2030年10月以降予定(2028年10月予定から変更)


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「南北断面図」です。


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「断面構成イメージ」です。


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1階
 1階~2階は、「メインアリーナ」と「サブアリーナ兼ライブホール」になります。


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3階
 3階~8階は、「プラザ」と「フードホール」と「スパ(温浴施設)」となります。


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4階


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6階


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「土地利用計画図」です。


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「計画地位置図(広域)」です。



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2024年12月 3日 (火)

「埼玉スタジアム2002」の近く 順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称) 総事業費が当初の約2.6倍にあたる2,186億円に高騰 病院整備計画中止!

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-順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)-
 「埼玉県」や「さいたま市」などがさいたま市美園地区に「順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)」を誘致を進めています。埼玉県内の慢性的な医療人材不足を解消し、埼玉県北部などの医師が足りない地域を手当てする狙いがありました。

 新病院の建設予定地は、「埼玉スタジアム2002」の近くで、埼玉高速鉄道「浦和美園駅」から北へ約0.5km離れた場所で、さいたま市緑区と岩槻区にまたがる約7.3haです。

 当初は、2018年に着工、2021年に完成する予定でしたが、整備計画に大幅な遅れが発生しました。更にコロナ禍の影響もあって、開院が見通せない状況になっていました。

 「順天堂大学」は、病院、大学、大学院、陽子線治療施設、立体駐車場からなる巨大な施設を建設します。2025年4月の着工、2027年5月の竣工を目指します。新病院の供用開始は2027年内を予定しています。

 引用資料 埼玉県・公式ホームページ
 令和5年度埼玉県医療審議会
 
 新病院はAI(人工知能) や遠隔技術、 陽子線治療など最先端の医療テクノロジーを駆使した高機能な医療機関を目指します。国内外の幅広い人材が集まる大学院や研究施設を併設することで、 埼玉県で不足する医師を育成・派遣します。

● 総事業費の高騰により病院整備計画中止!
 「学校法人順天堂」は、「埼玉県」と共に浦和美園地区に開設を検討していた800床の大病院「(仮称)国際先進医療センター」の病院建設計画を断念し、2024年11月29日付で埼玉県に病院整備計画中止届を提出しました。

 引用資料 学校法人順天堂(2024/11/29)
 埼玉県浦和美園地区病院の整備計画中止について

 「学校法人順天堂」は、病院整備計画に関し、2025年4月の着工、2027年11月の開院を目指して全力で取り組んでいましたが、2024年7月に施工会社による設計の結果、建築業界の急激な需要増や資材の高騰に加え、深刻な人手不足などの要因も重なり建築費が大幅に高騰し、さらにその他の費用も上昇した結果、総事業費が2015年に予想した当初の834億円の2.6倍にあたる2,186億円に達することが明らかになりました。

<病院整備計画中止届を提出>
順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)の概要
◆ 計画名-順天堂浦和美園キャンパス(仮称)等整備事業
◆ 所在地-埼玉県さいたま市緑区美園三丁目、岩槻区美園東二丁目
◆ 交通-埼玉高速鉄道「浦和美園」駅
◆ 階数-地上10階、地下0階
◆ 高さ-約59m
◆ 敷地面積-約73,000㎡
◆ 延床面積-(病院棟)約90,000㎡、(大学・大学院棟)約26,000㎡、(陽子線治療施設)約5,000㎡、(立体駐車場)約15,600㎡
◆ 地震対策-免震構造(病院本館)
◆ 用途-病院、大学・大学院、陽子線治療施設、駐車場 等
◆ 病床-800床
◆ 駐車場台数-約1,000台(外来用含む)
◆ 建築主-学校法人順天堂
◆ 着工-2025年04月予定
◆ 竣工-2027年05月予定
◆ 開院-2027年11月予定
◆ 病院整備計画中止届-2024年11月29日


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総事業費の推移

 凄まじい高騰に目がクラクラしそうです。1つの病院に総事業費2,186億円なんて到底採算が合いません。建築費の高騰も凄いですが、「機器・備品・システム」の高騰がもっと凄まじいです。

● 医療機器は欧米系が圧倒的に強い!
 医療機器は欧米系が圧倒的に強く現在の御三家は「メドトロニック(アイルランド)、ジョンソン&ジョンソン(アメリカ)、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(アメリカ)」です。

 ちょっと前までは、「GE(アメリカ)、シーメンス(ドイツ)」などが医療機器の御三家の代表格でしたが、M&Aを繰り返して巨大化した会社に抜かれています。ちなみに日本の会社はベスト10に1社も入っていません。

 「機器・備品・システム」の高騰は、円安がもろに影響していると思われます。医療機器は欧米系が圧倒的に強いので、円安で輸入価格が高騰しています。それに付随する「備品・システム」も同じように高騰しています


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「アトリウム(2階患者レストランより中庭を見る)」です。


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「断面構成図」です。


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「全体配置図」です。「綾瀬川」を挟んで、さいたま市緑区美園三丁目とさいたま市岩槻区美園東二丁目に分かれています。


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「計画地位置図(航空写真)」です(引用:さいたま市)。


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「計画地位置図」です。「埼玉スタジアム2002」の少し東側に建設予定です(引用:さいたま市)。



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2024年12月 2日 (月)

地上32階、高さ約170m「関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業」 & 地上21階、高さ約120m「関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」 環境影響評価書の縦覧!

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(仮称)関内駅前港町地区・(仮称)関内駅前北口地区-
 「関内駅前港町地区市街地再開発準備組合、関内駅前北口地区市街地再開発準備組合」および各準備組合の事業協力者である「三菱地所」を代表企業とするグループは、共同して推進する「関内駅前地区第一種市街地再開発事業」について、2024年5月24日付で横浜市による都市計画決定の告示がなされました。

 港町地区準備組合が推進する「(仮称)関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業」と、北口地区準備組合が推進する「(仮称)関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」の2つの事業により構成される、合計約2.2haの区域を両事業が共同して整備する再開発事業です。

 また本事業では、「国際的な産学連携」、「観光・集客」、「都心居住」に資する機能導入や、周辺道路の歩行者空間化や交通広場の新設等、地域の回遊性向上に資する都市基盤整備を行うことで、国内外から多様な人財が集い賑わいを創出し、周辺地域へ人を促す駅前拠点としての機能強化を図ります。

● 環境影響評価書の縦覧!
 横浜市では、横浜市環境影響評価条例に基づき、「(仮称)関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業 環境影響評価書」の縦覧を行っています。縦覧期間は、2024年11月15日(金)~12月16日(月)までです。

 引用資料 横浜市・公式HP(2024/11/15)
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(仮称)関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-神奈川県横浜市中区尾上町二丁目、尾上町三丁目、真砂町二丁目、真砂町三丁目、港町二丁目、港町三丁目
◆ 交通-JR根岸線「関内」駅、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅、横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅
◆ 階数-地上32階、塔屋1階、地下2階
◆ 高さ-最高部約170m、建築物約170m
◆ 敷地面積-約7,700㎡
◆ 建築面積-約5,700㎡
◆ 延床面積-約97,200㎡(業務施設約66,200㎡、商業施設約9,700㎡、住宅施設約21,300㎡)
◆ 容積対象床面積-約83,600㎡
◆ 用途-オフィス、商業施設、住宅施設、観光・集客施設、交通広場
◆ 総戸数-約100戸
◆ 建築主-関内駅前港町地区市街地再開発準備組合
◆ 事業協力者-(代表企業)三菱地所、(構成企業)スターツコーポレーション、フジタ、ケン・コーポレーション、東急不動産
◆ 着工-2025年度予定
◆ 竣工-2029年度予定
◆ 供用開始-2029年度予定

(仮称)関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-神奈川県横浜市中区真砂町三丁目、港町二丁目、港町三丁目、蓬莱町一丁目、万代町一丁目
◆ 交通-JR根岸線「関内」駅、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅、横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅
◆ 階数-地上21階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-最高部約120m、建築物約120m
◆ 敷地面積-約2,800㎡
◆ 建築面積-約2,100㎡
◆ 延床面積-約34,500㎡(業務施設約14,100㎡、商業施設約3,900㎡、住宅施設約16,500㎡)
◆ 容積対象床面積-約27,000㎡
◆ 用途-業務施設、商業施設、住宅施設
◆ 総戸数-約170戸
◆ 建築主-関内駅前北口地区市街地再開発準備組合
◆ 事業協力者-(代表企業)三菱地所、(構成企業)スターツコーポレーション、鹿島建設、フジタ
◆ 着工-2025年度予定
◆ 竣工-2029年度予定
◆ 供用開始-2029年度予定


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「施設断面図(東西)」です。


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「施設計画図」です。


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「施設配置図」です。


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「対象事業実施区域位置図」です。


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「関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業」の予定地を南側から見た様子です。


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「関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業」の予定地を南西側から見た様子です。


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「関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業」の予定地を西側から見た様子です。


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「(仮称)関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」の予定地を南側から見た様子です。


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「(仮称)関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」の予定地を南西側から見た様子です。


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「(仮称)関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」の予定地を西側から見た様子です。



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2024年12月 1日 (日)

「みなとみらい21地区」のラストピース 地上27階、高さ約100mの「みなとみらい21地区60・61街区」 2024年11月13日の状況

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-みなとみらい21地区60・61街区-
 私は「阪神タイガース」のファンですが、南場オーナーを筆頭に「横浜DeNAベイスターズ」のチーム運営は本当に素晴らしいと思っています。個人的にはチアリーディングチーム「Diana(ディアナ)」がお気に入りです(笑)。日本一 優勝パレードは素晴らしかったです。

 YouTube 横浜DeNAベイスターズ公式チャンネル
 【26年ぶり日本一】「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」30万人のファンの皆さまと祝う夢のようなひととき!選手からの感謝のコメントもお届け!

 「横浜市」は2023年4月17日に、「みなとみらい21中央地区60・61街区」を対象に開発事業者の公募手続きを開始しました。応募者は登録後に処分価格を含む事業提案を行います。

 「みなとみらい21地区」で最後の大規模市有地であり、横浜市は地区全体の開発の総仕上げとなる重要な街区と位置付けています。公募事務は横浜みなとみらい21が担当します。

 横浜市西区みなとみらい六丁目2番1ほか19筆の全体敷地面積は23,131.72㎡(東区画20,034.93㎡+西区画3,096.79㎡)です。東西2区画に分け、一体または2分割での提案を求めます。建ぺい率80%、容積率600%が上限です。建物高さの最高限度は100mです。

 「みなとみらい21中央地区60・61街区」は、林文子前市長が、世界トップレベルのオペラやバレエを上演できる新たな劇場の建設を計画していましたが、市長選で市長が交代したため白紙撤回されました。

● みなとみらい21地区の「ラストピース」
 Kアリーナ横浜などの「ミュージックテラス」の開発を主導した「ケン・コーポレーション」が、南側隣接地でホテルやオフィス、ミュージアム、専門学校などの大規模複合開発を手がける見通しとなりました。みなとみらい21地区の「ラストピース」と呼ばれるエリアの計画が固まり、用途が決まっていない土地は残り1%余りとなりました。

 引用資料 横浜市・公式HP(2024/02/05)
 みなとみらい21地区60・61街区の事業予定者決定について

 開発予定地の60、61街区を所有する横浜市が2024年2月5日に発表しましました。横浜市は一帯の機能を「観光・エンターテインメント」と位置付け、2023年4月に開発事業者の公募を開始していました。 

 敷地面積は23,131.72㎡で土地の売却価格は220億4163万7695円(公募価格は214億4310万4440円)となっています。「東区画」に建設される「東棟」は、地上27階、塔屋1階、地下1階、高さ約100m、延床面積約129,325㎡、「西区画」に建設される「西棟」は、地上13階、塔屋1階、地下1階、高さ64.25m、延床面積約25,835㎡です。

みなとみらい21地区60・61街区の概要
◆ 所在地-神奈川県横浜市西区みなとみらい六丁目2番1ほか(60・61街区の一部区画)
◆ 交通-みなとみらい線「新高島」駅、JR「横浜」駅
◆ 階数-(東棟)地上27階、塔屋1階、地下1階、(西棟)地上13階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-(東棟)最高部約100m、(西棟)最高部64.25m
◆ 敷地面積-23,131.72㎡(東区画20,034.93㎡+西区画3,096.79㎡)
◆ 延床面積-(施設全体)約155,160㎡、(東棟)約129,325㎡、(西棟)約25,835㎡
◆ 用途-(東棟)オフィス、ホテル、ミュージアム、商業施設、(西棟)専門学校
◆ 事業予定者-(代表企業)ケン・コーポレーション、(構成企業)SMFLみらいパートナーズ、鹿島建設、岩崎学園
◆ 着工-2026年03月予定
◆ 竣工-(西棟)2028年08月予定、(東棟)2029年02月予定


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「対象街区詳細図」です。 敷地面積23,131.72㎡(東区画20,034.93㎡+西区画3,096.79㎡)です。


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「みなとみらい21地区全体図」です。


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用途が決まっていない土地は残り1%余り!

 横浜ランドマークタワーの69階展望フロア「スカイガーデン」から北側を見た2024年11月13日の様子です。みなとみらい21地区の「ラストピース」と呼ばれる「60・61街区」の計画が固まり、用途が決まっていない土地は残り1%余りとなりました。


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「みなとみらい21地区60・61街区」を南東側から見た様子です。「みなとみらい21中央地区60・61街区」は、林文子前市長が、世界トップレベルのオペラやバレエを上演できる新たな劇場の建設を計画していましたが、市長選で市長が交代したため白紙撤回されました。


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「東区画」の東端です。


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敷地東側です。


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「東区画」を斜めに貫く歩道です。


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敷地西側です。


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角度を変えて見た様子です。


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街区西側には「横浜アンパンマンこどもミュージアム」があります。「横浜アンパンマンこどもミュージアム」の北側は「西区画」です。西区画には「専門学校」が建設予定です。


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南側を見た様子です。



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2024年11月30日 (土)

「イオン」と「京成電鉄」の資本業務提携 閉店した「イトーヨーカドー津田沼店」 跡地を再整備して新たなランドマーク化 2024年11月中旬の状況

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-津田沼戦争-

 「習志野市」と「船橋市」にまたがる津田沼地域では、1970年代後半にパルコ、丸井、高島屋、ダイエーと大手が次々に出店して、「津田沼戦争」と呼ばれた時代がありました。

 「イトーヨーカドー津田沼店」は、1980年代、1990年代にはイトーヨーカドーの全国店舗の中で、売上高が10年以上連続1位になるなど、イトーヨーカドーで一番の繁栄店でした。

 手元に、バブル期の「日経流通新聞(現:日経MJ)」の1990年8月25日の新聞切り抜きがあります。1989年度のスーパー売上高ランキングを見ると当時の「津田沼」がいかに凄かったか分かります。津田沼地域がスーパー売上高ランキングのベスト5に2店舗も入っています。

1989年度のスーパー売上高ランキング
1位 ダイエー(津田沼)-27,981百万円
2位 ユニード(福岡)-22,273百万円
3位 イトーヨーカドー(津田沼)-21,684百万円
4位 西友(春日井西武)-20,410百万円
5位 ダイエー(碑文谷)-20,258百万円

 「セブン&アイ・ホールディングス」傘下の総合スーパーの「イトーヨーカドー津田沼店」を2024年9月29日で閉店しました。1977年に開業し全国のイトーヨーカドーの店舗の中で最も売れた時期もありましたが、近年は近隣の競合店に押されていました。

● イオンと京成電鉄の資本業務提携合意!
 「イオン」と「京成電鉄」は、両社の持つアセットとノウハウを生かし、地域の暮らしをより豊かにするため、業務提携に合意しました。両社の安定した信頼関係を構築するため、相互に株式を保有する形での資本提携が必要であるとの判断から、2024年10月31日に提携契約を締結しました。

 引用資料 イオン(PDF:2024/10/31)
 イオン株式会社と京成電鉄株式会社の資本業務提携合意のお知らせ

 それぞれがおよそ150億円分の株式を年内に取得する予定で、予定どおり実施されれば、イオンは京成電鉄の2.33%程度、京成電鉄はイオンの0.46%の株式を保有することになります。

 提携第一弾の取り組みとして、新津田沼駅周辺の再整備による新たなランドマーク化を計画しています。新京成電鉄が保有する新津田沼駅南側に隣接する「津田沼12番街ビル」を中心とした駅周辺施設を京成グループが改修と刷新を行い、駅北側に隣接し現在営業中の「イオンモール津田沼店」とともに、イオンリテールが一体的に運営することでバリューアップを行います。

 
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「新津田沼駅周辺のMAP」です。

● 将来的には再開発か?
 今回は、「津田沼12番街ビル」の改修と刷新ですが、将来的には「津田沼12番街ビル」を中心とした駅周辺施設の再開発を行うと思われます。


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「イオンモール津田沼店」と閉店した「イトーヨーカドー津田沼店」の2024年11月中旬の状況です(写真提供読者さん)。


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2024年9月29日で閉店した「イトーヨーカドー津田沼店」です。「7&i」のロゴが撤去されています(写真提供読者さん)。

セブン&アイ・ホールディングス
 社名の「セブン」は、7つの主要な事業領域を表しており、「アイ」は、innovation(革新)のI(アイ)と「愛」を表しています。「セブン-イレブン&イトーヨーカドー」の意味が含まれています。

● アリマンタシォン・クシュタールから買収提案
 流通大手の「セブン&アイ・ホールディングス」は、社名を2025年にも「セブン―イレブン・コーポレーション(仮)」に変更すると発表しています。

 「セブン&アイ・ホールディングス」は、カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」から買収提案を受けています。コンビニ事業に専念する体制に再編し、傘下のスーパーや外食事業は中間持ち株会社を設立して分離します。カナダのコンビニ大手から買収提案を受けていることを踏まえ、企業価値を高めて対抗する布石とみられます。

● 伊藤家から買収提案
 「セブン&アイ・ホールディングス」は、創業家である伊藤家から買収提案を受けていることを明らかにしています。「セブン&アイ・ホールディングス」は、それに先立ち創業家や伊藤忠商事などから出資を受け、銀行融資を合わせて総額9兆円規模で全株式を買い取るMBO(経営陣が参加する買収)を計画していることが報じられています。


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「7&i」のロゴが撤去されています(写真提供読者さん)。


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「津田沼12番街ビル」の西端です(写真提供読者さん)。


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南面にあった「Ito Yokado」の大きなロゴも撤去されています。


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「津田沼12番街ビル」の東端です(写真提供読者さん)。


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立体駐車場と接続する連絡通路です(写真提供読者さん)。


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「立体駐車場」を南東側から見た様子です(写真提供読者さん)。



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2024年11月29日 (金)

「泉岳寺駅」と一体的な整備 地上30階、高さ約144mの「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」 2024年11月1日に新築着工!

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-東京都市計画事業泉岳寺駅地区-
 「泉岳寺駅」は、羽田空港へのアクセスなど広域的な結節機能を担っており、空港需要の増大に伴いその重要性は高まっています。さらに、駅周辺の開発の進捗により見込まれる駅利用者増加への対応や、乗換えを含む利用者の安全性・利便性の確保を図る必要があります。

 「泉岳寺駅」は国道15号の下に位置し、国道の空間内だけではホームの拡幅が困難であるため、道路に隣接する民有地を含めた市街地整備を行う必要があります。

 このことから、駅の改良と隣接市街地との一体的な整備を、JR新駅周辺の街開きまでに確実に行うため、東京都施行による「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」を実施します。
 
 「東急不動産」と「京浜急行電鉄」により構成されるコンソーシアムは、2021年4月15日に「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」の特定建築者予定者に選定され、2021年6月2日に東京都と特定建築者の業務に関する基本協定書を締結し、特定建築者として参画することが決定しました。

● 2024年11月1日に新築工事に着工!
 「東急不動産」と「京浜急行電鉄」により構成されるコンソーシアムは、東京都が施行者として進めている「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」において、2021年6月2日より特定建築者として参画していましたが、2024年11月1日に特定施設建築物の新築工事に着工しました。 

 引用資料 東急不動産(2024/11/28)
 「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」着工のお知らせ~国際交流拠点として整備が進むエリアの新たなランドマークを創出~

東京都市計画事業泉岳寺駅地区の概要

◆ 計画名-東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都港区高輪二丁目81-1 ほか(地番)
◆ 交通-都営地下鉄浅草線・京急本線「泉岳寺」駅直結、JR山手線・京浜東北線「高輪ゲートウェイ」駅への歩行者デッキに接続予定
◆ 階数-地上30階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部144.39m、軒高134.84m
◆ 敷地面積-8,485.84㎡
◆ 建築面積-5,359.81㎡
◆ 延床面積-109,885.25㎡ *ニュースリリースでは約112,300㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造)
◆ 基礎工法-直接基礎(ベタ基礎+地中連続壁)
◆ 用途-共同住宅、オフィス、店舗、地下鉄駅施設、子育て支援施設、駐車場等
◆ 総戸数-385戸
◆ 建築主-東京都(特定建築者 東急不動産、京浜急行電鉄)
◆ 設計者-鹿島建設
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2024年11月01日
◆ 竣工-2031年度予定
◆ 事業費-約821億円(約660億円から増額)


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「商業機能(地下 1 階・地下鉄駅前広場)」です(引用:東急不動産)。


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「オフィス機能(エントランス前)」です(引用:東急不動産)。


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「交通結節点イメージ(泉岳寺駅~高輪ゲートウェイ駅への接続)」です(引用:東急不動産)。


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「用途断面図」です(引用:東急不動産)。


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「西側立面図」です。最高部の高さが約145mです。当初は、高さ約160mで計画されていましたが、高さ約145mとなりました(引用:港区環境アセスメント)。


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「施設配置図」です(引用:港区環境アセスメント)。


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「計画地位置図」です。隣接地では、JR東日本による高輪ゲートウェイ駅周辺のまちづくり「(仮称)品川駅北周辺地区1街区、2街区、3街区、4街区開発事業」が行われます。「泉岳寺駅」周辺は超高層ビルが林立する街に生まれ変わります(引用:東急不動産)。



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2024年11月28日 (木)

浜松町駅エリアの整備計画 (仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備 & 芝浦エリアの歩行者専用道路 2024年11月下旬の建設状況

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-(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備-
 浜松町駅の周辺では、疾風怒濤の勢いで再開発が行われています。再開発に合わせて「ペデストリアンデッキ」などが整備されていますが、肝心の核となる「JR浜松町駅」が、旧態依然のままで街の激変に対応できていません。

 「港区」は、JR浜松町駅周辺の交通結節機能を強化するため、駅北口から汐留方面へ延長約75m・幅員約20mの「浜松町駅北口東西自由通路」の整備を計画しています。

 「浜松町駅北口東西自由通路」は、「京浜東北線・山手線・東海道本線・東海道新幹線」をオーバーパスするもので、世界貿易センタービルのデッキ・文化放送側デッキおよび汐留のペデストリアンデッキに接続します。

 「北口橋上駅舎整備」は、「北口東西自由通路」に沿って、北口を橋上駅舎化します。現在の北口は地上階にありますが、「北口橋上駅舎整備」が完了すると廃止されます。

● 歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化
 「世界貿易センタービルディング、野村不動産、JR東日本、東京モノレール、鹿島建設」の5社は、浜松町駅西口開発計画、及び芝浦プロジェクトに合わせ、浜松町駅エリアの整備を推進しています。

 「浜松町駅」は、主要交通機関が集積する利便性の高いターミナル駅であり、羽田から東京の玄関口としての機能を果たしています。昨今、駅周辺では複数の大型再開発プロジェクトが進行しており、今後は更に駅利用者・来訪者・就労人口が増加し、都心部の拠点の一つとしてこれまで以上に重要な役割を担っていくこととなります。

 駅周辺エリアを広域的につなぐ歩行者ネットワークの構築、及び浜松町駅の交通結節点としての機能強化を図り、利便性の高い魅力ある都市環境を整備していきます。

 引用資料 JR東日本(PDF:2022/05/18)
 【浜松町駅西口開発計画・芝浦プロジェクト】歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化を目的とした浜松町駅エリアの整備計画について

浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎の概要
◆ 計画名-(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備
◆ 所在地-東京都港区海岸一丁目44番2他(地名地番)
◆ 交通-JR山手線・京浜東北線、東京モノレール「浜松町」駅、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅
◆ 階数-地上3階、地下0階
◆ 高さ-17.23m
◆ 敷地面積-7,488.34㎡
◆ 建築面積-2,013.33㎡
◆ 延床面積-1,109.19㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-現場造成杭
◆ 用途-駅舎
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者-JR東日本
◆ 施工者-鉄建建設
◆ 着工-2019年09月01日
◆ 竣工-2028年10月31日予定


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「整備後の浜松町駅周辺イメージパース(2030年度予定)」です。


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「浜松町駅周辺エリアの位置関係(A・B・C・D・E・F)」です。

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「B:大門通り上の既存デッキ(2階レベル)から見た外観イメージ」です。

● 北口歩行者ネットワーク
 浜松町駅北口を中心に、竹芝・汐留方面、芝大門方面の各エリアをつなぐ歩行者ネットワークを形成します。線路を跨いで東西を繋ぐ自由通路はJR浜松町駅・東京モノレール浜松町駅の北口に新たに整備される改札(3階レベル)からフラットにアクセスできます(2026年度使用開始予定)。


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「C:南口自由通路 鳥瞰イメージ」です。

● 南口歩行者ネットワーク
 浜松町駅南口には既存の自由通路に加え新たな自由通路を整備し、混雑緩和やバリアフリーへの対応を図ります。これにより、浜松町二丁目エリアと、芝浦エリアをつなぐ歩行者ネットワークを強化します(新たな自由通路は2024年度使用開始予定。その後既存の自由通路を改修し、2026 年度全面使用開始予定)。


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「D:南口自由通路 芝浦側昇降口イメージ」です。


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「E:芝浦エリアの歩行者専用道路イメージ」です。

● 竹芝・汐留方面と芝浦方面をつなぐ歩行者空間の整備
 浜松町駅東側には、旧芝離宮庭園に沿って歩行者専用道路を整備します。これにより、竹芝・汐留方面と、芝浦方面が緑豊かな空間でつながります。浜松町駅から芝浦プロジェクトにかけて庇を設置することにより、雨に濡れずアクセス可能となります。


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「F:芝浦エリアの歩行者専用道路イメージ」です。


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「整備後の浜松町駅周辺イメージパース(2030年度予定)」です。

● 中央広場を起点とした交通結節点の機能強化
 浜松町駅中央改札前にひろがる「中央広場」と、「ステーションコア」と呼ばれる歩行者ネットワークを一体整備することで、JR山手線・京浜東北線、東京モノレール、都営地下鉄、バスターミナル、タクシーの各交通機関とのスムーズな乗換を実現します。


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「(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備」と「芝浦エリアの歩行者専用道路」の2024年11月下旬の建設状況です。高い所から見ると一目瞭然ですね(写真提供SOCIO34050氏)。


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「(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備」の建設現場です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「南口自由通路」の建設現場です。外観はほぼ完成しています(写真提供SOCIO34050氏)。


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「首都高速都心環状線」あたりの「芝浦エリアの歩行者専用道路」の建設現場です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」あたりの「芝浦エリアの歩行者専用道路」の建設現場です(写真提供SOCIO34050氏)。



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2024年11月27日 (水)

「丸の内仲通り南周辺地区」で複数の再開発が連動 「国際ビル・帝劇ビル(帝国劇場、出光美術館)」の共同で一体的な建替 高さは約145m!

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-国際ビル・帝劇ビルの共同建替計画-
 「三菱地所、東宝」及び「公益財団法人出光美術館」は、東京都千代田区丸の内三丁目に位置する三菱地所所有の「国際ビル」と、東宝及び出光美術館所有の「帝劇ビル」について、共同で一体的に建替えることを決定しました。建替え後の建物内において、「帝国劇場・出光美術館」の再開を予定しています。

 引用資料 三菱地所(PDF:2022/09/27)
 「国際ビル」・「帝劇ビル」共同建替計画着手 ~帝国劇場・出光美術館の歴史と伝統を継承し、未来へ~

 帝劇ビルにある「帝国劇場」は、1911年に近代日本の文化芸術のフラッグシップとして開設された後、1966年に建替え竣工した2代目であり、日本を代表する演劇・ミュージカルの聖地として、長年の間、多くの観劇ファン・俳優から愛されてきました。

 帝劇ビルにある「出光美術館」は、出光興産の創業者である出光佐三氏が70余年の歳月をかけて蒐集した美術品を展示・公開するため開館され、現在では国宝2件・重要文化財57件を含む約1万件のコレクションを有する美術館として、国内外に知られています。

 国際ビル・帝劇ビルの竣工から約56年が経過し、防災対応機能の強化、ポストコロナ時代の新しい働き方をはじめとするテナントニーズの高度化や脱炭素社会の実現に向けた社会的要請への対応強化等、機能更新をはかると共に、有楽町エリアの上位計画で定められている魅力あるまちづくりに貢献すべく、三菱地所・東宝・出光美術館の3者で共同し一体的に建替えることを決定しました。

● 建替え後の高さは約145m!
 JR有楽町駅西側の「丸の内仲通り南周辺地区」で、複数の街区が連動した大規模な再開発が始まります。都市再生特別地区に追加し、規定の用途・容積率制限を適用除外にして自由度の高いまちづくりを進めます。

 地区内にある「国際ビル」と「帝劇ビル」は替え後に高さ約145mの超高層ビルになる見通しです。再開発と連動し、有楽町駅地下を東西に貫く延長約120mの地下通路も新設します。

 引用資料 日刊建設工業新聞(2024/11/26)
 丸の内仲通り南周辺地区(東京都千代田区)/25年6月都計決定、帝劇は145mに


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「丸の内仲通り南周辺地区」です(引用:日刊建設工業新聞)。


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「国際ビル・帝劇ビル」です。2棟のビルですが、境目が無いので一体的に建設されている事が分かります。

国際ビルの概要
◆ 所在地-東京都千代田区丸の内三丁目1番1号他
◆ 階数-地上9階、塔屋3階、地下6階
◆ 敷地面積-5,623.30㎡
◆ 延床面積-76,918.25㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 所有者-三菱地所、一般社団法人日本倶楽部
◆ 竣工-1966年09月

帝劇ビルの概要
◆ 所在地-東京都千代田区丸の内三丁目1番1号
◆ 階数-地上9階、塔屋3階、地下6階
◆ 敷地面積-3,825.05㎡
◆ 延床面積-39,419.80㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 所有者-東宝、公益財団法人出光美術館
◆ 竣工-1966年09月


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北側の「丸の内二重橋ビル」と南側の「国際ビル」の間の道路です。


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「丸の内仲通り」です。奥の西側が「国際ビル」です。


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有楽町ビル・新有楽町ビルも建替
 有楽町エリアでは、「三菱地所」が、南東側の「有楽町ビル」と「新有楽町ビル」も建て替えを決定しています。「有楽町ビル」の敷地面積は3,551.46㎡、「新有楽町ビル」の敷地面積は7,233.26㎡です。3,551.46㎡+7,233.26㎡=合計10,784.72㎡です。間に道路がありますが、道路は廃道もしくはビル内貫通の歩道を確保して2区画を一体的に再開発すると思われます(引用:三菱地所)。



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