104 鉄道(新線・高架化・複々線化、その他)

2024年10月 6日 (日)

JR中野駅の駅ビル 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業「(仮称)中野駅西口開発」 2024年9月末の建設状況

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中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業- 
 東京都日野市が舞台のギャグアニメ「しかのこのこのここしたんたん」にハマってしまって何度も見たのでセリフもほぼ覚えてしまいました。私は1990年代に「スペイン語」を独学で少し勉強したので、少しは分かるかな? と思ってスペイン語吹き替え版を見て見ましたがほとんど分かりませんでした(笑)。

 YouTube スペイン語吹き替え版(3話)
 Mi Amiga Nokotan Es Un Ciervo Latino - 3

 ちなみに「鹿」はスペイン語で「ciervo」です。スペイン語には、男性名詞と女性名詞があり、「-o」で終わる名詞は男性名詞、「-a」で終わる名詞は女性名詞であることが多いですが、例外もあります。

 本題に戻って、疾風怒濤の勢いで再開発が進む中野駅周辺では、JR中央線の南側と北側をつなぐ通路と新たな西口を整備する中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業を進めています。あわせて新北口駅前広場や西口広場は、新規整備、南口駅前広場は、拡張整備を進めていく予定です。

 街の核となるのが「JR中野駅」です。「JR中野駅」は、島式4面8線の大規模な駅ですが、駅ビルなどの駅の顔となる部分が存在ませんでした。そこで、「中野区」と「JR東日本」は、「中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業」を進めています。

 新駅ビルは「駅施設、店舗」で構成する建物のほか、ラチ内コンコース約1,100㎡、南北通路約1,400㎡を確保します。2026年12月頃の南北通路・橋上駅舎開業を目指します。

 引用資料 中野区・公式ホームページ
 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業について

中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業の概要
◆ 計画名-(仮称)中野駅西口開発
◆ 所在地-東京都中野区中野五丁目241‐2、四丁目84‐1 他(地名地番)
◆ 交通-JR中央線・総武線・東京メトロ東西線「中野」駅直結
◆ 階数-地上5階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ-最高部31.824m、軒高28.269m
◆ 敷地面積-7,693.42㎡
◆ 建築面積-6,337.25㎡
◆ 延床面積-18,354.51㎡(別に、ラチ内コンコース約1,100㎡、南北通路約1,400㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部CFT造
◆ 基礎工法-杭基礎
◆ 用途-駅施設、物販店舗、飲食店舗
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者-JR東日本
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2020年03月01日
◆ 竣工-2028年03月31日予定
◆ 開業-2026年12月頃予定(南北通路・橋上駅舎開業)

駐車場棟の概要
◆ 計画名-(仮称)中野駅西口開発 駐車場棟
◆ 所在地-東京都中野区中野四丁目2番51の一部(地名地番)
◆ 交通-JR中央線・総武線・東京メトロ東西線「中野」駅
◆ 階数-地上3階、地下1階
◆ 高さ-最高部18.427m
◆ 敷地面積-0㎡(敷地面積は0㎡)
◆ 建築面積-169.45㎡
◆ 延床面積-1,457.48㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-直接基礎(べた基礎)
◆ 用途-自動車駐車施設、EV昇降路
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者-JR東日本
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2023年10月01日予定
◆ 竣工-2028年03月31日予定


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西口広場側の外観完成イメージです。新駅ビルは駅の西側のホーム上空に建設されます。


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「西口広場」のイメージです。


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「南北通路」のイメージです。


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中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業である「(仮称)中野駅西口開発」の2024年9月末の建設状況です(写真提供読者さん)。


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西側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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北西側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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北側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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JR線上に新駅ビルを建設しています(写真提供読者さん)。


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北側部分です。一番上の外観完成イメージにある北側に飛び出している部分の工事だと思われます(写真提供読者さん)。


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東端部分です(写真提供読者さん)。


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「山留め壁」をえび茶色の鉄骨「支保工」で支えています(写真提供読者さん)。


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コンクリートの床の上に鉄筋の配筋が行われています(写真提供読者さん)。


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「(仮称)中野駅西口開発」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。



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2024年10月 3日 (木)

JR東日本「(仮称)品川駅街区地区北街区新築計画」環境影響調査書の閲覧 「高層部、北口歩行者広場」の詳細な配置図・緑化計画図が公開!

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-(仮称)品川駅街区地区北街区新築計画-
 「東京都、港区、品川区、京浜急行電鉄」の4者は、「京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業」を進めています。連続立体交差予定区間は、「泉岳寺駅」付近から「北品川」駅の「新馬場駅」付近までの約1.7km(都市計画区間約2.0km)です。予定区間には、「品川駅」と「北品川駅」の2駅があり、合計3ヶ所の踏切を解消し、道路交通を円滑化します。

 現在の「京浜本線品川駅」のホームは、2面3線(単式ホーム+島式ホーム)ですが、島式2面4線に拡張して、地平化及び輸送力向上を行う予定です。

 「京浜急行電鉄」と「JR東日本」は、東京都港区の品川駅高輪口を再整備する「(仮称)品川駅街区地区」の開発計画を明らかにしました。約33,500㎡の敷地を3分割し、駅施設や商業施設、オフィスなどで構成する総延床面積約374,300㎡の施設群を整備します。

 引用資料 内閣府(PDF:2023/08/25)
 都市再生特別地区(品川駅街区地区)都市計画(素案)の概要

 計画では、「京浜急行本線連続立体交差事業」で整備される、京急線品川駅の鉄道施設を建物内に配置します。駅と街をつなぐ一体的な都市基盤整備(東西・南北方向の歩行者ネットワーク強化等)や、国際交流拠点にふさわしい都市機能の導入、防災機能強化と先導的な環境都市づくりにより、国際交流拠点・品川の形成に寄与していきたいという考えのもと進められます。

● 環境影響調査書の閲覧!
 「(仮称)品川駅街区地区北街区新築計画」の港区環境影響調査実施要綱に基づく環境影響調査書の閲覧が行われています。閲覧期間は、2024年10月1日(火)~11月1日(金)までです。

 引用資料 港区・公式HP(
2024/10/01)
 港区環境影響調査実施要綱に基づく環境影響調査書の閲覧【(仮称)品川駅街区地区北街区新築計画】

 今までは大雑把な「配置図」が公開されていましたが、今回「高層部、北口歩行者広場」の詳細な配置図・緑化計画図が公開されました。これにより、「国道上空デッキ、品川駅北口駅改良・駅ビル整備、品川駅北口駅駅前広場」との配置がよりイメージしやすくなりました。

(仮称)品川駅街区地区の概要
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目及び高輪三丁目外
◆ 交通-JR線「品川」駅、京急本線「品川」駅
◆ 敷地面積-約33,500㎡
◆ 延床面積-約374,300㎡
◆ 容積対象床面積-約326,500㎡(計画容積率980%)

(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画の概要
◆ 階数-地上28階、地下3階
◆ 高さ-最高部約150m
◆ 敷地面積-約14,700㎡
◆ 建築面積-約11,000㎡
◆ 延床面積-約165,000㎡
◆ 容積対象床面積-約147,000㎡(計画容積率1,000%)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途- オフィス、店舗、駅施設、駐車場等
◆ 建築主-JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 設計者-(基本設計)JR東日本建築設計・日本設計・日建設計JV、(実施設計)JR東日本建築設計
◆ 施工者-(未定)
◆ 着工-2026年03月上旬予定
◆ 竣工-2031年03月下旬予定


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「計画建築物立面図(西側)」です。


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「計画建築物立面図(南側)」です。


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「計画建築物断面図(南北断面)」です。


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「計画建築物断面図(東西断面)」です。


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「計画建築物配置図」です。


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「緑化計画図」です。


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(仮称)品川駅街区地区
 「(仮称)品川駅街区地区」の完成イメージです。左側がJR東日本の「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」、右側が京浜急行電鉄の「(仮称)品川駅街区地区 南街区新築計画」です。


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「配置図」です。


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JR側の「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」の建設予定地です(写真提供読者さん)。


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「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」の建築計画のお知らせです (写真提供読者さん)。


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品川駅北口駅改良・駅ビル整備

 JR東日本が品川駅の直上に、商業施設や駅事務室などが入る和風なデザインの地上10階、地下1階の駅ビルを建設中です。1番線の山手線から15番線の横須賀線までのホームをまたぐ広大な構造で、延床面積50,780.24㎡(合計61,111.28㎡)です。

 品川駅のビルは地上に線路があり、2階に当たる部分が改札、3階~6階が商業施設、7階~10階は駅事務室などが占めます。品川駅のビル完成に先立つ2027年度には新たに「北口」の改札も新設、「UR都市機構」が整備する高速バスやタクシーの乗り場とつながります。

品川駅北口駅改良・駅ビル整備の概要
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目66番、港区高輪三丁目464番
◆ 交通-JR「品川」駅直結
◆ 階数-地上10階、地下1階
◆ 高さ-最高部58.21m、軒高55.41m
◆ 敷地面積-34,805.09㎡
◆ 建築面積-11,819.55㎡(合計18,918.54㎡)
◆ 延床面積-50,780.24㎡(合計61,111.28㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート杭
◆ 用途-駅施設、店舗、オフィス、荷捌き駐車場等
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者-JR東日本
◆ 施工者-品川駅北口駅改良・駅ビル整備共同企業体(代表 大林組)
◆ 着工-2022年08月上旬
◆ 竣工-2031年11月下旬予定



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2024年10月 2日 (水)

JR原宿駅 地域に親しまれてきた西洋風建物「旧駅舎」の外観を再現 原宿駅旧駅舎跡地開発 2024年9月末の建設状況!

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-原宿駅-
 前にも書きましたが、私は、旅系YouTuberの「しげ旅」と「散歩するアンドロイド」の動画はすべて観ています。黒海東岸の「ジョージア(旧:グルジア)」ですが、ロシアの介入で大変なイメージがありましたが、リゾート地の「バトゥミ」がメチャメチャ発展していて驚きました。脳内の昔のイメージと違い発展している国が多くて旅系の動画は本当に勉強になります。

 YouTube しげ旅
 バトゥミ旅🇬🇪ジョージアのリゾート地で暮らす様に酒を飲むおじさんの1週間【アジア#31】2024年6月27日〜7月4日

 本題に戻って、渋谷区にある「原宿駅」は、線路及びホーム上に、2層の「橋上駅舎」を新設して、2020年3月21日より新しい駅舎を供用開始しました。新しい駅舎の供用開始により、地域に親しまれてきた西洋風建物の旧原宿駅舎は役目を終えて閉鎖されました。

 貴重な文化財として保存を望む声も多かったのですが、「JR東日本」は、駅舎の老朽化が進んでいること、原宿駅周辺が防火地区に指定されており、旧駅舎は耐火基準を満たさないことなどから、安全面を理由に旧駅舎の解体します。

 旧駅舎建物は、尖塔を載せたハーフティンバー様式のデザインが、街のシンボルとして親しまれてきました。新駅舎の隣に、旧駅舎建物の外観を可能な限り再現して建替えます。

 防火地域に適した材料を用いて、地域に親しまれてきた西洋風建物の外観を可能な限り再現して建替えを行います。新たな建物では、まちの個性を活かしたにぎわい集う拠点づくりを進めます。

 旧駅舎は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会終了後に解体を行う予定としていましたが、大会の延期に伴い、防火等の安全性を考慮して、2020年8月下旬より解体工事に着手しました。

● 旧駅舎建物の外観を可能な限り再現して建替え!
 
JR東日本は2024年4月23日に、渋谷区の原宿駅の旧駅舎跡地の開発を2024年5月末頃に着手すると発表しました。旧駅舎が持つモダンな外観を再現した商業施設を整備します。

 引用資料 JR東日本(PDF:2024/04/23)
 原宿駅旧駅舎跡地開発の工事着手について

 設計は「JR東日本建築設計」、デザイン監修を「平田晃久建築設計事務所」、施工を「東急建設」が担当します。2026年12月の完成を目指します。

 概要は、地上4階、地下1階、延床面積約1,170㎡です。「時とつながる」「まちとつながる」「文化とつながる」という3つの「つながる」をコンセプトとし、旧駅舎の外観を再現しながら商業施設として整備します。

原宿駅旧駅舎跡地開発の概要
◆ 所在地-東京都渋谷区神宮前一丁目18-20
◆ 階数-地上4階、地下1階(旧駅舎外観再現含む)
◆ 高さ-約16m
◆ 敷地面積-約760㎡(再現駅舎含む)
◆ 延床面積-約1,170㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 用途-商業施設
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者・監理者-JR東日本建築設計
◆ デザイン監修-平田晃久建築設計事務所
◆ 施工者-東急建設
◆ 着工-2024年05月末頃
◆ 竣工-2026年12月予定
◆ 開業-2026年度冬予定


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「位置図」です。


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地上4階、地下1階の「商業施設」です。


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「旧駅舎外観再現」部分です。


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「原宿駅旧駅舎跡地開発」の2024年9月末の建設状況です(写真提供読者さん)。


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本格的に工事が行われています(写真提供読者さん)。


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角度を変えて見た様子です(写真提供読者さん)。


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内部の様子です(写真提供読者さん)。


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現役だった頃の旧原宿駅舎

 旧原宿駅舎は、1924年に建設された駅舎です。役目を終えるまでは木造駅舎としては東京都内最古で、関東の駅百選に認定されていました。駅舎の老朽化が進んでいること、原宿駅周辺が防火地区に指定されており、旧駅舎は耐火基準を満たさないことなどから、安全面を理由に旧駅舎は解体されました。



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2024年9月19日 (木)

東京地下鉄(東京メトロ) 2024年10月下旬にも株式上場 詳細を9月20日に発表する見通し 時価総額は7,000億円規模!

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-東京地下鉄(東京メトロ)-
 「東京地下鉄(東京メトロ)」は、東京地下鉄株式会社法に基づき、東京都区部およびその周辺地域(埼玉県と千葉県の一部)で地下鉄を経営する鉄道事業者です。「帝都高速度交通営団(営団地下鉄)」の民営化により2004年4月1日に発足した特殊会社で、日本の大手私鉄の一つです。

 本社所在地は、JR上野駅近くの東京都台東区東上野三丁目19番6号です。現時点での株主構成は、財務大臣が53.42%、東京都が46.58%となっています。

● 2024年10月下旬にも株式上場!
 「東京地下鉄(東京メトロ)」が新規株式公開(IPO)の詳細を9月20日に発表する見通しであることが分かりました。1株当たりの想定価格や売り出し規模を公表する見込みです。

 ブルームバーグ(2024/09/13)
 東京メトロが株式上場を来週発表、時価総額7000億円規模-関係者

 東京メトロの時価総額は7,000億円規模が想定されています。株式の上場時期は10月下旬になる見通しです。IPOに伴う東京メトロの売り出しは、国内の個人と海外の機関投資家が対象です。グローバル・コーディネーターは「野村証券、みずほ証券、ゴールドマン・サックス証券」が務めます。


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東京地下鉄(東京メトロ)の連結決算
 「東京地下鉄(東京メトロ)」は、2004年4月1日の民営化時から株式上場を目標としていたので遂に念願が叶うことになります。しかし、まだコロナ禍からは完全には立ち直っていません。2019年3月期の売上高4,348億円、2016年3月期の営業利益1,014億円を超える事が出来ていません。

東京地下鉄(東京メトロ)の連結決算(売上高/営業利益)  
2004年03月   350,640百万円     48,674百万円
2005年03月   352,624百万円     69,580百万円
2006年03月   357,312百万円     80,108百万円
2007年03月   367,750百万円     93,401百万円
2008年03月   378,436百万円   100,787百万円
2009年03月   381,301百万円     87,519百万円
2010年03月   377,600百万円     85,331百万円
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2011年03月   372,140百万円     82,493百万円
2012年03月   366,838百万円     75,014百万円
2013年03月   382,249百万円     88,168百万円
2014年03月   393,986百万円   100,303百万円
2015年03月   399,863百万円     97,255百万円
2016年03月   408,239百万円   101,470百万円
2017年03月   415,413百万円   101,077百万円
2018年03月   425,821百万円     97,187百万円
2019年03月   434,894百万円     98,566百万円
2020年03月   433,147百万円     83,917百万円
-----------------------------------------
2021年03月   295,729百万円  △40,299百万円
2022年03月   306,904百万円  △12,117百万円
2023年03月   345,370百万円     27,777百万円
2024年03月   389,267百万円     76,359百万円



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2024年9月 9日 (月)

川崎市 JR東日本南武線連続立体交差事業(矢向駅~武蔵小杉駅間) 都市計画変更について告示 「高架化」へ向けて前進!

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-JR南武線-
 「JR南武線」は、川崎駅から立川駅を結び、首都圏において環状方向の鉄道輸送の一翼を担う鉄道路線であり、川崎市域を縦断し市内の各拠点を結ぶ、川崎市において重要な交通基盤となっています。

 JR南武線は、昔はローカル線のような雰囲気でしたが、周辺人口の急増で急速に幹線化しています。それに伴い高架化も行われ、川崎市は「武蔵小杉駅付近~第3京浜道路交差部間」の約3.9km、東京都は「稲田堤駅~府中本町間」の約4.3kmを高架化しています。「東京メガループ」の幹線として2014年10月4日から「E233系電車」の導入も行われました。

 「川崎市」は、JR南武線の尻手駅~武蔵小杉駅間約5.5kmの連続立体交差事業の具体化に向けて、2014年6月上旬に地質調査と基本設計の作業に着手しました。対象区間は、尻手駅から武蔵小杉駅間の延長約5.5kmです。このうち、川崎市域は矢向駅から武蔵小杉駅間の延長約4.5kmとなっています。

 JR南武線の尻手駅~武蔵小杉駅の途中には「矢向駅、鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の4駅があります。川崎市は、区間内にある13ヶ所の踏切をすべて撤去し、交通渋滞の緩和を目指します。区間の一部に横浜市域(尻手駅~矢向駅の約1km)が含まれますが、川崎市・横浜両市は連立交差事業の連携・協力に関する覚書を交わしています。
 
● 都市計画変更について告示!
 川崎市は、2024年8月30日に「JR東日本南武線連続立体交差事業(矢向駅~武蔵小杉駅間)」の都市計画変更について告示しました。連続立体交差事業の計画が具体化したためとしています。また、線路に沿って自転車・歩行者専用道路も整備される見通しです。全体の完成は2039年度が見込まれています。

 引用資料 川崎市・公式HP(2024/08/30)
 都市高速鉄道(東日本旅客鉄道南武線)及び都市計画道路(矢向鹿島田線ほか11路線)の都市計画変更について(令和6年8月30日告示)


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「縦断計画略図」です。「矢向駅、鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の4駅の中で、「鹿島田駅、平間駅、向河原駅」の3駅が高架化されます(引用:川崎市)。


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「駅部概略断面図(鹿島田駅)」です。相対的2面2線の高架駅になる予定です(引用:川崎市)。


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「駅部概略平面図(鹿島田駅)」です。ホーム長は約130mです(引用:川崎市)。


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「駅部概略断面図(平間駅)」です。島式1面2線の高架駅になる予定です(引用:川崎市)。


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「駅部概略平面図(平間駅)」です。ホーム長は約130mです(引用:川崎市)。


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「駅部概略断面図(向河原駅)」です。相対的2面2線の高架駅になる予定です(引用:川崎市)。


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「駅部概略平面図(向河原駅)」です。ホーム長は約130mです(引用:川崎市)。


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E233系電車(8000番台)

 JR東日本は、「E231系電車」の後継として「E233系電車」を首都圏に大量投入しました。「E233系電車」は、2006年12月26日の中央快速線を皮切りに、京浜東北線、常磐緩行線、東海道線、京葉線、東北本線、埼京線、横浜線などに大量投入されてきました。

 2014年10月4日から南武線向け車両「8000番台」が営業運転を開始しました。その後急ピッチで「205系電車、209系電車」から「E233系電車」に置き換えが行われました。



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2024年9月 5日 (木)

「羽田空港」へのアクセス 新空港線(蒲蒲線)整備促進事業 「国土交通省」が2025年度予算案の概算要求で、調査や設計にあたるための補助金を計上!

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-新空港線(蒲蒲線)整備促進事業-
 
「新空港線(蒲蒲線)整備促進事業」は、JR・東急蒲田駅と京急蒲田駅の約800mを鉄道で結ぶことにより、大田区内の東西交通の移動利便性が向上するとともに、沿線まちづくりを併せて進めることで地域の活性化に寄与します。

 また、東急東横線や東京メトロ副都心線などとの相互直通運転が可能となることで、羽田空港が渋谷・新宿・池袋の都市や和光・所沢・川越などの東京圏北西部と繋がり、広域的な鉄道ネットワークが形成され、東京の国際競争力が強化されるなどの効果が期待されています。

 引用資料 大田区・公式ホームページ
 新空港線(蒲蒲線)整備促進事業

 東急多摩川線矢口渡駅付近から多摩川線を地下化し、東急蒲田地下駅、京急蒲田地下駅を通り、大鳥居駅の手前で京急空港線に乗り入れる計画です。事業完成時期は未定ですが、関係者合意の後、速やかに整備主体を設立できるよう準備を進めています。

 国の答申第198号を受け、まずは蒲田駅と京急蒲田駅の未接続の解消を第一に考え、東急多摩川線を矢口渡付近から地下化・延伸し、京急蒲田駅までつなぐ区間を「一期整備」とし、京急蒲田駅から大鳥居駅の手前で京急空港線に接続する区間を「二期整備」としています。

 「大田区」と「東急電鉄」は、2022年9月20日に新空港線の整備主体である第三セクター設立に関する協定を締結しました。今後、会社設立に必要な手続きを進めていきます。設立時の出資比率は、大田区が61%、東急電鉄が39%です。

● 国土交通省が調査や設計にあたるための補助金を計上!
 「羽田空港」から渋谷や池袋などへのアクセス向上が期待される2つの蒲田駅を結ぶ新空港線「蒲蒲線」の整備が遂に動き出します。「国土交通省」が2025年度予算案の概算要求で、調査や設計にあたるための補助金を計上したことが分かりました。「国土交通省」が蒲蒲線に関する費用を計上するのは初めてで、2025年度から整備に向けた動きが本格化します。

 TOKYO MX(2024/08/28)
 「蒲蒲線」来年度調査・設計へ 国交省が補助金 整備に向け“第一歩”

 JR線と東急線が乗り入れる蒲田駅と京浜急行線の蒲田駅を結ぶ新空港線「蒲蒲線」について、「国土交通省」は2025年度の予算案の概算要求で、整備の主体となる第三セクターが設計や調査をするための事業費を9,000万円と見込み、その3分の1の3,000万円を補助金として計上しました。

 蒲蒲線に関する事業費は「国」と「都・大田区」と「第三セクター」で3分の1ずつ支出することになっています。補助の対象となるのは、第1期区間とされる東急の矢口渡駅から京急蒲田駅までの区間で、既存の東急多摩川線を地下に通す形で計画されています。


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レール幅が違う問題をどう解決するのか?
 東急線は狭軌の1,067mmです。京急線は標準軌の1,435mmです。一期整備では、「東急多摩川線」の狭軌の1,067mmで、京急蒲田駅の地下に乗り入れます。二期整備では、京急蒲田駅から大鳥居駅の手前で「京急空港線」に接続する予定です。

 「京急空港線」にどのように乗り入れるかは具体的には決まっていません。線路を3本にする「三線軌条」もしくは「フリーゲージトレイン」にすれば相互直通運転は実現可能ですが、容易ではありません。


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「計画の全体像」です。


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「整備案」です。



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2024年9月 2日 (月)

浜松町駅エリアの整備計画 芝浦エリアの歩行者専用道路 & 東京モノレールの橋脚の補強 2024年8月27日の建設状況

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-(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備-
 浜松町駅の周辺では、疾風怒濤の勢いで再開発が行われています。再開発に合わせて「ペデストリアンデッキ」などが整備されていますが、肝心の核となる「JR浜松町駅」が、旧態依然のままで街の激変に対応できていません。

 「港区」は、JR浜松町駅周辺の交通結節機能を強化するため、駅北口から汐留方面へ延長約75m・幅員約20mの「浜松町駅北口東西自由通路」の整備を計画しています。

 「浜松町駅北口東西自由通路」は、「京浜東北線・山手線・東海道本線・東海道新幹線」をオーバーパスするもので、世界貿易センタービルのデッキ・文化放送側デッキおよび汐留のペデストリアンデッキに接続します。

 「北口橋上駅舎整備」は、「北口東西自由通路」に沿って、北口を橋上駅舎化します。現在の北口は地上階にありますが、「北口橋上駅舎整備」が完了すると廃止されます。

● 歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化
 「世界貿易センタービルディング、野村不動産、JR東日本、東京モノレール、鹿島建設」の5社は、浜松町駅西口開発計画、及び芝浦プロジェクトに合わせ、浜松町駅エリアの整備を推進しています。

 「浜松町駅」は、主要交通機関が集積する利便性の高いターミナル駅であり、羽田から東京の玄関口としての機能を果たしています。昨今、駅周辺では複数の大型再開発プロジェクトが進行しており、今後は更に駅利用者・来訪者・就労人口が増加し、都心部の拠点の一つとしてこれまで以上に重要な役割を担っていくこととなります。

 駅周辺エリアを広域的につなぐ歩行者ネットワークの構築、及び浜松町駅の交通結節点としての機能強化を図り、利便性の高い魅力ある都市環境を整備していきます。

 引用資料 JR東日本(PDF:2022/05/18)
 【浜松町駅西口開発計画・芝浦プロジェクト】歩行者ネットワークの構築・交通結節点の機能強化を目的とした浜松町駅エリアの整備計画について

浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎の概要
◆ 計画名-(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備
◆ 所在地-東京都港区海岸一丁目44番2他(地名地番)
◆ 交通-JR山手線・京浜東北線、東京モノレール「浜松町」駅、都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅
◆ 階数-地上3階、地下0階
◆ 高さ-17.23m
◆ 敷地面積-7,488.34㎡
◆ 建築面積-2,013.33㎡
◆ 延床面積-1,109.19㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-現場造成杭
◆ 用途-駅舎
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者-JR東日本
◆ 施工者-鉄建建設
◆ 着工-2019年09月01日
◆ 竣工-2028年10月31日予定


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「整備後の浜松町駅周辺イメージパース(2030年度予定)」です。


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「浜松町駅周辺エリアの位置関係(A・B・C・D・E・F)」です。

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「B:大門通り上の既存デッキ(2階レベル)から見た外観イメージ」です。

● 北口歩行者ネットワーク
 浜松町駅北口を中心に、竹芝・汐留方面、芝大門方面の各エリアをつなぐ歩行者ネットワークを形成します。線路を跨いで東西を繋ぐ自由通路はJR浜松町駅・東京モノレール浜松町駅の北口に新たに整備される改札(3階レベル)からフラットにアクセスできます(2026年度使用開始予定)。


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「C:南口自由通路 鳥瞰イメージ」です。

● 南口歩行者ネットワーク
 浜松町駅南口には既存の自由通路に加え新たな自由通路を整備し、混雑緩和やバリアフリーへの対応を図ります。これにより、浜松町二丁目エリアと、芝浦エリアをつなぐ歩行者ネットワークを強化します(新たな自由通路は2024年度使用開始予定。その後既存の自由通路を改修し、2026 年度全面使用開始予定)。


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「D:南口自由通路 芝浦側昇降口イメージ」です。


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「E:芝浦エリアの歩行者専用道路イメージ」です。

● 竹芝・汐留方面と芝浦方面をつなぐ歩行者空間の整備
 浜松町駅東側には、旧芝離宮庭園に沿って歩行者専用道路を整備します。これにより、竹芝・汐留方面と、芝浦方面が緑豊かな空間でつながります。浜松町駅から芝浦プロジェクトにかけて庇を設置することにより、雨に濡れずアクセス可能となります。


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「F:芝浦エリアの歩行者専用道路イメージ」です。


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「整備後の浜松町駅周辺イメージパース(2030年度予定)」です。

● 中央広場を起点とした交通結節点の機能強化
 浜松町駅中央改札前にひろがる「中央広場」と、「ステーションコア」と呼ばれる歩行者ネットワークを一体整備することで、JR山手線・京浜東北線、東京モノレール、都営地下鉄、バスターミナル、タクシーの各交通機関とのスムーズな乗換を実現します。


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「(仮称)浜松町駅北口東西自由通路・北口橋上駅舎整備」の2024年8月27日の建設状況です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「タワークレーン」です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「歩行者空間」の予定地です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「歩行者空間」の予定地を引いて見た様子です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「首都高速都心環状線」直下の川の北岸です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「首都高速都心環状線」直下です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「首都高速都心環状線」直下の川の南岸です。鉄骨は「東京モノレール」の橋脚です(写真提供SOCIO34050氏)。


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少し南側です。鉄骨は「東京モノレール」の橋脚です(写真提供SOCIO34050氏)。


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更に南側です。鉄骨は「東京モノレール」の橋脚です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「東京モノレール」です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「芝浦プロジェクト」の西側です(写真提供SOCIO34050氏)。



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2024年8月24日 (土)

JR東日本 従来型のホームドアの後継機として「スリットフレームホームドア」の導入開始 第一弾は南武線「分倍河原駅、登戸駅」に設置!

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-スリットフレームホームドア-

 「JR東日本」は、新型の「スリットフレームホームドア」の開発を完了し、2024年度下期から従来型のホームドアの後継機として導入します。「スリットフレームホームドア」は、扉や戸袋をスリット化して風が抜ける構造にした新型ホームドアです。従来型ホームドアの安全性を維持しながら、設置コストの削減やメンテナンスの効率化を図ります。2024年度に南武線「分倍河原駅(1・2番線)と「登戸駅(2番線)」から導入を開始し、その後順次導入範囲を拡大します。

 引用資料 JR東日本(PDF:2024/08/20)
 スリットフレームホームドアの導入開始について

 「スリットフレームホームドア」は、扉や戸袋をスリット化し、風が抜ける構造とすることでホームとホームドア支持部の風圧影響を従来型から約40%軽減します。これにより、ホームの補強工事などホームドア設置工事を簡素化できます。据付構造や制御システムは、従来型ホームドアと互換性を持たせており、従来型の組み合わせ使用や、工事設計・施工の効率化も行なえます。

 「スリットフレームホームドア」は、「JR東日本、JR東日本メカトロニクス、三菱電機」が開発しました。標準開口幅は2,000mm(最大3,330mmまで対応)、筐体高さは1,284mm、ドア高さ1,194mm、下部隙間134mm。重量は282kgで従来型(400kg)より軽量化されます。居残り検知、戸当たり検知、引込み検知などの機能も搭載します。

 「JR東日本」では、従来型ホームドアとスマートホームドアの2種類のホームドアを活用してきましたが、「スリットフレームホームドア」は従来型の後継機となります。今後は「スリットフレームホームドア」と「スマートホームドア」の2種類を導入していきます。


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「スリットフレームホームドア」です。「扉」や「戸袋」がスリット化されています。


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「各ホームドアとの比較」です。


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従来型ホームドア
 「従来型ホームドア」です。「スリットフレームホームドア」の導入により、「従来型ホームドア」は新規には導入されなくなる可能性が高いです。コスト削減のためとはいえなんか寂しいですね・・・


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スマートホームドア
 「スマートホームドア」です。JR東日本から2024年8月20日にリリースされた「2024年度のホームドア整備駅の追加について」を見ると新規に導入されるのはほとんど「スマートホームドア」です。私は「スマートホームドア」は、安っぽく見えるのであまり好きではありません。



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2024年8月20日 (火)

多摩都市モノレールの延伸計画 延長約7.0km 多摩都市モノレールの延伸(上北台~箱根ケ崎)計画及び関連する都市計画道路

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-多摩都市モノレール-
 東京都西部の多摩地域を走る「多摩都市モノレール」は、現在、多摩市の「多摩センター」と東大和市の「上北台」を結ぶ約16kmの区間で運行されていて、運営は都や沿線の自治体が出資する第三セクターが担っています。

 「東京都」は、さらなる交通アクセスの向上に向けて、国や自治体と協議しながら3つの区間で延伸の可否を検討してきましたが、このうち、「上北台」と瑞穂町にある「JR箱根ケ崎駅」の間のおよそ7km(正確には7,010m)を結ぶ路線を先行して延伸させる方針です。

 引用資料 東京都・公式HP(PDF) 
 多摩都市モノレールの延伸(上北台~箱根ケ崎)計画及び関連する都市計画道路


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多摩都市モノレールの概要
 「摩都市モノレール」は、多摩地域における相互の連携を強化し、多摩地域の南北方向の公共交通をより充実させるため、東京都と多摩都市モノレール株式会社とで整備されました。

 全体構想は約93kmですが、うち1998年11月に立川北駅から上北台駅間が、2000年1月に多摩センター駅から立川北駅間が開業し、現在多摩センター駅から上北台駅間の約16kmで運行しています。


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「平面図」と「縦断図」です。「No.1駅~No.7駅」の7駅を新設する予定です。


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「標準横断図(一般部)」です。


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「標準横断図(駅部No.1~No.6駅)」です。


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「標準横断図(駅部No.7駅)」です。



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2024年7月30日 (火)

JR東日本 新設される品川駅北口の拠点となる駅ビル 地上10階、高さ約58m、延床面積約50,780㎡の「品川駅北口駅改良・駅ビル整備」

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-品川駅北口駅改良・駅ビル整備-

 「品川駅」は、JR東日本管内で乗車人員が5番目のターミナル駅で、通勤・通学時間帯には北側コンコース・自由通路が混雑しており、また山手線外回り(渋谷・新宿方面)と京浜東北線(大宮方面)を乗り換える際はホームが別のため、階段・コンコースを経由する必要があります。

 今後、品川駅周辺の開発や乗降客の増加が見込まれることから、乗り換えの利便性の向上やコンコース・自由通路の混雑緩和などの取り組みを実施し、より快適で安心して利用出来る駅づくりを目指します。

 「品川駅」では2027年以降、順次、北側コンコース内に改札口を2か所新設し、通路を7mから18mに拡幅します。また、バリアフリールートを拡充するため北側コンコースと各ホームを接続するエレベーターを8基増設し、商業施設の整備も行います。

 引用資料 JR東日本(PDF:2019/02/26)
 品川駅のお乗り換え利便性向上と混雑緩和及びバリアフリールートの拡充に取り組みます

● 和風なデザインの駅ビルを建設!
 JR東日本が品川駅の直上に、商業施設や駅事務室などが入る和風なデザインの地上10階、地下1階の駅ビルを建設中です。1番線の山手線から15番線の横須賀線までのホームをまたぐ広大な構造で、延床面積50,780.24㎡(合計61,111.28㎡)です。

 品川駅のビルは地上に線路があり、2階に当たる部分が改札、3階~6階が商業施設、7階~10階は駅事務室などが占めます。品川駅のビル完成に先立つ2027年度には新たに「北口」の改札も新設、「UR都市機構」が整備する高速バスやタクシーの乗り場とつながります。

品川駅北口駅改良・駅ビル整備の概要
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目66番、港区高輪三丁目464番
◆ 交通-JR「品川」駅直結
◆ 階数-地上10階、地下1階
◆ 高さ-最高部58.21m、軒高55.41m
◆ 敷地面積-34,805.09㎡
◆ 建築面積-11,819.55㎡(合計18,918.54㎡)
◆ 延床面積-50,780.24㎡(合計61,111.28㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート杭
◆ 用途-駅施設、店舗、オフィス、荷捌き駐車場等
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者-JR東日本
◆ 施工者-品川駅北口駅改良・駅ビル整備共同企業体(代表 大林組)
◆ 着工-2022年08月上旬
◆ 竣工-2031年11月下旬予定


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「北側コンコース(改札)」のイメージ図」です(引用:JR東日本)。


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「北側コンコース(コンコース内の通路)」のイメージ図」です(引用:JR東日本)。


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「現状(2019年2月現在)」です(引用:JR東日本)。


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「計画(完成時)」です。北側に新たに整備する人工地盤の上に「駅ビル」を建設すると思われます。更に北側には「UR都市機構」により、「品川駅北口駅前広場」が整備されます(引用:JR東日本)。


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品川駅北口駅前広場

 「品川駅北口駅前広場」の範囲です。拡幅される「北側コンコース」の更に北側に建設されます。「品川駅北口駅前広場」は、線路上に人工地盤を構築して整備します。面積約8,800㎡とかなり広いです。

 「北側コンコース」の拡幅は「JR東日本」が行い、「品川駅北口駅前広場」の整備は「UR都市機構」が行いますが、2つの事業は一体的に行われます(引用:UR都市機構)。


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「品川駅北口駅改良・駅ビル整備」と「品川駅北口駅前広場」の建設現場です(写真提供読者さん)。


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アップです(写真提供読者さん)。


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内部の様子です(写真提供読者さん)。


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内部の様子です(写真提供読者さん)。


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内部の様子です(写真提供読者さん)。



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