104 鉄道(新線・高架化・複々線化、その他)

2025年7月10日 (木)

国家戦略特区 地上37階、高さ約225mの「(仮称)新宿駅西南口地区開発事業」 「南街区」の解体工事はほぼ終わったが、着工の目処が立たない・・・

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-(仮称)新宿駅西南口地区開発事業-
 
2021年10月28日に国家戦略特区「東京圏(第35回)・関西圏(第28回)・福岡市・北九州市(第28回)合同区域会議」が開催されました。東京圏では、国家戦略特区に新たに2地区が追加提案されると発表されました。追加提案された2地区は、新宿区の「新宿駅南西口地区(京王電鉄、JR東日本)」と中央区の「京橋三丁目東地区(東京建物)」です。

 2022年8月2日に「新宿区景観まちづくり審議会:第75回新宿区景観まちづくり審議会」が開催されました。「(仮称)新宿駅西南口地区開発事業」の多数の完成イメージや図面が公開されています。

 引用資料 新宿区・公式HP(2022/08/02)
 新宿区景観まちづくり審議会:第75回新宿区景観まちづくり審議会

● 「南街区」の工期が未定に!
 「京王電鉄」は2025年3月28日に、新宿駅西南口地区の再開発計画を変更すると発表しました。「南街区」の工期完了時期を「2028年度(予定)」から「未定」に変更しました。建設資材の高騰や人手不足のためなどとしています。

 京王電鉄 IRニュース(PDF:2025/03/28)
 新宿駅西南口地区開発計画の変更について

● JR東日本は高輪・品川の再開発に注力!
 「JR東日本」は、現在「高輪ゲートウェイ駅」周辺と「品川駅」周辺の再開発に注力しています。「高輪ゲートウェイ駅」周辺と「品川駅」周辺の再開発にも建設費の高騰が大きな影響を及ぼしていますが、計画通り進んでいます。

 「JR東日本」に無尽蔵に資金がある訳では無いので、「高輪ゲートウェイ駅」周辺と「品川駅」周辺の再開発を優先していると思われます。「新宿駅」周辺は後回しという事だと思います。

新宿駅西南口地区の概要
◆ 所在地-東京都新宿区西新宿一丁目及び渋谷区代々木二丁目各地内
◆ 階数-(北街区)地上19階、地下3階、(南街区)地上37階、地下6階
◆ 高さ-(北街区)最高部約110m、(南街区)最高部約225m
◆ 敷地面積-(全体)約16,300㎡、(北街区)約10,000㎡、(南街区)約6,300㎡
◆ 延床面積-(全体)約291,500㎡、(北街区)約141,500㎡、(南街区)約150,000㎡
◆ 容積対象面積-(全体)約251,000㎡、(北街区)約125,000㎡、(南街区)約126,000㎡
◆ 構造-(南街区)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(南街区)パイルド・ラフト基礎
◆ 用途-(北街区)店舗、宿泊施設、駐車場 等、(南街区)店舗、オフィス、宿泊施設、駐車場 等
◆ 建築主-京王電鉄、JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 設計者-(北街区)未定、(南街区)新宿プロジェクト共同建て替え南街区等関連業務共同企業体
◆ 着工-(北街区)未定、(南街区)2024年10月01日予定(当初計画)
◆ 竣工-(北街区)2040年代予定、(南街区)2029年03月31日予定(未定に変更)


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「南街区開発建物イメージ」です(引用:京王電鉄)。


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新宿駅西口に、高さ約258m、高さ約110m、高さ約225mの超高層ビルが3棟建設される予定です(引用:新宿区公式HP)。


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「立面図(西立面図)」です(引用:新宿区公式HP)。


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「断面図(南街区)」です(引用:新宿区公式HP)。


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「平面図(地下2階、地下1階)」です。地下2階で「北街区」と「南街区」が接続されます(引用:新宿区公式HP)。


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「平面図(地上1階、地上2階)」です。地上2階の歩行者デッキで「北街区」と「南街区」が接続されます(引用:新宿区公式HP)。


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「南街区」の予定地です。建設予定地の既存ビルはほとんど解体されています(写真提供読者さん)。


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「ミヤコ新宿ビル」と手前の「MSビルディング」はまだ残っています(写真提供読者さん)。


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「北街区」の予定地です。「北街区」も更に遅れそうです(写真提供読者さん)。



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2025年7月 6日 (日)

「新宿グランドターミナル」として再編 新宿駅西口駅前広場 ファーストステップとして2025年9月末以降に人中心の空間に大きく変更!

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-新宿グランドターミナルへの再編-
 新宿駅直近地区においては、東西の移動がしにくいこと、人の滞留空間が不足していること、駅・駅ビルの老朽化が進んでいることなどの課題があります。このため、都が施行者となる土地区画整理事業により、駅ビルの建替えを契機に敷地整序を行いながら、東西デッキ新設、西口及び東口駅前広場の人中心への再構成などにより、「新宿グランドターミナル」として再編していきます。

 引用資料 東京都都市整備局(PDF:2022/03/24)
 新宿駅西口駅前広場における工事について 新宿駅直近地区土地区画整理事業

 新宿駅周辺の大きな課題は西口側と東口側が「分断」している事でした。2020年7月19日に地下の「新宿駅東西自由通路」が開通して通り抜けの利便性は改善されましたが、歩行者動線をさらに強化するために、地上(駅上空)にもデッキも整備します。

● 新宿駅西口駅前広場が人中心の空間に大きく変更!
 東京都は、新宿駅直近地区において、東西の移動がしにくいことや人の滞留空間が不足していること、駅・駅ビルが老朽化していることなどの課題があることから、線路上空にデッキを新設することや駅前広場を人中心に再構成すること、駅の改良や駅ビルの機能更新を進めることなどとしています。

 歩行者中心の新宿駅に向けたファーストステップとして、2025年9月末以降に、新宿駅西口駅前広場の車両動線や歩行者の動線が大きく変更となります。これにより、新宿グランドターミナルの実現に向け、新宿駅西口駅前広場が人中心の空間に変わります。

 引用資料 東京都・報道発表資料(2025/07/04)
 新宿駅西口駅前広場が、人中心の空間に変わります


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車両動線の変更について

 今回の動線変更に伴い、新宿駅西口駅前広場内において、車両は南北方向への通り抜けができなくなります。


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歩行者動線の変更について

 車両の動線が変更となることに伴い、地上レベルにおいて、車道を横断することなく、歩行者が東西方向に行き来ができるようになり、新宿駅西口広場が人中心の空間に変わります。


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仮設構台とスロープを設置

 「小田急百貨店本館」が解体されて、「小田急百貨店本館」の跡地には、地上48階、塔屋1階、地下5階、高さ258.15mの超高層複合ビル「新宿駅西口地区開発計画」を建設中です。

 超高層複合ビル「新宿駅西口地区開発計画」の建設に合わせて、JR新宿駅の線路上をまたいで東西を結ぶ歩行者デッキを建設するための「仮設構台」とそこに作業用車両などを搬入するスロープが設置されています。仮設構台とスロープはデッキを建設するための工事用施設で、仮設の施設なので役目を終えると撤去されます(写真提供読者さん)。


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スロープの「ゲート」です(写真提供読者さん)。


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「スロープ」です(写真提供読者さん)。


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北側から見た様子です(写真提供読者さん)。



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2025年6月24日 (火)

JR東日本 海浜幕張駅の南東側に新改札口を設置 新改札口「公園改札」および「ペリエ海浜幕張」の新エリアがオープン!

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-JR海浜幕張駅-

 千葉市では、「JR東日本、幕張新都心若葉住宅地区街づくりグループ(三井不動産レジデンシャル、野村不動産、三菱地所レジデンス、伊藤忠都市開発、東方地所、富士見地所、袖ヶ浦興業)」とともに、京葉線海浜幕張駅の蘇我方への改札口増設について、交通結節機能の強化や利用者の利便性向上が期待できることから設置に向けた検討を進めてきました。三者で協力して改札口を増設することとなり、基本協定を締結しました。

 新改札口の設計及び工事は「JR東日本」が行い、それに要する費用は「千葉市、JR東日本、幕張新都心若葉住宅地区街づくりグループ」の各者が3分の1を負担することを基本とします。

 「三井不動産レジデンシャル、野村不動産、三菱地所レジデンス、伊藤忠都市開発、東方地所、富士見地所、袖ヶ浦興業」は、「幕張ベイパーク 」を建設していますが、 JR海浜幕張駅には、東京方面にしか改札口が無いので遠回りする必要があります。

● 公園改札を2025年3月22日に使用開始!
 「千葉市」と「JR東日本千葉支社」は、京葉線海浜幕張駅における新改札口設置に関する基本協定(2021年1月締結)に基づき、海浜幕張駅の交通結節機能強化や利便性向上を目的として、駅の蘇我方に2023年4月より新たな改札口の工事を進めてきました。2025年3月22日より「公園改札」として使用を開始しました。

 引用資料 JR東日本(PDF:2024/12/23)
 京葉線海浜幕張駅「公園改札」使用開始

● ペリエ海浜幕張の新エリアが2025年3月22日に開業!
 「千葉ステーションビル」と「JR東日本千葉支社」は、沿線の個性と魅力を高める「沿線くらしづくり構想」の一環として「ペリエ海浜幕張」の“新エリア”を開業します。店舗面積約1,800㎡、店舗数計4店舗です。2025年3月22日より京葉線海浜幕張駅の新たな改札「公園改札」の使用開始にあわせて開業しました。

 引用資料 JR東日本(PDF:2024/12/23)
 「ペリエ海浜幕張」 “新エリア” が開業します

公園改札の概要
◆ 計画名-京葉線海浜幕張駅新改札口(仮称)
◆ 所在地-千葉県千葉市美浜区ひび野二丁目108,109
◆ 施設面積-新改札口約550㎡
◆ 改札設備-(改札内)階段2箇所、エレベーター2基、改札口1箇所、(改札外)階段2箇所、エレベーター1基、スロープ1箇所
◆ 着工-2023年04月
◆ 竣工-2025年03月
◆ 開業-2025年03月22日


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「ペリエ海浜幕張」“新エリア”イメージです。


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「ペリエ海浜幕張」“新エリア”位置図です。


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「平面図」です。


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「位置図」です。南東側の蘇我方面に改札口を増設しました。


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「JR海浜幕張駅」の空撮です。


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既存改札の「中央口」です。「公園改札」の供用開始前は、東京方面にしか改札口が無かったので、「幕張ベイパーク 」方面には向かうには遠回りする必要がありました。


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「海浜幕張駅」を南側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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供用開始した新改札口「公園改札」を南側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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「海浜幕張駅」を北側から見た様子です(写真提供読者さん)。


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供用開始した新改札口「公園改札」を北側から見た様子です(写真提供読者さん)。



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2025年6月20日 (金)

JR北海道 「エスコンフィールド北海道」の玄関口 「北海道ボールパークFビレッジ」の新駅 2025年6月4日の建設状況

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-北海道ボールパークFビレッジの新駅-

 「JR北海道」は2019年12月11日に、プロ野球「日本ハムファイターズ」の新球場を含む北広島市の「ボールパーク」近くに建設する新駅の計画案を公表しました。「請願駅」のため80億~90億円と見積もる建設コストは地元負担を強調しました。2021年度から着手しても開業は2027年度末になります。

 2023年2月には、「北海道ボールパークFビレッジ」の隣接地に整備する新駅の総工費が当初試算より4割前後多い115億~125億円になるとの概算額を北広島市に伝えました。

 北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド北海道」に近接する新駅について、JR北海道は2023年9月13日に、当初計画より総工費を約3割抑えて85億~90億円とする新たな計画を発表しました。

 場所を従来の計画より北広島駅側に約200mずらし、一部工事を省略します。費用を負担する北広島市から工事費を抑えるよう計画の見直しを求められていました。

 「JR北海道」と「北広島市」は2024年7月11日に、北広島市の「北海道ボールパークFビレッジ」の最寄り駅として新設する駅舎のデザインを公表しました。Fビレッジの中核「エスコンフィールド北海道」のエントランスに使われている赤レンガを駅舎の内壁にも活用し、Fビレッジとの一体感を強調するなどの趣向を凝らしています。

 引用資料 JR北海道(PDF:2024/07/11)
 千歳線新駅設置工事の着手について

● 2024年11月2日に安全祈願祭を挙行!
 2024年11月2日に、北海道北広島市の北海道ボールパーク「北海道ボールパークFビレッジ」前に建設されるJRの新駅の「安全祈願祭」が執り行われました。

 新駅は千歳線の上野幌駅と北広島駅の間に置かれ、2028年夏の開業を予定しています。現在の最寄りの北広島駅と球場までは約2kmありますが、新駅が開業すれば約300mに短縮されます。球場まで徒歩4分となる計画です。

北海道ボールパークFビレッジの新駅の概要
◆ 工事位置-千歳線上野幌駅・北広島駅間(北広島市共栄)
◆ 新駅位置-札幌駅から約20km、北広島駅から約2km、エスコンフィールドHOKKAIDOまで約300m(徒歩約4分)
◆ 新駅構造等-(ホーム)相対式2面4線<6両対応>、(駅舎)地上3階<改札は3階>
◆ 協定工事費-約80億円(総工事費約90億円) ※総工事費は、協定工事費の他、北広島駅構内線路新設(JR北海道施策)、設計費(実施中)、用地取得費等を含んだ費用
◆ 着工-2024年11月02日(安全祈願祭)
◆ 竣工-2028年度まで
◆ 開業-2028年夏頃予定


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完成イメージです。


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完成イメージです。


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「新駅位置図」です。


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「北海道ボールパークFビレッジ」の新駅の2025年6月4日の建設状況です。


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このあたりに新駅の「駅舎」が建設されます。


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歩行者用デッキの新設
 北海道ボールパークFビレッジの新駅とエスコンフィールド北海道の間には、「アンビシャス通り」という道路がありますが、この部分に「北広島市」が歩行者用デッキを整備します。


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東側です。


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「仮囲い」が設置されています。


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西側です。


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更に西側です。タワークレーンはJR線の北側にある工場に設置されているクレーンです。


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「エスコンフィールド北海道」の北側部分です。この部分と新駅が結ばれます。


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「エスコンフィールド北海道」の南側部分です。テレビ等でよく見るのは南側部分です。


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スタジアムツアー

 「エスコンフィールド北海道」ではスタジアムツアーが行われています。「エスコンフィールド北海道」を「ファイターズガール」が案内してくれます。今回内してくれたのはファイターズガールの「橋本莉々花さん」です。元ハロプロ研修生だそうです。

 YouTube(2025/06/15)
 ファイターズガール 橋本莉々花さん きつねダンス(特別衣装)


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「北海道ボールパークFビレッジ」の新駅の建設予定地です(Googleマップの衛星写真を引用)。



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2025年6月18日 (水)

船橋市 東葉高速線の東海神駅と飯山満駅の中間に新駅「海老川新駅(仮称)」を整備 2025年6月中旬の建設状況

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-海老川上流地区のまちづくり-
 「(ホンダ(本田技研工業)」がこんな凄い開発をしているなんて私は全く知りませんでした。「再使用型ロケット」はアメリカの「スペースX」の独走状態ですが、日本のロケット発射場から「再使用型ロケット」が宇宙に旅立つ日が待ち遠しいです!

 YouTube テレ東BIZ(2025/06/18)
 ホンダ ロケット離着陸成功 「再使用型」商用化を視野【WBS】

 本題に戻って、海老川上流地区は、「船橋市」の中央部、中心市街地の近くに位置しています。地区内には「東葉高速線」が東西に走り、海老川が南北に流れる自然環境の豊かな地区(市街化調整区域)でもあります。

 「海老川上流地区」は、昭和30年代に農業環境整備を目的に土地改良事業が実施されましたが、現在は休耕地が目立ち、資材置き場や作業場も点在しているほか、幹線道路沿いには沿道サービス施設が立地しており、一部では小規模な宅地開発(戸建て住宅)、墓地の造成が行われています。

 「東葉高速線」は、千葉県船橋市の西船橋駅と千葉県八千代市の東葉勝田台駅を結ぶ「東葉高速鉄道」が運営する鉄道路線です。ほぼすべての列車が西船橋から東京メトロ東西線と相互直通運転しています。1996年4月27日に開通しました。海老川上流地区に「東葉高速線」の新駅を誘致しています。新駅は東葉高速線の東海神駅~飯山満駅間の海老川上流地区内に設置される予定です。

 「東葉高速鉄道」と「船橋市」は2024年4月8日に、新駅整備工事の施行に関する基本協定を締結しました。概算工事費は71億4334万5500円です。請願駅のため工事費は船橋市が負担します。高架となっている既存線路の南北に、上り線と下り線のホームを構築します。10両編成に対応したホーム長とします。

● 新駅「海老川新駅(仮称)」の起工式を2025年5月23日に挙行!
 「東葉高速鉄道」は、2024年4月8日に船橋市と締結した「東葉高速線における海老川新駅(仮称)整備工事に関する基本協定」に基づき、医療や健康をテーマとした「ふなばしメディカルタウン構想」の実現を目指した新たなまちづくりを行う海老川上流地区において、まちの核となる新駅の整備工事に向けた準備を進めてきました。準備が整ったことから、2025年5月23日に「起工式」を執り行い、今後新駅整備の本工事に着手します。

 引用資料 東葉高速鉄道(PDF:2025/05/23)
 海老川新駅(仮称)の整備工事着手について

海老川新駅(仮称)の概要
◆ 所在地-千葉県船橋市東町及び米ケ崎町地先
◆ 新駅位置-東葉高速線の東海神駅~飯山満駅間(東海神駅から約2.0㎞、飯山満駅から約2.0㎞)
◆ 駅構造等-<ホーム>2面2線10両対応、可動式ホーム柵、<駅舎>高架相対式(1階改札階、2階ホーム階)
◆ 事業主体-東葉高速鉄道
◆ 設計者-中央復建コンサルタンツ
◆ 施工者-大林組
◆ 開業-2029年03月末予定


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「新駅ホーム」です。


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「新駅改札口」です。


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「新駅改札外休憩スペース」です。


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「新駅の位置」です。東葉高速線の東海神駅と飯山満駅の中間に整備します。


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「広域配置図」です。


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新駅「海老川新駅(仮称)」の2025年6月中旬の建設状況です(写真提供読者さん)。


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東葉高速線の東海神駅と飯山満駅の中間に新駅を建設します(写真提供読者さん)。


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高架橋を再整備して新駅を建設します(写真提供読者さん)。


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2025年5月23日に起工式を挙行しました(写真提供読者さん)。


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「セメントミルクプラント」です(写真提供読者さん)。


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重機が稼働しています(写真提供読者さん)。



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2025年6月13日 (金)

北海道新幹線「新函館北斗~札幌」間 「札幌駅」の建設工事 & 「札幌車両基地」の建設工事 2025年6月3日の建設状況

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-北海道新幹線-
 
1973年11月13日に、日本政府は「全国新幹線鉄道整備法」に基づき、新幹線鉄道の建設に関する整備計画を決定しました。その中に「北海道新幹線(青森~札幌)」があります。

 2005年4月27日に「新青森~新函館(仮称)」間の工事の実施計画が認可され、2005年5月22日に着工しました。2016年3月26日に「新青森~新函館北斗」間が開業しました。

 2012年6月29日に「新函館(仮称)~札幌」間の工事の実施計画が認可された時点では、2035年度開業を予定していましたが、札幌市への冬季オリンピックの招致などもあり、2015年1月14日には「新函館北斗~札幌」間の開業5年前倒しが決定し、2030年度末の完成・開業を目指すこととなりました。

● 札幌開業の時期について2038年度末になる見通し!
 北海道新幹線「新函館北斗駅-札幌駅間(211.5km」のトンネル工事が難航している問題で、「国土交通省」が札幌開業の時期について2038年度末になる見通しだと明らかになりました。

 建設主体の「鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)」が2024年5月に、これまで目指してきた2030年度末の開業は困難だと国土交通省に報告していました。「国土交通省」が有識者会議で新たな開業時期の見通しを検討してきました。2025年3月13日の会合で開業見通しを示した報告書案を示し、大筋で了承されました。


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「北海道新幹線の概要」です。2016年3月26日に開業した「新青森駅-新函館北斗駅間」は148.8km、2030年度末に開業目標の「新函館北斗駅-札幌駅間」は211.5kmです。2030年度末の開業目標は幻となりました。


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「札幌駅周辺イメージ図」です。

● 大東案
 北海道新幹線札幌駅部の建設については、(1)ホームを西側に設置する案、(2)1・2番ホームを転用して設置する案、(3)東側に設置する案(大東案)が検討されていましたが、2018年3月に「大東案」で決着しています。


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「パセオ付近拡大図」です。


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札幌車両基地事業

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構北海道新幹線建設局は、北海道新幹線札幌車両基地の事業概要を明らかにしました。車両基地は札幌駅~苗穂駅間に延長約1.3kmの高架橋型で整備し、雪対策として高架橋に防雪上屋を建設します。

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(PDF:2023/02)
 北海道新幹線 札幌車両基地事業概要説明

 車両基地は、札幌駅側から車両を留置する「着発収容庫」、車両の検査や融雪作業などを行う「仕業検査庫」、保守用車両を整備・留置する「保守基地」で構成し、札幌駅~苗穂駅間の在来線南側に高架橋で整備します。

 高架橋の延長は約1.3km、地上からの高さは7.5~8.9mで、防雪上屋を含む最高高さは約22mを想定。幅は札幌駅に近い着発収容庫手前で13.2m、最も広い仕業検査庫の札幌駅側付近で30.0mを見込みます。


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「位置関係(札幌駅から苗穂駅方を望む)」です。


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「完成予想パース(全体イメージ図)」です。


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「札幌車両基地の各施設」です。


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「高架橋・上家の構造①」です。


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「高架橋・上家の構造②」です。


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「高架下建物の配置計画」です。


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北海道新幹線「札幌駅」の2025年6月3日の建設状況です。空いている部分にJR北海道の超高層の駅ビル「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区」が建設される予定ですが、計画は大幅に遅れています。


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北海道新幹線「札幌駅」の高架橋が姿を現しています。


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東側です。


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更に東側では、延々と「北海道新幹線札幌車両基地」の工事が行われています。


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「北海道新幹線札幌車両基地」の工事の様子です。


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「北海道新幹線」は、札幌駅の西側の都市部では地下を走りますが、「札幌駅」の手前の「石山通」を過ぎたあたりで地上に姿を現します。


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在来線の高架橋の南側で、「北海道新幹線」の工事が行われています。



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2025年6月 7日 (土)

JR中野駅の駅ビル 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業「(仮称)中野駅西口開発」 工事が進んでクレーン類がすべて姿を消す!

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中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業- 
 再開発が進む中野駅周辺では、JR中央線の南側と北側をつなぐ通路と新たな西口を整備する中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業を進めています。あわせて新北口駅前広場や西口広場は、新規整備、南口駅前広場は、拡張整備を進めていく予定です。

 街の核となるのが「JR中野駅」です。「JR中野駅」は、島式4面8線の大規模な駅ですが、駅ビルなどの駅の顔となる部分が存在ませんでした。そこで、「中野区」と「JR東日本」は、「中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業」を進めています。

 新駅ビルは「駅施設、店舗」で構成する建物のほか、ラチ内コンコース約1,100㎡、南北通路約1,400㎡を確保します。2026年12月頃の南北通路・橋上駅舎開業を目指します。

 引用資料 中野区・公式ホームページ
 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業について

中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業の概要
◆ 計画名-(仮称)中野駅西口開発
◆ 所在地-東京都中野区中野五丁目241‐2、四丁目84‐1 他(地名地番)
◆ 交通-JR中央線・総武線・東京メトロ東西線「中野」駅直結
◆ 階数-地上5階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ-最高部31.824m、軒高28.269m
◆ 敷地面積-7,693.42㎡
◆ 建築面積-6,337.25㎡
◆ 延床面積-18,354.51㎡(別に、ラチ内コンコース約1,100㎡、南北通路約1,400㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部CFT造
◆ 基礎工法-杭基礎
◆ 用途-駅施設、物販店舗、飲食店舗
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者-JR東日本
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2020年03月01日
◆ 竣工-2028年03月31日予定
◆ 開業-2026年12月頃予定(南北通路・橋上駅舎開業)

駐車場棟の概要
◆ 計画名-(仮称)中野駅西口開発 駐車場棟
◆ 所在地-東京都中野区中野四丁目2番51の一部(地名地番)
◆ 交通-JR中央線・総武線・東京メトロ東西線「中野」駅
◆ 階数-地上3階、地下1階
◆ 高さ-最高部18.427m
◆ 敷地面積-0㎡(敷地面積は0㎡)
◆ 建築面積-169.45㎡
◆ 延床面積-1,457.48㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-直接基礎(べた基礎)
◆ 用途-自動車駐車施設、EV昇降路
◆ 建築主-JR東日本
◆ 設計者-JR東日本
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2023年10月01日予定
◆ 竣工-2028年03月31日予定


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西口広場側の外観完成イメージです。新駅ビルは駅の西側のホーム上空に建設されます。


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「西口広場」のイメージです。


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「南北通路」のイメージです。


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西側から見た中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業である「(仮称)中野駅西口開発」の建設状況です(写真提供読者さん)。


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クレーン類がすべて姿を消しています(写真提供読者さん)。


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JR線の線路上に建設しています(写真提供読者さん)。


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「atre(アトレ)」のロゴが姿を現しています(写真提供読者さん)。


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北側か見た様子です。クレーン類がすべて姿を消しています(写真提供読者さん)。。


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JR線上に新駅ビルを建設しています(写真提供読者さん)。


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この開口部は歩道でしょうか? 地下のように見えますが、1階床面の高さです(写真提供読者さん)。


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「(仮称)中野駅西口開発」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。



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2025年5月26日 (月)

船橋市 東葉高速線の東海神駅と飯山満駅の中間に新駅「海老川新駅(仮称)」を整備 2025年5月23日に「起工式」を挙行!

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-海老川上流地区のまちづくり-

 海老川上流地区は、「船橋市」の中央部、中心市街地の近くに位置しています。地区内には「東葉高速線」が東西に走り、海老川が南北に流れる自然環境の豊かな地区(市街化調整区域)でもあります。

 「海老川上流地区」は、昭和30年代に農業環境整備を目的に土地改良事業が実施されましたが、現在は休耕地が目立ち、資材置き場や作業場も点在しているほか、幹線道路沿いには沿道サービス施設が立地しており、一部では小規模な宅地開発(戸建て住宅)、墓地の造成が行われています。

 「東葉高速線」は、千葉県船橋市の西船橋駅と千葉県八千代市の東葉勝田台駅を結ぶ「東葉高速鉄道」が運営する鉄道路線です。ほぼすべての列車が西船橋から東京メトロ東西線と相互直通運転しています。1996年4月27日に開通しました。海老川上流地区に「東葉高速線」の新駅を誘致しています。新駅は東葉高速線の東海神駅~飯山満駅間の海老川上流地区内に設置される予定です。

 「東葉高速鉄道」と「船橋市」は2024年4月8日に、新駅整備工事の施行に関する基本協定を締結しました。概算工事費は71億4334万5500円です。請願駅のため工事費は船橋市が負担します。高架となっている既存線路の南北に、上り線と下り線のホームを構築します。10両編成に対応したホーム長とします。

● 新駅「海老川新駅(仮称)」の起工式を2025年5月23日に挙行!
 「東葉高速鉄道」は、2024年4月8日に船橋市と締結した「東葉高速線における海老川新駅(仮称)整備工事に関する基本協定」に基づき、医療や健康をテーマとした「ふなばしメディカルタウン構想」の実現を目指した新たなまちづくりを行う海老川上流地区において、まちの核となる新駅の整備工事に向けた準備を進めてきました。準備が整ったことから、2025年5月23日に「起工式」を執り行い、今後新駅整備の本工事に着手します。

 引用資料 東葉高速鉄道(PDF:2025/05/23)
 海老川新駅(仮称)の整備工事着手について

海老川新駅(仮称)の概要
◆ 所在地-千葉県船橋市東町及び米ケ崎町地先
◆ 新駅位置-東葉高速線の東海神駅~飯山満駅間(東海神駅から約2.0㎞、飯山満駅から約2.0㎞)
◆ 駅構造等-<ホーム>2面2線10両対応、可動式ホーム柵、<駅舎>高架相対式(1階改札階、2階ホーム階)
◆ 事業主体-東葉高速鉄道
◆ 設計者-中央復建コンサルタンツ
◆ 施工者-大林組
◆ 開業-2029年03月末予定


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「新駅ホーム」です。


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「新駅改札口」です。


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「新駅改札外休憩スペース」です。


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「新駅の位置」です。東葉高速線の東海神駅と飯山満駅の中間に整備します。


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「広域配置図」です。


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新駅「海老川新駅(仮称)」の建設予定地です(写真提供読者さん)。



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2025年5月18日 (日)

京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業 送り出し工法で建設している「八ツ山橋梁」の架け替え 2025年4月中旬の建設状況

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-京浜急行本線連続立体交差事業-
 「東京都、港区、品川区、京浜急行電鉄」の4者は、「京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業」を進めています。連続立体交差予定区間は、「泉岳寺駅」付近から「北品川」駅の「新馬場駅」付近までの約1.7km(都市計画区間約2.0km)です。予定区間には、「品川駅」と「北品川駅」の2駅があり、合計3ヶ所の踏切を解消し、道路交通を円滑化します。

 「京浜急行電鉄」と「JR東日本」は、東京都港区の品川駅高輪口を再整備する「(仮称)品川駅街区地区」の開発計画を明らかにしました。約33,500㎡の敷地を3分割し、駅施設や商業施設、オフィスなどで構成する総延床面積約374,300㎡の施設群を整備します。

 引用資料 京浜急行電鉄(2023/08/29)
 品川駅街区地区における開発計画について

 引用資料 内閣府(PDF:2023/08/25)
 都市再生特別地区(品川駅街区地区)都市計画(素案)の概要

 計画では、「京浜急行本線連続立体交差事業」で整備される、京急線品川駅の鉄道施設を建物内に配置します。駅と街をつなぐ一体的な都市基盤整備(東西・南北方向の歩行者ネットワーク強化等)や、国際交流拠点にふさわしい都市機能の導入、防災機能強化と先導的な環境都市づくりにより、国際交流拠点・品川の形成に寄与していきたいという考えのもと進められます。

● 国土交通省はな民間都市再生事業計画として認定!
 2025年2月14日に国土交通省は、国土交通大臣は、「(仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)・(南-b)」と「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」を優良な民間都市再生事業計画として認定しました。これにより、認定を受けた事業者は、民間都市開発推進機構による金融支援や税制上の特例措置を受けることができます。

 引用資料 国土交通省(2025/02/14)
 品川のえきとまちをつなぎ新たな交流と価値を生み出す空間を形成 ~(仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)・(南-b)を国土交通大臣が認定~

(仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)新築計画の概要
◆ 所在地-東京都港区港南二丁目10番250 他、東京都港区高輪三丁目464番1の一部 他
◆ 交通-JR線「品川」駅、京急本線「品川」駅
◆ 階数-(南-a)地上28階、地下2階、(南-b)地上9階、地下1階
◆ 高さ-(南-a)最高部約150m、(南-b)最高部約47m
◆ 敷地面積-(南-a)17,249.75㎡、(南-b)1,482.30㎡
◆ 建築面積-(南-a)14,700.00㎡、(南-b)1,036.73㎡
◆ 延床面積-(南-a)200,986.01㎡、(南-b)8,209.50㎡
◆ 容積対象床面積-(南-a)171,866.59㎡、(南-b)7,036.60㎡
◆ 構造-(南-a)鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(南-a)直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途-(南-a)オフィス、店舗、宿泊施設、集会場、駅施設、駐車場等、(南-b)店舗、 オフィス、駐車場、駐輪場等
◆ 建築主-京浜急行電鉄
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-(未定)
◆ 着工-(南-a)2026年03月31日予定、(南-b)2030年度予定
◆ 竣工-(南-a)2037年03月31日予定、(南-b)2032年度予定


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「京急線」がビルの下を空母の「スキージャンプ」のように駆け上がっていく凄い構造になっています。


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「(参考)品川開発エリア周辺概要」です(引用:京浜急行電鉄)。


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「連続立体交差事業の概要図」です。連続立体交差予定区間は、「泉岳寺駅」付近から「北品川」駅の「新馬場駅」付近までの約1.7km(都市計画区間約2.0km)です。「京浜本線品川駅」のホームは、約130m北側に移動します。

 引用資料 東京都建設局
 京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業


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「(1)現況」と「(2)高架橋仮設化」です。現在の「京浜本線品川駅」のホームは、2面3線(単式ホーム+島式ホーム)です。現在は「高架橋仮設化」の工事が行われています。


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「(3)ホーム階構築」と「(4)上下線地平化切替」です。


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「(5)コンコース階構築」と「(6)完成」です。 現在の「京浜本線品川駅」のホームは、2面3線(単式ホーム+島式ホーム)ですが、島式2面4線に拡張して、地平化及び輸送力向上を行う予定です。


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「トラス橋」の2025年4月中旬の建設状況です。「トラス橋」は、京浜急行の「八ツ山橋梁」の架け替えに使用します(写真提供SOCIO34050氏)。


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送り出し工法

 新しい「八ツ山橋梁」は、「送り出し工法」で建設されます。長大なトラス橋を建設する場所が無いのでこのような工法が採用されました。トラス橋の全長は約203m(前方仮設トラス+本設トラス約100m+ 後方仮設トラス)です。

 新しい「八ツ山橋梁」は約100mです。「前方仮設トラス」と「後方仮設トラス」は、役目を終えると解体撤去されます。約半分のトラス橋が本設として使用されない事になります(写真提供SOCIO34050氏)。

 日本車輌製造株式会社 公式ホームページ
 送り出し工法


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「本設トラス」です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「架設構台」 の上で組み立てています。「架設構台」は、長大なトラス橋を建設するために設置されています(写真提供SOCIO34050氏)。 


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「本設トラス」と「前方仮設トラス」の接続部です。「本設トラス」と「前方仮設トラス」は鉄骨の太さが全然違います(写真提供SOCIO34050氏)。


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「前方仮設トラス」です。役目を終えると解体撤去されます(写真提供SOCIO34050氏)。


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「前方仮設トラス」の先端部分です(写真提供SOCIO34050氏)。


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「品川第一踏切」です。「品川第一踏切」の手前に「八ツ山橋梁」の架け替えの「トラス橋」を受ける台座が設置されています(写真提供SOCIO34050氏)。


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「(仮称)品川駅街区地区 南街区(南-a)新築計画」の建築計画のお知らせです(写真提供読者さん)。



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2025年5月11日 (日)

渋谷スクランブルスクエア 2025年5月に「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」の工事に着工 全体の完成は2034年度を予定!

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-渋谷スクランブルスクエア-
 
「渋谷駅地区 駅街区開発計画」は、JR渋谷駅の東側に地上47階、地下7階、高さ229.706mの「東棟」、西側に地上13階、地下5階、高さ約76mの「西棟」、東棟と西棟の間に、山手線・埼京線の線路とホームを覆う形で、地上10階、地下2階、高さ約61mの「中央棟」を建設します。施設の正式名称は「渋谷スクランブルスクエア」です。

 「渋谷スクランブルスクエア、東京急行電鉄、東日本旅客鉄道、東京地下鉄」は、「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」を2019年11月1日に開業しました。「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」は、既存建物の解体完了後に本体工事に着手し、2027年度の完成を目指します。

 「東急東横店」は、2020年3月31日をもって営業を終了しました。この部分は「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」及び「渋谷駅橋上駅舎」の建設予定地となります。現在、「東急百貨店東横店西・南館解体工事」が行われています。

 JR渋谷駅においては、南側にあった埼京線ホームの移設(山手線ホームとの並列化)、山手線の1面2線化、駅コンコースの拡充およびバリアフリー設備の整備等を行い、人々が利用しやすい駅を目指します。2014年4月より駅改良の準備工事に着手し、2015年9月より本体工事に着手しています。

 「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」の建設に合わせて、JR渋谷駅が橋上駅舎化されます。新たにJR渋谷駅の3階に「改札口」が新設されます。

● 2025年5月に第Ⅱ期(中央棟・西棟)の工事に着工!
 「
東急、東日本旅客鉄道、東京地下鉄」が推進する渋谷駅街区計画は、渋谷スクランブルスクエア開発、渋谷駅改良、ハチ公広場や東口広場といった広場整備などを同時並行で進める100年に一度の大規模再開発です。

 2019年の「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」の開業に引き続き、2025年5月に「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」の工事に着工します。ハチ公広場などを含めた全体の完成は2034年度を予定しています。

 引用資料 東急(PDF:2025/05/09)
 ~「100年に一度」の大規模再開発、渋谷駅街区計画、最終章へ~ 2030年度に渋谷駅および駅を中心とした歩行者ネットワークが概成を迎え翌年度、渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)が完成します

 「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」の完成が2031年度になります。当初の計画では2028年3月末の完成を予定していたので、4年後ろ倒しになります。まあ現場を見る限り解体工事に難航していて、2028年3月末の完成はどう見ても不可能な状態でした。建築資材高騰や人手不足も影響したと思われます。

渋谷スクランブルスクエアの概要
◆ 計画名-渋谷駅地区駅街区開発計画
◆ 所在地-東京都渋谷区渋谷二丁目24番1他
◆ 階数-地上47階、地下7階(東棟)、地上10階、地下2階(中央棟)、地上13階、地下4階(西棟)
◆ 高さ-最高部229.706m、建築物229.706m(東棟)、約61m(中央棟)、約76m(西棟)
◆ 敷地面積-15,275.55㎡(施設全体)
◆ 建築面積-18,216.49㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約276,000㎡(施設全体)、約181,000㎡(東棟)、約95,000㎡(中央棟・西棟)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途-物販店舗、飲食店舗、オフィス、駅施設、駐車場等
◆ 事業主体-東京急行電鉄、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ)
◆ 設計者-渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計、東急設計コンサルタント、ジェイアール東日本設計事務所、メトロ開発)
◆ デザインアーキテクト-日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所
◆ 施工者-東急建設、大成建設JV
◆ 着工-2014年06月10日(準備工事)、 2025年度予定(中央棟・西棟)
◆ 竣工-2019年07月末(東棟)、2031年度予定(中央棟・西棟) *2028年03月末予定から変更
◆ 開業-2019年11月01日(東棟)

(注意) 建築面積が敷地面積を上回るのは、西棟付近に設ける「西口アーバンコア」が道路上に架かっており、敷地面積には含まれないものの建築面積には含まれるためです。


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「宮益坂交差点方面からの視点」です。「中央棟・西棟」の北側外壁のデザインが直線に変更されています(引用:東急)。


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(変更前)「全体完成時イメージ」です(引用:JR東日本)。


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(変更前)変更前は、「中央棟・西棟」の北側外壁が波打っていました(引用:JR東日本)。


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「歩行者ネットワーク(スクランブル交差点方面からの視点)」です(引用:東急)。


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「歩行者ネットワーク(宮益坂交差点方面からの視点)」です(引用:東急)。


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「3階改札前コンコースのイメージ」です(引用:東急)。


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「自由通路のイメージ」です(引用:東急)。


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広場位置図イメージ

 中央棟・西棟完成後、2033年度には中央棟4階に最先端技術を活用したコンテンツを体感できる施設「4階パビリオン(仮称)」および中央棟4階とハチ公広場をつなぐ歩行者ネットワーク向上のための縦軸移動空間「アーバン・コア」が完成します。「4階パビリオン(仮称)」は、JR 山手線・埼京線のすぐ上に位置し、渋谷スクランブル交差点を至近で見渡すことが出来ます。

 2034年度までには、「ハチ公広場、東口地上広場、中央棟4階広場(JR線路上空)、西口3階上空施設、中央棟10階広場」の計約20,000㎡の5つの多様な広場空間も誕生します(引用:東急)。



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