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2007年7月26日 (木)

三越と伊勢丹が統合交渉開始!

-三越と伊勢丹が統合交渉-
 7月25日に各マスコミが一斉に、三越と伊勢丹が統合交渉を開始したことを報じました。経営統合が実現すると、2007年3月決算で連結売上高8041億円の三越と7818億円の伊勢丹の売上高が合算されるので、1兆5859億円の巨大百貨店グループが誕生することになります。

 1兆5859億円という売上高は、大丸と松坂屋が経営統合したことにより誕生した「J.フロントリテイリング」の1兆1737億円や高島屋の1兆494億円を売上高で大幅に上回り、ダントツの1位になります。

 三越は、今でこそ普通の百貨店ですが、1980年代初めまではブランド力が圧倒的に高く、業界では圧倒的なナンバーワンでした。
 少し大げさですが他の百貨店が束になっても利益ではかなわない状態でした。私の母や祖母はよく三越の包装紙を有り難がってきれいにとって残していました。

 それが1982秋の通称「岡田事件」で状況が一変します。当時三越の超ワンマン社長だった岡田茂社長が愛人と共謀して会社を私物化し大損害を与えたとして「特別背任罪」で逮捕されました。
 テレビ・新聞・雑誌は毎日のようにこのニュースを取り上げ、そのことにより三越のイメージは地に落ちました。岡田社長は解任され三越はイメージアップに取り組みますが、1度傷ついたイメージはなかなか回復しませんでした。

 三越は、バブル期に本業以外のゴルフ場開発に乗り出し、バブル崩壊により大きな火傷を負います。阪急百貨店と並び優良な財務体質を誇っていた三越はここでも大きく傷つきます。


 方や伊勢丹は、1980年代ごろまでは、新宿の本店以外は大したこともなく大手の中では下位の方でした。言葉は悪いですが「新宿の地方百貨店」という感じでした。

 しかし本業に徹し、人材を育て地道に経営してきたおかげで、今や「ファッションの伊勢丹」といわれファッションに関しては伊勢丹の右に出るものはいません。また百貨店の「人材供給基地」といわれるくらい優秀な人材もそろっています。

 1980年代初めの会社四季報や会社情報を取り出してみると、当時の三越の素晴らしい決算を見て時代の流れを感じます。
 
 
 
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-三越・日本橋本店-

 三越の基幹店である東京日本橋の本店です。日本橋店の売上高は2005年度で2906億円になっています。
 これは日本の全百貨店でNo1ですが、恵比寿店、吉祥寺店、多摩センター、新宿アルタ店、サンシャインシティアルタ店ほかの小型店含んだ数値です。
 
 
 
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-伊勢丹・新宿本店-
 伊勢丹の基幹店の中の基幹店です。 伊勢丹だけではなくすべての百貨店の目標で、百貨店の中の百貨店という感じです。
 特にファッションには圧倒的の強く「ファッションの伊勢丹」の象徴です。

 2005年度の売上高は、2522億円(売場面積64,296㎡)で、店売りベースでは実質の店舗別売上No1と言われています。

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