阿倍野A1地区第2種市街地再開発事業
-30年以上かかった再開発事業-
阿倍野地区第2種市街地再開発事業が始まったのは、今から30年以上前の1976年9月からです。最初に完成したのが1982年の「市営阿倍野第1住宅」ですが、それから数えてもすでに25年経過しています。
中央を縦貫している「金塚南北線(写真右側に少し見える道路)」から西半分は現在建設中の「C2-1棟」と「C2-3棟」がか竣工すれば、残りは超高層棟の「D4-1棟(地上30階建予定)のみになります。
しかし「金塚南北線」から東半分の北側はほとんど手つかずの状況です。この場所にはバブル期には「横浜ランドマークタワー」に次ぐ超高層ビルが計画されていたり、「そごう」が日本一の売り場面積の百貨店を計画したりしていました。「そごう」は土地も一部買収していて「阿倍野そごう」という店名も決まっていました。
手元に1981年8月に出版された「不死鳥 そごうの経営」という本がありますが、26年も前の本なのに、売り場面積82,000㎡とか建築物の規模とか具体的な事が書かれています。
その頃のそごうは「ダブルそごう計画(20店舗)」とか売上1兆円を目指す!とか水島廣雄社長の元でイケイケ状態でした。まさか19年後の2000年に民事再生法を申請し、事実上倒産するとは夢にも思っていませんでした。
「阿倍野A1地区第2種市街地再開発事業 A2棟」は阿倍野再開発の中で最大の規模になります。超高層棟や大型百貨店はなくなりましたが、総合スーパー、大型専門店、専門店で構成される巨大なショッピングセンターになります。
概要
◆ 敷地面積-約37,800㎡
◆ 建築面積-30,205㎡
◆ 延床面積-171,322㎡
◆ 店舗専有面積-21,403㎡(イトーヨーカドー)、11,872㎡(東急ハンズ)、34,472㎡(専門店)、6,357㎡(エンターテイメント)、937㎡(ホール)
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 階数-地上7階、塔屋1階、地下1階(一部地下2,3階)
★阿倍野A1地区第2種市街地再開発事業 A2棟特定建築者(運営事業者)及びA1-2棟特定建築者の決定について
大阪市建設局(2006/06/15)
(注)JR天王寺駅の真上を飛行したため全景が撮影出来ませんでした。北半分が欠けていので分かりにくいと思いますが雰囲気はつかめる思います。また写真にある「近鉄百貨店 阿倍野本店・新館」の建設現場は以前、別のコーナーで特集しています。
再開発予定地を北東側から撮影
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