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2007年12月26日 (水)

茨城県か姫路市か! 松下電器が3000億円超の液晶新工場を建設!

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-松下電器・液晶パネルの新工場建設-

 写真は、プラズマディスプレイパネルの生産高世界一を誇るの松下電器産業の基幹工場である「尼崎第1工場(第3工場)」と「尼崎第2工場(第4工場)」です。現在、総額2800億円の巨費を投じて新工場・尼崎第3工場(第5工場)を建設しています。
 
 その松下電器産業がいよいよ液晶パネルの生産に乗り出します。松下電器は50インチを超えるような大型テレビは今後もプラズマを主力とする予定なので、シャープのように第10世代ではなく、40インチ以下クラスが効率的に生産出来る第7世代か第8世代の工場建設を予定していると言われています。それでも総額3000億円超のビッグプロジェクトになります。

 新工場の候補地としては、日経新聞によると茨城県と兵庫県姫路市が有力だそうです。姫路市は、シャープの液晶工場の候補地として最終段階まで堺市と争って敗れたので、用地には問題がありません。もし誘致に成功すると「東芝-キャノンのSED工場」、「シャープの液晶工場」をほとんど手中に収めた後に白紙になったり逃がしたりしているので3度目の正直になります。
 茨城県は多分「IPSアルファテクノロジ」の現在の親会社が「日立製作所」なので日立の企業城下町の日立市があり、周辺に関連企業の工場が集積している茨城県が有力候補地になったのだと想像します(間違っていたらゴメンナサイ!)。

 少し前までは、テレビの新製品は最初に日本で立ち上げ、軌道に乗ると海外で生産していましたが、最近は「世界同時発売」が主流になってきています。その場合パネルを効率的に輸出する必要があるので、輸送に便利な港が近くあることが必修条件となっています。また緊急時には空輸する必要があるので国際空港の近くである必要もあります。茨城県の湾岸部と姫路市はどちらもその条件を備えており互角の戦いになると思われます。


-遂に動き出した電機業界再編-
 
そもそもこのような動きになったのは、日立製作所が事業の集中と選択に本格的に乗り出したからです。日立は技術は超一流なのに経営は二流と言われていました。
 松下、東芝、ソニー、シャープなどがいち早く得意分野に経営資源を集中し、業績を順調に伸ばしているのに日立は、総合電機メーカーの看板を捨てる事が出来ず、赤字であるIBMから買収したHDD(ハードディスク)部門や液晶やプラズマのフラットパネル部門にメスを入れる事が出来ませんでした。

 その日立が遂に動きました。HDDは50%未満の株を外資に売却する交渉を開始し、液晶も最終的には手放す方向に動き出しています。「遂に巨像が動き出した!」という感じです。

日立製作所が手放す予定の2社
★日立ディスプレイズ
◆ 所在地-東京都千代田区神田練塀町3番地
◆ 事業内容-中小型液晶パネル及び関連製品の設計、製造、販売、保守・サービス等
◆ 出資比率-現在:日立製作所100% → 2008年3月末(予定):日立製作所50.2%、キヤノン24.9%、松下電器産業24.9% → 将来的に、キヤノンが過半数以上を取得してキヤノンの子会社になります。キヤノンは念願のフラットディスプレイに本格的に参入します。将来的に有機ELの開発・生産を目指しています。

★IPSアルファテクノロジ
◆ 所在地-千葉県茂原市早野3732番地
◆ 事業内容-IPS液晶パネルの設計、製造、販売、保守・サービス等
◆ 出資比率-現在:日立ディスプレイズ50%、松下電器産業30%、東芝15%、DBJ新産業創造投資事業組合2%、キヤノン2%、その他1% → 最初に松下電器産業が東芝の15%分を取得します。将来的に、過半数以上を取得して松下電器産業の子会社になります。液晶新工場はこのこの会社が建設します。液晶でもサムスンやシャープとの死闘を演じることになります。

 松下電器産業・プレスリリース
 
液晶ディスプレイ事業における日立、キヤノン、松下の基本合意について

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