香港編 風水の戦い:香港上海銀行(HSBC) VS 中国銀行
-風水-
「香港ネタはしばらく休み」と宣言していましたが、「ブルースタイルコム」を運営しているなかやん氏とのメールのやりとりで「同じネタでもお互い載せたいのを載せるのが一番」という結論に達したので再開します。出来るだけネタが被らないよう努力します。
再開第一弾として「風水」の話です。中国人は非常に「風水」を重要視します。香港の住民も例外ではありません。これは超高層ビルの建設についても当てはまります。
「香港上海銀行」は風水によって建設場所を選んだ代表的な建物です。デザインすべてに風水を考えて設計されています。「香港上海銀行」は香港での発券金額シェアがトップでした。
ところが1989年に「中国銀行」の新社屋が建設された途端に業績が下降に向かい、その年初めて赤字になりました。「香港上海銀行」は業績の下降を「中国銀行」の新社屋の風水のせいと考えました。
「中国銀行」も風水を元にデザインされています。ビルの先がナイフのように尖り、その矛先は「香港上海銀行」の方を向いています。同じ銀行なのにそんなにケンカしなくても・・・ と思いますが、「香港上海銀行」はイギリス資本なので、中国とイギリスの間の過去の歴史における私たち日本人には分らない根深い感情的な対立があるようです。
「香港上海銀行」はすぐに対策を打ちました。屋上に大砲のような構造物を取り付け、その先を「中国銀行」に向けました。これをつけたお蔭で「香港上海銀行」は翌年から業績が回復したと言われていますが、私は風水の事をよく知らないので真偽の程は分りません。
香港上海銀行(HSBC)です。確かに2門の大砲が・・・
中国銀行です。先端がナイフのように尖っていてどこからでもよく目立ちます。
中国銀行は現地ではこのように書きます。
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