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2007年12月30日 (日)

東芝 1.4兆円を半導体工場建設に投資!

Tokyotoshiba11











-東芝がサンディスクと共同で1.4兆円投資-

 「大阪なみはやドーム」で開催された28日(金)の「2007 全日本フィギュアスケート選手権」の女子シングル・フリーと29日(土)の「メダリスト・オン・アイス 2007」を見てきました。
 素晴らしかったです。日本のフィギュアスケートの選手のレベルの高さを同じ日本人として誇りに思います。

 経済界でも「頑張れ日本!」と応援したくなる大ニュースがありました。12月29日(土)の日経新聞の朝刊を見て目が点になりました。「東芝 1.4兆円で2工場」と1面トップに大きく載っていたからです。「いってん よんちょーえん?」一瞬目がおかしくなったのかと思いました。単位が大きすぎたからです。

 しかしよく読むと納得できました。今までの四日市工場と同じパターンでアメリカのサンディスクと折半で、半額の7000億円を5年程度に分けて投資する事が分かったからです。それでも国家プロジェクト並の物凄い投資です。
 東芝は少し前に市場悪化により岩手県北上市に決まりかけていたNAND型(ナンド)のフラッシュメモリーの工場建設を延期しました。それがいきなり2工場建設とは・・・

第五工場の概要
建設予定地-岩手県北上市もしくは北九州市の東芝工場の隣接地
建設費-約7000億円(東芝とサンディスクの折半)
着工予定-2008年度
稼働予定-2009年度

第六工場の概要
建設予定地-三重県四日市市の四日市工場の隣接地
建設費-約7000億円(東芝とサンディスクの折半)
着工予定-2008年度
稼働予定-2009年度

 これらの工場が完成すると生産能力を一気に現在の4倍に拡大します。NAND型(ナンド)のフラッシュメモリーで世界トップの韓国サムスン電子を抜き、首位獲得を狙います。ただサムスン電子も怒涛の設備投資を行っており、今後もサムスン電子と東芝の死闘は続きます。
 この業界は、進むも退くも地獄です。ただ退くと「死」あるのみです。過去に日本のメーカーはDRAMや液晶パネルで世界を席捲していたにも関わらず、不況時に設備投資を渋ったため、韓国や台湾のメーカーに価格競争力で歯が立たなくなり、ことごとく撤退に追い込まれました。その轍は2度と踏んでほしくありません。
 だから最近のシャープ、松下電器、東芝などはあえてリスク覚悟で巨額投資を行い、果敢に世界の巨大企業に立ち向かっています。頑張れ東芝!
 
 
ちなみに東芝の半導体の拠点「四日市第一工場・第二工場・第三工場・第四工場」はここです。

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