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2008年6月25日 (水)

羽田空港を超望遠で撮影してみました!

Tokyohaneda0806
-羽田空港-
 
羽田空港の正式名称は、「東京国際空港(Tokyo International Airport)」です。今回はちょっとだけオタッキーな内容にしてみたいと思います(笑)。

 「東京国際空港」は第一種空港で、空港コードは「HND/RJTT」です。航空法での高さ制限に直接関係する「標点」は、「北緯35°33' 12"39°、東経139°46' 52" 、標高6.4m」になります。滑走路は、現時点でA・B・C滑走路の3本あり、1本建設中です。

◆ A滑走路(16R/34L) 3000m×60m 
◆ B滑走路(04/22) 2500m×60m
◆ C滑走路(16L/34R) 3000m×60m 

 マニアックな話になりますが、「A滑走路」の「16R/34L」は、滑走路の番号です。この16Rとか34Lの数字は滑走路の方位を表します。数字は16は160度の角度ということです。
 少し誤差はありますが×10で滑走路の方位になります。同じ滑走路になぜ2つの数字があるかというと滑走路は風向きなどによりどちらからも離着陸するからです。基本的には番号の付け方は世界中のどの空港にも当てはまります。

 具体的に海側のC滑走路(16L/34R)で見ると、16Lはパイロットが空港を北側から見ると0度(真北)から160度(16×10)滑走路が時計回りに傾いているということです。C滑走路は北側から見ると左側にあるので「left」の「L」が付きます。つまり北側から見るとC滑走路は、真北に対して時計回りに160度傾いた左側にある滑走路だということです。
 逆に南側からC滑走路を見ると「34R」になります。真北に対して340度傾いた右側(R:right)にあるの滑走路ということです。

 「B滑走路(04/22)」に「R・L」がないのは平行滑走路がないためです。左右の区別をする必要がないた「R・L」が必要ありません。現在D滑走路が建設中ですが、D滑走路が完成すると左右を区別する必要が出てくるためB滑走路とD滑走路にも数字の後のRとLが付きます。

◆ B滑走路は、「04/22」が「
04L/22R」に変更になると予想されます。
◆ D滑走路は、完成後に「04R/22L」になると予想されます。

(訂正:2008/07/13)2008年8月号の月刊「AIR LINE」が羽田空港の「航空管制」の特集でしたが、その中にD滑走路は「05-23」と書いてありました。方位がB滑走路と約10度ずれているのでB滑走路とD滑走路は「L/R」で区別しないようです。お詫びと共に訂正いたします。

 羽田空港を利用する場合、駐機場から誘導路を通って滑走路まで行くのにかなり時間がかか
ります。誘導路にはたくさんの表記があり、これらの記号の意味が分っているとどこから離陸するのか分って面白いですし、時間つぶしになります(笑)。

 この図が分かりやすいです。 → 羽田空港の滑走路 

新滑走路(D滑走路)-
 現在、多摩川河口に付近に人口島と桟橋形式(海上構造物)を組み合わせた「D滑走路」が建設中です。B
滑走路とほぼ平行に近い2500mの滑走路になる予定です。すべてを人口島にしないのは、多摩川の川の流れを考慮に入れているからです。
 D滑走路は、高さ制限が非常に厳しい場所で建設工事が行われているため、高さの高い大型クレーンの使用は、離着陸が行われない夜間の時間帯に行っています。「D滑走路」が完成すると、「年間発着能力」は29.6万回から40.7万回までと大幅にアップします。

 超高層ビルファンにとっての「D滑走路」ですが、D滑走路が完成すると空港の重心がかなり南に移動します。通常なら「標点」も移動するので「東京都心の高さ制限がかなり緩和される?」と期待してしまいます。1000m南に「標点」が移動するだけで20m分高さ制限が緩和されます。
 しかし、残念ながらそのようにはならないようです。D滑走路完成後の「制限表面」の想定エリアをちらっと見たことがありますが、既存の「制限表面」+「D滑走路の制限表面」の2つを合成した瓢箪(ひょうたん)のような形になっていました・・・

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