「シティグループ」約36%の株式を米政府が取得 「シーフォートスクエア・シティーグループセンター」の空撮
-シティグループ-
アメリカ政府とアメリカ金融大手「シティグループ」は、2月27日アメリカ政府の保有する優先株の一部を議決権のある普通株に転換し、約36%のシティ株を政府が取得することで合意しました。
一時は世界最大の金融機関として世界に君臨していた「シティグループ」が実質的にアメリカ政府の管理下に入り再建に当たる事になります。
アメリカ政府は昨年、2度にわたり公的資金計450億ドル(1$=98円として約4兆4000億円)を資本注入して優先株を保有していましたが、このうち250億ドル相当を普通株に転換します。これにより約36%のシティ株を政府が保有する事になります。
「シティグループ」は、1998年10月8日に銀行を中心とする「シティコープ」と証券・保険を中心とする「トラベラーズ・グループ」の統合により誕生し、100ヶ国以上で事業を展開していました。
日本にも「シティグループ」の前身が100年以上前の1902年に進出し、2008年1月には「日興コーディアルグループ(現日興シティホールディングス)」を完全子会社化して影響力を高めていました。
「シティコープ」と「トラベラーズ・グループ」の統合がうまくいっていないとも言われていましたが、サブプライムローン問題が発覚する前の2004年には170億ドル、2005年には246億ドル、2006年には215億ドルの当期利益を上げていました。
この金額がいかに凄いかというと、当時は1$=120円くらいだったので、2兆400億円、2兆9520億円、2兆5800億円というトヨタ自動車を上回る驚異的な利益を上げていた事になります。
当時は何も知らなかったので「凄いなあ!なんで日本の金融機関はこんなに利益が少ないのか・・・」と思っていましたが、実態はサブプライムローンバブルだったんですね・・・
アメリカでは、「メリルリンチ」を救済してグループ傘下におさめた「バンク・オブ・アメリカ」も株価低迷に苦しんでいます。「メリルリンチ」はいい買い物と思っていましたが、今はそれが足を引っ張っています。
結局堅実だった「JPモルガン・チェース」と「ウェルズ・ファーゴ」が株価も堅調で、「ゴールドマン・サックス」と共にアメリカの金融機関で勝ち組と言われています。本当に一寸先は闇ですね・・・
シーフォートスクエアの「シティーグループセンター」を地上から見た様子です。
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