2009年7月30日「成田国際空港」の新誘導路の供用開始! そして2009年7月31日「ボーイング747 クラシックジャンボ」日本の空から退役
-成田国際空港・B滑走路の東側誘導路-
「成田国際空港」のB滑走路と駐機場を結ぶ「東側誘導路」が2009年7月30日から供用を開始されました。2009年10月22日に控えたB滑走路の延長(2180mから2500m)に向けた一歩です。
工事は、2007年2月に着工され、2009年4月に完成しています。最初の便となる「中国国際航空」の中国・重慶行きが「東側誘導路」を通り出発しました。
B滑走路の誘導路は、これまで2002年2月21日のB滑走路の供用開始以来ずっと「西側誘導路」だけでした。
「西側誘導路」は、空港反対派の農家の所有地を避けるようにして設けられているので蛇行している上に幅が狭く、誘導路上での「渋滞」が慢性化して増便のネックとなっていました。
具体的に、誘導路が2本になるとどのようなメリットがあるのでしょうか? 一番のメリットは「出発機」と「到着機」の流れを完全に分離出来る事です。電車が「単線」で運行する場合と「複線」運行する場合を比べてればよく分かります。
また空港は「北風卓越」時と「南風卓越」時では、離着陸する方向が変わります。1日の中でも変わる事が多く、これを「ランウェイチェンジ」と言いますが、この場合にも誘導路が2本あると柔軟に対応出来ます。
新しい「東側誘導路」は、「ヘ」の字型に曲っている上に距離が長く、運行の変更が起こった場合に柔軟に対応が出来ません。
そのため「東側誘導路」の途中に退避場所が設けられています。運行の変更が起こった場合に、この場所ですれ違いや追い越しを行う事が出来ます。
-ボーイング747・クラシックジャンボ退役-
「クラシックジャンボ」の愛称で親しまれた「日本航空」の「ボーイング747-300型」が日本の空から姿を消します。国内線では7月31日の「成田-新千歳線」の往復便が最後となります。国際線では7月31日の「ホノルル」から到着便が最後となります。
ジャンボジェットと呼ばれている「ボーイング747」には、大きく分けて「100型、200型、300型、400型」が存在します(実際はさらに詳細に分類されます)。
その中で「クラシックジャンボ」と呼ばれているのは「300型」までで、乗組員は「機長」と「副操縦士」と「航空機関士」の3名必要です。「400型」以降は「「機長」と「副操縦士」の2名です。
同じ「ボーイング747」ですが、「400型」以降は「ハイテクジャンボ」や「テクノジャンボ」と呼ばれシステムが大幅に異なっています。外観はそっくりですが、別の航空機と言っても過言ではありません。
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