「成田スカイアクセス(京成電鉄成田空港線)」建設現場(2009年秋)の空撮 Part7 「松崎トンネル」付近
-成田スカイアクセス(京成電鉄成田空港線)-
「京成電鉄成田空港線(成田新高速鉄道)」は、「京成高砂駅」~「成田空港駅」の全長51.4kmの線路の改良および新線建設のプロジェクトを指します。一部区間は在来線で最速の時速160km運転を予定しています。
「成田新高速鉄道」に代わる新しい愛称の公募が行われていましたが、2009年12月16日に「成田スカイアクセス」に決まり発表されました。
工事は順調に進んでおり、2010年3月に完工する予定です。数ヶ月の習熟運転を行って2010年7月に開業する予定です。
(1) Part1・成田湯川駅付近の空撮
(2) Part2・印旛沼東側の成田市八代付近の空撮
(3) Part3・東関東自動車道との交点付近の空撮
(4) Part4・印旛日本医大駅付近の空撮
(5) Part5・印旛沼(北部調節池)南側付近の空撮
(6) Part6・成田病院付近の空撮
今回は、「松崎トンネル」付近です。空撮写真でも分かりますが「松崎トンネル」は、地下鉄の建設でよく採用されている「開削工法」で建設されています。
「松崎トンネル」を過ぎると「成田湯川駅」です。「成田湯川駅」までは複線ですが、駅を過ぎると単線になります。
「成田湯川駅」は「新型スカイライナー」は停車しません。時速160kmでホームを通過する予定です。
そこで問題が「分岐器」です。成田空港方向では複線→単線で合流、東京方向では単線→複線で分岐の構造になります。
そこを時速160kmで通過する必要があるため「38番分岐器」 と言って、北陸新幹線(長野新幹線)の分岐に使用されている最高レベルの「分岐器」を設置しています。
分岐器番数が大きいほど列車の通過制限速度を速くする事が出来ますが、費用が非常に高価になります。
時速160kmは簡単そうに見えますが、時速130kmと時速160km運転には大きな差があり、新幹線レベルの設備が要求されます。
Part1で ”クロスする「JR成田線(我孫子支線)」には駅がありません。交点に、新駅設置を「JR東日本」に働きかけていますが、今のところ新駅の設置予定はありません。”
と書きましたが、「川島令三氏」著の「東海道ライン 全線・全駅・全配線(11) 東京南東部・千葉北西部」によると、時期は未定ですが、JR東日本の新駅が建設される計画があるそうです。
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