大井町線改良・田園都市線複々線化工事 Part2:綺麗になった東急田園都市線・高津駅
-高津駅(たかつえき)-
「東京急行電鉄」では、私鉄とは思えないような大規模な輸送力増強の設備投資を継続して実施しています。「大井町線改良・田園都市線複々線化工事」もその一つです。
大井町線改良・田園都市線複々線化工事
① 各駅停車のみの運行だった「大井町線」を、急行列車が運行できるように改良
② 「田園都市線」の「二子玉川駅」~「溝の口間駅」間を複々線化して、「大井町駅」~「溝の口駅」間で急行運転を実施
このプロジェクトは、1993年10月着工の二子玉川駅改良工事から始まりました。2008年3月28日に「大井町線」の「大井町駅」~「二子玉川駅」間で急行運転を開始、2009年7月11日の「大井町線」の延伸により「大井町駅」~「溝の口駅」間での急行運転が開始されました。
それに伴い「高津駅(たかつえき)」も大規模に改良されました。相対式2面4線(内2線は通過線)の綺麗な駅に生まれ変わりました。
相対式2面2線と言ってもいいと思いますが、ホームは1番のりばと4番のりばになっていて、2番・3番は欠番となっています。
Yahoo!地図を見ると衛星写真が少し古いのでホームの移動過程が良く分かります。また敷地に余裕が全くない事が分かります。
そのため構造が似ていますが、「二子新地駅」以上にややこしい工程で複々線化工事が行われました。
高津駅・複々線化工事の工程
① 旧下り線の外側に新しい下り線のホーム建設
② 下り線ホームを移動
③ 旧下り線ホームを上り線ホームとして暫定的に使用するために改良
④ 上り線ホームを移動
⑤ 上り線旧ホームを解体して新しいホーム建設
⑥ 上り線ホームを移動
⑦ 旧下り線ホーム(暫定的に上り線ホーム)を解体
⑧ 複々線化工事完了
ホームの北東側から北東側(二子玉川側)を見た様子です。下り線ホームは更に北東側に飛び出しています。
ホーム北東側から南西側を見た様子です。上り線と下り線のホーム屋根もかなりずれていることが分かります。
ホーム中頃くらいです。下り線の南西側には建築物があるのでこれ以上ホームを南西側に伸ばせなかった事が分かります。
Yahoo!地図の衛星写真を見ると、これでもギリギリまで下り線ホームを南西側に伸ばしている事が分かります。
ホーム南西側から北東側を見た様子です。下り線ホームを過ぎても上り線ホームは南西側に続きます。
上り線ホーム自体も当初あった場所より、かなり南西側にスライドしています。敷地の形状と複雑な複々線化の工程を考えると上り線と下り線のホームがずれているのは仕方が無いですね。
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