快進撃が続く日産自動車 「日産自動車グローバル本社」がある横浜みなとみらい21地区の空撮!
-日産自動車-
1月末に日本の大手自動車メーカーが一斉に2010年の生産台数と販売台数を発表しました。
下記のデータは各メーカーの公式ホームページで発表した数値です。トヨタ自動車は、トヨタ自動車と連結子会社のダイハツ工業、日野自動車との合計です。
トヨタ自動車の全世界販売と本田技研工業の全世界生産と全世界販売は1000台単位で発表されています。
主要4社の2010年全世界生産台数・販売台数(前年比)
トヨタ自動車 全世界生産-8,557,351台(118.3%)
全世界販売-8,418,000台(108.0%)
日産自動車 全世界生産-4,053.701台(137.3%)
全世界販売-4,080.588台(121.5%)
本田技研工業 全世界生産-3,643,000台(121.0%)
全世界販売-3,555,000台(105.0%)
スズキ 全世界生産-2,892,945台(121.2%)
全世界販売-未発表
その中で「日産自動車」の伸びが際立っています。「日産自動車(ルノー44.33%出資)」とフランス自動車大手「ルノー(日産15.00%出資)が発表した2010年のグループ全体の世界販売台数は、前年比19.6%増の計7,276,398台と過去最高を更新しました。世界シェアは10.3%となっています。
このうち日産自動車のの世界販売台数は21.5%増の4,080.588台で初めて400万台を突破して5年ぶりに本田技研工業を抜きました。
ちなみにルノーの世界販売台数は14%増の約260万5000台、ルノーが出資しているロシア自動車大手アフトバスの「ラーダ」ブランドは37.6%増の約57万台でした。販売台数を見る限りどちらが親会社か良く分かりませんね(笑)。
好調の理由は会長兼最高経営責任者(CEO)の「カルロス・ゴーン氏」の強力なリーダーシップが大きな要因だと思います。
「カルロス・ゴーン氏」に対しては好き嫌いはあると思いますが、信念に基づいたぶれない経営方針、特に「EV(電気自動車)」に突き進む姿は執念さえ感じます。
日産自動車の国別生産台数・販売台数(前年比)
生産台数 販売台数
中国 1,012.458台(133.9%) 1,023,638台(135.5%)
アメリカ 511498台(137.2%) 908,570台(118.0%)
日本 1,133.667台(126.7%) 645,320台(107.7%)
中国での販売台数が35.5%増の1,023,638台と初めて100万台を超えて日産自動車の最大の市場となりました。生産台数ももうすぐ中国が最大になると思われます。
日本国内での生産台数のパーセントは1,133.667台/4,053.701台=28.0%、日本国内での販売台数のパーセントは645,320台/4,080.588台=15.8%となり、すでに究極の多国籍企業となっています。
この数値が何を意味するか? 日本に技術開発の拠点さえ置いておけば、本社や工場を日本国内に置く意味が急速に薄れているということです。
日産自動車の数値はあくまでも一例ですが、テレビで今年の新年賀詞交歓会である企業の社長が日本政府に対して言っていました。「そろそろ有言実行しないと愛国心にも限界がある」と・・・
規制を緩和し、国を開いて企業が投資しやすい環境を整えないと本当に大企業が本社を投資環境のいいシンガポールなどの海外に移転する事態が近いうちに間違いなくやってきます。企業は愛国心だけではご飯が食べれませんから・・・
「日産自動車グローバル本社」です。地上22階、塔屋2階、地下2階、高さ最高部99.404mです。なぜ「グローバル」という名称を付けのか経営内容を見たら分かるような気がします。
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