「グランドプリンスホテル赤坂」の解体工事は、大成建設が開発した新解体工法「テコレップシステム」が採用される!
-超高層建物の新解体工法「テコレップシステム」-
2011年3月31日に営業を終了した東京・紀尾井町の「グランドプリンスホテル赤坂(旧:赤坂プリンスホテル)」の解体工事を、「大成建設」が受注したそうです。
「グランドプリンスホテル赤坂」は営業終了後、「東日本大震災」で被災した避難者を6月30日まで受け入れています。
避難者の退去後の7月から内装撤去などの準備作業を始め、2012年5月から約1年かけて解体します。解体工事は「大成建設」と西武HD傘下の「西武建設」により行われます。
解体工事は、2010年2月に「大成建設」が開発した新解体工法「テコレップシステム」が採用されます。
この技術は、既存の建物の最上階の屋根を「蓋(ふた)」代わりに使い、各フロアをジャッキで支えながらビルを上から解体する仕組です。
密閉状態の中で1階ずつ解体でき、分解されたパーツはクレーンで保護しながらビル内から荷降ろしするため、粉塵や部材の飛散や落下をゼロにするほか、騒音や振動も減らせるそうです。
大成建設・プレスリリース(2010/02/23)
超高層建物の新解体工法「テコレップシステム」を開発
「大成建設」の技術は屋根内で作業できるため、天候や風に左右されることなく連日の作業が可能で、工期を従来工法より約15%短くする効果も期待できるそうです。
「鹿島建設」のビルを下から解体するだるま落としのような「鹿島カットアンドダウン工法」と最後まで受注を争ったそうです。
春の「グランドプリンスホテル赤坂」です。 「グランドプリンスホテル赤坂(旧:赤坂プリンスホテル)」は、故・丹下健三氏の設計で1983年3月7日にオープンしました。「新館」は、地上39階、塔屋1階、地下2階、高さ138.90mです。
東京で高さ100m以上の超高層ビルの解体が決まったのは「ソフィテル東京(解体済)」、「大手町フィナンシャルセンター(解体中)」に次いで3棟目になります。
秋の「グランドプリンスホテル赤坂」です。
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