(仮称)大手町1-6計画 新解体工法「テコレップシステム」により解体工事が進む「大手町フィナンシャルセンター」
-(仮称)大手町1-6計画-
「(仮称)大手町1-6計画」は、「東京プライムステージ」と呼ばれていたプロジェクトです。
「(仮称)大手町1-6計画」は、大手町の「みずほ銀行大手町本部ビル」と「大手町フィナンシャルセンター」の再開発計画です。
地上38階、塔屋3階、地下6階、高さ199.70m、延床面積198,405.72㎡の巨大なオフィスビルが建設中です。
同時に、「大手町フィナンシャルセンター」の解体工事も行われています。解体工事の工期は2011年2月1日~2012年7月31日までの予定です。
「大手町フィナンシャルセンター」は、地上24階、 塔屋1階、地下4階、高さ105.0m、延床面積52,519.46㎡の超高層オフィスビルです。1992年6月30日竣工なのでまだ二十歳にも達していません。
高さ100mを超える超高層ビルの解体は台東区池之端二丁目の「ソフィテル東京(地上26階、地下3階、高さ約110m)」に次いで日本では2例目です。
南西側から見た様子です。
まだ地上には姿を現していません。「テレスコ式クラムシェル」が見えますが、地上からではどこまで工事が進んでいるのかさっぱり分かりません。
ちなみに東隣の「大手町野村ビル」の25階・26階・27階の「コナミスポーツクラブ 大手町」からはバッチリ見えるようです。ビルヲタの方で、大手町や丸の内にお勤めの方は会員になるのもいいかも知れません。
(追記) 読者の方からメールを頂きました。8月下旬に遂に鉄骨が地上に姿を現したそうです。
解体工事が行われている「大手町フィナンシャルセンター」です。パッと見ると外装の改修工事を行ってるように見えます。
解体工事は、「大成建設」が開発した新解体工法「テコレップシステム」が初めて採用されています。
この技術は、既存の建物の最上階の屋根を「蓋(ふた)」代わりに使い、各フロアをジャッキで支えながらビルを上から解体する仕組です。
「グランドプリンスホテル赤坂 新館(旧:赤坂プリンスホテル 新館)」の解体も新解体工法「テコレップシステム」で行われる予定です。
大成建設・プレスリリース(2011/08/08)
超高層ビルを解体する環境配慮型新工法を公開
「大手町フィナンシャルセンター」の場合は、降下してから次の降下までの1サイクルは6日間で、1フロア分約4m降下させるそうです。
プレスリリースのPDFをクリックすると内部の写真を見ることが出来ますが、まるで工場のように整然としています。
ところでク解体した廃材等はどこから地上に降ろしているのでしょうか? エレベーター跡の開口部を使って天井の走行クレーンで地上に降ろしているのでしょうか? プレスリリースには書かれていないので考えると夜も眠れなくなりそうです(笑)。
「大手町フィナンシャルセンター」の跡地には、高木を密植した約3,600㎡の緑地の「大手町の森」が整備される予定です。
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