環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区 東京スカイツリーでも採用された「ナックルウォール杭」を構築!
-環状第二号線新橋・虎ノ門地区-
「環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区(略称:環二・III街区)」は、地上52階、塔屋1階、地下5階、高さ(最高部255.5m、建築物約247m)の大規模プロジェクトです。
フロア構成は、駐車場(地下3~地下1階)、店舗(1~4階)、カンファレンス(4・5階)、オフィス(6~35階)、 共同住宅(37~46階)、ホテル(47~52階)となります。共同住宅の戸数は172戸、ホテルの客室数は168室となっています。
森ビル・ニュースリリース(2011/02/28)
「環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区」着工に向け、本日、安全祈願式を実施
「安全祈願式」が行われた後、いつの間にか大規模な本体工事に移行しています。4月1日に着工したようです。本来なら盛大に本体工事の起工式が行われたと思います。
しかし、3月11日に東日本大震災が起きました。そのため自粛した可能性があります。東京都で最も高い超高層ビルの着工なのに、ほとんど報道される事もありませんでした。
東京タワーの「特別展望台」から見た様子です。
東京タワーの「特別展望台」から見た様子です。この部分は大規模に「1次根切り(掘削)」が行われ、仮設の作業床コンクリートも一部で打設されています。
「構真柱(逆打支柱)」も見えます。撮影から日数が経過しているので、現在は1階床の鉄骨建方が一部では始まっていると思われます。
北東側から見た様子です。
北側のゲートが開いていました。
「1次根切り(掘削)」が行われ、「構真柱(逆打支柱)」が姿を現しています。
南側のゲートが開いていました。
(現場の告知板を撮影) 超高層部では、一部で「東京スカイツリー」でも採用された「スーパーナックルウォール杭」が採用されています。
「ナックルウォール杭」は、通常の円柱の杭と違い、壁状に連続した杭に節を付け、建物の転倒防止と引き抜き・押し込みの力に効率よく抵抗する杭です。
他の方のブログの写真を見ると「スーパーケリー掘削機」やクローラークレーン搭載型の「ハイドロフレーズ掘削機」が写っていました。
期待して行ったのですが、「スーパーナックルウォール杭」の構築はすでに終わっていたようで撤退していました。
大阪の「梅田阪急ビル立替計画」の建設現場で撮影した「ソレタンシュバッシー社(フランス)」が開発した「バケット式掘削機」の「スーパーケリー掘削機」です。
「梅田阪急ビル立替計画」では、「RC地中連続壁」を構築するための壁状の溝を掘っていました。
「スーパーナックルウォール杭」の比較的浅い部分の掘削を担当します。東京スカイツリー」の建設現場でも活躍しました。
「東京スカイツリー」の建設現場で撮影したクローラークレーン搭載型の「ハイドロフレーズ掘削機」です(写真手前中央)。「スーパーナックルウォール杭」の比較的深い部分の掘削を担当します。
先端に回転式のカッターが装備されていて回転しながらガリガリ掘削します。掘削土は、「安定液」と共に地上に吸い上げます。
(現場の告知板を撮影) 「ブレーキダンパー」、「オイルダンパー」、「アンボンドブレース」などの各種制振装置が採用されています。
最新の「建築計画のお知らせ」です。
(現場の告知板を撮影) 完成イメージ図です。
(現場の告知板を撮影) 立面図です。ビルの内部を「環状第二号線」が貫通しています。 国の規制緩和によって可能になった「立体道路制度(道路上下に建築物の建設を可能とする制度)」を活用しています。
(現場の告知板を撮影) 「環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区(略称:環二・III街区)」は、「逆打ち工法」が採用されています。
下記に拡大した写真を載せますが、工程1~工程3までの解説文は、この写真を読んで下さい。
(現場の告知板を撮影) 工程1のアップです。「SMW」は、「ソイルセメント柱列壁工法」による「山留め壁」の事です。
(現場の告知板を撮影) 工程2のアップです。「逆打支柱」は、多くの場合「構真柱(こうしんちゅう)」と呼ばれます。
(現場の告知板を撮影) 工程3のアップです
(現場の告知板を撮影) 下記に拡大した写真を載せますが、工程4~工程6までの解説文は、この写真を読んで下さい。
(現場の告知板を撮影) 工程4のアップです。「逆打ち工法」は、このように地上躯体と地下躯体を同時に建設します。
(現場の告知板を撮影) 工程5のアップです。
(現場の告知板を撮影) 工程6のアップです。
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