宇都宮線・高崎線・常磐線の東京駅乗入れ「東北縦貫線」 2011年夏の建設状況 Part1・「御徒町駅」周辺
-東北縦貫線-
「東北縦貫線」は、JR東日本の「上野駅」と「東京駅」を結び、「上野駅」止まりだった「宇都宮線・高崎線」と「常磐線」を「東京駅」まで乗り入れ、「東海道本線」と「直通運転」させるプロジェクトです。
工事区間は約3.8kmで、2008年5月30日に着工し、2013年度の完成を予定しています。
「上野駅」~「秋葉原駅」あたりまでの1.6kmと「東京駅」の少し北側までの0.9kmは留置線や折り返し線があるので軌道の改良で済みます。
問題は、「神田駅」あたりの約0.6kmです。この部分は、用地が無いため「東北新幹線」の更に上に高架橋を建設して2階建て構造にする必要があります。
「秋葉原方アプローチ部」の約0.35km+「重層部」の約0.6km+「東京方アプローチ部」の約0.35km=約1.3kmで大規模な工事が必要になります。
「御徒町駅」のホーム北端から南側を見た様子です。上の写真は、「御徒町駅」のホーム北端から北側(上野駅側)を見た様子です。
見た事が無いコンクリート製の軌道です。「まくらぎ」が2本で1組になっています。まくらぎが「FFU(ガラス長繊維強化プラスチック発泡体)」の「合成まくらぎ」を使用しているため「分岐器」付近の特殊な軌道のようです。
JR東日本の「宇都宮・高崎・常磐線の東京駅乗り入れ工事の着手について」を見ても「御徒町駅」周辺に複数の分岐器が設置される事が分かります。
JR東日本 → 宇都宮・高崎・常磐線の東京駅乗り入れ工事の着手について
軽量化のためかでしょうか? 中空になっています。
この部分の軌道は金属製となっています。この部分もまくらぎが「FFU」の「合成まくらぎ」を使用しているため「分岐器」付近の特殊な軌道だと思われます。
この軌道は?
京浜東北線の車窓から見るとまだバラストを敷く前の「バラスト・ラダー軌道」のように見えましたが、見間違いかも知れません。
参考 → バラスト・ラダー軌道(清田軌道工業)
「御徒町駅」のホーム南端から北側を見た様子です。
「御徒町駅」のホーム南端から南側(秋葉原駅側)を見た様子です。「東北縦貫線」は、秋葉原駅手前までは回送線を含め3線になる予定です。
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