銀座地区で最大規模の再開発 「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」の予定地
-銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業-
昨日、「中野セントラルパークサウス」の検索からブログへの訪問が物凄く多かったので何事かと思い、Googleニュースで検索してみると、「キリンホールディングス」が本社を移転するという事でした。
大丸・松坂屋を傘下に持つ「J・フロントリテイリング」、「森ビル」など13社が参画する「銀座六丁目10地区市街地再開発準備組合」は、東京・銀座の「松坂屋銀座店」を含む「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」を計画しています。
「松坂屋銀座店」を中心に合計17棟(合計延床面積約74,294㎡)を取り壊し、商業施設やオフィスや多目的ホールが入る地上12階、地下6階の複合ビル「(仮称)銀座ガーデン」を建設する予定です。
計画では、新施設は延床面積約147,500㎡(容積対象面積約123,400㎡)、地下2階から地上6階までの商業施設部分は、「三越銀座店」を上回り、銀座地区で最大規模となる見通しです。
中国など海外からの観光客を見込み、敷地内に観光バスの停留所や観光案内所も整備する予定です。
商業施設の形態について「J・フロントリテイリング」は、百貨店以外の専門店の誘致も検討しており、そうなれば、1924年に開業した銀座で最古の百貨店である「松坂屋銀座店」の名が消える可能性もあります。
この計画は、かなり前に超高層ビルに建て替えで発表された経緯があります。新しい計画では建物の高さや壁面については「(通称)銀座ルール」を守っています。
流通ニュース(2011/06/08:立面図等)
森ビル、J.フロント/銀座6丁目再開発の概要発表
J・フロントリテイリング(PDF:2011/07/13)
銀座六丁目10地区における都市再生特別地区の提案に関するお知らせ
銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地 -東京都中央区銀座6-10、11
◆ 階数-地上12階、地下6階
◆ 高さ-約66m(建築基準法上の高さ約56m)
◆ 施行区域面積-約14,000㎡
◆ 敷地面積-約9,080㎡
◆ 建築面積-約8,920㎡
◆ 延床面積-約147,500㎡(容積対象面積約123,400㎡)
◆ 用途-店舗(約50,400㎡)、オフィス(約50,100㎡)、多目的ホール(約1,400㎡)、地域冷暖房施設(約3,000㎡)、駐車場(約19,400㎡)、供用等(約23,200㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造
◆ 建築主-銀座六丁目10地区市街地再開発組合(予定)
再開発予定地を北西側から見た様子です。
再開発予定地の間にある南北の「あづま通り」を挟んで一体的に開発されます。建物は一体的に建設されますが、道路は残ります。
ライバルの「三越銀座店」は、売場面積をこれまでの1.5倍の約36,000㎡に拡大して、2010年9月11日に増床オープンしています。
都市再生特別地区の指定を受け区道の「あづま通り」と三越の土地を等価交換し、3階より上のフロアは、本館と新館が1フロア一体的になっています。もちろん間の「あづま通り」も残っています。
多くの百貨店で採用されている2館をブリッジでつなぐよりはるかに有利な建物構造です。「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」も同じような構造になります。
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