中央区 歌舞伎座建替え計画「(仮称)KS計画新築工事」 2012年2月末の建設状況
-(仮称)KS計画新築工事-
4代目の歌舞伎座は、2010年4月末の興行終了後、新築工事のため解体されました。跡地には、地上29階、塔屋2階、地下4階、高さ(最高部145.50m、軒高137.50m)の超高層ビルが建設中です。
事業主体は、劇場部分が「歌舞伎座」、オフィス部分が「KSキャピタル特定目的会社(松竹100%出資のSPC)」となっています。
計画では、唐破風(からはふ)の屋根をつけた劇場棟と高層オフィス棟で構成する複合ビルになる予定です。「五代目」の客席数は、4代目(1,859席)と同程度を予定しています。
「歌舞伎座」は、1階~4階までが舞台や客席などの柱のない高さ約20mの巨大な吹き抜け空間になります。
その上に超高層オフィスタワーが乗る構造になります。「歌舞伎座」の上を巨大な梁である「メガトラス」で支えます。
歌舞伎座の「メガトラス」は、全体で高さ12m、長さ38m、総重量は約1,600トンで、高層ビルに使用したものとしては日本最大級だそうです。
「メガトラス」は絶対に見たかったのですが、建設が進み残念ながらすでに隠れて見る事が出来ませんでした・・・ 下記のHPで「メガトラス」を見る事が出来ます。
歌舞伎座HP・建替え現場から → メガトラスあらわる!
カーテンウォールの取り付けが始まり、絶対に見たかった「メガトラス」がすっかり隠れていました・・・
カーテンウォールです。理由はよく分かりませんが、完成予想図を見ると南側壁面はこのようなカーテンウォールが最上階まで取り付けられるようであまり窓が無いようです。
ブルーの養生シートで隠れている西側の5分の1くらいがガラスを多用した「アルミカーテンウォール」になるようです。
超高層オフィスタワーが約35m北側にセットバックするので、南側は劇場だけの部分がかなり広いです。劇場の上には瓦屋根に囲まれた「屋上庭園」が設けられます。
シンメトリー(左右対称)の屋根の形状がなんとなく分かります。「養生シート」の色が清水建設のコーポレートカラーである濃いブルー(コーポレートカラーは正確には紺)のため快晴時は青空と一体化します。
西側から見た様子です。敷地の南西角には別の建物が建っています。
タワークレーン2基で建設しています。
「CFT柱」の先端です。
「デッキプレート」を吊り上げていました。
西側の「昭和通」から見た様子です。西側壁面はガラスを多用した「アルミカーテンウォール」になるようです。超高層オフィスタワーの南北の幅は意外と狭いです。
北西側から見た様子です。西側は普通の「CFT柱」のようです。この部分の下層階は劇場ではないので「メガトラス」にはなっていません。
西側の「昭和通」沿いにオフィスのエントランスを設けて劇場と明確に分離しています。地下2階および1階のエントランスと7階のスカイロビーとは大型の「シャトルエレベーター」で結ばれます。
オフィスフロアには、7階のスカイロビーで目的階行きのエレベーターに乗り換えます。オフィスフロアは、銀座地区最大級の1フロア約500坪となっています。
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