港区 虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業 施設建築物 新築工事 2012年2月末の建設状況
-虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業-
「森ビル」の森稔会長(77歳)が3月8日、心不全で死去しました。用地取得に約20年もかけて自ら地権者と交渉を続け、粘り強くプロジェクトをまとめる手法は森氏でなければ出来なかったと思います。
不動産業界の「巨星墜つ」です。規制に立ち向かい超高層ビルヲタの希望の星だったので私的にもショックは大きいです。
「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業 施設建築物 新築工事」は、森稔会長が心血を注いでいたプロジェクトの1つです。せめて竣工した姿をご自身の目で見て頂きたかったです。謹んでご冥福をお祈りします。
「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業 施設建築物 新築工事」は、地上47階、塔屋1階、地下4階、高さ206.69mの超高層ビルです。
多くの複合ビルでは、上層階が住宅、下層階がオフィスになる場合が多いですが、このビルは下層階(3階~24階)が住宅、上層階(25階~47階)がオフィスとなります。
下層階の住宅部分は「鉄筋コンクリート造(RC造)」です。施工スピードを大幅にアップさせるために柱と梁の接合部までプレキャスト化しています。
上層階のオフィス部分は「O-RCS構法」を採用しています。「O-RCS構法」は、大林組が開発した構法で、柱が圧縮に強い「鉄筋コンクリート造(RC造)」、梁が曲げとせん断に強く軽量な「鉄骨造(S造)」を採用したハイブリッド構造となっています。
超高層の複合棟です。すでに上棟しています。下層階(3階~24階)が総戸数243戸の共同住宅、上層階(25階~47階)がオフィスとなっています。
最高部の塔屋の周囲には、「ルーフガーデン・展望回廊」が設けられますが、一般には公開されないと思われます。
4枚の花弁のような部分の中央には、ヘリポートが設けられますが、離着陸出来ない「ホバリングスペース」となっています。
26階と27階の間には、「中間トレンチ(設備切替スペース)」が設けられて構造を切り替えています。
26階から下が「鉄筋コンクリート造(RC造)」、27階から上は柱が「鉄筋コンクリート造(RC造)」、梁が「鉄骨造(S造)」を採用したハイブリッド構造となっています。
下層階(3階~24階)が住宅、上層階(25階~47階)がオフィスとなっているので、24階と25階の間に「中間トレンチ(設備切替スペース)」が設けられると思っていましたが、25階と26階は「スモールオフィス階」となっていて住宅部分と構造が同じのようです。
住宅棟です。地上8階(建築基準法上:地上6階、塔屋1階、地下2階)、総戸数33戸の予定です。
敷地西側部分です。
地上から見た様子です。
少し角度を変えた様子です。
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