西武ホールディングス グランドプリンスホテル赤坂跡地の「(仮称)紀尾井町計画」を正式発表!
-(仮称)紀尾井町計画-
「西武ホールディングス」は、2012年3月1日に「赤プリ」の愛称で親しまれた「旧グランドプリンスホテル赤坂」の跡地に、ホテルやオフィス、商業施設の複合施設と、マンションの計2棟を建設すると正式に発表しました。2013年に着工し、2016年の開業を目指します。
延床面積は2棟で合計約231,400㎡、高さ約180mの「ホテル・オフィス棟」は、上層階が約250室のホテル、中層階はオフィス、低層階の商業施設には飲食店や食品スーパーなどが入る予定です。
高さ約100mの「住宅棟」は、総戸数約130戸を予定しています。すべて賃貸となり高級賃貸マンションになる予定です。
西武ホールディングス・開示情報(PDF:2012/03/01)
旧グランドプリンスホテル赤坂跡地 「(仮称)紀尾井町計画」の概要についてのお知らせ
敷地面積は約30,400㎡もある広大な敷地です。緑地を多く残し、1930年に建てられた「旧グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家東京邸)」は、歴史的・文化的価値を今後も活かせるよう再整備します。
解体工事は、「大成建設」が開発した新解体工法「テコレップシステム」が採用されます。この工法は「大手町フィナンシャルセンター」の解体工事でも採用されました。
配置図・立面図等(PDF)
「紀尾井町南地区開発事業」に係る環境影響評価調査計画書について
(仮称)紀尾井町計画
◆ 所在地-東京都千代田区紀尾井町1-2
◆ 敷地面積-約30,400㎡
◆ 延床面積-約231,400㎡
◆ 最高高さ-約180m(オフィス・ホテル棟)
◆ 主要用途および主要用途の延床面積
◇ ホテル(ホテル・オフィス棟の上層に約250室、約25,600㎡)
◇ オフィス(賃貸オフィス約109,800㎡、1フロアあたり約1,000坪)
◇ 共同住宅(賃貸住宅約130戸、約23,800㎡)
◇ 商業施設(低層階に飲食店舗、食品スーパーなど約13,200㎡)
◇ その他(駐車場約530台、バス・タクシー乗場など約59,000㎡)
◆ 工期-2013年~2016年予定
南西側の「紀尾井町通」側から見た様子です。敷地は仮囲いで囲まれています。現在は「アスベスト等除去工事」が行われています。
東側の「諏訪坂(プリンス通)」側の仮囲いの一部が壁面緑化されています。
東側の工事用ゲートの奥に、「旧館(旧李王家東京邸)」が見えます。
「旧李王家東京邸」の説明です。
「旧李王家東京邸」周辺の完成イメージ図です。
「旧館保存について」の説明です。東京都の資料を見ると巨大な人工地盤の上に2棟の超高層ビルと旧館(旧李王家東京邸)が載るような構造になるようです。
私は、旧館(旧李王家東京邸)の地下は、既設構造物に影響を与えないで地下構造物を建設する「アンダーピニング工法」が採用されると予想していましたが、「曳屋工事」を行い移設するようです。
「曳家工事」とは、建物を取り壊さずに建物を現在ある場所から別の場所へ移動させたり回転させたりする工事です。
旧館(旧李王家東京邸)は、地上2階、地下1階です。「曳家工事」は地下階があっても可能だそうです。
地下階がある建築物をどうやって「曳家工事」するのでしょうか? 素人の私には工法が想像もつきません・・・
現状です。
「一次曳家工事」で、西側に仮移設します。この間に最終的な移設場所の地下躯体及び人工地盤を構築すると思われます。「逆打ち工法」の場合は、先に人工地盤だけ構築する可能性もあります。
「二次曳家工事」で、東側に戻します。当初と同じ場所では無く、より東北東側に移設されるようです。
この時点で最終移設場所の地下躯体及び人工地盤は完成していると思われます。「逆打ち工法」の場合は、人工地盤だけ先に完成させて「二次曳家工事」が行われる可能性もあります。
「二次曳家工事」が終わった後に、「一次曳家工事」で仮移設していた場所の地下躯体及び人工地盤を構築すると思われます。
東側立面図です。
南側立面図です。
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