新宿イーストサイド 2012年4月に竣工予定の巨大なオフィスビル「新宿イーストサイドスクエア」
-新宿イーストサイドスクエア-
「日本テレビゴルフガーデン跡地」の約37,000㎡に、「(仮称)新宿六丁目N街区計画」と「(仮称)新宿六丁目S街区計画」が建設されました。街区全体の名称は「新宿イーストサイド」となっています。
敷地北側の「(仮称)新宿六丁目N街区計画」には、地上20階、塔屋2階、地下2階、高さ96.00m、延床面積約170,300㎡の巨大な高層オフィスビル「新宿イーストサイドスクエア」と地上6階の賃貸住宅棟が建設されました。
敷地南側の「(仮称)新宿六丁目S街区計画」には、地上32階、地下1階、高さ111.70m、総戸数761(賃貸)の超高層タワーマンション「パークハビオ新宿イーストサイドタワー」、地上4階の「西棟」、地上1階の「南棟」の合計3棟が建設されました。
「新宿イーストサイドスクエア」は、2012年4月竣工予定です。ゲームメーカー大手の「スクウェア・エニックス・ホールディングス」の本社移転も決まり、2012年夏ごろをめど移転してくる予定です。
「新宿イーストサイドスクエア」を南東側から見た様子です。建築雑誌風にアオリをかけてみました。ここからは超広角レンズでないと収まらないくらい巨大なオフィスビルです。
この巨大なオフィスビルの建設は「順打ち工法」で行われました。掘削土量はなんと25万立方メートル、基礎のコンクリート量は73,000立方メートルと桁違いです。
わずか4ヶ月で深さ20mまで掘削、基礎躯体工事の工期は2.5ヶ月、地上部分の鉄骨建方はわずか4.5ヶ月という猛烈なスピードで工事が行われました。
鹿島建設(鹿島ダイジェスト)
最短でつくる東新宿のランドマーク (仮称)新宿六丁目N街区計画新築工事
「新宿イーストサイドスクエア」の南東側部分です。出っ張りの部分に、エレベーターやトイレ等が設置されています。
出っ張り部分の外壁は、「でこぼこ」の「PCカーテンウォール」となっています。鹿島建設のHPによると、厚さの違う3種類の白っぽいアーキテクチュアルコンクリート片約10枚と「カシミールホワイト」という花崗岩が打ち込まれた「PC版」でできているそうです。
温かみのある風合いと動きのある表情で、街に賑わいを創出し圧迫感を軽減する効果もあるそうです。
「PC版」の形は435通り、計1,304枚、最大で縦2.6m×横7m、重さ10.8トンとなっています。
「PC版」の約7割は中国の工場で製作され、海上輸送されたコンテナごとトレーラーで運び込んだそうです。
「PCカーテンウォール」のアップです。 このビルはオフィス環境の向上を図るため、テナントごとに空調調節できるよう各フロアに給排気設備が設置されています。
「PCカーテンウォール」が室外機の目隠しとなり、デザインの一部となったランダムに開いた穴からは室外機の熱を放出するそうです。そう言われてみれば「PCカーテンウォール」のすき間に何か見えますね。
このビルの外装の特徴は、鹿島建設によると「でこぼこ」と「がたがた」だそうです。確かに「でこぼこ」、「がたがた」しています。
「パークハビオ新宿イーストサイドタワー」の公開空地から見た「新宿イーストサイドスクエア」です。
南西側にも出っ張りがあります。南西側の小さい出っ張りの部分には、非常階段等が設置されています。小さい出っ張りは北東側にもあります。
南西側から見た様子です。
北側の「新宿イーストサイドスクエア」と南側の「パークハビオ新宿イーストサイドタワー」の間の道路は開通しています。
北西側から見た様子です。「新宿イーストサイドスクエア」のオフィスフロアは、東西約138.8m(内部)×南北約45.8m(内部)もあります。
東京都内最大級のワンフロア約1,800坪のオフィススペースで、天井高2,850mm、ほぼ無柱空間を実現しています。
詳しく知りたい方は、下記の公式ホームページを見て下さい。ホームページ内のPDFリンクをクリックすると12ページの非常に詳しいパンフレットを見ることが出来ます。
公式HP → 新宿イーストサイドスクエア
敷地北側には約15,000㎡の広大な緑と水と賑わいのオープンスペースが誕生します。広場と地下で連続する「サンクンガーデン」は3次元曲面を多用したデザインとなっています。商業施設が設けられ、地下鉄「東新宿駅」に直結します。
「新宿イーストサイドスクエア」の北西側部分です。南東側と同じく、出っ張りの部分に、エレベーターやトイレ等が設置されています。
特徴的な「がたがた」のカーテンウォールです。カーテンウォールは、ガラスを多用した「アルミカーテンウォール」となっています。「がたがた」なので窓ガラスの清掃が大変そうです。
「アルミカーテンウォール」は、ガラス面の角度の異なる5タイプのユニットで幅が4種類、20パターンの組合わせがあります。最大のものでは、高さ5.5m×幅2.25m、重さ1.05トンとなっています。
様々な方向に反射した光が動きのある表情をつくる効果があります。近隣へのプライバシーの配慮から建物内からの視覚を遮蔽する効果も狙っているそうです。
天井高は2,850mmとなっています。天井は多くのオフィスビルで採用されてる「グリッドシステム天井」となっています。
「グリッドシステム天井」は、室内のレイアウトに応じて仕切りが自在に取付けられ、照明器具等の移動が容易に行えます。
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