東京にはなぜ「東京メトロ」と「都営地下鉄」の2つの地下鉄があるの?

-東京メトロ(東京地下鉄)-
東京の地下鉄は、「東京メトロ」と「都営地下鉄」が別々に運営されています。昨日(6月21日)、乗り換えの不便さの象徴とされる「九段下駅(千代田区)」のホームの仕切り壁を撤去する作業が本格的に始まりました。
世界的に見ても1つの都市で2つの地下鉄事業者が運営しているのは、東京とソウルだけだそうです。そもそもどうして東京には2つの地下鉄があるのでしょうか?
東京の最初の地下鉄の整備は民間企業により行われました。しかし、第二次世界大戦の1941年に戦時統制によって国策により「帝都高速度交通営団」に統合されました。
戦後、「帝都高速度交通営団」が路線網の大規模な整備に着手しました。東京以外の都市では地方自治体が地下鉄を整備しましたが、東京の地下鉄は国策により大規模に整備されました。
「帝都高速度交通営団」は、2004年4月1日に「東京メトロ(東京地下鉄)」として民営化されましたが、まだ資本構成は戦時中の名残で国(財務大臣)53.42%、東京都46.58%となっています。将来的には株式上場される予定です。
現在「東京メトロ」は、「銀座線、丸の内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線」の9路線を運営しています。路線総延長は、195.1kmとなっています。
路線が繁華街やビジネス街および人口密集地を走っているため超効率経営となっています。そのため日本の鉄道事業者では、JRを除くと断トツの営業利益を誇っています。

-都営地下鉄-
東京の地下鉄は、「帝都高速度交通営団」が建設するものとされていましたが、東京の戦後復興と景気回復は凄まじく、「帝都高速度交通営団」だけでは路線の建設が追いつかなくなりました。
そこで1957年6月、東京都議会は独自の路線建設を決定しました。複数の事業者が建設したほうが、早く地下鉄網が整備できるためです。
現在「都営地下鉄」は、「浅草線、三田線、新宿線、大江戸線」の4路線を運営しています。路線総延長は、109.0kmとなっています。
地下鉄網は早く整備されましたが、2つの地下鉄事業者が運営する分かりにくい不便な状態になってしまいました。
東京都は、両地下鉄の経営統合を唱えていますが、経営統合は1兆円近い長期債務を抱える「都営地下鉄」の財務状況などから棚上げされています。
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