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2012年7月19日 (木)

大田区 もはや倉庫ではない!ヤマトホールディングスの超巨大な「羽田クロノゲート(羽田物流ターミナル)」

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-羽田クロノゲート(羽田物流ターミナル)-
 
羽田空港近くに「ヤマト運輸(ヤマトホールディングス)」が超巨大な物流倉庫を建設しているのをご存知でしょうか? 
 もはや規模も内容も総事業費も物流倉庫のレベルを超えています。最新の建設状況を「T.M氏」に送って頂いたのでUPしたいと思います。
 
 「羽田クロノゲート(羽田物流ターミナル)」は、 アジア経済圏の中核空港としての役割が期待される羽田空港に隣接した98,872.87㎡の敷地に、ヤマトグループの各機能を結集させ、次世代型の物流ソリューションを提供します。
 
 ヤマトホールディングス・ニュースリリース(2010/10/25)
 「羽田物流ターミナル」を新設
 
 日本経済新聞 → もはや倉庫ではない」ヤマトHDの羽田物流ターミナル
 
  「物流棟」を中心に総延床面積197,697.70㎡、東京ドーム約4個分の広さを有するターミナルは、ヤマトグループ内で最大規模であることはもちろん、最新の施設を備えた、ヤマトグループを象徴する施設となります。
 
 中核となる「物流棟」は、世界に類を見ない、最新鋭マテリアルハンドリング(自動仕分け機)設備を備えた総延床面積約17万㎡(縦114m×横240m)、地上6階、高さ48.6mの規模になります。
 
 「物流棟」以外にも「事務棟」と「地域貢献施設」が建設されます。設備投資額は約542億円の見込みです。
 当初は、 2011年1月着工、2012年7月竣工、2012年10月稼動開始の予定でしたが、諸事情により約1年遅れ、2013年9月の稼働予定です。
 
 この広大な敷地は、風水力機械、浄水設備、排水処理装置等を製造する「荏原(えばら)製作所」から羽田工場の跡地を845億円で取得したのです。
 
羽田クロノゲートの概要
◆ 計画名-羽田物流ターミナル
◆ 所在地-東京都大田区羽田旭町11番1
◆ 階数-地上6階(物流棟)、地上8階(事務棟)
◆ 高さ-最高部48.6m
◆ 敷地面積-98,872.87㎡
◆ 建築面積-45,267.37㎡
◆ 延床面積-197,697.70㎡
◆ 構造-PCaPC(プレキャストプレストレストコンクリート)造、鉄骨造
◆ 用途-物流倉庫、オフィス、地域貢献施設
◆ 建築主-ヤマト運輸
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 稼働-2013年09月予定
 
 
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巨大なクローラークレーンで建設しています。一部地上に姿を現わしています。私は物流倉庫は「鉄骨造(S造)」と相場が決まっていると思い込んでいました。
 
 この現場は、「PCaPC(プレキャストプレストレストコンクリート)造」で建設されています。調べてみると最近の巨大倉庫は、「鉄筋コンクリート造(RC造)」で建設されている場合が多い事を知りました。
 
 米「ラサール」と「三菱地所」が相模原市に国内最大級の延床面積210,826.02㎡のマルチテナント型大型物流施設「ロジポート相模原」を建設中ですが、これも「RC造(柱・梁PC)」となっています。
 
 三菱地所・ニュースリース(PDF:2012/07/11)
 ラサールと三菱地所が共同開発 国内最大級の大型マルチテナント型物流施設「ロジポート相模原」着工
 
 
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巨大なクローラークレーンを組み立て中です。建設現場は羽田空港の近くなので制限表面は、「水平表面(建物の高さ制限45m)」もしくは「円錐表面」に入ったばかりに位置すると思われます。
 
 それでもこんな高さの高いクローラークレーンの稼働が可能なんですね。写真右上に見えるのは、東京モノレール「整備場駅」です(写真提供T.M氏)。
 
 
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「事務棟」と「地域貢献施設」の建設現場です(写真提供T.M氏)。

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