大手町地区の連鎖型再開発第3弾「大手町第3次再開発事業」 地上31階、高さ約170mの「A棟」と地上18階、高さ約90mの「B棟」で構成!
-大手町第3次再開発事業「大手町地区(B-2街区)」-
大手町地区では、連鎖型再開発が行われています。現在は第2次再開発事業の「大手町フィナンシャルシティ(大手町一丁目第2地区第一種市街地再開発事業)」の建設が最終段階を迎えています。
引き続き、現在は「日本政策投資銀行、公庫ビル、新公庫ビル」が建つ場所の再開発である第3次再開発事業が行われます。
概要が不明でしたが、「三菱地所」が2012年7月26日に連鎖型再開発の第3次計画内容について東京都に提出し、概要が判明しました。
完成予想図等 フジサンケイビジネスアイ(2012/07/28)
三菱地所、第3次計画を都に提出 東京・大手町に温泉大浴場
計画名は、「大手町地区(B-2街区)」で、2012年7月27日~2012年12月中旬(予定)まで、東京都都市整備局都市づくり政策部都市計画課(都庁第二本庁舎21階北側)にて閲覧する事が出来るようです。
「大手町第3次再開発事業」は、敷地面積約11,200㎡、地上31階、地下4階、高さ約170mのオフィス主体の「A棟」と地上18階、地下3階、高さ約90mのホテル主体の「B棟」の2棟で構成されます。
それにしてもに地上31階で高さ約170mとは、地上31階、高さ154.0mの「大手町フィナンシャルシティ ノースタワー」と比べると随分階高が高いですね。
「A棟」には、海外企業の日本でのビジネス創出を支援する「海外企業等支援センター(仮称)」を整備すします。
「B棟」は、温泉大浴場を備えた宿泊施設で、外国人ビジネスマンや観光客の誘致を狙い約90室全室が和室となります。
防災対応としては、ガスを利用した自家発電設備「ガスコージェネレーション(熱電併給)システム」を設置します。
また井戸水をトイレ洗浄水などに活用するシステムや1万人に対応できる下水処理能力を持つ浄化設備を設ける予定です。これらにより災害時にも企業が事業を継続できる施設にします。
今回の再開発に伴い、「日本政策投資銀行、公庫ビル、新公庫ビル」のテナントは、「経団連会館、日経ビル、JAビル」の跡地に完成予定の「大手町フィナンシャルシティ」に玉突きのように移転します。
「大手町第3次再開発事業」のビルには、その後に再開発が予定されている東京駅日本橋口前の「日本ビル」に入居する企業などが入居権利を持つようなので、「日本ビル」の再開発は、「大手町第3次再開発事業」の完了後ということになりますね
大手町地区(B-2街区)の概要
◆ 所在地-東京都千代田区大手町一丁目の一部
◆ 階数-地上31階、地下4階(A棟:オフィス棟)、地上18階、地下3階(B棟:ホテル棟)
◆ 高さ-最高部約170m(A棟:オフィス棟)、最高部約90m(B棟:ホテル棟)
◆ 敷地面積-約11,200㎡
◆ 建築面積-不明
◆ 延床面積-不明
◆ 用途-オフィス、店舗、ホテル
◆ 客室数-約90室
◆ 工期-2014年春~2016年春予定
◆ 総事業費-約1,000億円(予定)
完成予想図を見ても「A棟(オフィス棟)」と「B棟(ホテル棟)」の配置がイマイチよく分かりません。
普通に考えると北側の「日本政策投資銀行、公庫ビル」跡地に、「A棟(オフィス棟)」を建設し、南側の「新公庫ビル」跡地に「B棟(ホテル棟)」を建設すると思いますが、多分そのようにならないと思います。
「新公庫ビル」跡地は、周囲すべて超高層ビルに囲まれるので、眺望が望めないので、ホテルには不向きです。
ホテルの客室からの眺望を考えると北側の首都高速道路側に「B棟(ホテル棟)」を配置するのがベストだと思います。
(追記) 7月28日の日経新聞の朝刊に地図が載っていました。私の予想は大ハズレで「新公庫ビル」跡地に「B棟(ホテル棟)」を建設するようです。
写真中央の「新公庫ビル」跡地は、周囲すべて超高層ビルに囲まれるので、眺望が望めないので、ホテルには不向きです。
この部分にはビルを建設しないで、「仲通り機能の延伸」の用地として活用されると思われます。
(追記) 7月28日の日経新聞の朝刊に地図が載っていました。「新公庫ビル」跡地に「B棟(ホテル棟)」を建設するようです。
部屋からの眺望は重視しないという事でしょうか? あと「仲通り機能の延伸」は、「日本橋川」までは到達しないという事ですね。
「KDDI大手町ビル」は、「大手町第3次再開発事業」には含まれません。
再開発用地を東西に貫く道路です。「大手町フィナンシャルシティ」の建設により、すでに東側に抜けれなくなっています。「大手町第3次再開発事業」により、この道路は閉鎖されるのでしょうか?
「大手町第3次再開発事業」のビルには、その後に再開発が予定されている東京駅日本橋口前の「日本ビル(日本ビルヂング)」に入居する企業などが入居権利を持つようなので、「日本ビル」の再開発は、「大手町第3次再開発事業」の完了後の2016年春以降ということになりますね。
過去に「三菱地所」は公式ホームページで、 ”「常盤橋地区」の再開発に着手する方針を決定したのは事実ですが ・・・(中略)・・・ 日本ビルの閉館は、2016年3月末を予定しています。” と答えていますので一致しています。
ちなみに「日本ビル(日本ビルヂング)」は、1962年7月竣工、1965年11月に増築した地上14階、地下4階の巨大なオフィスビルです。
敷地面積15,484.89㎡、延床面積173,016.21㎡もあります。 地上29階、地下4階、高さ119.6mの「朝日生命大手町ビル」と一体的な再開発が計画されています。
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