ソーシャルゲーム宿命のライバル 「グリー(GREE)」 VS 「ディー・エヌ・エー(DeNA)」
-グリー VS ディー・エヌ・エー-
世の中には、宿命のライバルがあります。ライバルがいるからこそ猛烈な競争が起こり、お互い成長します。
ソーシャルゲームの大手「グリー」と「ディー・エヌ・エー」も凄まじいライバル競争を演じています。
私はソーシャルゲームを一切やらないし、ソーシャルゲームには、課金方法などにいろいろ批判があります。しかし、アメリカ企業が世界を席巻しているIT業界で、唯一日本企業が強い分野です。
昨日(8月14日)、「グリー」の決算発表がありました。2012年4~6月期連結決算の売上高が前四半期(1~3月)比13%減の約401億円、営業利益は同23%減の約190億円の減収減益となりました。
「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」を5月に廃止したことや、未成年への課金規制導入が影響したとみられます。
一方、ライバルの「ディー・エヌ・エー」の2012年4~6月期決算は、海外向けゲームの好調がコンプガチャ廃止の影響をカバーし、前四半期比で増収増益を確保しました。コンプガチャ廃止による明暗がはっきり分かれた結果となりました。
と言っても、「グリー」のこの1年の成長は驚異的です。売上高は約2.4倍、営業利益は約2.6倍です。
「ディー・エヌ・エー」に比べ、「グリー」は売上高や利益が半分くらいでしたが、この1年で同規模になりました。この規模の日本企業で、こんなに伸びた企業はあまり記憶にありません。
グリーの決算(決算は6月・単位百万円)
GREE 2012年6月期 2011年6月期
売上高 158,231 64,178
営業利益 82,729 31,135
純利益 47,967 18,239
2012年度第4四半期(2012年4月~6月)
売上高-約401億円、営業利益-約190億円
ディー・エヌ・エーの決算(決算は3月・単位百万円)
DeNA 2012年3月期 2011年3月期
売上高 145,729 112,728
営業利益 63,415 56,096
純利益 34,485 31,603
2013年度第1四半期(2012年4月~6月)
売上高-約476億円、営業利益-約184億円
-2013年度は?-
「グリー」の2013年6月期の通期予想を公表しています。売上高は2,050億~1,950億円、営業利益は840億~740億円となっています。
売上高は前年比で23%以上の伸びを示しているのに対し、利益は同じかあるいは前年に比べて低く見積もっています。
一方「ディー・エヌ・エー」は、2013年3月期の通期予想は公表していません。単純に(売上高約476億円、営業利益約184億円)×4期にはなりませんが、参考にはなります。
ちなみに「グリー」の本社は、東京都港区六本木六丁目10-1の「六本木ヒルズ森タワー」、「ディー・エヌ・エー」の本社は、東京都渋谷区渋谷二丁目21-1の「渋谷ヒカリエ」にあります。
「ディー・エヌ・エー」の本社がある「渋谷ヒカリエ」です。事業の拡大に伴う従業員の増加のため2012年4月16日より本社を移転しました。21階~26階の合計6フロアを使用しています。
「渋谷ヒカリエ」の開業は、2012年4月26日でしたが、開業に先がけ4月16日より業務を開始しています。
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