「日本航空」株式上場承認 再上場日は2012年9月19日の予定!
-日本航空(JAL)・再上場-
「東京証券取引所」は、「日本航空(JAL)」の株式上場を2012年8月3日に承認しました。再上場日は9月19日の予定です。
今回の再上場で、「企業再生支援機構」が保有する日本航空株の約96%に相当する1億7500万株を一気に売却する予定で、上場規模は約6800億円になる予定です。
今回の2年半強という異例のスピードでの再上場は、「日本航空」の驚異的な業績字回復が理由です。
業績回復には、「日本航空」の懸命なリストラの他に、3,500億円に上る公的資金の注入、銀行団による5,200億円もの借金棒引き、さらに過去の巨額赤字に相当する額まで毎年の利益を相殺できる制度などの手厚い支援があります。
ライバルの「全日本空輸(ANA)」が手厚い支援を公正な競争を害すると問題視するのはよく理解できます。
問題なのは一部の国会議員の方々が衆院解散・総選挙を意識して、再上場に反対している点です。
一部の国会議員の方々が地方路線の拡充や免除された法人税の自主納付などを要求しています。
法人税の自主納付はまだ分かるとしても、「日本航空」が破綻した一因は、政治の圧力で地方の赤字路線を多く抱え込んだからです。
航空会社は、世界で猛烈な競争をしています。「日本航空(JAL)」と「全日本空輸(ANA)」は、売上が1兆円を超える大企業ですが、欧米や中国のメガキャリアと比べると規模は小さく旅客輸送量ランキングでは、世界で20位あたりです。
この規模だったらグローバル競争が激しい航空業界では、経営を少しでも失敗すると一気に再編の波に飲み込まれます。厳しい競争を勝ち抜くためにも「日本航空」を独り立ちさせる事が非常に重要です。
国会議員の方々には、目先の衆院解散・総選挙などではなく、日本の国益を第一に考えて欲しいです。日本企業の国際競争力を落とすような事は絶対にしないで頂きたいです。
-野村不動産天王洲ビル-
天王洲アイルにある「日本航空」の本社が入居している「野村不動産天王洲ビル」です。「JALビルディング」から名称変更になり、現在は「JAL」のロゴが外されているようです。
「JALビルディング」は、1996年6月に竣工しました。日本航空の子会社「グローバルビルディング」と三菱商事の子会社「菱光ロジスティクス」がビルを50%ずつ所有していました。
「日本航空」は、負債圧縮のために「野村不動産」と2004年12月1日に売買契約を結び650億円で売却しましたが、「日本航空」はそのまま入居していました。
ビル名は、「日本航空」が丸ごと借り上げていたので、「JALビルディング」のままでしたが、「日本航空」が2010年1月に経営破綻し、リストラの一環で入居スペースの3分の2を返却、3分の1だけ借りるようになったので、ビル名が「野村不動産天王洲ビル」に変更されました。
野村不動産天王洲ビルの概要
◆ 所在地-東京都品川区東品川二丁目4番11号
◆ 階数-地上26階、塔屋1階、地下2階
◆ 高さ-118.80m
◆ 敷地面積-11,734.45㎡
◆ 延床面積-82,602.11㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-高性能オイルダンパ「HiDAM」を合計120台設置
◆ 用途-オフィス、店舗
◆ 建築主-日本航空、三菱商事
◆ 設計者-アール・アイ・エー、梓設計、小堀鐸二研究所
◆ 施工者-鹿島建設、竹中工務店、大成建設、日航建設
◆ 着工-1993年10月
◆ 竣工-1996年06月
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