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2012年9月 4日 (火)

渋谷駅街区開発事業 地上43階、高さ約230mの駅ビルの概要を発表 渋谷全体での総事業費はなんと数兆円規模!

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-渋谷駅街区開発事業-

 今年の3月7日に日経新聞が、渋谷駅を再開発して、JR線を挟んで高さ250m級の東棟と高さ210m級の西棟のツインタワーを建設する構想を報道しました。
  
 日本経済新聞(2012/03/07)
 渋谷駅にツインタワー計画、都内一なるか
 
 その後、続報がありませんでしたが、8月17日に「渋谷に最大級の駅ビル 店舗面積10万平方メートル 東急・JR東など、総事業費2000億円」という記事がありました。
 
 そして遂に2012年8月31日に、「東京急行電鉄、JR東日本、東京メトロ」の3社から渋谷駅に共同で開発する駅ビルの計画概要が発表されました。
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2012/08/31)
 渋谷駅街区開発事業の環境影響評価手続の着手について
 
 当初は、超高層ツインタワーと言われていましたが、超高層棟は「東棟」の1棟のみになるようです。「首都高速道路3号渋谷線」の北側に「東棟、中央棟、西棟」の3棟が建設されます。
 
 「東棟」は地上43階、地下6階、最高高さ約230m、「中央棟」は地上10階、地下2階、最高高さ約61m、「西棟」は地上12階、地下6階、最高高さ約76mとなります。
 「東棟」は主にオフィス(一部に店舗を導入)、「西棟、中央棟」には店舗が入ります。3棟の総延床面積は約262,000㎡(オフィスフロア約107,000㎡、店舗約155,000㎡)になります。
 
 2013年度に着工し、「東棟」は2020年度の先行完成を目指します。「西棟、中央棟」を含む全体は2027年度の完成を目指します。
 
 渋谷駅周辺全体での総事業費は数兆円規模に上るそうです。これには「東京メトロ副都心線」、「渋谷ヒカリエ」、「東急東横線渋谷駅地下化」等も含んでいると思いますが、数兆円を投資し、渋谷駅周辺を完全に造り替える空前の巨大プロジェクトがこれから本格化します。
   
渋谷駅街区開発事業の概要
◆ 所在地-東京都渋谷区渋谷二丁目、道玄坂一丁目・二丁目
◆ 階数-地上43階、地下6階(東棟)、地上10階、地下2階(中央棟)、地上12階、地下6階(西棟)
◆ 高さ-最高高さ約230m(東棟)、最高高さ約61m(中央棟)、最高高さ約76m(西棟)
◆ 事業区域面積-約15,300㎡(施設全体)
◆ 建築面積-約14,600㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約262,000㎡(オフィス約107,000㎡、店舗約155,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、店舗(東棟)、店舗、鉄道施設(中央棟)、店舗(西棟)
◆ 事業者-東京急行電鉄、JR東日本、東京メトロ
◆ 着工-2013年度予定
◆ 竣工-2020年度予定(東棟)、2027年度予定(西棟、中央棟)
 
 
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「渋谷駅街区開発事業」の「施設断面図」です。延床面積は約262,000㎡(オフィス約107,000㎡、店舗約155,000㎡)になります。
 
 ここからは私の予想(妄想)ですが、店舗約155,000㎡のうち実際に売場面積として使用されるのは通常半分くらいなので約80,000㎡くらいだと思われます。
 普通に考えると約60,000㎡くらいを「東急百貨店」が、約20,000㎡くらいを「JR東日本」が使用するのではないでしょうか? JR東日本は「ルミネ」かも?
  
 東急百貨店の本拠地は渋谷ですが、東急百貨店は駅直結の「東急百貨店東横店」と約500m離れた「東急百貨店本店」の2店舗を運営する非効率な経営をしています。
 
 2027年度に巨大な新駅ビルが完成すると1店舗に統合する事が予想されます。もし新駅ビルに「東急百貨店東横店」と「東急百貨店本店」が統合されたら、「東急百貨店本店&文化村」の再開発も考えられますね。

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