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2012年9月

2012年9月30日 (日)

品川区 地上39階、高さ約142mの「武蔵小山パルム駅前地区第一種市街地再開発事業」

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-武蔵小山パルム駅前地区第一種市街地再開発事業-

 品川区の「武蔵小山駅(むさしこやまえき)」は、東急目黒線にあります。東急目黒線は、かつては「目蒲線」の一部で、東急電鉄の鉄道網の中では支線に過ぎませんでした。
 しかし、「目黒駅」から東京メトロ「南北線」と都営地下鉄「三田線」に相互直通運転するようになり状況が一変しました。
 
 東急目黒線の大規模な改良工事も行われ、「目黒駅~洗足駅」までの区間で、連続立体交差事業が行われました。
 それに伴い、以前は地上の島式1面2線の駅だった「武蔵小山駅」は、地下の島式2面4線の急行が停車する立派な駅に生まれ変わりました。
 
 駅の地下化により、駅周辺で再開発の機運が盛り上がっています。「武蔵小山駅」の南東側には、「武蔵小山商店街(パルム)」という東京都内では最長の800m(約250店舗)のアーケードがあります。
 
 「武蔵小山商店街(パルム)」の北側一帯で、「武蔵小山パルム駅前地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。
 地上39階、地下2階、高さ約142m、延床面積約73,830㎡、総戸数約640戸の超高層タワーマンションが建設される予定です。
 
 敷地北側に地上39階、地下2階の高層棟、敷地南側に地上7階、地下1階の低層棟を建設します。
 1階~3階の商業施設で2棟を接続し、4階以上は総戸数約640戸の共同住宅となります。また地下1階には災害備蓄倉庫を設け、地域の防災性も向上させます。
 
 順調に行けば、2012年度中に都市計画決定、2013年度内に本組合設立、2014年度に解体工事着手、2015年度に本体工事着手、2018年度に竣工を目指します。
 
武蔵小山パルム駅前地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都品川区小山三丁目15~20、21の一部
◆ 階数-地上39階、地下2階(高層棟)、地上7階、地下1階(低層棟)
◆ 高さ-約142m
◆ 区域面積-約9,000㎡
◆ 敷地面積-約7,420㎡
◆ 建築面積-約4,970㎡
◆ 延床面積-約73,830㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造)
◆ 用途-共同住宅、店舗、生活支援施設、駐車場(約220台収容)
◆ 総戸数-約640戸
◆ 建築主-武蔵小山パルム駅前地区市街地再開発準備組合
◆ 事業協力者-三井不動産レジデンシャル、旭化成不動産レジデンス、鹿島建設
◆ 着工-2015年度予定
◆ 竣工-2018年度予定
 
 周辺では、「小山3丁目第1地区」や「武蔵小山駅前通り地区」など他にも再開発が計画されていています。
 
 特に「小山3丁目第1地区」は規模が大きく、高さ約140m、延床面積約98,000㎡の下層階が店舗の超高層タワーマンションの建設が計画されています。

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2012年9月29日 (土)

さいたま新都心 「片倉工業」が第二期開発用地に新たなショッピングセンターを建設!

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-さいたま新都心-

 「片倉工業」は、は繊維事業、 医薬品事業、機械関連事業、不動産事業などを運営しています。
 
 「さいたま新都心駅」東口に広大な土地を所有し、開発を行っています。第一期開発(約33,000㎡)、第二期開発(約68,000㎡)、第三期開発(約26,000㎡)と段階的に開発を行っています。
 
 第一期開発として、2004年9月に商業施設「コクーン新都心」をオープンしています。2012年6月25日に新たなショッピングセンターを建設する第2期開発計画を正式発表しました。
 
 片倉工業・ニュースリリース(PDF:2012/06/25)
 さいたま新都心駅前社有地第二期開発(基本計画の骨子)について
 
 第二期開発用地約68,000㎡のうちゴルフ練習場と立体駐車場の用地約38,000㎡に新たなショッピングセンターを建設します。
 地上4階(店舗1階~3階)の商業棟、地上5階の駐車場棟を建設します。延床面積は約100,000㎡、
総事業費は120億円、2015年春の開業を目指しています。
 
 新施設の核テナントとして「イトーヨーカドー大宮店」に移転してもらう方向で調整を進めています。
 売場面積は約33,000㎡で、「コクーン新都心」の売場面積約23,000㎡より4割以上大きいです。
 
 三菱マテリアル総合研究所跡地に造幣局と大宮警察署の移転もほぼ決まり、「さいたま新都心駅」の東口も拠点性が高まってきました。

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2012年9月27日 (木)

池袋の「造幣局東京支局」が、さいたま新都心の三菱マテリアル総合研究所跡地に移転!

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-三菱マテリアル総合研究所跡地-

 池袋の「サンシャインシティ」のすぐ東側に、独立行政法人・造幣局の東京支局があります。東日本大震災後に豊島区で支局一帯を防災公園として整備する計画が持ち上がり、立ち退きを求められていました。
 
 造幣局の本局は大阪市にあり、支局が東京と広島市の2ヶ所あります。東京支局の移転先を東京近郊で探していましたが、9月25日に東京支局を「さいたま新都心」の三菱マテリアル総合研究所跡地に移す方針を発表しました。
 
 独立行政法人造幣局・更新情報(PDF:2012/09/25)
 東京支局の移転に向けた用地取得交渉の開始について
 
 2013年3月末までに、三菱マテリアル総合研究所跡地のうち18,000㎡~20,000㎡を取得し、支局機能を全て移す方針です。2016年4月からの操業を目指します。
 
 すぐ南側では、埼玉県が10,000㎡~20,000㎡を取得し「大宮警察署」を移転する予定です。
 造幣局は、安全確保や高度な秘密性の保持も求められるので、警察署が隣りにあると安心ですね(笑)。
 
 三菱マテリアル総合研究所跡地の敷地面積は約152,000㎡です。造幣局予定地と大宮警察署予定地への売却がほぼ決まりました。
 「三菱マテリアル」は、研究施設として自社が活用中の23,000㎡を除く残りの敷地を売却する方向で検討しています。
 
 JR線の西側に比べ開発が進んでいなかった「さいたま新都心」の東側ですが、やっと本格的に動き出しました。

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2012年9月26日 (水)

川崎市 大規模に再整備される「(仮称)富士通川崎工場再開発計画」

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-(仮称)富士通川崎工場再開発計画-

 近隣諸国との外交関係が戦後最悪の状況になっています。私にはもはや修復不可能な状況に見えます。毎日ニュースを見るのが本当に辛く、苦しいです。
 
 それでも私たちは日々生きていかなければなりません。それは企業も同じです。「シャープ」が「富士通」と携帯電話機事業の統合を計画しているそうですが、どうなるのでしょうか?
 
 「富士通」つながりで、「富士通」の本社はどこにあるかご存知でしょうか? 本社事務所は、東京都港区東新橋一丁目の「汐留シティセンター」にあります。
 もう一つ本店が神奈川県川崎市中原区上小田中四丁目にあります。公式HPには、川崎市の本店が最初に出てくるので、川崎市の方が拠点性が高いと思われます。
 
 本店のある川崎工場は、敷地面積約120,600㎡、勤務従業員数約12,000人の巨大な拠点です。
 その川崎工場ですが、「建物、設備などの老朽化」、「事業継続性の強化」などの観点から、研究開発主要拠点として相応しい環境に再整備する事が決定しています。
 
 地上12階、地下1階、高さ約60m、延床面積約127,000㎡の「新棟」の建設をメインに、大規模な再整備が行われます。
 
◆ (第一期) 2011年~2016年 : 工場敷地内に「新棟」を建設し、老朽化建屋を解体予定
◆ (第二期) 時期未定 : ビジネス環境に合わせ、さらなる整備を実施
 
 2012年9月18日~10月17日の期間で、環境アセスメントの縦覧が行われており、下記の電子縦覧で配置図や立面図などの詳細を見る事が出来ます。
 縦覧期間を過ぎると見られなくなるので、興味のある方はPDFデータをパソコンに保存しておく事をお勧めします。
 
 環境影響評価関係図書・電子縦覧(2012年10月17日まで)
 (仮称)富士通川崎工場再開発計画

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2012年9月25日 (火)

「浜松町駅西口周辺開発計画」の概要が判明 超高層ビル3棟を含む延床面積約390,000㎡のビッグプロジェクト!

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-浜松町駅西口周辺開発計画-

 「世界貿易センタービル」の建て替えを含む「浜松町駅西口周辺開発計画」の概要が分かってきました。5棟のビルからなる延床面積約390,000㎡の巨大プロジェクトになります。
 
 2013年度に着工し、3期に分けて工事が行われます。竣工時期は2016年度に「A−3棟、B棟」、2018年度に「A-2棟」、2024年度に「A-1棟、モノレール棟」が竣工する予定です。
 
 駅やバスターミナル、タクシー乗り場などを接続する歩行者動線も整備します。国際都市の玄関口としての「交通結節機能」の拠点を目指します。
  
浜松町駅西口周辺開発計画の概要
◆ 所在地-東京都港区浜松町二丁目
◆ 階数-地上42階、塔屋1階、地下4階(A-1棟)、地上10階、地下3階(A-2棟)、地上42階、塔屋1階、地下4階(A-3棟)、地上4階、地下1階(モノレール棟)、地上26階、塔屋2階、地下4階(B棟)
◆ 高さ-約200m(A-1棟)、約55m(A-2棟)、約200m(A-3棟)、約34m(モノレール棟)、約160m(B棟)
◆ 敷地面積-約28,800㎡(A街区約21,100㎡、B街区約7,700㎡)
◆ 建築面積-約24,900㎡ (A街区約18,000㎡、B街区約6,900㎡)
◆ 延床面積-約390,000㎡(A街区約289,000㎡、B街区約101,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造(A1棟)、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(A−2棟)、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造(A棟)、鉄骨造(モノレール棟)、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造(B棟)
◆ 建築主-世界貿易センタービルディング、東京モノレール、東日本旅客鉄道(JR東日本)、国際興業
◆ 着工-2013年度
◆ 竣工-2016年度予定(A−3棟、B棟)、2018年度予定(A-2棟)、2024年度予定(A-1棟、モノレール棟)
 
(追記)
 2012年10月18日に、JR東日本などから「世界貿易センタービル」の建て替えプロジェクト等の詳細が発表されました。

 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2012/10/18)
 「浜松町二丁目4地区」都市計画提案の提出について
 
 
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「モノレール浜松町駅」です。現在は駅の部分は単線ですが、複線化される予定です。特に「モノレール棟」は、乗降客の安全性を確保しながらの建て替えになるので超難工事になります。
 
 過去に「モノレール浜松町駅」をJR線の東側に移設させるという構想がありましたが、今回の計画をみると移設はしないようです。

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2012年9月23日 (日)

ビックリ仰天! 浜松町駅西口周辺開発計画 「世界貿易センタービル」の建て替えを含め3棟の超高層ビルを建設!

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-浜松町駅西口周辺開発計画-

 「世界貿易センタービル」などを建て替える「浜松町駅西口周辺開発計画」の概要が明らかになりました。
 
 「世界貿易センタービルディング、東京モノレール、JR東日本、国際興業」が共同で提出した「環境影響評価調査書案」を東京都が公表しました。2012年9月21日~10月22日まで都庁や港区役所などで閲覧出来るようです。
 
 少し前に見た東京都の公式HPの「東京都環境影響評価審議会」の中に「浜松町駅西口周辺開発計画」というのがあったので「何?それ?」と思っていましたが、想像をはるかに超えた巨大なプロジェクトになるようです。
 
 「浜松町駅西口周辺開発計画」は、「世界貿易センタービル」周辺一帯の敷地面積約28,800㎡(A街区約21,100㎡、B街区約7,700㎡)を再開発するプロジェクトです。
 2013年度~2024年度にかけて、「A街区」に高さ約200mの超高層ツインタワーを含む4棟のビル、「B街区」に高さ約160mの超高層ビルを建設する計画です。
 
 何よりも驚いたのが、「A街区」に含まれる「世界貿易センタービル」の建て替え計画です。ビックリ仰天でした!
  「世界貿易センタービル」は、地上40階、地下3階、高さ162.59mです。1970年3月に竣工しました。解体されると日本一高い超高層ビルの解体になります。
 
 まだ詳細がよく分からないので、詳細を手に入れることが出来たら再度詳しい特集を組もうと思っています。

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2012年9月22日 (土)

港区 「麻布台パークハウス」 & 「東京アメリカンクラブ」

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-麻布台パークハウス&東京アメリカンクラブ-
 「東京アメリカンクラブ」は、在日アメリカ人と日本人のための会員制社交クラブです。ロシア大使館のすぐ近くの厳粛な街並みの中にあります。
 
 「東京アメリカンクラブ」は、老朽化に伴っての再開発プロジェクトが実施されました。敷地をほぼ半分ずつに分けて東側に「麻布台パークハウス」、西側に「東京アメリカンクラブ」が建設されました。
 
麻布台パークハウス(東京アメリカンクラブ含む)の概要
◆ 所在地-東京都港区麻布台二丁目104-1他(地番)
◆ 計画名-(仮称)麻布台2丁目計画新築工事
◆ 階数-地上11階、塔屋2階、地下6階
◆ 高さ-56.03 m
◆ 敷地面積-13,228.46㎡
◆ 建築面積-7,535.85㎡
◆ 延床面積-57,947.14㎡(施設全体)、32,207.79㎡(麻布台パークハウス)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 用途-共同住宅、集会施設、レストラン、スポーツ練習場、宿泊施設、他
◆ 総戸数-165戸(事業協力者住戸1戸含む)
◆ 建築主-三菱地所レジデンス、東京アメリカンクラブ 
◆ 設計・監理-三菱地所設計
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2008年09月12日
◆ 竣工-2010年12月17日
 
 
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敷地をほぼ半分ずつに分けて東側に「麻布台パークハウス」、西側に「東京アメリカンクラブ」が建設されました。
 
 
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「麻布台パークハウス」は、地上11階、塔屋2階、地下6階です。敷地は20m近い高低差があります。
 1階までは急斜面に半分埋まっています。地下6階から住宅があり、見る角度によっては17階建ての高層マンションになります。
  
 「麻布台二丁目」という恵まれた立地のため販売価格は、6500万~8億4000万円(権利金含む)の超高級マンションとなっていました。
 しかし理由はよく分かりませんが、公式HPを見ると「事業計画の見直しのため販売中止」となっています。
 
 
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北側が低い階段状になっているのは、「ロシア大使館」に配慮したためです。
  
 
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「東京アメリカンクラブ」です。
 
 
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地下駐車場への入口と車止めです。「麻布台パークハウス」と「東京アメリカンクラブ」とは地下連絡通路で繋がっています。

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2012年9月21日 (金)

港区 竣工した「Akasaka K-TOWER(AKASAKA K-TOWER RESIDENCE)」

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-Akasaka K TOWER-

 港区元赤坂にある鹿島建設の旧本社ビルの跡地に「(仮称)元赤坂Kプロジェクト」というオフィス、共同住宅、店舗で構成される超高層ビルが建設されました。
 
 地上30階、塔屋2階、地下3階、高さ約158mで、地上3~24階がオフィス、25階が機械室、26~30階が共同住宅(総戸数44戸)となります。正式名は「Akasaka K TOWER」で、2012年1月18日に工事完了しました。
 
 正確な高さですが、月刊誌の「新建築」では、最高部157.870m、軒高148.620mとなっていましたが、東京都の公式HPでは157.93mとなっています。どちらが正しいのかよく分かりません・・・
 
 日本の多くの超高層オフィスビルは「鉄骨造(S造)」ですが、「Akasaka K TOWER」は、「鉄筋コンクリート造(RC造)」を多用した超高層オフィスビルになります。
 正確には、「Akasaka K TOWER」」は、「鉄筋コンクリート造(RC造)」+「鉄骨造(S造)」のハイブリッド構造になります。
 
 
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上層階の26階~30階は、総戸数44戸(内賃貸戸数43戸)の高級レジデンス「AKASAKA K-TOWER RESIDENCE」となっています。
 
 
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「AKASAKA K-TOWER RESIDENCE」のロゴです。
 
 
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「Akasaka K TOWER」の構造は、柱が鉄筋コンクリート造(RC造)の外周組柱+建物中心の4本のCFT柱、梁が鉄筋コンクリート造(RC造)の外周梁+内部は鉄骨梁となっています。
 
 
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「Akasaka K TOWER」の外観を特徴付ける4本で1セットの外周組柱です。たくさんの切れ目があるので、「PCa(プレキャストコンクリート)」部材を組んでいる事が分かります。
 
 柱部分、梁部分、柱と梁の接合部分の3つに分かれたPCa部材をレゴブロックのように組んでいきます。
 柱は、高い耐久性と耐震性を備えた「超高強度コンクリート(最大150N/mm2)」を採用しいます。
 
 
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広場のアート(五十嵐威暢作)です。
 
 
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「青山通」沿いです。傾斜地に建っている事が分かります。
 
 
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西側から見た様子です。

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2012年9月19日 (水)

新宿区 竣工した「新宿フロントスクエア(新宿フロントタワー & ザ・パークハウス 新宿タワー)」

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-新宿フロントスクエア-
 「ザ・パークハウス 新宿タワー」の竣工により、「(仮称)北新宿地区 再開発計画」は完了しました。
 
 施設全体の正式名称は「新宿フロントスクエア」です。超高層の業務棟の「新宿フロントタワー」と住宅棟の「ザ・パークハウス 新宿タワー」で構成されています。
  
 この土地は、 特定建築者として三菱地所・平和不動産連合が落札しました。当時はプチバブルだったので1154億1千万円という高額でした。
 
 
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「新宿フロントスクエア」の全景を南西側から見た様子です。
 
 
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「ザ・パークハウス 新宿タワー」です。地上20階、塔屋1階、地下1階、高さ69.2m、総戸数298戸(他、管理室、ゲストルーム、パーティールーム)のタワーマンションです。2012年1月12日に工事完了しました。
 
 
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「新宿フロントタワー」です。地上35階、塔屋1階、地下2階、高さ166.50m(三菱地所の公式では最高部163.4m)です。
   
 「新宿フロントタワー」は、2011年5月30日に竣工し、2011年9月初旬から供用開始されました。
 1・2階が店舗、3階がクリニックモール、4階が新事業創造フロア、5階~34階がオフィスとなっています。
  
 
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「新宿フロントタワー」を南東側から見た様子です。オフィスフロアは、東西43.200m(内側)×南北50.400m(内側)、基準階面積1,689.32㎡(511.02坪)、天井高2,900mmとなっています。
 
 
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「新宿フロントタワー」を北西側から見た様子です。

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2012年9月16日 (日)

品川区 地上29階、高さ約104mの「大井1丁目南第一地区再開発事業」

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-大井1丁目南第一地区再開発事業-

 「大井町駅」の周辺では複数の再開発プロジェクトが進行しています。「(仮称)大井町西地区第一種市街地再開発事業施設建築物」もその一つです。
 
 正式名称は「ブリリア大井町ラヴィアンタワー」で、地上28階、塔屋1階、地下2階、高さ101.65m、総戸数269戸(非分譲住戸56戸含む)の超高層タワーマンションです。2012年9月3日に竣工式が行われました。
 
 「ブリリア大井町ラヴィアンタワー」の約100mくらいに南側に「大井1丁目南第一地区再開発事業」が計画されています。「住友不動産大井町駅前ビル」のすぐ南側と言えばもっと分かりやすいですね。
 
 再開発は、「大井一丁目南第一地区市街地再開発準備組合」により都市計画手続きが進められています。
 順調にいけば、2013年度に本組合設立を経て、2014年度の着工、2016年度の竣工を目指しています。
 
 再開発予定地は、細分化された敷地に老朽化した木造建築が密集しており、土地の高度利用とともに防災性の向上が喫緊の課題となっています。

 概要は、地上29階、地下2階、高さ約104m(最高部かは不明)、延床面積63,000㎡となっています。地上1階に店舗、2階以上には約600戸の共同住宅を設ける予定です。
 
大井1丁目南第一地区再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都品川区大井一丁目
◆ 階数-地上29階、地下2階
◆ 高さ-高さ約104m
◆ 区域面積-約8,000㎡
◆ 敷地面積-約6,300㎡
◆ 延床面積-約63,000㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 用途-共同住宅、店舗
◆ 総戸数-約600戸
◆ 建築主-大井一丁目南第一地区市街地再開発組合(予定)
◆ 着工-2014年度予定
◆ 竣工-2016年度予定
 
 
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手前の「都市計画道路・補163号支線」の拡幅前に撮影した「大井1丁目南第一地区再開発事業」の予定地です。奥のビルが「住友不動産大井町駅前ビル」です。

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2012年9月15日 (土)

「ソニー(SONY)」と「オリンパス(OLYMPUS)」の資本提携 月内に合意へ!

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-ソニー+オリンパス-

 「オリンパス」は、旧経営陣による粉飾決算事件と歴史的な円高などが重なって財務基盤が急激に悪化し、複数の大手メーカー(ソニー、富士フイルム、テルモ)と資本提携に向けた交渉を進めていました。
 
 その結果、当初のウワサ通り相手を大手電機メーカーの「ソニー」に絞り込み、月内にも合意を目指すことにしたようです。
 「オリンパス」は、500億円規模の出資を受けるとともに、幅広く提携する方向で最終的な調整に入りました。
  
 「オリンパス」が持つ世界トップ水準の内視鏡に関する技術と、「ソニー」が強みをもつ3Dなど優れた映像技術を活かして、より高精細な内視鏡など次世代の医療機器を開発する新会社を共同で設立することを目指します。
 
 資本提携交渉は、「パナソニック」が」早々に離脱しました。その後、「ソニー、富士フイルム、テルモ」の猛烈なラブコールを受けていました。
 
 「富士フイルム」は、内視鏡のシェアの高さが提携交渉で不利に働いたようです。独占禁止法に引っかかる可能性が高いためです。「テルモ」は、デジタルカメラ事業を持たないことで後れを取りました。
 
 今回の提携は財務基盤の強化を急ぎたい「オリンパス」と医療分野を新たな事業の柱としたい「ソニー」の狙いが一致したものです。
 「オリンパス」が資本業務提携の相手として「ソニー」を選ぶのは、医療機器事業の強化と映像事業の再建という経営課題を同時に解決できるためです。
 課題となっていた、不振が続く「オリンパス」のデジタルカメラの事業をてこ入れするため、部品の共同開発といった協力も進める方針です。
 
 ただ資本提携と言っても9月14日の終値で「オリンパス」の時価総額は421,846百万円もあるので、500億円規模の出資では、出資比率が10%を少し超えるくらいにしかなりません。
 
 この出資比率では「持分法適用会社」にさえなりません。それでも「オリンパス」がこんなにモテモテなのは、世界シェア7割の「消化器内視鏡」を持っているためです。「シャープ」にも国内から救世主が現れて欲しいのですが・・・

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2012年9月13日 (木)

「伊藤忠商事」が、アメリカの「ドール・フード・カンパニー」の事業の一部を17億ドルで買収!

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-伊藤忠商事-

 総合商社の「伊藤忠商事」が、新興国での食品事業を拡大するため、アメリカの食品大手「ドール・フード・カンパニー」から、事業の一部を約17億ドル(約1300億円)で買収する方針を固めたそうです。
 来週にも基本合意し、国内に買収した事業を統括する新会社を設立する計画のようでうす。
 
 「Dole(ドール)」の商品はスーパーのバナナ売場などでよく見かけるので、皆さんもご存知だと思います。
 「伊藤忠商事」が買収するのは、アメリカの「ドール・フード・カンパニー」の事業のうち、果物の缶詰や果汁飲料の事業とアジアでのバナナやパイナップルなどの果物の生産、販売事業です。
 
 ドールは、パイナップルの缶詰の生産では、北米でおよそ60%のシェアを持っているほか、アジアではフィリピンなどで大規模な農場を運営し、バナナやパイナップルを生産しています。
 
 「伊藤忠商事」は、グループのコンビニチェーン「ファミリーマート(30.6%出資)」のアジアの店舗や中国などの既存の販売ネットワークを活用します。
 日本の農業は国際競争力強化や輸出強化が課題となっていますが、「Dole(ドール)」のブランド力を使って輸出を後押しすることも検討しています。
 
 日本の総合商社は、資源高などにより「我が世の春」を謳歌しています。「伊藤忠商事」は、「三菱商事」、「三井物産」に続く業界3位の当期利益を誇っています。
 2012年3月期の決算では、売上高11,978,276百万円、当期利益300,505百万円となっています。
 
 「三菱商事」と「三井物産」は、資源に利益を依存していますが、「伊藤忠商事」は利益の資源シェアは約41%です。強みは、食料や繊維などの生活関連や中国ビジネスです。
 
 2本社体制を採用しており、「東京本社」が東京都港区北青山二丁目5番1号、「大阪本社」が大阪市北区梅田三丁目1番3号の「ノースゲートビルディング」にあります。

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2012年9月12日 (水)

港区 虎ノ門パストラルホテル跡地「(仮称)虎ノ門四丁目プロジェクト」は、高さ約180mの超高層複合ビル!

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-(仮称)虎ノ門四丁目プロジェクト-

 「虎ノ門パストラルホテル」は、農林漁業団体職員共済組合が、2007年9月27日実施した競争入札に「森トラスト」と「ダヴィンチ・アドバイザーズ」が連合を組み、2308億9908万円で落札しました。
 
 2010年5月15日~2011年1月15日まで解体工事が行われました。跡地にはフィス棟と住宅棟のツインタワーを建設るすという事でしたが、跡地がどうなるのか「森トラスト」から正式な発表がありませでした。
 
 「日刊建設工業新聞社」のネット版によると虎ノ門パストラルホテル跡地の再開発計画である「(仮称)虎ノ門四丁目プロジェクト」の「環境影響調査計画書」の閲覧が港区で2012年9月11日~10月11日までの日程で開始されたようです。
 
 計画地は、「都市再生緊急整備地域」に指定されています。現在の指定容積率は500%ですが、特例措置により大幅に緩和され、高さ約180m、延床面積約185,000㎡の超高層複合ビルが建設される予定です。
 オフィス、商業施設、共同住宅で構成され、着工は2013年夏予定、竣工は2016年末予定となっています。
 
 建物には、地震時の利用者の業務継続や居住の継続が可能となるよう、制震ブレースやダンパーなどの制震装置を導入し、非構造部材の被害も最小限に抑えるように工夫します。
 
 災害時の帰宅困難者の受け入れなどについても、東京都や港区と協議を進めていくそうです。
 いずれにしても「東日本大震災」以降のスタンダードとなった「BCP(事業継続計画)」を非常に重要視した超高層ビルになります。
 
(仮称)虎ノ門四丁目プロジェクトの概要
◆ 所在地-東京都港区虎ノ門四丁目1-1
◆ 階数-不明
◆ 高さ-高さ約180m
◆ 敷地面積-約14,400㎡
◆ 延床面積-約185,000㎡
◆ 地震対策-制震ブレースやダンパーなどの制震装置を導入
◆ 用途-オフィス、商業施設、共同住宅、駐車場(約400台)
◆ 総戸数-不明
◆ 建築主-リーズ特定目的会社(森トラスト、ダヴィンチ・アドバイザーズ)
◆ 基本計画-安井建築設計事務所
◆ 着工-2013年夏予定
◆ 竣工-2016年末予定
 
 「虎ノ門パストラルホテル」隣りの公立学校「旧:鞆絵小学校」跡地に「気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター整備等事業」が建設されます。
 
 大手町の気象庁の移転ですが、大手町の気象庁は移転後に売却され、再開発される予定です。

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2012年9月11日 (火)

板橋区 東武東上線・上板橋駅 「上板橋駅南口駅前地区第一種市街地再開発事業」の現状

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-上板橋駅南口駅前地区第一種市街地再開発事業-
 板橋区の東武東上線「上板橋駅」は、島式2面4線の地上駅です。「北口」と「南口」があります。
 北口には小さい駅前広場がありますが、南口は狭い道路を挟んですぐ住宅となっており駅前広場もありません。
 
 南口には、狭隘な道路が多く、木造住宅や店舗併用住宅などが密集しており、土地の高度利用が図られていません。
 そこで南口一帯を再開発する「上板橋駅南口駅前地区第一種市街地再開発事業」の構想がかなり前に発表されました。
 
 区域面積約22,000㎡を再開発して、川越街道から駅前への幅員16mのアクセス道路及び面積約3,900㎡の交通広場を整備します。
 残りの敷地を3街区に分けて、高さ約140m、高さ約130m、高さ約70mの再開ビルを建設する計画です。
 
 完成イメージパース(東京都都市整備局)
 上板橋駅南口駅前地区第一種市街地再開発事業
 
 配置図(板橋区)
 上板橋駅南口駅前地区第一種市街地再開発事業
 
 最近、新規の情報を全く聞かなくなりました。現時点では、まだ合意形成出来ていないようです。日本中どこでもそうですが、利害関係が激しく対立する再開発は本当に難しいですね・・・

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2012年9月 9日 (日)

「新東京駅」から羽田空港まで18分、成田空港まで36分 都心-空港・郊外直結鉄道(浅草線短絡新線構想)は実現可能か?

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-都心⇔空港・郊外直結鉄道(浅草線短絡新線構想)-

 今朝の朝刊で各紙が伝えていますが、成田・羽田両空港と都心を結ぶ地下鉄新線構想で、国土交通省は2013年度予算の概算要求で調査費として2億5000万円を計上、東京都と事業化を見極める検討会議を設けることで合意したそうです。
 
 構想では、都営地下鉄・浅草線の「押上駅~泉岳寺駅」間の約11kmに新たなバイパス地下鉄を建設し、JR東京駅の近くに「新東京駅」を設けます。
 「新東京駅」から羽田空港までは最速18分、成田空港までは最速36分となる予定です。
 都心と空港とのアクセスが向上すれば、首都圏の国際競争力が高まる事が期待されています。

 最大の難問は、約4000億円と試算される事業費です。事業費は、国、東京都、鉄道会社が3分の1ずつ負担する仕組みになっています。
 東京都は、採算性の問題のため難色を示しています。確かに空港までの時間短縮だけのために4000億円の投資はあまりにも高過ぎるような気もします。
 
 この新線の構想自体はかなり前から存在します。最初は都営地下鉄・浅草線をそのままに「八重洲通」を東京駅側にスイッチバックさせて東京駅と接続する案でした。
 この案では、東京駅と直結しますが、「押上駅~泉岳寺駅」間がそのままなので、高速化は望めません。
 
 次に出たのが、都営地下鉄・浅草線の一部の駅に追越し線を新設したり、線形を一部直線化したりして通過速度を速くする案でした。しかし費用の割りにはあまり時間短縮にはならないという結論でした。
 
 最新の案は、都営地下鉄・浅草線の「押上駅~泉岳寺駅」間の約11kmに新たなバイパス地下鉄を建設し、JR東京駅の皇居側を南北に伸びる「丸の内仲通」の地下に「新東京駅」を設ける構想です。
 
 
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もし新線構想が実現したら「新丸の内ビルディング」と「丸の内ビルディング」の西側の「丸の内仲通」の地下に「新東京駅」が設けられます。
 
 
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「行幸通」と「丸の内仲通」が交差する部分の地下が「新東京駅」の中心になります。現在の地下道の更に地下になりますが、このあたりの地下には地下鉄がクモの巣のように張り巡らされているので、かななりの大深度地下鉄になると思われます。
 
 
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京成電鉄「青砥駅」です。京成電鉄のジャンクション的な機能を果たしています。現在は「新型スカイライナー」の100%が日暮里・京成上野方面に向かいますが、新線が完成するとほとんどが押上駅を経由して「新東京駅」に向かうと思われます。
 
 
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いつか「新東京駅」発の「新型スカイライナー」を見る事が出来るかも? まあ私が生きている間には無理でしょうけれど・・・

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2012年9月 8日 (土)

港区 竹芝地区の再開発「都市再生ステップアップ・プロジェクト(竹芝地区)」

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-都市再生ステップアップ・プロジェクト(竹芝地区)-

 「東京都都市整備局」は、港区にある竹芝地区の都有地の再開発を計画しています。対象となる土地は、東京都港区海岸一丁目20番9(地番)他の「東京都公文書館、東京都計量検定所、都立産業貿易センター」の合計約15,600㎡です。

 土地を民間事業者に貸し付けて周辺地域の再開発を促す「都市再生ステップアップ・プロジェクト(竹芝地区)」として、公募型プロポーザル方式で事業者を選定します。土地の貸付期間は70年間を予定しています。

 2012年7月23日に説明会が行われ、提案書の受付は2012年12月26日を予定しています。2013年5月頃に事業予定者を決定する予定です。

 事業者は、 ”国際競争力の強化に資するビジネス拠点の形成、防災対応力を備えたスマートシティの推進及び魅力ある都市環境の創出を図るため、新産業貿易センター及び民間複合施設等の整備を行う。” ということになっています。

 周辺では、盛んに再開発が行われ、超高層ビルが増えています。「都市再生ステップアップ・プロジェクト(竹芝地区)」 も超高層ビルが含まれるのは間違いないと思われます。

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2012年9月 6日 (木)

主力市場のアメリカで絶好調! 「富士重工業(スバル)」が好調な理由は?

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-富士重工業-

 「スバル」ブランドの「富士重工業」が、経済誌やテレビで特集される機会が増えてきました。超円高にも関わらず、高業績を維持しているためです。
 
 「富士重工業」の本社は西新宿にあります。「富士重工業」は「旧:中島飛行機」をルーツとしています。
 「スバル」ブランドの自動車が有名ですが、日本の航空宇宙業界で第3位でもあります。「ボーイング787ドリームライナー」の中央翼の製造を担当している事でも有名ですね。
 
 毎月、月初めにアメリカの調査会社「オートデータ」から前月のアメリカでの新車販売台数が発表されます。
 前年同月比19.9%増の128万5202台となり、8月としては2007年以来の高水準となりました。季節調整済み年率換算の販売台数は1452万台となりました。
 
2012年8月メーカー別アメリカ新車販売台数(前年同月比)
①  GM(アメリカ)                  24万0520台(+10.1%)
②  フォード(アメリカ)             19万6749台(+12.6%)
③  トヨタ自動車(日本)           18万8520台(+45.6%)
④  クライスラー(アメリカ)       14万8472台(+14.1%)
⑤  本田技研工業(日本)        13万1321台(+59.5%)
⑥ 日産自動車(日本)             9万8515台(+ 7.6%)
⑦  現代自動車(韓国)             6万1099台(+ 4.4%)
⑧  起亜自動車(韓国)             5万0028台(+21.5%)
⑨  フォルクスワーゲン(ドイツ)  4万1011台(+62.5%)
⑩  富士重工業(日本)             2万8293台(+35.8%)
⑪  メルセデスベンツ(ドイツ)     2万3439台(+13.1%)
⑫  BMW(ドイツ)                   2万2553台(▲ 5.7%)
⑬  マツダ(日本)                    2万2232台(▲ 1.8%)
 
(注意) 日本メーカーの前年同月比が異常に高いのは、昨年は東日本大震災の影響で部品が生産出来ず、生産ラインがズタズタになっていたためです。
 「起亜自動車」は「現代自動車」の子会社です。「フォルクスワーゲン」には、グループ企業の「アウディ」1万1527台、「ポルシェ」3026台を含んでいません。
 
 「富士重工業」は、販売台数2万8293台、前年同月比は35.8%の大幅増で、9か月連続で前年実績を上回りました。
 「富士重工業」のアメリカでの2012年1月~8月までの新車販売台数は、前年同期比24.7%増の21万7780台となっています。
 
-富士重工業(スバル)がアメリカで好調な理由は?-
 「富士重工業」は、日米の生産工場共に稼働率が100%を越える操業を続けています。でも超円高の中で、しかも国内生産比率が高い「富士重工業」はどうやって価格競争力を維持しているのでしょうか?
 
 今年の2月には半世紀の歴史がある軽自動車の生産から撤退しました。「レガシィ」のモデルチェンジでは、大きすぎて日本で売れなくなるという反対意見もありましたが、アメリカ市場のニーズに合わせて大型化しました。
 
 ドイツの「ポルシェ」だけとなった「水平対向エンジン」や「AWD(全輪駆動)」など「富士重工業」
が得意とする高付加価値戦略も功を奏しています。
 「富士重工業」は、古くからマニアックな車を作っきました。「富士重工業」のファンを「スバリスト」と呼びますが、特にアメリカに多いです。
 
 アメリカのニーズに合わせた事により、競争力が高まり、あまり値引きせずに売れるようになりました。
 「付加価値の高い車種に経営資源を集中して戦っている!」それが超円高の中でも価格競争力を維持している理由です。

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2012年9月 5日 (水)

JR東日本 「新宿駅東西通路」の整備 & 地上33階、高さ約170mの「新宿駅新南口ビル(仮称)」建設!

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-新宿駅周辺が回遊性のある交流拠点へ-

 昨日(9月4日)、JR東日本は大きな発表を2つ行いました。鉄ちゃん・鉄子さんが待ちに待っていた北陸新幹線用の新型車両「E7系」の正式発表と「新宿駅東西通路」の整備&「新宿駅新南口ビル(仮称)」の建設です。
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2012/09/04)
 北陸新幹線用の新型車両について
  
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2012/09/04)
 新宿駅周辺が回遊性のある交流拠点へと進化します
 
-新宿駅東西通路-
 「E7系」に関しての特集はまたの機会にして、「新宿駅東西通路」の整備は本当にうれしいです。
 新宿駅は、西口と東口の連絡が不便です。いつも遠回りしてイライラしていました。西口のロータリー前から東口に抜ける事が出来たらどれだけ便利か! と新宿駅に行くたびに思っていました。
 
 2008年6月23日に「新宿区、JR東日本、小田急電鉄」が「新宿駅東西自由通路の整備に関する基本協定」を締結しました。その後、具体的なスケジュールの発表が無いのでどうなったのか心配していました。
 
 基本協定の締結から4年経過し、2012年9月からいよいよ工事が始まります。改札口の位置を南側にずらして空間を確保し、幅員約25m×延長約100mの立派な自由通路を整備します。
 
 事業費は約115億円を予定し、国、新宿区、JR東日本がそれぞれ約3分の1ずつ負担します。 
 図面を見ただけで、この工事がいかに難しいかよく分かります。膨大な通行人数、電車を動かしながらの工事、狭い地下空間での工事・・・
 
 通路を確保し、工事場所を少しずつ移動させながらの超難工事になるので、完成は2020年頃の予定と約8年間もかかります。
 
-新宿駅新南口ビル(仮称)-
 「高島屋タイムズスクエア」の北側にあった旧新南口駅舎の解体工事が終わった「駅新南口ビル(仮称)」の建設予定地ですが、いつ着工するのか不明でした。
 
 本体着工は、1年後の2013年9月に決まりました。「埋蔵文化財調査・更地化工事」が2012年9月に完了するようですが、なぜ着工まで1年間空けるのかは不明です。
 
 概要は、地上33階、地下2階、高さ約170m(建築計画のお知らせでは168.16m)、延床面積約111,000㎡となっています。竣工は2016年春を予定しています。
 
 地下1階・2階は駐車場、1階~5階は商業施設(JR東日本子会社のルミネ約9,400㎡)、6階~33階はオフィスを予定しています。
 
 西側の「新宿交通結節点」の5階~7階部分も「駅新南口ビル(仮称)」のプロジェクトに含まれるようで、300人規模の多目的ホール、子育て支援施設などが入る予定です。
 
  
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「駅新南口ビル(仮称)」の建設予定地です。1年後の2013年9月に本体工事に着手する事が決まりました。
 
 地上33階、地下2階、高さ約170m(建築計画のお知らせでは168.16m)、延床面積約111,000㎡の超高層ビルを建設する予定です。

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2012年9月 4日 (火)

渋谷駅街区開発事業 地上43階、高さ約230mの駅ビルの概要を発表 渋谷全体での総事業費はなんと数兆円規模!

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-渋谷駅街区開発事業-

 今年の3月7日に日経新聞が、渋谷駅を再開発して、JR線を挟んで高さ250m級の東棟と高さ210m級の西棟のツインタワーを建設する構想を報道しました。
  
 日本経済新聞(2012/03/07)
 渋谷駅にツインタワー計画、都内一なるか
 
 その後、続報がありませんでしたが、8月17日に「渋谷に最大級の駅ビル 店舗面積10万平方メートル 東急・JR東など、総事業費2000億円」という記事がありました。
 
 そして遂に2012年8月31日に、「東京急行電鉄、JR東日本、東京メトロ」の3社から渋谷駅に共同で開発する駅ビルの計画概要が発表されました。
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2012/08/31)
 渋谷駅街区開発事業の環境影響評価手続の着手について
 
 当初は、超高層ツインタワーと言われていましたが、超高層棟は「東棟」の1棟のみになるようです。「首都高速道路3号渋谷線」の北側に「東棟、中央棟、西棟」の3棟が建設されます。
 
 「東棟」は地上43階、地下6階、最高高さ約230m、「中央棟」は地上10階、地下2階、最高高さ約61m、「西棟」は地上12階、地下6階、最高高さ約76mとなります。
 「東棟」は主にオフィス(一部に店舗を導入)、「西棟、中央棟」には店舗が入ります。3棟の総延床面積は約262,000㎡(オフィスフロア約107,000㎡、店舗約155,000㎡)になります。
 
 2013年度に着工し、「東棟」は2020年度の先行完成を目指します。「西棟、中央棟」を含む全体は2027年度の完成を目指します。
 
 渋谷駅周辺全体での総事業費は数兆円規模に上るそうです。これには「東京メトロ副都心線」、「渋谷ヒカリエ」、「東急東横線渋谷駅地下化」等も含んでいると思いますが、数兆円を投資し、渋谷駅周辺を完全に造り替える空前の巨大プロジェクトがこれから本格化します。
   
渋谷駅街区開発事業の概要
◆ 所在地-東京都渋谷区渋谷二丁目、道玄坂一丁目・二丁目
◆ 階数-地上43階、地下6階(東棟)、地上10階、地下2階(中央棟)、地上12階、地下6階(西棟)
◆ 高さ-最高高さ約230m(東棟)、最高高さ約61m(中央棟)、最高高さ約76m(西棟)
◆ 事業区域面積-約15,300㎡(施設全体)
◆ 建築面積-約14,600㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約262,000㎡(オフィス約107,000㎡、店舗約155,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、店舗(東棟)、店舗、鉄道施設(中央棟)、店舗(西棟)
◆ 事業者-東京急行電鉄、JR東日本、東京メトロ
◆ 着工-2013年度予定
◆ 竣工-2020年度予定(東棟)、2027年度予定(西棟、中央棟)
 
 
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「渋谷駅街区開発事業」の「施設断面図」です。延床面積は約262,000㎡(オフィス約107,000㎡、店舗約155,000㎡)になります。
 
 ここからは私の予想(妄想)ですが、店舗約155,000㎡のうち実際に売場面積として使用されるのは通常半分くらいなので約80,000㎡くらいだと思われます。
 普通に考えると約60,000㎡くらいを「東急百貨店」が、約20,000㎡くらいを「JR東日本」が使用するのではないでしょうか? JR東日本は「ルミネ」かも?
  
 東急百貨店の本拠地は渋谷ですが、東急百貨店は駅直結の「東急百貨店東横店」と約500m離れた「東急百貨店本店」の2店舗を運営する非効率な経営をしています。
 
 2027年度に巨大な新駅ビルが完成すると1店舗に統合する事が予想されます。もし新駅ビルに「東急百貨店東横店」と「東急百貨店本店」が統合されたら、「東急百貨店本店&文化村」の再開発も考えられますね。

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2012年9月 2日 (日)

大田区 「東急多摩川線」と「京急空港線」を連絡する新空港線「蒲蒲線」は実現可能か?

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-新空港線「蒲蒲線」-

 「京浜急行」の京急蒲田駅付近の全線高架供用が2012年10月21日に決まりました。それ以外にも国際空港化した「羽田空港」のアクセス鉄道がいろいろ話題になっています。「東急多摩川線」と「京急空港線」を連絡する「蒲蒲線」もその一つです。
 
 新空港線「蒲蒲線」は、「東急多摩川線」と「京急空港線」を連絡するために、JR・東急の蒲田駅と京急蒲田駅の間の約800mを地下ルートで結ぶ新線を整備する構想です。
 
 新線は、東急多摩川線の「矢口渡駅」と「蒲田駅」の間で分岐し、東急多摩川線と京急空港線の線路に沿うように単線で地下を走り、京急空港線の「糀谷駅」と「大鳥居駅」の間の地上で合流します。
 
 新線には、東急の蒲田駅直下に「東急蒲田地下駅」、京急蒲田駅付近の地下に「南蒲田駅」を設置する計画になっています。新線の延長は約3.1kmです。
 
新空港線「蒲蒲線」整備の効果
(1) 大田区内の移動利便性の向上
(2) ターミナル機能を持つ蒲田エリアの発展に寄与
(3) 羽田空港へのアクセス強化
(4) 東京メトロ副都心線以北エリアとのアクセス性向上
(5) 羽田空港~蒲田~副都心~池袋以北を結ぶネットワーク拡充
(6) 緊急時のう回ルート確保
 
-相互直通運転は出来ない-
 「東急多摩川線」と「京急空港線」の相互直通運転が一番理想ですが、2つの線路は「軌間」が違います。
 
 京急線は標準軌の1435mm、東急線は狭軌の1067mmです。線路を3本にする「三線軌条」もしくは「フリーゲージトレイン」にすれば相互直通運転は実現可能ですが、容易ではありません。
 苦肉の策として、「東急蒲田地下駅」で、同一ホームで乗り換える方法が検討されています。
 
 相互直通運転が出来ないと効果が大幅に薄れますが、埼玉県からは東武東上線・西武池袋線→東京メトロ副都心線→東急東横線→東急多摩川線と乗り換え無しに「東急蒲田地下駅」まで接続されます。
 
-新空港線「蒲蒲線」は実現可能か?-
 「東急電鉄」は、政治力が凄いのか分かりませんが、今まで支線だった「目黒線」や「大井町線」を幹線化してドル箱に変えてきました。「多摩川線」の幹線化も夢ではないかも知れません。
 
 ただ肝心の「京浜急行」は消極的なようです。京急本線の利用客が減少する可能性があるので当然です。
 
 「蒲蒲線」の構想自体はかなり前から存在します。今まで実現しなかったのでこれからも実現する可能性は低いかもしれませんが、私的には是非実現してほしいプロジェクトの1つです!

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2012年9月 1日 (土)

柏市 地上27階の再開発ビル「柏駅東口D街区第一地区第一種市街地再開発事業」

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-柏駅東口D街区第一地区第一種市街地再開発事業-
 
千葉県柏市のJR柏駅周辺では、複数の再開発計画が進んでいます。A街区の「柏駅東口A街区第二地区第一種市街地再開発事業」は、地上29階、塔屋1階、地下2階、高さ99.99m(建築物)、総戸数190戸の「The Kashiwa Tower」として竣工しました。
 
 A街区の南側に「柏駅東口D街区第1地区市街地再開発準備組合」が、「柏駅東口D街区第一地区第一種市街地再開発事業」を計画しています。
 北側のD街区(約0.5ha)と道路を挟んで、南側のE街区(約0.3ha)を含む約0.8haが再開発予定地となっています。
 
 「D街区」には、地上27階、塔屋1階、地下1階、延床面積約33,546㎡の再開発ビルを建設する予定です。用途は商業、業務、公益、共同住宅、駐車場(タワー型の駐車場と駐輪場)となっています。
 
 地下1階に機械室や防災センター、地上1・2階に商業・業務施設、3階に市の公益施設、4~27階に総戸数258戸の共同住宅を配置する予定です。参加組合員に「大京」が参加する予定なので「ライオンズタワー」になるのでしょうか?
 
 「E街区」には、地上6階、塔屋1階、地下1階、延床面積約9,902㎡の再開発ビルを建設する予定です。用途は、商業・業務施設、駐車場・駐輪場となっています。
 
 地下1階に駐輪場、地上1階に商業・業務施設、2階~屋上に自走式駐車場を設ける予定です。
 
 柏駅東口D街区第一地区第一種市街地再開発事業
 
 街区図 → 柏駅東口D街区第一地区地区計画
 
柏駅東口D街区第一地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 階数-地上27階、塔屋1階、地下1階(D街区)、地上6階、塔屋1階、地下1階(E街区)
◆ 高さ-不明
◆ 敷地面積-約4,532㎡(D街区)、約2,413㎡(E街区)
◆ 建築面積-約3,112㎡(D街区)、約1,535㎡(E街区)
◆ 延床面積-約33,546㎡(D街区)、約9,902㎡(E街区)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造(D街区)、鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造(E街区)
◆ 用途-商業、業務、公益、共同住宅(D街区)、商業、業務(E街区)
◆ 建築主-柏駅東口D街区第1地区市街地再開発組合(予定)
◆ 参加組合員-大京(予定)
◆ 着工-2013年09月01日予定
◆ 竣工-2015年11月30日予定

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