「ソニー(SONY)」と「オリンパス(OLYMPUS)」の資本提携 月内に合意へ!
-ソニー+オリンパス-
「オリンパス」は、旧経営陣による粉飾決算事件と歴史的な円高などが重なって財務基盤が急激に悪化し、複数の大手メーカー(ソニー、富士フイルム、テルモ)と資本提携に向けた交渉を進めていました。
その結果、当初のウワサ通り相手を大手電機メーカーの「ソニー」に絞り込み、月内にも合意を目指すことにしたようです。
「オリンパス」は、500億円規模の出資を受けるとともに、幅広く提携する方向で最終的な調整に入りました。
「オリンパス」が持つ世界トップ水準の内視鏡に関する技術と、「ソニー」が強みをもつ3Dなど優れた映像技術を活かして、より高精細な内視鏡など次世代の医療機器を開発する新会社を共同で設立することを目指します。
資本提携交渉は、「パナソニック」が」早々に離脱しました。その後、「ソニー、富士フイルム、テルモ」の猛烈なラブコールを受けていました。
「富士フイルム」は、内視鏡のシェアの高さが提携交渉で不利に働いたようです。独占禁止法に引っかかる可能性が高いためです。「テルモ」は、デジタルカメラ事業を持たないことで後れを取りました。
今回の提携は財務基盤の強化を急ぎたい「オリンパス」と医療分野を新たな事業の柱としたい「ソニー」の狙いが一致したものです。
「オリンパス」が資本業務提携の相手として「ソニー」を選ぶのは、医療機器事業の強化と映像事業の再建という経営課題を同時に解決できるためです。
課題となっていた、不振が続く「オリンパス」のデジタルカメラの事業をてこ入れするため、部品の共同開発といった協力も進める方針です。
ただ資本提携と言っても9月14日の終値で「オリンパス」の時価総額は421,846百万円もあるので、500億円規模の出資では、出資比率が10%を少し超えるくらいにしかなりません。
この出資比率では「持分法適用会社」にさえなりません。それでも「オリンパス」がこんなにモテモテなのは、世界シェア7割の「消化器内視鏡」を持っているためです。「シャープ」にも国内から救世主が現れて欲しいのですが・・・
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