主力市場のアメリカで絶好調! 「富士重工業(スバル)」が好調な理由は?
-富士重工業-
「スバル」ブランドの「富士重工業」が、経済誌やテレビで特集される機会が増えてきました。超円高にも関わらず、高業績を維持しているためです。
「富士重工業」の本社は西新宿にあります。「富士重工業」は「旧:中島飛行機」をルーツとしています。
「スバル」ブランドの自動車が有名ですが、日本の航空宇宙業界で第3位でもあります。「ボーイング787ドリームライナー」の中央翼の製造を担当している事でも有名ですね。
毎月、月初めにアメリカの調査会社「オートデータ」から前月のアメリカでの新車販売台数が発表されます。
前年同月比19.9%増の128万5202台となり、8月としては2007年以来の高水準となりました。季節調整済み年率換算の販売台数は1452万台となりました。
2012年8月メーカー別アメリカ新車販売台数(前年同月比)
① GM(アメリカ) 24万0520台(+10.1%)
② フォード(アメリカ) 19万6749台(+12.6%)
③ トヨタ自動車(日本) 18万8520台(+45.6%)
④ クライスラー(アメリカ) 14万8472台(+14.1%)
⑤ 本田技研工業(日本) 13万1321台(+59.5%)
⑥ 日産自動車(日本) 9万8515台(+ 7.6%)
⑦ 現代自動車(韓国) 6万1099台(+ 4.4%)
⑧ 起亜自動車(韓国) 5万0028台(+21.5%)
⑨ フォルクスワーゲン(ドイツ) 4万1011台(+62.5%)
⑩ 富士重工業(日本) 2万8293台(+35.8%)
⑪ メルセデスベンツ(ドイツ) 2万3439台(+13.1%)
⑫ BMW(ドイツ) 2万2553台(▲ 5.7%)
⑬ マツダ(日本) 2万2232台(▲ 1.8%)
(注意) 日本メーカーの前年同月比が異常に高いのは、昨年は東日本大震災の影響で部品が生産出来ず、生産ラインがズタズタになっていたためです。
「起亜自動車」は「現代自動車」の子会社です。「フォルクスワーゲン」には、グループ企業の「アウディ」1万1527台、「ポルシェ」3026台を含んでいません。
「富士重工業」は、販売台数2万8293台、前年同月比は35.8%の大幅増で、9か月連続で前年実績を上回りました。
「富士重工業」のアメリカでの2012年1月~8月までの新車販売台数は、前年同期比24.7%増の21万7780台となっています。
-富士重工業(スバル)がアメリカで好調な理由は?-
「富士重工業」は、日米の生産工場共に稼働率が100%を越える操業を続けています。でも超円高の中で、しかも国内生産比率が高い「富士重工業」はどうやって価格競争力を維持しているのでしょうか?
今年の2月には半世紀の歴史がある軽自動車の生産から撤退しました。「レガシィ」のモデルチェンジでは、大きすぎて日本で売れなくなるという反対意見もありましたが、アメリカ市場のニーズに合わせて大型化しました。
ドイツの「ポルシェ」だけとなった「水平対向エンジン」や「AWD(全輪駆動)」など「富士重工業」が得意とする高付加価値戦略も功を奏しています。
「富士重工業」は、古くからマニアックな車を作っきました。「富士重工業」のファンを「スバリスト」と呼びますが、特にアメリカに多いです。
アメリカのニーズに合わせた事により、競争力が高まり、あまり値引きせずに売れるようになりました。
「付加価値の高い車種に経営資源を集中して戦っている!」それが超円高の中でも価格競争力を維持している理由です。
| 固定リンク
« JR東日本 「新宿駅東西通路」の整備 & 地上33階、高さ約170mの「新宿駅新南口ビル(仮称)」建設! | トップページ | 港区 竹芝地区の再開発「都市再生ステップアップ・プロジェクト(竹芝地区)」 »
「124 東京都・新宿区」カテゴリの記事
- 国家戦略特区 地上48階、高さ約260mの「(仮称)新宿駅西口地区開発事業」 「大成建設」が施工者として参画!(2022.07.17)
- 新宿グランドターミナルへの再編 「新宿スバルビル」の跡地 (東京都受託)新宿駅直近地区土地区画整理事業西口駐車場出入口整備工事(2022.07.03)
- 「明治安田生命新宿ビル」他の跡地 地上23階、高さ約129mの「(仮称)西新宿一丁目地区プロジェクト」 2022年5月下旬の建設状況 (2022.06.03)
- 地上35階、高さ約131mの「(仮称)西新宿五丁目 淀橋複合開発計画 タワーマンションプロジェクト」 公式ホームページがオープン!(2022.05.05)
- 国内最大級のホテル×エンタメ施設からなる超高層複合施設 地上48階、高さ約225mの「東急歌舞伎町タワー」 2023年4月の開業を決定!(2022.04.27)