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2012年9月 6日 (木)

主力市場のアメリカで絶好調! 「富士重工業(スバル)」が好調な理由は?

Tokyosubaru12091
-富士重工業-

 「スバル」ブランドの「富士重工業」が、経済誌やテレビで特集される機会が増えてきました。超円高にも関わらず、高業績を維持しているためです。
 
 「富士重工業」の本社は西新宿にあります。「富士重工業」は「旧:中島飛行機」をルーツとしています。
 「スバル」ブランドの自動車が有名ですが、日本の航空宇宙業界で第3位でもあります。「ボーイング787ドリームライナー」の中央翼の製造を担当している事でも有名ですね。
 
 毎月、月初めにアメリカの調査会社「オートデータ」から前月のアメリカでの新車販売台数が発表されます。
 前年同月比19.9%増の128万5202台となり、8月としては2007年以来の高水準となりました。季節調整済み年率換算の販売台数は1452万台となりました。
 
2012年8月メーカー別アメリカ新車販売台数(前年同月比)
①  GM(アメリカ)                  24万0520台(+10.1%)
②  フォード(アメリカ)             19万6749台(+12.6%)
③  トヨタ自動車(日本)           18万8520台(+45.6%)
④  クライスラー(アメリカ)       14万8472台(+14.1%)
⑤  本田技研工業(日本)        13万1321台(+59.5%)
⑥ 日産自動車(日本)             9万8515台(+ 7.6%)
⑦  現代自動車(韓国)             6万1099台(+ 4.4%)
⑧  起亜自動車(韓国)             5万0028台(+21.5%)
⑨  フォルクスワーゲン(ドイツ)  4万1011台(+62.5%)
⑩  富士重工業(日本)             2万8293台(+35.8%)
⑪  メルセデスベンツ(ドイツ)     2万3439台(+13.1%)
⑫  BMW(ドイツ)                   2万2553台(▲ 5.7%)
⑬  マツダ(日本)                    2万2232台(▲ 1.8%)
 
(注意) 日本メーカーの前年同月比が異常に高いのは、昨年は東日本大震災の影響で部品が生産出来ず、生産ラインがズタズタになっていたためです。
 「起亜自動車」は「現代自動車」の子会社です。「フォルクスワーゲン」には、グループ企業の「アウディ」1万1527台、「ポルシェ」3026台を含んでいません。
 
 「富士重工業」は、販売台数2万8293台、前年同月比は35.8%の大幅増で、9か月連続で前年実績を上回りました。
 「富士重工業」のアメリカでの2012年1月~8月までの新車販売台数は、前年同期比24.7%増の21万7780台となっています。
 
-富士重工業(スバル)がアメリカで好調な理由は?-
 「富士重工業」は、日米の生産工場共に稼働率が100%を越える操業を続けています。でも超円高の中で、しかも国内生産比率が高い「富士重工業」はどうやって価格競争力を維持しているのでしょうか?
 
 今年の2月には半世紀の歴史がある軽自動車の生産から撤退しました。「レガシィ」のモデルチェンジでは、大きすぎて日本で売れなくなるという反対意見もありましたが、アメリカ市場のニーズに合わせて大型化しました。
 
 ドイツの「ポルシェ」だけとなった「水平対向エンジン」や「AWD(全輪駆動)」など「富士重工業」
が得意とする高付加価値戦略も功を奏しています。
 「富士重工業」は、古くからマニアックな車を作っきました。「富士重工業」のファンを「スバリスト」と呼びますが、特にアメリカに多いです。
 
 アメリカのニーズに合わせた事により、競争力が高まり、あまり値引きせずに売れるようになりました。
 「付加価値の高い車種に経営資源を集中して戦っている!」それが超円高の中でも価格競争力を維持している理由です。

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