「伊藤忠商事」が、アメリカの「ドール・フード・カンパニー」の事業の一部を17億ドルで買収!
-伊藤忠商事-
総合商社の「伊藤忠商事」が、新興国での食品事業を拡大するため、アメリカの食品大手「ドール・フード・カンパニー」から、事業の一部を約17億ドル(約1300億円)で買収する方針を固めたそうです。
来週にも基本合意し、国内に買収した事業を統括する新会社を設立する計画のようでうす。
「Dole(ドール)」の商品はスーパーのバナナ売場などでよく見かけるので、皆さんもご存知だと思います。
「伊藤忠商事」が買収するのは、アメリカの「ドール・フード・カンパニー」の事業のうち、果物の缶詰や果汁飲料の事業とアジアでのバナナやパイナップルなどの果物の生産、販売事業です。
ドールは、パイナップルの缶詰の生産では、北米でおよそ60%のシェアを持っているほか、アジアではフィリピンなどで大規模な農場を運営し、バナナやパイナップルを生産しています。
「伊藤忠商事」は、グループのコンビニチェーン「ファミリーマート(30.6%出資)」のアジアの店舗や中国などの既存の販売ネットワークを活用します。
日本の農業は国際競争力強化や輸出強化が課題となっていますが、「Dole(ドール)」のブランド力を使って輸出を後押しすることも検討しています。
日本の総合商社は、資源高などにより「我が世の春」を謳歌しています。「伊藤忠商事」は、「三菱商事」、「三井物産」に続く業界3位の当期利益を誇っています。
2012年3月期の決算では、売上高11,978,276百万円、当期利益300,505百万円となっています。
「三菱商事」と「三井物産」は、資源に利益を依存していますが、「伊藤忠商事」は利益の資源シェアは約41%です。強みは、食料や繊維などの生活関連や中国ビジネスです。
2本社体制を採用しており、「東京本社」が東京都港区北青山二丁目5番1号、「大阪本社」が大阪市北区梅田三丁目1番3号の「ノースゲートビルディング」にあります。
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