千代田区 「(仮称)読売新聞東京本社ビル」 2012年秋の建設状況
-(仮称)読売新聞東京本社ビル-
「読売新聞」と言えば、つい最近「iPS細胞」の件で世紀の大誤報を演じました。素人の私が見ても「これは絶対に誤報だ!」とすぐに直感しました。有り得ない記事だったからです。
朝日新聞グループの「朝日新聞出版」も大阪市の橋下市長の件で信じられないような下劣な記事を書きました。
素人の私でもHPやブログを書くときは、何度も真偽を確かめ、なおかつ書いて良いこと書いてはいけない事を真剣に考えて書きます。大手新聞社にはもっとしっかりしてほしいです。
本題に戻って、「(仮称)読売新聞東京本社ビル」は、千代田区大手町の本社ビルを建て替えるプロジェクトです。
地上33階、塔屋2階、地下3階、高さ200.00m、延床面積約89,409.48㎡の超高層オフィスビルが建設される予定です。
工期が25ヶ月程しか無いので、地上に鉄骨が姿を現すと猛烈なスピードで上に伸びています。
週間の「作業工程」です。工期が25ヶ月程と非常に短いので日曜日も工事を行っているようです。
この現場は深く掘削していたので「逆打ち工法」ではないはずです。となると「順打ち工法」か「2段打ち工法」のどちらかになりますが、週間の「作業工程」に「地下3階躯体工事」と書いてあるので、「2段打ち工法」に間違いないと思います。
「順打ち工法」の場合は、地上の鉄骨建方が行われている時点では、地下躯体は完成しています。
「2段打ち工法」は、「順打ち工法」に対して工期短縮に有効です。そのため近年東京都心で採用している超高層ビルが増えています。
2段打ち工法とは
① まず地下最下部まで一気に掘削する。
② 次に基礎を構築する。
③ 次に地下の鉄骨建方を行い、地上1階の床を構築する。
④ 次に地下最下部と地上1階から2段同時並行で上に向かって施工を進める。
下層階の様子です。鉄骨の密度が凄いです。
「(仮称)読売新聞東京本社ビル」には、2つのホールと展示スペースなどを設けるようですが、このあたりは階高が非常に高い無柱空間のようなので、このあたりにホールを配置している可能性があります。
「(仮称)読売新聞東京本社ビル」は、大規模地震発生時にもニュースを配信しつづけられるように「BCP(事業継続計画)」を非常に重視した超高層ビルになります。
制震構造を採用しますが、このあたりの複雑な構造の外壁は「粘性壁ダンパー」を使用しているように見えます。確証は全く無いので、間違っていたらゴメンナサイ・・・
この部分が「粘性壁ダンパー」かは分かりませんが、なんらかの「制震装置」には間違いないと思われます。
「粘性壁ダンパー」で正解だと仮定すると、上の梁に上部を、下の梁に下部を固定し、壁は完全にはつながっていません。
間の壁状のプールの中に「シリコンオイル」などの粘性体を満たしています。地震時には、上部の仕切り板がプール内を移動し、粘性体の抵抗力で地震エネルギーを吸収します。
北西側から見た様子です。
北側壁面では、「PCカーテンウォール」の取り付けが始まっています。
北側壁面では、ガラスを多用した「ACW(アルミカーテンウォール)」の取り付けも始まっています。
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