携帯電話三国志 「ソフトバンク」が「イー・アクセス」を株式交換により買収!
-ソフトバンクがイー・アクセスを買収-
国内携帯電話会社3位の「ソフトバンク」は2012年10月1日に、4位の「イー・アクセス」を2013年2月28日(効力発生日)をめどに株式交換により買収し、完全子会社にすると発表しました。
「スマートフォン」の普及で携帯電話のデータ通信量が急増する中、「ソフトバンク」は「イー・アクセス」が持つ周波数も活用し、次世代の高速通信規格「LTE」によるサービス競争で「NTTドコモ」や「KDDI」に対抗します。
株式交換での「イー・アクセス」の評価額は、1株当たり52,000円、総額約1800億円です。
これは10月1日終値の時価総額65,838百万円の3倍弱です。買収は「ソフトバンクから強烈なラブコールした」というだけあって破格の高評価ですね。「イー・アクセス」は2013年2月25日に上場廃止となる予定です。
最近の「ソフトバンク」は、本当に元気ですね。正に飛ぶ鳥を落とす勢いです。今年6月の株主総会で、孫正義社長は「2016年度に営業利益1兆円とするとともに、すべての事業会社で営業利益トップになる!」宣言しましたが、本当に達成しそうな勢いです。
「NTTドコモ」がシェアを落とし、「KDDI」と「ソフトバンク」が猛烈に追い上げる状況は、正に ”携帯電話三国志” の様相ですね。
-LTEとは?-
「LTE(Long Term Evolution:ロング・ターム・エボリューション)」は、現在普及する「第3世代携帯電話」と将来登場する「第4世代携帯電話」の間の通信技術です。
NTTドコモは「Xi(クロッシィ))」、KDDIは「4G LTE」、ソフトバンクは「SoftBank 4G」の名称でサービスを行っています。
-ソフトバンク-
「ソフトバンク」の本社は東京都港区東新橋一丁目の「東京汐留ビルディング」にあります。3階~26階がにソフトバンクグループが入居しています。
2012年3月期の連結売上高は3,202,435百万円、営業利益は675,283百万円となっています。10月1日終値の時価総額は3,439,498百万円です。
「ソフトバンク」の前身は、1981年に「孫正義氏」が設立したパソコンソフトの卸会社「日本ソフトバンク」です。
2006年には、ボーダフォンの日本法人を89億ポンド(約1兆7500億円)で買収しました。当時は高値掴みの無謀な買い物と言われました。
しかし好調な業績により、膨大な有利子負債を猛烈な勢いで返済中です。買収は大成功だったと言っていいでしょう。
-イー・アクセス-
「イー・アクセス」は、1999年に「インターネット・サービス・プロバイダ」と「ADSL回線」の契約を一括で提供する通信会社として設立されました。2005年には移動体通信事業にも参入しています。
2012年3月期の単独売上高は204,743百万円、営業利益は24,441百万円です。10月1日終値の時価総額は65,838百万円です。株価は当分ストップ高が続きそうですね。
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