バブルの象徴 「旧:日本長期信用銀行本店ビル」解体へ! 2017年春に新ビル竣工予定
-旧:日本長期信用銀行本店ビル-
「ケネディクス(不動産ファンド)、東急不動産、日本政策投資銀行」の3社は2012年12月6日、東京都千代田区の「旧:日本長期信用銀行本店ビル」を米モルガン・スタンレー系の不動産ファンドから取得し、建て替えると発表しました。
取得額は約500億円で、再開発の資金として約300億円を投じる計画です。建て替え費用を含めた総事業費は約800億円を予定しています。
2013年度中にも解体、新ビルは2017年春頃の竣工予定しています。新ビルは地上20階、地下2階、延床面積約57,500㎡と現在のビルとほぼ同規模です。賃貸できる面積を大幅に増やすことで収益性を高めます。
東急不動産・ニュースリリース(PDF:2012/12/06)
千代田区内幸町所在オフィスビルの取得及び建替事業について
「旧:日本長期信用銀行本店ビル」は、日比谷公園の南側に1993年8月に竣工しました。地上22階、地下5階、高さ約130m、延床面積62,423.66㎡の超高層ビルです。
「日本長期信用銀行」は、かつて存在した長期信用銀行です。「長銀(ちょうぎん)」の愛称で親しまれていました。
しかしバブル期に過剰融資を行い、バブル崩壊により大きな痛手を負いました。そして1998年に経営危機により経営破綻し国有化されました。「日本長期信用銀行」は、「新生銀行」として再スタートしています。
ビルは、「日本長期信用銀行」を継承した「新生銀行」が所有していましたが、2008年春に米モルガン・スタンレー系の不動産ファンドに1180億円で売却されました。
不動産ファンドは転売を目指していましたが、リーマンショック後の不動産市況の悪化で売るに売れない状態になっていました。
2010年には「新生銀行」もビルから退去し、都心の一等地にありながら空室状態が続いていました。
「旧:日本長期信用銀行本店ビル」を地上から見た様子です。下層階がくびれた非常にユニークな外観をしています。
このビルは1998年頃よくテレビニュースに登場しました。「日本長期信用銀行(長銀)」が経営破綻し国有化されたためです。
南西側から見た様子です。
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