新宿駅南口地区基盤整備事業 「新宿交通結節点整備工事、新宿跨線橋の架け替え、新宿駅新南口ビル(仮称)」 2012年秋の状況
-新宿交通結節点整備工事-
「新宿駅南口地区基盤整備事業」の中の1つである「新宿交通結節点整備工事」は、JR東日本の線路上に東西約127m×南北約120m、面積約1.47haの人工地盤を創出し、駅施設、歩行者広場、タクシーや一般車の乗降場、高速路線バス関連施設などの機能を持った建物を建設するプロジェクトです。
このあたりは「新宿区」と「渋谷区」の境目にあり「新宿交通結節点整備工事」のほとんどの部分が「渋谷区」に入ります。
◆ 4階-高速バス関連施設
◆ 3階-タクシー乗降場、一般車乗降場
◆ 2階-歩行者広場(サザンテラスと一体化)、駅施設
全景です。
4階建てですが、「新宿跨線橋(しんじゅくこせんきょう」の路面が2階床の高さになるので、「新宿跨線橋」から見ると3階建てに見えます。
バスターミナルの屋根でしょうか?
西側の「サザンテラス」側です。
南側から見た様子です。
-新宿跨線橋の架け替え工事-
「新宿駅南口地区基盤整備事業」の中の1つである「新宿跨線橋(しんじゅくこせんきょう)」の架け替え工事です。老朽化した新宿跨線橋は、道路の幅が広く、耐震性に優れた橋に生まれ変わります。
道路の幅を30m(歩道5m+6車線20m+歩道5m)から50m(歩道8m+6車線・停車帯30m+歩道8m)に広げ、歩道の幅も8mに広げることで、歩きやすくゆとりある空間として生まれ変わります。
南西側から見た様子です。
JR線のホームから見た様子です。南側部分の橋脚と橋桁はすでに本設になっています。「新宿跨線橋」を歩いていると全く気がつきませんが、少しずつ仮設から本設に入れ替えながら工事を行っています。
北側部分の橋脚と橋桁もすでに本設になっています。
もう少し東側の橋桁です。
橋桁の「落下防止装置」です。「阪神淡路大震災」で多くの橋桁が落下したので取り付けられるようになりました。
-新宿駅新南口ビル(仮称)-
「新宿駅南口地区基盤整備事業」の中の1つである「高島屋タイムズスクエア」の北側にあった旧新南口駅舎跡の「駅新南口ビル(仮称)」の建設予定地です。
概要は、地上33階、地下2階、高さ約170m(建築計画のお知らせでは168.16m)、延床面積約111,000㎡となっています。竣工は2016年春を予定しています。
地下1階・2階は駐車場、1階~5階は商業施設(JR東日本子会社のルミネ約9,400㎡)、6階~33階はオフィスを予定しています。
西側の「新宿交通結節点」の5階~7階部分も「駅新南口ビル(仮称)」のプロジェクトに含まれるようで、300人規模の多目的ホール、子育て支援施設などが入る予定です。
JR線のホームから見ると「駅新南口ビル(仮称)」は、JR線に隣接している事が分かります。
深く掘削されています。「ソイルセメント柱列壁工法」で構築された「山留め壁」が見えます。「山留め壁」は「アースアンカー」で支えられています。
新宿駅周辺には、強固な地盤の「東京礫層(とうきょうれきそう)」が比較的浅い場所にあるので、「東京礫層」を支持地盤とする直接基礎の超高層ビルが多いですが、このビルの基礎は「RC現場打ち杭」となります。
撮影から日数が経過しているので、現在は次の段階に工事が進んでいます。首都圏のいろいろな再開発ブログの写真を見ると、現在は複数台の「連続地中壁掘削機」により「RC連続壁」を構築しているようです。
JR線に隣接しているためビルの建設により軌道が浮き上がったり沈んだりする事は絶対に許されません。そのため線路に隣接する場合、強固な「RC連続壁」を構築する場合が多いです。
ビル本体の本格着工は、2013年9月を予定しています。「RC連続壁」の構築が終わってから本格着工すると思われます。
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