千代田区 「JR神田万世橋ビル」&「旧万世橋駅遺構」の整備活用 2012年秋の建設状況
-JR神田万世橋ビル-
秋葉原の南側の万世橋近くにあった「交通博物館」ですが、解体工事が行われ跡地には高層ビルが建設中です。
計画名は「神田万世橋ビル(仮称)」で、概要は、地上20階、塔屋2階、地下2階、高さ99.278mとなっています。
フロア構成は、オフィス(5~20階)、 コンファレンス(3・4階)、保育所(2階)、店舗(1階)となります。
正式名称は「JR神田万世橋ビル」となっています。「JR神田万世橋ビル」のビルの周囲には「ゲート広場」、「憩いの広場」、「記憶の広場」の3ヶ所の広場が整備されます。
-旧万世橋駅遺構-
1912年に開業した「万世橋駅」は、東京駅の開業までは東京の一大ターミナルとして鉄道交通の要衝でした。
利用者の減少により1943年に廃駅になりましたが、敷地南側に1936年~2006まで「交通博物館」が併設されていました。
「旧万世橋駅遺構」の整備活用は、3つのプロジェクトで構成されています。1つ目は上記の「JR神田万世橋ビル」です。
2つ目の「旧万世橋駅遺構整備」では、遺構として残る旧ホームや階段を整備して回遊できるようにします。
旧ホームの一部である長さ約60m、整備面積約400㎡には、屋外デッキや展望カフェを設置します。
3つ目の「万世橋高架下開発」では、高架下に開発面積約1,600㎡の商業施設を整備します。また北側の「神田川」沿いには、長さ約130mの「親水デッキ」も整備します。
JR東日本・プレスリリース(PDF:2012/07/03)
中央線神田~御茶ノ水間の赤レンガ高架橋に新たな名所が誕生します!
東側の「万世橋」から見た様子です。このあたりは超高層ビルがほとんどありませんでしたが、ここ数年で一気に増えました。
「JR神田万世橋ビル」は、地震対策としてX方向に「オイルダンパー」、Y方向に「粘性制震壁」を組み込んだ「制震構造」を採用しています。
北面は採光および眺望を確保するために全面ガラスの「ACW(アルミカーテンウォール)」となっています。オフィスは北面に配置されています。
横から見ると非常にスリムなビルです。それでもオフィスの基準階面積は957.50㎡(290坪)あります。
南面です。南面に「コア(エレベーター、非常階段、トイレ等)」を配置しています。
北側の「神田川」沿いには、長さ約130mの「親水デッキ」が整備されます。
「万世橋高架下開発(仮称)」の様子です。
「万世橋高架下開発(仮称)」の建築計画のお知らせです。
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