宇都宮線・高崎線・常磐線の東京駅乗入れ「東北縦貫線」 2012年秋の建設状況 Part2・「秋葉原駅」周辺
-東北縦貫線-
「東北縦貫線」は、JR東日本の「上野駅」と「東京駅」を結び、「上野駅」止まりだった「宇都宮線・高崎線」と「常磐線」を「東京駅」まで乗り入れ、「東海道本線」と「直通運転」させるプロジェクトです。
工事区間は約3.8kmで、「上野駅」~「秋葉原駅」あたりまでの1.6kmと「東京駅」の少し北側までの0.9kmは留置線(電留線)や引上線があるので軌道の改良で済みます。
問題は、「神田駅」あたりの約0.6kmです。この部分は、用地が無いため「東北新幹線」の更に上に高架橋を建設して2階建て構造にする必要があります。
「秋葉原方アプローチ部」の約0.35km+「重層部」の約0.6km+「東京方アプローチ部」の約0.35km=約1.3kmで大規模な工事が必要になります。
2008年5月30日に着工し、2014年度の開業を目指しています。Part2として「秋葉原駅」周辺をUPします。
比較 → Part1・「御徒町駅」周辺
JR秋葉原駅から南側を見た様子です。
「秋葉原方アプローチ部」です。かなりの急勾配です。ずっと先にあるの緑色のマシンは「PC桁」を架ける「PC桁架設機」です。
「秋葉原駅」のホーム北端から北側を見た様子です。「秋葉原駅」の北側までは、上野駅に発着する列車が使用する「留置線(電留線)」があるので余裕がある構造になっています。
工事前までは、上野駅~秋葉原駅までの間に「留置線」が10線あったようですが、4線を残して「東北縦貫線」に転用されます。
「秋葉原駅」のホーム北端から南側を見た様子です。
さらに南側です。
オーバークロス構造の総武線の下あたりです。
さらに南側です。
「佐久間通」の手前あたりから「秋葉原方アプローチ部」が始まります。
「佐久間通」の「佐久間架道橋」です。
「佐久間架道橋」を南側から見た様子です。補修して水平だった橋桁に角度をつけて再利用しています。
地上から見た「佐久間架道橋」です。きれいに塗装が塗り直されています。
こちらは「山手線外回り(東京・品川方面)、京浜東北線(東京・横浜方面)」の「佐久間架道橋」です。
「佐久間架道橋」の塗装は、下・中塗が「厚膜型変性エポキシ樹脂塗料」となっています。優れた防食性があるためさび止め塗装として使用されます。
上塗が「厚膜型変性ポリウレタン樹脂塗料」となっています。変形、 変色、劣化等の変質を起こしにくい性質を持っています。
さらに南側です。
「秋葉原駅」のホーム南端から北側を見た様子です。
「秋葉原駅」のホーム南端から南側を見た様子です。
「秋葉原方アプローチ部」のアップです。圧縮効果もありますが、かなりの角度で駆け上がります。
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