京王電鉄 調布駅付近連続立体交差事業 Part2:地下化されてメチャメチャ綺麗になった「布田駅」
-布田駅(ふだえき)-
「環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区」は、予想通り名称が「虎ノ門ヒルズ」になりましたね。まあそれ以外の名称は考えられませんが・・・(笑)
森ビル・ニュースリリース(2013/03/01)
「環状二号線III街区プロジェクト」、名称を「虎ノ門ヒルズ」に決定 2014年開業に向けて本日上棟、国際新都心形成を強力に推進
本題に戻って、「京王電鉄」では、京王線の「柴崎駅」付近から西調布駅付近と相模原線の「調布駅」付近から「京王多摩川駅」付近にかけて、道路と鉄道との連続立体交差事業を行っています。
京王線の「柴崎駅」~「西調布駅」間約2.8kmの区間と相模原線の「調布駅」~「京王多摩川駅」間約0.9kmの区間を地下化することにより、18ヶ所の踏切を解消するとともに8ヶ所の都市計画道路を立体化します。
京王電鉄 → 調布駅付近連続立体交差事業
参考 → Part1・地下化された「国領駅」
地下への切替工事は、2012年8月18日(土)の終電後から19日(日)にかけて行われ、「国領駅、布田駅、調布駅」の3駅は地下駅となりました。
当初は工期が2003年度~2012年度末までの予定でしたが、2014年度末へ延期しました。
地下化後の、地上の鉄道施設の撤去工事や道路復旧工事等に約2年間を要する見込みのためです。
「布田駅」は、2012年8月19日(日)から地下駅化されました。島式1面2線の地下駅に生まれ変わりました。
「フルスクリーンタイプ」のホームドアが両側に設置されているので分かりにくいですが、ホーム部分を「開削工法」、線路部分を「シールド工法」のハイブリッド工法で建設しています。
写真は香港の地下鉄ですが、「布田駅」は、なんとなく雰囲気が香港の地下鉄に似ています。
香港の地下鉄は、多くの駅で全面ガラスの「フルスクリーンタイプ」のホームドアが設置されています。
2番線(上り線)ホームドアです。ホームドアは「フルスクリーンタイプ」となっています。ドア部分が赤色です。ホームドアは、柱以外の部分にガラスを多用しています。
同じ「フルスクリーンタイプ」でも東京メトロ・南北線は、上部にすき間がありますが、「布田駅」は密閉構造になっています。
ちなみに東京メトロでは、天井近くまでスクリーンで覆われたものを「フルハイトタイプ」、可動式ホーム柵タイプを「ハーフハイトタイプ」と呼んでいます。
「布田駅」は、ホーム部分を「開削工法」、線路部分を「シールド工法」で建設しています。「開削工法」と「シールド工法」の接続部は、「シールド工法」のトンネルの円形が切れるので、柱で支える必要があります。
「布田駅」は、柱の位置をホームドアの位置に合わせて、駅を支える柱と「フルスクリーンタイプ」のホームドアを設置するための構造体を兼用しました。
そのため日本では珍しい「フルスクリーンタイプ」のホームドアとなりました。正に「一石二鳥」ですね!
1番線(下り線)ホームドアです。ドア部分が青色です。電車が近付くと「危ないですからホームドアから離れてください!」と放送が行われます。
「フルスクリーンタイプ」なので最高に安全なのに??? と不思議に思っていましたが、すぐに理由が分かりました。
「布田駅」は、各駅停車しか停車しません。「特急、準特急、急行、区間急行、快速」は猛スピードで通過して行きます。
通過電車が近付くと風圧でビュービューという凄まじい音が近づいてきます。駅通過時にはホームドアが風圧でガタガタ揺れて何も聞こえないくらいになります。
地下空間での「フルスクリーンタイプ」のホームドア設置駅での電車の通過は新鮮な体験でした。
この凄まじい風音とホームドアの振動は、駅構内が密閉構造にため風圧を逃がす事が出来ないためだと思われます。
東側からスタートします。最初に階段があります。
次にエレベーターがあります。
次にエスカレーターがあります。
地上部分の改札内コンコースと改札機です。「布田駅」の改札口は、北口の1ヶ所しかありません。地上部分はまだ工事の真っ最中です。
最終的な布田駅 → 駅構内マップ(PDF)
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