「イオン」が「ダイエー」の筆頭株主へ! 子会社化も視野?
-イオン-
3月17日くらいから一部のマスコミで、「イオン」が「ダイエー」の筆頭株主になり、子会社化も視野と報道しています。
流通最大手の「イオン」が総合商社の「丸紅」に対し、丸紅が保有する約29%のダイエー株の買い取りを打診し、筆頭株主となる方向で調整に入ったようです。
イオンはダイエーに対し、「TOB(株式公開買い付け)」で過半数の株式を握る子会社化も視野に入れているそうです。
手元の資料で調べてみると丸紅は子会社と合わせてダイエーに29.2%出資、イオンはダイエーに19.8%出資しています。
丸紅は10%程度の売却をイオンに提示している模様ですが、条件面で意見の隔たりもあり、交渉が長期化する可能性があります。
というのも総合商社は、三菱商事の「ローソン」、伊藤忠商事の「ファミリーマート」など流通業界に力を入れています。
丸紅も「ダイエー」を流通業界の柱に据えているので、大きなメリットが無いと簡単に株式を手放すとは思えません。
◆ 世界との隔たりは大きい
イオンの2012年2月期の連結売上高は5,206,132百万円、ダイエーの2012年2月期の連結売上高は869,494百万円です。
実現すれば、全体の売上高が6兆円を超える巨大流通グループが誕生することになります。
日本では2位の「セブン&アイ・ホールディングス」を引き離す巨大流通グループになりますが、これでも世界のベスト10にも入りません。
世界のベスト3は、2011年の売上高では、1位の「ウォルマート(アメリカ)」が446,950百万ドル、2位の「カルフール(フランス)」が121,734百万ドル、3位の「テスコ(イギリス)」が103,839百万ドルです。
1位の「ウォルマート」の446,950百万ドルは、1ドル=95円と仮定すると約42兆4600億円になります。これは2011年に世界27位だった「アルゼンチン」のGDPに匹敵します。
日本のスーパーが、イオングループだらけになるのはさみしいですが、世界で戦うためには10兆円くらいの売上規模が必要です。
「イオン」の本社が入っている幕張新都心の「イオンタワー」です。近くに「イオンタワーAnnex 」もあります。
イオンの前身である「ジャスコ」は、スーパーの「岡田屋(四日市市)、フタギ(姫路市)、シロ(吹田市)」の3社による共同仕入会社がルーツです。ちなみに「JUSCO」は、「Japan United Stores Company」を略しています。
スーパーマーケットに勢いがあった1980年代の5強は、「ダイエー、イトーヨーカドー、西友、ジャスコ、ニチイ」でした。その中で売上の「ダイエー」、利益の「イトーヨーカドー」が2強でした。
「ジャスコ」は、他社を緩やかにグループ化する連邦経営で有名でしたが、目立つ存在ではありませんでした。ここまで大きくなるとは当時想像もしませんでした。
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