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2013年6月 2日 (日)

東京駅 八重洲側の「八重洲一丁目東地区再開発計画、八重洲二丁目北地区再開発計画、八重洲二丁目中地区再開発計画」

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-八重洲地区の再開発-

 東京駅周辺では、丸の内側では怒涛の勢いで再開発が行われていますが、八重洲側では再開発が進んでいません。
 
 丸の内側は区画が大きい上に地権者が超大手企業のため再開発が比較的スムーズに進みますが、八重洲側は小規模なビルが多く権利関係が複雑に絡み合っているため合意形成が非常に難しいためです。
 
 そんな中でも、「八重洲一丁目東地区再開発計画」、「八重洲二丁目北地区再開発計画」、「八重洲二丁目中地区再開発計画」の3地区で再開発が協議されています。

 ただ、区画内でもまだ協議会等に参加していないビルも多いようです。利害調整が非常に難しいとは思いますが、今のままでは日本の顔である東京駅前としてはあまりにも貧弱なので、なんとか再開発にこぎつけて欲しいです。
 
 
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◆ 東京駅丸の内駅舎復元に合わせた眺望保全

 東京都には、航空法の高さ制限以外にも眺望保全による高さ制限があります。現在は(1)国会議事堂、(2)迎賓館、(3)絵画館、(4)東京駅丸の内駅舎の4ヵ所が指定されています。
 
 東京駅丸の内駅舎復元に合わせた眺望保全
 東京都景観計画の変更(概要版)PDF
 
 東京駅丸の内駅舎の場合は、眺望地点が行幸通りと日比谷通りが交差する付近(北緯35度40分55秒、東経139度45分44秒)となっています。
 
 眺望地点から見て東京駅丸の内駅舎中央部の幅20mの「背後において建築物の突出を禁止」しています。
 
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◆ 眺望保全&風の道
 八重洲通の両側にある「八重洲一丁目東地区再開発計画」と「八重洲二丁目北地区再開発計画」が東京駅丸の内駅舎復元に合わせた眺望保全に一部が引っかかる可能性があります。
 
 ただ扇形の角度が非常に小さく、そのため眺望保全に該当する範囲は狭いです。八重洲通から距離を空ければ超高層ビルは建設できます。
 
 また八重洲通は、東京湾から涼しい風を導く「風の道」にもなっているので、その点の配慮も必要になります。
 
 
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「八重洲一丁目東地区再開発計画」、「八重洲二丁目北地区再開発計画」、「八重洲二丁目中地区再開発計画」の詳細な街区は、新建築5月号(2013年)の89ページに載っています。

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