ディッシュ・ネットワークの撤退によりソフトバンクによる米携帯電話3位「スプリント・ネクステル」の買収がほぼ確実に!
-ソフトバンクによるスプリント・ネクステルの買収-
米携帯電話3位の「スプリント・ネクステル」を巡り、ソフトバンクと米衛星放送会社「ディッシュ・ネットワーク」は激しい買収合戦を繰り広げていました。
ソフトバンクは6月11日に買収額を15億ドル積み増して、216億ドルとすることでスプリント・ネクステルと合意、スプリント・ネクステルはディッシュ・ネットワークに対し、6月18日を期限に最終的な提案を出すよう求めていました。
6月18日に「ディッシュ・ネットワーク」は、ソフトバンクに対抗する新たな買収提案を見送ると発表しました。
これにより、ソフトバンクによる「スプリント・ネクステル」の買収がほぼ確実になりました。
◆ クリアワイヤの行方
「スプリント・ネクステル」の買収はほぼ確実になりましたが、スプリント・ネクステルが株式の過半を持つ高速無線通信会社「クリアワイヤ」の行方に注目が集まっています。
ディッシュ・ネットワークは「クリアワイヤ」の株式取得に注力しており、ディッシュ・ネットワークが「クリアワイヤ」の大株主になれば、ソフトバンクによるクリアワイヤが持つ豊富な周波数の活用の大きな足かせになります。
スプリント・ネクステルは、ディッシュ・ネットワークによる「クリアワイヤ」の株式公開買い付け(TOB)阻止を目指し、ディッシュ・ネットワークを提訴しており、買収合戦がエスカレートしています。
(追記)
スプリント・ネクステルは、現地6月20日に「クリアワイヤ」に対する買収価格を1株3.4ドルから5ドルに引き上げることで、同社と合意したと発表しました。
ディッシュ・ネットワークによるTOB価格の4.4ドルを上回るため、クリアワイヤの取締役会は、ディッシュ・ネットワークによるTOBを支持する決定を撤回しました。
スプリント・ネクステルがクリアワイヤと買収で合意したことにより、ソフトバンクの米国進出戦略に弾みがつきそうです。
◆ 孫正義氏
ソフトバンクの社長である孫正義氏は、1957年8月11日生まれです。19歳の時に、 ”20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を最低で1,000億円貯め、40代でひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代で事業を後継者に引き継ぐ。” という「人生50年計画」を立てていました。
20代 名乗りを上げる 日本ソフトバンク創業
30代 軍資金をためる 株式公開で2000億円
40代 ひと勝負かける ボーダフォン日本法人の買収
50代 事業を完成させる スプリント・ネクステルの買収
60代 次の世代に事業を継承する
孫正義氏は大風呂敷を広げるイメージがありますが、「人生50年計画」を確実に実行する稀有な経営者です。
叩かれても叩かれても這い上がるその執念と行動力は凄いとしか言いようがありません。
「ボーダフォン」の日本法人の買収も「スプリント・ネクステル」の買収も孫正義氏でなければ絶対に出来なかったと思います。
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