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2013年7月29日 (月)

中央区 東急不動産の大規模商業施設「(仮称)銀座五丁目計画」 2013年7月下旬の建設状況

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-(仮称)銀座五丁目計画-

 東京・銀座の数寄屋橋交差点に建つ「銀座TSビル(旧銀座東芝ビル)」の跡地に東急不動産が出資する「合同会社スペードハウス」により「(仮称)銀座五丁目計画」が建設中です。
 
 東急不動産 完成予想図等
 (仮称))銀座5丁目プロジェクト
 
 「銀座TSビル」は1934年に建設され、その後増築されました。1956年には「数寄屋橋阪急」が開業しました。
 「数寄屋橋阪急」は、阪急百貨店の首都圏の拠点でした。競争激化により2004年に「モザイク銀座阪急」へ衣替えしました。
 
◆ 銀座東芝ビルの取得価格は1610億円
 プチバブル全盛期の2007年9月下旬に、東急不動産が東芝から「銀座東芝ビル」を1610億円で取得する契約が締結され、非常に高額だった事から当時話題になりました。
 ちなみに「銀座東芝ビル」は、地上9階、敷地面積3,766.73㎡、延床面積40,415.33㎡だったので、今冷静に考えると1610億円は驚くべき価格です。
 
 難航していた「阪急商業開発」との立ち退き訴訟が、2011年3月4日付けで和解が成立し、「モザイク銀座阪急」は、2012年8月31日に閉店し、2012年9月から解体工事が始まりました。
 
 跡地には地上11階、地下5階、延床面積積約50,500㎡の商業ビルを建設します。 「銀座TSビル」は、およそ半分をオフィスが占めていましたが、新ビルは全体を商業施設にする方針です。
 東急不動産のフラッグシップの商業施設になる予定で、名称は「東急プラザ銀座」になるのでしょうか?
 
 ビルの取得価格1610億円+阪急商業開発との和解金60億円+建設費?を合計する2000億円近くの投資になると思われます。

 仮に延床面積約50,500㎡の6割が売場面積になると仮定すると約30,000㎡です。売場面積約30,000㎡の賃貸料で、超一等地とは言え投資の回収に一体何年かかるのか? と余計な心配をしてしまいます。
 香港の「銅鑼湾(コーズウェイベイ)」やニューヨークの「五番街」並の賃料ならばすぐに回収出来そうですが・・・
  
◆ 世界一賃料が高いショッピングエリアは香港
 世界一賃料が高いショッピングエリアは、香港の「銅鑼湾(コーズウェイベイ)」で、2位がニューヨークの「五番街」です。東京の銀座は、ロンドン、パリ、シドニーに次ぐ6位です。
 
 ちなみに香港の「銅鑼湾(コーズウェイベイ)」の年間平均賃料は1平方フィート当たり4,328ドルと信じられないような賃料です。
 1平方フィート=0.0929㎡なので、1㎡=約46,740ドルになります。1ドル=100円と仮定すると1㎡の年間平均賃料が約467万円です。これは銀座の5倍近い賃料です・・・
 
 
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「三点式パイルドライバ」が見えます。「ソイルセメント柱列壁工法」により「山留め壁」を構築しています(写真提供bgds氏)。
 
 
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週間の作業工程です。「CD外周部障害撤去、山留壁構築」を行っています。CD外周部障害撤去は、「オールケーシング掘削機」による外周部の地中障害物の撤去、山留壁構築は「SMW工法(ソイルセメント柱列壁工法)」による「山留め壁」の構築を指します(写真提供bgds氏)。
 
 
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「(仮称)銀座五丁目計画」の建築計画のお知らせです。建築主は「合同会社スペードハウス(東急不動産出資)」、設計者は「日建設計」、施工者は「清水建設」とになっています(写真提供bgds氏)。

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