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2013年7月

2013年7月31日 (水)

品川区 西品川一丁目地区第一種市街地再開発事業 2013年7月31日に市街地再開発組合の設立を認可!

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-西品川一丁目地区第一種市街地再開発事業-

 資生堂マキアージュの新CM「色気しのばせ、女は無敵。」の武井咲は本当に綺麗ですね。CMのたびに思わず見とれてしまいます。そりゃ無敵だろう!と思う今日この頃です(笑)。
 
 本題に戻って、東京都は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、「西品川一丁目地区市街地再開発組合」の設立を2013年7月31日(水)に認可します。
 「西品川一丁目地区第一種市街地再開発事業」に関しては、7月21日にUPしたばかりですが、再度UPします。
 
 東京都・報道発表資料(2013/07/30)
 西品川一丁目地区市街地再開発組合の設立認可について

 住友不動産・ニュースリリース(PDF:2013/07/31)
 「西品川一丁目地区市街地再開発事業」 再開発組合設立認可
  
 「西品川一丁目地区第一種市街地再開発事業」は、JRの線路に囲まれた部分の中の「妙光寺」北側の一帯で、中心となるのは「国際自動車教習所」跡地ですが、他にも多くの住宅などを含みます。
 
西品川一丁目地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都品川区西品川一丁目、西品川二丁目、西品川三丁目、大崎一丁目及び広町二丁目各地内
◆ 階数-(A街区)地上24階、塔屋1階、地下2階、(B街区)地上25階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-(A街区)TP+約120m、(B街区)TP+約100m
◆ 地区面積-約39,000㎡
◆ 敷地面積-(全体)約30,080㎡、(A街区)約19,900㎡、(B街区)約10,100㎡
◆ 延床面積-(A街区)約177,260㎡、(B街区)約42,930㎡
◆ 主要用途-(A街区)オフィス、店舗、(B街区)共同住宅、オフィス
◆ 総戸数-約379戸
◆ 工事着工-2014年03月予定
◆ 事業完了-2017年03月予定
◆ 総事業費-約1,033億円
 
 
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「国際自動車教習所」跡地です。
 
 
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この建物の屋上が教習所のコースとして使用されていました。
 
 
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再開発予定地の東側に接する大井町~大崎間を結ぶ「都市計画道路補助163号線」は拡幅される予定です。
 「都市計画道路補助163号線」は、延長約320mの区間が、幅員8.3m~9.6mから幅員12m~16mに拡幅されるのでかなり広くなります。
 
 それ以外にも、南側の「区画道路1号」の延長約270mの区間が、幅員2.5m~4.5mから幅員8.0m~9.5mに拡幅され、西側に延長約220mの幅員6.0m~16.0mの「区画道路2号」が新設されます。
 
 
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JR大崎駅周辺では怒涛の勢いで再開発が行われていますが、「西品川一丁目地区第一種市街地再開発事業」の予定地は、JR横須賀線の盛土と東海道新幹線の高架橋で隔てられています。
 
 「大崎駅西口地区」の再開発地域とどうやって一体化するのか? 私は道路の拡幅や歩道の新設を妄想するのが大好きですが、今回の東京都・報道発表資料の配置図で判明しました。
 
 
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再開発により歩行者は急増しますが、この歩道は狭すぎます。しかし歩道を拡幅するにはJR横須賀線の鉄橋の架け替えが必要になります。
 
 
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更に東海道新幹線の高架橋の橋脚があるので、この部分の歩道の拡幅は不可能です。
 
 
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東京都・報道発表資料の配置図を見ると、JR横須賀線の盛土部分に新たにトンネルを通して歩道を整備するようです。こうゆうウルトラCがあったのか!とちょっと感動です。でもJR東日本とJR東海がよくOKしましたね。
  
 写真はちょっと古いので、現在はこの部分で「百反歩道橋の架け替え整備」の工事が行われています。「百反」は「ひゃくたん」と読みます。
 
 
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A街区とB街区の間を通る「緑道」から伸びるこの部分も大きなアクセス通路になります。この先がJR大崎駅になります。
 
 更に南側にもう1本通路を設けるようですが、北側の2ヶ所の通路がJR大崎駅とのメインのアクセス歩道となります。

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2013年7月30日 (火)

新宿副都心の「新宿三井ビルディング」 長周期地震動の揺れを半減、屋上に超大型制震装置(TMD)を設置!

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-新宿三井ビルディング-

 日本が他の国と比べて圧倒的に不利なのは地震の多発地帯にある事です。これは逃れようが無く、世界との都市間競争においてもスタート時点で大きなハンデを背負っている事になります。
 
 大規模オフィスビルにとって何よりも重要なのは、人命を守ると共に大規模災害時の「BCP(事業継続計画)」を確立する事です。
 アジア各国に競合都市が出現する中で、「BCP(事業継続計画)」が確立されえていないと外資系企業を中心に日本を離れ、東京は国際都市から脱落します。
 
 私は東日本大震災以降、ビルの概要の中でも特に地震対策に興味を持つようになりました。そのためメインの「超高層ビルとパソコンの歴史」のデータベースにも「地震対策」の項目を設けました。
 
 そんな中で昨日、日本の技術力はやっぱり凄い!と感心するニュースがありました。三井不動産が鹿島建設の施工により「新宿三井ビルディング」において、長周期地震動が発生した場合の揺れを大幅に低減させるため、超大型制震装置「TMD(チューンド・マス・ダンパー)」を屋上に設置するというニュースです。
  
 三井不動産・ニュースリリース(2013/07/29)
 「新宿三井ビルディング」で長周期地震動の揺れを半減 日本初 屋上に超大型制震装置(約1,800t)を設置
 
 技術的にこんなことが可能なのか!と感動しました。「TMD」、「AMD」、「ATMD」を設置した超高層ビルは結構ありますが、いずれも新築時に最上階付近に組み込みます。
 既存の超高層ビルに設置が可能なんて私は夢にも思っていませんでした。もちろん日本で初めてで、世界でも例がないようです。
  
 更に、低層階コア部に高性能オイルダンパー(HiDAX-e)×48台設置し、建物の揺れに応じてダンパーのオイル流量を制御することにより地震の揺れを抑制します。
 
 TMDとオイルダンパーの設置により、直下型地震から長周期地震動まで、地震の規模や特性にかかわらず制震効果を発揮します。
 東日本大震災の長周期地震動に当てはめると揺れを半分以下に低減、揺れの時間も6分の1程度に抑えられるようです。
 
 東日本大震災の時に、新宿副都心の超高層ビル群が長周期地震動で大きく長時間揺れ続ける映像が何度も流れました。他のビルへの応用も期待されます。
 
 
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「新宿三井ビルディング」屋上の棟屋の両側に、超大型制震装置TMD(D3SKY)×6基設置します。
 
 振り子式の1基300トンの錘(すい)×6基設置し、錘(すい)が揺れることで建物の振動エネルギーを吸収して地震の揺れを大幅に抑制します。
 
 
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更に、低層階コア部に高性能オイルダンパー(HiDAX-e)×48台設置し、建物の揺れに応じてダンパーのオイル流量を制御することにより地震の揺れを抑制します。
 
 
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「新宿センタービル」です。新宿副都心では「新宿三井ビルディング」に先立ち、大成建設が「新宿センタービル」に2008年10月~2009年7月の工期で、長周期地震動対策として「軸力制御オイルダンパー」を合計288台設置しています。東日本大震災でも効果を発揮しました。
 
 大成建設(PDF)
 新宿センタービルの耐震バリューアップ工事の内容
 
 大成建設(PDF)
 東北地方太平洋沖地震 新宿センタービルの観測結果と制振効果
 
 
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写真では「ブレース」しか見えませんが、ブレースの下にオイルダンパーが設置されています。24層(15階~26階、28階~39階)×12台(各階)=288台の「軸力制御オイルダンパー」を設置しています。
 
 この工法は、どの階にも設置でき、夜間のみの工事でなおかつ工期も短いです。施工中のテナントへの影響、眺望が一部阻害されることや有効床面積が減少する問題がありますが、この工法もどんどん導入して欲しいです。

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2013年7月28日 (日)

千代田区 (仮称)新鉄鋼ビル 2013年7月下旬の建設状況

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-(仮称)新鉄鋼ビル-

 「越谷レイクタウン」がロケ地となっている日本テレビの「斉藤さん2」に「桐谷美玲」が出演しています。
 まあ演技は別として、あんなに若くて綺麗なお母さんが実際にいたらびっくりしますね。間違いなく授業参観日にお父さんの出席が激増するでしょう(笑)。
 
 本題に戻って、東京駅八重洲北口側で「第一鉄鋼ビルディング」と「第二鉄鋼ビルディング」の建て替えがプロジェクトである「(仮称)新鉄鋼ビル」の建設が行われています。
 
 建て替え後のビルは、容積率の上限が1400%まで引き上げられ、北側に地上26階、塔屋1階、地下3階、最高高さ140mの「オフィス棟」を建設します。
 
 南側には、中高層の「にぎわい施設棟」を建設します。下層階は商業施設で、その上は「サービスアパートメント(住宅)」になります。
 
 地震対策として、2棟共に「中間免震構造」を採用するようです。「bgds氏」より2013年7月下旬の最新の写真を送って頂いたのでUPしたいと思います。
 
 
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南側の中高層の「にぎわい施設棟」の建設現場です。「三点式パイルドライバ」が見えます。「ソイルセメント柱列壁工法」により「山留め壁」を構築しています(写真提供bgds氏)。
 
 
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北側の「オフィス棟」の建設現場です(写真提供bgds氏)。
 
 
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週間の作業工程です。「障害撤去工事、SMW工事、立駐解体」を行っています。障害撤去工事は地中障害物の撤去、SMW工事は「SMW工法(ソイルセメント柱列壁工法)」による「山留め壁」の構築、立駐解体は立体駐車場の解体を指します(写真提供bgds氏)。 
 
 
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完成イメージ図です。
 
 
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配置図です。  
 
 
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「(仮称)新鉄鋼ビル」の建築計画のお知らせです。建築主は「(株)鉄鋼ビルディング」、設計者は「三菱地所設計」、施工者は「大成建設、増岡組JV」になっています。

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2013年7月27日 (土)

さいたま市 今度こそ間違いない「武蔵浦和駅第3街区第一種市街地再開発事業」が新築工事に着手!

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-武蔵浦和駅第3街区第一種市街地再開発事業-
 「JR武蔵浦和駅」周辺は、さいたま市の副都心として位置づけられています。第1街区~第9街区までの9街区(同一街区は更に細分化)に分けて再開発が行われています。
 
 「武蔵浦和駅第3街区第一種市街地再開発事業」は、当初は高さ約210mの超高層タワーマンションの建設を計画していましたが、一向に計画が進まず高さを半分以下にしてやっと動き出そうとしていました。
 
 地上32階、地下1階、高さは99.86mのC棟を中心として、A棟~E棟までの5棟、総戸数776戸で構成されるマンション群、「(仮称)武蔵浦和駅再開発<庭園都市>プロジェクト」として、2012年の春には公式HPもオープンしていした。

 しかし、やがて販売延期が表記され、その後公式HPも閉鎖されました。公式HPが閉鎖され、工事が延期になったケースはほとんど記憶にないので驚きました。
 
 このように難産中の難産のプロジェクトですが、遂に施設建築物等新築工事に着手し、2013年7月25日に、起工祝賀会が開催されました。
 新築工事に着手したので、今度こそ間違いないでしょう。「難産の子はよく育つ」と言われるので、期待したいと思います。
 
 新日鉄興和不動産・ニュースリリース(PDF:2013/07/26)
 開発面積約26,000㎡、総戸数776戸の住宅棟を中心とした大規模複合再開発事業「武蔵浦和駅第3街区第一種市街地再開発事業」が起工
 
 建築主は、「武蔵浦和駅第3街区市街地再開発組合(参加組合員 新日鉄興和不動産、三菱商事、三菱地所レジデンス)」です。
 
 超高層の「南棟」の他に(東棟、西棟、シニア棟、SOHO棟)で構成され、総戸数776戸となっています。
 他にも、街の賑わいを創出するカフェや店舗などの商業施設や職住近接を支援する業務棟、及び駐車場・駐輪場、オープンスペースからなる人工地盤で構成されています。
 
武蔵浦和駅第3街区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-埼玉県さいたま市南区沼影一丁目及び白幡五丁目の一部
◆ 交通-埼京線「武蔵浦和」駅徒歩3分、武蔵野線「武蔵浦和」駅徒歩3分
◆ 階数- 地上32階、地下1階(南棟)、他に(東棟、西棟、シニア棟、SOHO棟)
◆ 高さ-99.86m(南棟)
◆ 開発面積-約26,000㎡
◆ 敷地面積-約19,100㎡
◆ 建築面積-約13,200㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約95,400㎡(施設全体)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 用途-共同住宅、商業業務、コミュニティ施設
◆ 総戸数-776戸(施設全体)
◆ 建築主-武蔵浦和駅第3街区市街地再開発組合(参加組合員 新日鉄興和不動産、三菱商事、三菱地所レジデンス)
◆ 設計者-久米設計
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2013年02月(除去工事含む)、2013年07月25日(起工祝賀会)
◆ 竣工-2016年03月予定(全体竣工)
 
  
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北西側から見た様子です。
 
 
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「武蔵浦和駅第3街区第一種市街地再開発事業」の完成予想図です。

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2013年7月26日 (金)

横浜市 みなとみらい21新港地区4街区 開発事業予定者を「三菱商事都市開発」に決定!

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-みなとみらい21新港地区4街区-

 横浜市は2013年7月25日に、みなとみらい21新港地区4街区の開発事業予定者を「三菱商事都市開発」に決定しました。
 
 建設通信新聞(2013/07/26)
 三菱商事都市開発に/商業施設15年開業/横浜市のMM21新港4街区
 
 みなとみらい21新港地区4街区は、敷地面積7,053.05㎡です。商業施設は、分棟型で地上2階から3階建てで、延床面積8,825.20㎡です。2014年に着工し、2015年のオープンを目指します。
 
 ライフスタイル提案型の商業施設を開発し、低層で構成した施設内にはアパレルだけでなく、カフェレストラン、雑貨店などを併設する予定です。
 
◆ みなとみらい21新港地区
 開発が停滞していたみなとみらい21新港地区ですが、一気に動き出しています。「11-2街区」には、「(仮称)Audiみなとみらい」と「THE GRAND ORIENTAL MINATOMIRAIが建設中です。
 
 「(仮称)Audiみなとみらい」は、「Audi」の国内最大級のフラッグシップ・ショールームです。カフェやAudiショップが併設され、2013年8月4日にオープン予定です。
 
 「THE GRAND ORIENTAL MINATOMIRAI(グランドオリエンタルみなとみらい)は、結婚式場で、2013年秋にオープン予定です。
 
 16街区の敷地面積約18,000㎡の広大な敷地には、結婚式場「アニヴェルセル みなとみらい横浜」が建設中です。 2014年2月にグランドオープン予定です。
 
 公式HP → アニヴェルセル みなとみらい横浜
 
 
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「みなとみらい21新港地区4街区」です。敷地面積7,053.05㎡に「三菱商事都市開発」の商業施設の建設が決まりました。
 
 みなとみらい21の中心から離れているし、新港地区の大規模商業施設「横浜ワールドポーターズ」からも離れているので、商業施設の立地としては厳しい場所です。集客の工夫がかなり必要になります。

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2013年7月23日 (火)

千代田区 万世橋高架橋の商業施設「mAAch ecute(マーチ エキュート)神田万世橋」 2013年9月14日(土)オープン!

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-mAAch ecute(マーチ エキュート)神田万世橋-

 秋葉原の南側の万世橋近くにあった「交通博物館」を含む「旧万世橋駅遺構」の整備活用は、3つのプロジェクトで構成されています。1つ目の超高層オフィスビル「JR神田万世橋ビル」は竣工済みです。
 
 2つ目の「旧万世橋駅遺構整備」では、遺構として残る旧ホームや階段を整備して回遊できるようにします。
 旧ホームの一部である長さ約60m、整備面積約400㎡には、展望テラスやカフェを設置します。
 
 3つ目の「万世橋高架下開発」では、高架下に開発面積約1,600㎡の商業施設を整備します。また北側の「神田川」沿いには、長さ約130mの「親水デッキ」も整備します。
 
 7月19日に「JR東日本ステーションリテイリング」は、万世橋高架橋で開発を進めている新たな商業施設の名称を「mAAch ecute 神田万世橋(マーチ エキュート カンダマンセイバシ)」に決定しました。
 
 「mAAch ecute 神田万世橋」は、常設ショップと期間限定ショップを合わせ、合計11ショップで構成され、2013年9月14日(土)に開業します。
 
 JR東日本ステーションリテイリング(PDF:2013/07/19)
 「mAAch ecute 神田万世橋」9月14日(土)開業のお知らせ
 
 
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「神田川」沿いには、親水デッキが整備されます。
 
 
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万世橋から見た「mAAch ecute 神田万世橋」の完成イメージ図です。
 
 
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旧万世橋駅プラットフォームを活用した展望テラスの完成イメージ図です。2階デッキやカフェでは、中央線快速などの列車が通過する姿を間近で見ることが出来ます。

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2013年7月21日 (日)

品川区 西品川一丁目地区再開発計画(国際自動車教習所跡地) & 百反歩道橋の架け替え整備

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-西品川一丁目地区再開発計画-

 JR大崎駅周辺では怒涛の勢いで再開発が行われていますが、「西品川一丁目地区再開発計画」が新たに加わろうとしています。
 
 「西品川一丁目地区再開発計画」は、JRの線路に囲まれた部分の中の「妙光寺」北側の一帯で、中心となるのは「国際自動車教習所」跡地ですが、他にも多くの住宅などを含みます。
 
 今までは大雑把な概要しか分かりませんでしたが、下記の品川区のプレス発表資料を見るとかなり詳細が分かります。私自身かなり間違って認識していて、過去に内容を間違ってUPしていました。
 
 品川区 → プレス発表資料(PDF全99ページ) 
 
西品川一丁目地区再開発計画の概要
◆ 所在地-東京都品川区西品川一丁目1番他
◆ 階数-不明
◆ 高さ-高さ約120m(A街区)、高さ約100m(B街区)
◆ 区域面積-約39,000㎡
◆ 敷地面積-約19,800㎡(A街区)、約10,100㎡(B街区)
◆ 延床面積-約178,900㎡(A街区)、約39,100㎡(B街区)
◆ 主要用途-オフィス、店舗、共同住宅
◆ 総戸数-約460戸
◆ 市街地再開発組合設立-2013年度予定
◆ 工事着工-2014年度予定
◆ 事業完了-2017年度予定
 
 「西品川一丁目地区再開発計画」とは直接は関係ないですが、すぐ近くの「百反歩道橋の架け替え整備」も行われています。「百反」は「ひゃくたん」と読みます。
 
 
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品川区のプレス発表資料から引用した「西品川一丁目地区再開発計画」の完成イメージ図です。
 
 高さは、業務棟が高さ約114m、住宅棟が約104mと言われていましたが、業務棟が高さ約120m、住宅棟が約100mのようです。
 
 業務棟は延床面積約178,900㎡と巨大で、「中野セントラルパーク サウス」のような横幅のめちゃめちゃ広い壁のような巨大なオフィスビルになります。
  
 
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配置図です。過去に数回 ”南側に業務棟、北側に住宅棟を建設する計画です。2棟を東側に開いたV字型に配置し、・・・” と書きましたが、完全に間違っていました。
 
 正確には、北側に業務棟(A街区)、南側に住宅棟(B街区)を建設する計画です。2棟は西側に開いたV字型に配置されています。 
 
 
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「国際自動車教習所」跡地です。この建物の屋上が教習所のコースになっていました。
 
 
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再開発予定地の東側に接する大井町~大崎間を結ぶ「都市計画道路補助163号線」は拡幅される予定です。敷地の西側と南側の道路も拡幅されます。
 

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「都市計画道路補助163号線」の東海道新幹線と横須賀線の高架下は、ラッシュ時には混雑します。この部分の歩道はめちゃめちゃ狭いです。拡幅するのでしょうか?
 
 
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実は、狭いですがショートカットする道路があります。高架橋の奥が、「西品川一丁目地区再開発計画」の予定地です。
 
 「大崎ウィズシティ」が完成するとこの道路を歩いて、「大崎ウィズシティ」を経由して歩行者デッキでJR大崎駅まで行く事が出来ます。
 業務棟と住宅棟は、西側に開いたV字型に配置されているので、歩行者はこの道路がメインになると思われます。
 
 
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「百反歩道橋の架け替え整備」のイメージパースです。「百反」は「ひゃくたん」と読みます。「百反歩道橋」は、老朽化が激しく、バリアフリーも未対応となっています。
 
百反歩道橋の架け替え整備の概要
◆ 延長-約110m(階段部の延長含む)
◆ 高さ-約7m
◆ 幅員-こ線部(総幅員4.00m、幅員3.5m)、階段部(総幅員2.60m、幅員2.1m)
◆ バリアフリー-エレベーター設置(自転車対応)、斜路付階段設置(段差15cm、踏幅60cm)
 
 
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「百反歩道橋」です。「百反歩道橋」の北東側は、360度が線路に囲まれているので鉄ちゃんの間では有名です。
 
 「東海道新幹線、横須賀線、山手線、埼京線(りんかい線)」の電車を見る事が出来ます。

 新しい歩道橋は、現在の位置より南東側(写真では左側)に建設されます。横須賀線の盛土のあたりから伸びてきます。
  
 
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新しい歩道橋は、横須賀線の盛土のあたりから伸びてきます。「百反歩道橋の架け替え整備」の本格着手は2013年2月中旬から始まったようで、現在は本格的に工事が行われているようです。

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2013年7月20日 (土)

江東区 都営地下鉄新宿線西大島駅の北側「大島三丁目1番地地区市街地再開発」

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-大島三丁目1番地地区市街地再開発-
 東京都江東区の「大島三丁目地区」では、2001年6月から地権者による街づくりの検討が開始され、2004年11月に「大島三丁目街づくり協議会」が発足しました。2013年2月には「大島三丁目1番地地区市街地再開発準備組合」が設立されています。
 
 「大島三丁目1番地地区市街地再開発準備組合」は、再開発事業の事業協力者を「野村不動産、三菱地所レジデンス」に決めました。2~3年後の本組合設立を目指す予定です。
 
 建設通信新聞(2013/07/18)
 野村不、地所レジが事業協力/2、3年後に本組合/大島三丁目1番再開発
 
 「大島三丁目1番地地区市街地再開発」の予定地は、都営地下鉄新宿線「西大島駅」北側の新大橋通りに面した大島三丁目の一部の約16,000㎡です。
 
 再開発予定地には、「江東合同庁舎(都税事務所、城東保健相談所)、資生堂の社員寮、商店、オフィス、共同住宅、羅漢寺(らかんじ)」などがあります。
 
 商業地域と準工業地域で、現行の容積率は500%と300%です。現時点では住宅、商業機能が入った複合施設を想定しているようです。
 「野村不動産、三菱地所レジデンス」が事業協力者となったので、下層階が商業施設、上層階が共同住宅の超高層の再開発ビルが建設されると思われます。

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2013年7月19日 (金)

港区 (仮称)虎ノ門二丁目計画 第一弾「虎の門病院新築工事」の入札を公告!

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-(仮称)虎ノ門二丁目計画-

 アメリカのデトロイト市が、ミシガン州の連邦裁判所に連邦破産法9条の適用を申請して財政破綻しました。かなり前から破綻すると言われていましたが、本当に破綻してしまいました。
 
 デトロイトはかつて世界の自動車産業の首都でした。世界との競争に敗れるとこんな大都市でも破綻するということです。日本の大都市も他人ごとではありません。
 
 ちなみに私は、デトロイトというと大ファンだったハードロックバンドKISSの「デトロイト・ロック・シティ」が頭に浮かびます。
 
 本題に戻って、「(仮称)虎ノ門二丁目計画」は、東京都港区虎ノ門二丁目の「虎の門病院、国立印刷局、共同通信会館」を対象にした再開発プロジェクトです。
 
 再開発予定地は、「ホテルオークラ」や「アメリカ大使館」に隣接する虎ノ門二丁目の敷地面積約22,700㎡です。
 
 「虎の門病院、国立印刷局、共同通信会館」を解体し、跡地に新病院棟と超高層の業務棟の2棟で構成される高さ約179m、延床面積約244,000㎡の業務、医療機能が複合する国際的な地域拠点を整備する予定です。
 
(仮称)虎ノ門二丁目計画の手順
(1) 国立印刷局の「虎の門工場」を東京都北区の「滝野川工場」へ機能移転
(2) 「虎の門工場」などを解体
(3) 「虎の門工場」跡地に「虎の門病院」の新病院棟を建設
(4) 現在の「虎の門病院」を解体
(5) 現在の「虎の門病院」の場所に、超高層オフィスビルを建設して、一部に国立印刷局の本局や「共同通信会館」の機能を移転
(6) 「共同通信会館」を解体して、アメリカ大使館前交差点を改良
 
 「国家公務員共済組合連合会(KKR)」は、2013年7月19日に「虎の門病院新築工事基本設計その他及び工事監理業務」の一般競争入札を公告します。
 
 国家公務員共済組合連合会(PDF:2013/07/19)
 虎の門病院新築工事 基本設計その他及び工事監理業務
  
 建設通信新聞(2013/07/19)
 基本設計・監理を公告/延べ8.7万㎡虎の門病院/KKR
 
 「新病院棟」の概要は、地上19階、地下4階、敷地面積約10,760㎡、延床面積約87,330㎡(容積率対象面積約72,000㎡)で、地震対策として「免震構造」を採用します。
 現在の「虎の門病院」は、延床面積59,019㎡(新館38,331㎡、本館20,031㎡、東館657㎡)なのでかなり広くなります。
 
 「(仮称)虎ノ門二丁目計画」は、リーマンショック前から構想がありましたが、やっと具体的に動き出しました。
 不明だった「業務棟」の延床面積は、約244,000㎡-約87,330㎡=約156,670㎡ということになります。約244,000㎡が容積率対象面積の数値だった場合はもう少し広くなります。
 
 
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南東側から見た様子です。この部分が「国立印刷局」です。最初に国立印刷局が解体され、その跡地に「新病院棟」が建設されます。
 
虎の門病院新築工事の概要
◆ 業務名称-虎の門病院新築工事 基本設計その他及び工事監理業務
◆ 所在地-東京都港区虎ノ門二丁目地区内
◆ 階数-地上19階、地下4階
◆ 敷地面積-約22,700㎡(うち病院棟約10,760㎡)
◆ 延床面積-約87,330㎡(容積率対象面積約72,000㎡)
◆ 地震対策-免震構造
◆ 事業者選定-2014年08月予定
◆ 既存建物解体工事着工-2015年04月予定
◆ 新築その他工事着工-2015年10月予定
◆ 新築その他工事完了-2018年09月予定
 
 
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北東側から見た様子です。「新病院棟」の完成後に、現在の「虎の門病院」が解体され、高さ約179mの「業務棟」が建設されます。

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2013年7月18日 (木)

JR中央線 御茶ノ水駅を大規模に改修(バリアフリー整備 & 耐震補強工事)

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-JR中央線・御茶ノ水駅-

 私は、普段はネットでの地図はGoogleとYahoo!しか見ませんが、「goo地図」は古い地図が見られるので、時々見ます。
 
 東京都心の一部で、江戸時代と明治時代の地図と昭和22年と昭和38年の白黒の空撮写真を見る事が出来ます。
 見ていると飽きません。特に昭和38年の空撮は、東京オリンピックの1年前なので、東海道新幹線、首都高速道路、オリンピック各競技場の建設が猛烈に行われていて面白いです。
  
 本題に戻って、JR御茶ノ水駅は、2012年度の乗客数は1日平均100,157人で、中央・総武線(各駅停車)と中央快速線の接続や地下鉄との乗り換えもできる鉄道交通の要衝です。
 
 しかし、バリアフリー化が遅れています。バリアフリー化が遅れているのは、駅の構造により工事が難しいためです。
 JR御茶ノ水駅の「お茶の水橋」と「聖橋」の間にあるホームは、擁壁と川の間にあるため幅が非常に狭いです。そのために現状のままでエスカレーターもエレベーターも設置出来ません。
 
 しかし、周辺に大学病院など大規模病院が数多くあり、通院する高齢者らからバリアフリー化の要望が寄せられてきました。また駅周辺に再開発ビルが次々完成し、ビジネス客の増加も顕著です。
 
 更にJR御茶ノ水駅は、神田川に沿って構築された盛土上にあり、神田川と台地側切土に挟まれた地形上に位置しています。東京都内の駅でも地震対策が最も急がれる場所の1つです。
 
 
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◆ JR中央線御茶ノ水駅バリアフリー整備

 JR御茶ノ水駅は、狭くてバリアフリー化の用地がありません。そこで線路上空に「人工地盤」を設置し、駅前広場機能の整備により移設する聖橋口駅舎及び御茶ノ水橋口駅舎について、エレベーター・エスカレーター等によるバリアフリー整備を行います。
 
 工事は始まったばかりで、狭隘(きょうあい)な場所での難工事のため、完成は約6~7年後になる予定です。
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2010/03/26)
 JR中央線御茶ノ水駅バリアフリー整備について
 
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◆ 中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事

 JR御茶ノ水駅周辺は、神田川に沿って構築された盛土上にあり、神田川と台地側切土に挟まれた地形上に位置しています。
 
 耐震補強工事に着手するのは、御茶ノ水駅付近の「昌平橋(しょうへいばし)~水道橋」間の約1.2kmですが、このうちJR御茶ノ水駅の約100mは、バリアフリー化工事に併せて耐震補強工事を既に着工済みです。
 
 JR御茶ノ水駅の部分は、壁面補強を行います。線路下の土中に長さ約15m、直径約20cmの「棒状補強材」を埋め込み、大規模地震による崩壊を防止します。 
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/07/02)
 中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事の着手について

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2013年7月17日 (水)

幕張ベイタウンH7街区計画 幕張ベイタウン グリーナ 2013年7月上旬の建設状況

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-幕張ベイタウン グリーナ-

 1989年に開発の計画がスタートした「幕張新都心」は、「職・住・学・遊」が融合した未来型の国際都市をコンセプトに6つの地区で構成しています。
 
 住宅地区は、「幕張ベイタウン」として1995年3月から入居が開始され、今までに8,592戸が供給され、約23,600人が住む街となっています。
 
 「幕張ベイタウン」の広大な敷地も開発が進み、現在は「幕張ベイタウンH7街区計画(マンション)」の建設が行われています。
 「幕張ベイタウンH7街区計画(マンション)」は、敷地面積19,084.55㎡、建築面積10,731.73㎡、延床面積62,896.73㎡となっています。
 
 地上18階、塔屋1階、高さ59.95mが1棟、地上14階が3棟の合計4棟で構成され、総戸数は450戸となっています。
 正式名称は「幕張ベイタウン グリーナ」で、4棟の名称は「パークレジデンス、サウスレジデンス、スカイレジデンス、ゲートレジデンス」となっています。
 
 建築主は、「丸紅、東京建物、大成建設、大和ハウス工業、三菱地所レジデンス、東急不動産、住友不動産、新日鉄興和不動産」と大手デベロッパーが集結しています。
 
 
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「幕張ベイタウン グリーナ」の位置です。 
 
 
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「幕張ベイタウン グリーナ」です(写真提供bgds氏)。
  
  
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「幕張ベイタウン グリーナ」は、「パークレジデンス、サウスレジデンス、スカイレジデンス、ゲートレジデンス」の4棟で構成されています。
 
 敷地は液状化を抑制する地盤改良を「サンドコンパクションパイル工法」にて実施しています(写真提供bgds氏)。
 
 
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「幕張ベイタウンH7街区計画(マンション)」の建築計画のお知らせです。建築主が「丸紅、東京建物、大成建設、大和ハウス工業、三菱地所レジデンス、東急不動産、住友不動産、新日鉄興和不動産」、設計者が「幕張ベイタウンH7街区計画設計監理共同体(三菱地所設計)」、施工者が「前田建設工業」となっています(写真提供bgds氏)。

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2013年7月15日 (月)

千葉市 超巨大な商業施設「イオンモール幕張新都心」 2013年7月上旬の建設状況

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-イオンモール幕張新都心-
 「やられたらやり返す!倍返しだ!」 TBSの日曜劇場「半沢直樹」が面白すぎです。善人と悪人が明確に分かれていて「勧善懲悪」のドラマですが、主人公の行動や言動が痛快で「頑張れ!半沢直樹」と思わず力が入って見てしまいます(笑)。
 
 本題に戻って「幕張新都心」の幅約1,000m×奥行約500mの広大な敷地にイオンモールの旗艦店「イオンモール幕張新都心」を2013年12月中のオープンを目指して建設中です。
 
 「イオンモール幕張新都心」は、イオングループのフラッグシップモール(旗艦店)としてグループの総力を結集して建設しています。
 
 概要は、敷地面積約192,000㎡(A~E棟)、延床面積約420,000㎡(立体駐車場含)、総賃貸面積約135,000㎡、店舗面積約96,000㎡の超巨大店舗です。
 
 「bgds氏」より2013年7月上旬の最新の写真を送って頂きました。写真を見てもその巨大さがわかります。
 
 イオンモール・ニュースリリース(PDF:2013/01/23)
 イオンモールの旗艦店「イオンモール幕張新都心」起工式を実施
 
イオンモール幕張新都心の概要
◆ 所在地-千葉県千葉市美浜区豊砂1番13他
◆ 敷地面積約-192,000㎡ (A~E棟)
◆ 延床面積約-420,000㎡(立体駐車場含)
◆ 総賃貸面積-約135,000㎡
◆ 店舗面積-約96,000㎡
 ● A棟-(大人のためのライフスタイルモール)憩いやライフスタイルを感じるおしゃれな環境で心を満たす空間
 ● B棟-(ペットためのライフスタイルモール)日本最大級の規模とコンテンツ
 ● C棟-(スパ&ビューティーゾーン)温泉・サウナ、エステなど美と健康をテーマとした温浴施設
 ● D棟-(キッズ・ファミリーのためのライフスタイルモール)教育と娯楽を融合したエデュテインメント施設
 ● E棟-(スポーツのためのライフスタイルモール)日本最大級の総合スポーツ&サイクルゾーンと家電ゾーン
◆ 構造-鉄骨造
◆ 店舗数-約350店
◆ 駐車台数-約7,200台
◆ 設計者・施工者-大林組、大本組
◆ オープン-2013年12月中予定
 
 
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幅約1,000m×奥行約500mの広大な敷地に建設中なので写真に納まりません(写真提供bgds氏)。
 
 
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東側部分です(写真提供bgds氏)。
 
 
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西側部分です(写真提供bgds氏)。
 
 
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「JR京葉線」沿いです(写真提供bgds氏)。
 
 
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「(仮称)イオンモール幕張新都心 ABC区画」の建築計画のお知らせです。建築主は「イオンモール」、設計者・施工者は「大林組」となっています。これ以外にも「D区画、E区画」があります(写真提供bgds氏)。

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2013年7月14日 (日)

幕張新都心 アパホテル&リゾート(東京ベイ幕張)増築工事 2013年7月上旬の建設状況

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-アパホテル&リゾート(東京ベイ幕張)増築工事-

 「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」は、幕張新都心で一番高さが高いビルです。外観は巨大なプリズムのような三角柱になっています。
 
 西武鉄道グループの「幕張プリンスホテル」としてオープンしましたが、2005年12月に約132億円でAPAグループに売却され、2006年7月1日に「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」としてオープンしました。
 
 客室稼働率が高く、今後の集客も大いに期待出来るため、500室の増室を行うことにしました。増室後は1,501室となり幕張地区で圧倒的客室数となります。
 
 増築される「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉西棟」は、地上11階、地下1階、客室数500室(全室ツインルーム)となります。
  
 アパグループ・ニュースリリース(2013./03/15)
 アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉 西棟増築工事 起工式開催
 
 
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「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」です。
 
 
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敷地の西側部分に、「アパホテル&リゾート(東京ベイ幕張)増築工事」が建設中です(写真提供bgds氏)。
 
 
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「アパホテル&リゾート(東京ベイ幕張)増築工事」の建築計画のお知らせです。建築主は「(有)AH幕張」、設計者・施工者は「東急建設」となっています(写真提供bgds氏)。

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2013年7月12日 (金)

豊島区役所跡地の再開発 「本庁舎敷地(A敷地)」には、最大で地上30階の超高層ビルを建設!

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-豊島区役所跡地の再開発-

 昨日は、「(仮称)中央区晴海二丁目計画」と「豊島区役所跡地」のうれしいニュースが2つあったのでどちらを先にUPしようか悩みましたが、より規模の大きい「(仮称)中央区晴海二丁目計画」を先にUPしました。
 
 「豊島区役所」は移転が決まり、地上49階、塔屋2階、地下3階、高さ189.00mの「南池袋二丁目A地区第一種市街地再開発事業施設建築物」が建設中です。
 施設の名称は「としまエコミューゼタウン」で、下層階に「豊島区役所」が移転します。上層階は総戸数432戸(うち非分譲住戸110戸)の「Brillia Tower池袋」となります。
 
 「豊島区役所」の跡地は、民間活力活用が計画されていますが、「本庁舎敷地(A敷地)」に最大で30階、延床面積5万㎡規模の施設を民間活力を活用して整備する計画が明らかになりました。
  
 また「公会堂敷地(B敷地)」は、1200席程度の新ホールを含む延べ1万㎡規模に現地で建て替える考えも示しました。
 
 建設通信新聞(2013/07/12)
 現庁舎敷地に5万㎡施設/豊島区長が民間活力活用計画
 
 ちなみに両敷地の敷地面積は合計6,686㎡(A敷地3,637㎡、B敷地3,049㎡)で、容積率は800%です。
 
 また、隣接する区民センターは改築し、上層部に400~500席程度のホールを含む集会施設を整備します。
 「中池袋公園」も観覧席やスクリーンを設けるなどリニューアルする計画です。「A敷地」、「B敷地」、「区民センター」を路上通路でつなぐことも計画しています。
 
 
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「豊島区役所」跡地が再開発される事は分かっていたので、この日のために「サンシャイン60展望台」から撮影しておきました。正直、ここまで規模が大きいとは予想していなかったのでうれしかったです。
 
 地上からも撮影していたのですが、何年何月に撮影したか思い出せなくて写真を探す事が出来ませんでした。
 首都圏の写真だけで5万枚を超えているので、2年以上前に撮影した写真を探す時には泣きそうになります。
 
 HDDから一発で写真を探すプログラムを誰か開発して欲しいです。というより首都圏を細かく地区別・撮影時期別にフォルダを分割して保存するべきですね。分かってはいるのですが面倒くさくて出来ない・・・ 

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2013年7月10日 (水)

豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業 地上31階と地上23階のツインタワーは、2014年度着工予定!

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-豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業-
 福島第一原発で、事故当時に所長を務めていた「吉田昌郎」氏が亡くなりました。吉田氏の強力なリーダーシップが無かったら、原発の暴走を止められず、事故がさらに拡大し、首都圏も人が住めなくなっていた可能性が極めて高いです。心からご冥福をお祈りいたします。
 
 本題に戻って、「豊洲2街区」は、IHI(旧:石川島播磨重工業)の工場跡地に残された最後の大規模未開発用地です。
 
 東京都は、都市再開発法第7条の9第1項の規定に基づき、「豊洲二丁目駅前地区市街地再開発事業」の個人施行を、2012年8月30日に認可しました。
 
 東京都・報道発表資料(2012/08/29)
 豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業の施行認可について
 
 現在は、先行して江東区の「シビックセンター棟」の建設が進められています。「シビックセンター棟」は、2013年2月に着工されています。
 
 「事務所・商業棟」の着工時期と「事務所A棟」と「事務所B棟」の棟別の概要が不明でしたが、7月10日付けの「建設通信新聞」に載っていました。
 
 建設通信新聞(2013/07/10)
 14年度着工へ準備/三井不と江東区の豊洲二丁目駅前再開発
 
 延床面積約243,163㎡の巨大なオフィスビルである「事務所・商業棟」は、2014年度着工を予定しているようです。
 
 「事務所A棟」が、地上31階、塔屋1階、地下3階、高さ約180m、延床面積約173,800㎡、「事務所B棟」が、地上23階、地下2階、延床面積約69,400㎡のようです。
 「事務所B棟」の高さの記述がありませんが、当初は高さ約145mで計画されていたので、それに近い数値になると思われます。
 
豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都江東区豊洲二丁目地内
◆ 地区面積-約34,000㎡
◆ 事務所・商業棟(事務所A棟)-地上31階、塔屋1階、地下3階、高さ約180m、延床面積約173,800㎡
◆ 事務所・商業棟(事務所B棟)-地上23階、地下2階、延床面積約69,400㎡
◆ シビックセンター棟-地上12階、塔屋1階、地下1階、高さ約70m、延床面積約15,537㎡
◆ 消防署棟-地上14階、塔屋1階、地下1階、高さ約60m、延床面積約8,861㎡
◆ 施工者-三井不動産
◆ 着工-2013年02月(シビックセンター棟着工)
◆ 竣工-2017年03月予定
◆ 総事業費-約1,050億円
 
 
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「豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」の建設予定地です。
 
 
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敷地東側の「交通広場」は街区に含まれませんが、一体的に整備されます。

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2013年7月 9日 (火)

幕張ベイタウン 三度目の正直で、地上35階、高さ約119mの「(仮称)幕張タワープロジェクト」が遂に着工!

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-(仮称)幕張タワープロジェクト-

 幕張ベイタウンの「SH2街区」には、リーマンショック前から超高層タワーマンションの建設計画がありましたが、リーマンショックにより延期されていました。
 
 東日本大震災前の2011年3月1日に「(仮称)幕張新都心住宅地区SH2街区②③敷地計画」の建築計画のお知らせが掲示されましたが、東日本大震災により再び延期されました。
 
 当分着工は無いと思っていましたが、「bgds氏」より2013年7月上旬の最新の写真を送って頂きましたが、三度目の正直で遂に着工したようです。
 
 計画名は「(仮称)幕張タワープロジェクト」に変更になっています。階数は地上35階のままですが、高さが125.05mから119.10mに低くなっています。高さは最高部かは不明です。
 
 
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配置図です。敷地面積は15,708.1㎡と広いです。地上35階の「共同住宅」、地上8階の「共同住宅」、地上4階の「自動車車庫」、地上1階の「自動車車庫」、地上1階の「門」の合計5棟が建設されます(写真提供bgds氏)。
 
 
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本格的に工事が始まっています(写真提供bgds氏)。
 
 
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「三点式パイルドライバ」が見えます。「地盤改良工事」を行っています。敷地の液状化対策だと思われます。東日本大震以降は湾岸部の物件は液状化対策が常識になりつつあります(写真提供bgds氏)。
 
 
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週間の作業工程です。「地盤改良工事、仮設事務所建方」などを行っています(写真提供bgds氏)。
 
 
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最新の「(仮称)幕張タワープロジェクト」の「建築計画のお知らせ」です。計画名が「(仮称)幕張新都心住宅地区SH2街区②③敷地計画」から変更になっています。
 
 建築主は「三井不動産レジデンシャル、清水建設」、設計者・施工者は「清水建設」のままで変更はありません(写真提供bgds氏)。
 
 
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約2年前に撮影した「(仮称)幕張新都心住宅地区SH2街区②③敷地計画」の「建築計画のお知らせ」です。2011年3月1日に掲示されました。

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2013年7月 7日 (日)

JR東日本 総額約3,000億円の耐震補強対策の1つ 「中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事」に着手!

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-中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事-

 昨日の「超潜入!リアルスコープハイパー」で山手線を特集をしていました。耳にタコができるくらい聞いたことのある山手線の発車メロディーですが、恵比寿駅の「第三の男」と高田馬場駅の「鉄腕アトム」以外は、意外と駅名が当たらないものですね。
 
 本題に戻って、日本が他の先進国や新興国と比べて圧倒的に不利なのが地震の多発地帯にある事です。これは逃れようがありません。
 日本の首都である東京も首都直下地震やプレート型の巨大地震に備える必要があります。
 
 JR東日本は、災害に強い鉄道づくりを掲げており、2012年度からの約5年間を重点的な整備期間として、総額約3,000億円の耐震補強対策などに取り組んでします。
 
 JR東日本は2013年7月2日に、中央線御茶ノ水駅付近の耐震補強工事に着手すると発表しました。今回は首都直下地震に備えた工事を行います。
  
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/07/02)
 中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事の着手について
 
 TBSの日曜劇場「JIN -仁-」では、江戸時代のこのあたりは渓谷のように描かれていました。ドラマの崖の高さは大げさでしたが、空撮写真を見ると神田川沿いが谷になっている事が分かります。
 
 中央線の茶ノ水駅付近の線路は、神田川に沿って構築された盛土上にあり、神田川と台地側切土に挟まれた地形上に位置しています。
 大げさに言えば山岳鉄道のような構造になっているので、東京都内でも地震対策が最も急がれる場所の1つです。
 
 耐震補強工事に着手するのは、御茶ノ水駅付近の「昌平橋(しょうへいばし)~水道橋」間の約1.2km(内約0.1kmは既に着手済み)です。
 
 今回着手する約1.1kmの区間には、線路下の土中に長さ約15m、直径約20cmの「棒状補強材」を埋め込み、のり面の表面に設置したのり枠工や既設の構造物と一体化させて、大規模地震による崩壊を防止します。区間に用いる「棒状補強材」は約4000本で、工期は約4年を予定しています。
 
 
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盛土の壁面やのり面の耐震補強ですが、地下鉄などもありかなりの難工事になります。また対策範囲は風致地区に指定されていることから、景観にも配慮する必要があります。

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2013年7月 6日 (土)

もう他線のお下がりとは言わせない! JR東日本 2014年度から南武線にも「E233系電車」を投入!

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-南武線にE233系電車を投入-

 JR東日本は、「E231系電車」の後継として「E233系電車」を首都圏に大量投入しています。

 「E233系電車」は、2006年12月26日の中央快速線を皮切りに、京浜東北線や常磐線各駅停車、東海道線、京葉線、東北本線などに大量投入されてきました。
 2013年6月30日に「埼京線」でも営業運転が開始され、「横浜線」にも2014年度から投入される予定です。
 
 次はどこか? と思っていたらまさかの「南武線」でした。JR東日本は2013年7月2日に、通勤形車両の新造計画について発表しました。
 首都圏では、南武線用に「E233系電車」を新造し、2014年度から順次運転を開始すると発表しました。
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/07/02)
 通勤形車両の新造計画について
 
 現在の「南武線」は、おもに「205系電車、209系電車」が活躍し、快速列車も運行されています。
 「南武線」の車両と言えば、首都圏他線のお下がりを使用するイメージがあったので、最新の「E233系電車」の投入にはビックリです。
 
 それだけJR東日本は川崎市を重視している証でしょう。まあ今の川崎市の猛烈な発展ぶりを見ていると納得できる気がします。
 東京メガループでは投入済みの「京葉線」と計画されている「横浜線」に次いでの投入になります。次は「武蔵野線」ですかね?
 
 それよりもJR東日本の資本力に驚きます。JR東日本は大規模地震対策として総額約3,000億円の耐震補強工事を、2012年度からの約5年間を重点的な整備期間として行っています。 
 約3,000億円の耐震補強工事を行いながらの凄まじい勢いでの新型車両への入れ替えは、JR東日本の資本力がなければ絶対に出来ません。
 
 「E231系電車」の投入開始が2000年3月、「E233系電車」の投入開始が2006年12月、今のJR東日本の凄まじい設備投資を見ていると山手線にウワサされている次世代の「E235系電車」が投入される日もそう遠くないような気がします。
 
E233系電車
◆ 0番台-中央線快速、青梅線、五日市線向け車両(2006年12月26日から営業運転)
◆ 1000番台-京浜東北線、根岸線向け車両(2007年12月22日から営業運転)
◆ 2000番台-常磐緩行線向け車両(2009年9月9日からから営業運転)
◆ 3000番台-東海道本線向け車両(2008年3月10日から営業運転)、東北本線、高崎線、両毛線向け車両(2012年9月1日から営業運転)
◆ 5000番台-京葉線、東金線向け車両(2010年7月1日から営業運転)
◆ 7000番台-埼京線、川越線、東京臨海高速鉄道りんかい線向け車両(2013年6月30日から営業運転)
 
 
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南武線用の「E233系電車」のイメージ図です。6両編成を35編成(210両)新造します。2014年度から順次運転を開始します。
  
  
Tokyoe23312042
「E233系電車(番台-中央線快速、青梅線、五日市線)」です。
 
 
Kawasakijr13073
「E233系電車(1000番台-京浜東北線、根岸線)」です。
 
 

Tokyoe23312044
「E233系電車(5000番台-京葉線)」です。

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2013年7月 5日 (金)

JRグループ2012年度乗車人員ランキング JR東京駅の順位が上昇 丸の内駅舎の復元効果絶大!

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-JR東京駅-

 毎年この頃、JR東日本から「各駅の乗車人員」が発表されるので楽しみにしています。ランキングベスト10をUPしようと思っていましたが、JR大阪駅の2012年度の乗車人員が分からなかったので、UPを先延ばしにしていました。
 
 7月5日の早朝のNHKニュースで「JR東京駅 利用者ランキングアップ」と報道があり、その中でJR大阪駅の乗車人員が分かったのでUPします。
 
 JR東日本・新着情報(2013/07/01)
 「各駅の乗車人員」を更新しました。
 
 NHK(2013/07/05)
 JR東京駅 利用者ランキングアップ
 
 去年、JR東京駅の丸の内駅舎がおよそ100年前の姿に復元されましたが、JR東京駅に乗車した人の数が1日平均で、昨年度402,277人となり、前年度の380,997人より2万人余り増え、JR横浜駅を抜いて6位から5位に順位を上げました。
 
 JR東日本は、駅舎の復元で、通勤や通学だけでなく、休日などに駅そのものを訪れた人が増えたためとみています。丸の内駅舎の復元効果絶大ですね!
 
JRグループ2012年度乗車人員ランキング
01 新宿駅(JR東日本)     742,833人
02 池袋駅(JR東日本)     550,756人
03 大阪駅(JR西日本)     413,614人
04 渋谷駅(JR東日本)     412,009人
05 東京駅(JR東日本)     402,277人
06 横浜駅(JR東日本)     400,655人
07 品川駅(JR東日本)     329,679人
08 新橋駅(JR東日本)     250,682人
09 大宮駅(JR東日本)     240,143人
10 秋葉原駅(JR東日本)  234,187人
 
 
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首都である東京、その中でも中心であるJR東京駅の丸の内駅舎のライトアップは、安室ちゃんの曲じゃないけれど「In The Spotlight(TOKYO)」という感じです。
 
 
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ライトアップされた丸の内駅舎は、昼間と違って幻想的な雰囲気になります。

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2013年7月 4日 (木)

新宿区 都市伝説化していた超巨大プロジェクト「西新宿三丁目西地区市街地再開発」のその後

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-西新宿三丁目西地区市街地再開発-

 東京には計画が発表され、その後一向に先に進まない都市伝説化しているプロジェクトがいくつかありますが、その最大規模のものが「西新宿三丁目西地区市街地再開発」です。
 
 西新宿三丁目西地区市街地再開発は、「新宿パークタワー」と「東京オペラシティ」の中間に位置する「西新宿三丁目西地区」の区域面積85,740㎡を再開発するプロジェクトです。
 
 最初に発表された時には、地上77階、高さ338mの日本一高い超高層オフィスビル、地上62階、高さ255mの超高層住宅棟を2棟、地上47階、高さ200mの超高層住宅棟の合計4棟を建設するという夢のようなプロジェクトでした。
 
 あまりに範囲が広いので、地権者の数も多く調整が難航しており、区域内には我慢しきれず建て替えられるビルもあります。最近は話題になる事もなく私は計画自体が完全に消えてしまったと思っていました。
 
 7月4日付の「建設通信新聞」のネット版を見ると久しぶりに「西新宿三丁目西地区市街地再開発」の記事が載っていました。
 
 建設通信新聞(2013/07/04)
 事業推進協力に野村不、東京建物、住商、不燃公社/西新宿三丁目西再開発/準備組合
 
 計画自体は消えてはいなかったようです。「西新宿三丁目西地区市街地再開発準備組合」は、事業推進協力者に「野村不動産、東京建物、住友商事、首都圏不燃建築公社」の4者を新たに選定し、市街地再開発事業の都市計画決定に向けた手続きを進めているそうです。
 
 従来の構想を白紙に戻し、より実現性の高い計画を検討しているそうで、現時点では高層住宅2棟を建設し、低層部に商業機能を盛り込むようです。総延床面積約30万㎡と大幅に縮小される見込みです。
 
 順調に進めば2014年度または2015年度の都市計画決定、その1年後の本組合設立を見込んでいるようです。
 今までの経緯もあるのでこのまま順調に進むとは到底思えませんが、楽しみなプロジェクトとして気長に待ちたいと思います。

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2013年7月 3日 (水)

あの「サントリー」が遂に株式上場 「サントリー食品インターナショナル」が2013年7月3日に東証1部上場!

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-サントリーホールディングス-

 「サントリー食品インターナショナル」が本日(7月3日)に東証1部市場に新規上場したました。公開価格を20円上回る3120円で初値を付けました。
 初値での時価総額は1兆円を少し切るくらいで、日本の株式市場では今年最大の大型上場案件です。
 
 企業や株式に興味が無い方には「それがどうした!」と言われそうですが、「サントリーホールディングス」といえば私企業の代表格で、株式非上場が社是のような会社です。それだけに株式上場の方針が発表された時には驚きました。
 
 「サントリーホールディングス」の株式の約90%は、創業家(鳥井家と佐治家)の資産管理会社「寿不動産」が保有しています。
 もし、親会社の「サントリーホールディングス」が上場すれば、創業家の持ち株比率が下がり、創業家の支配力が低下してしまいます。
 
 「サントリーホールディングス」と「キリンホールディングス」の経営統合交渉が決裂したのも、サントリー創業家が一定の影響力を残すために、資産管理会社が統合後の新会社に3分の1超を出資することを主張し、「キリンホールディングス」がこれを拒否して溝が埋まらなかったためです。
 
 「サントリーホールディングス」の本社は大阪市北区堂島浜二丁目にありますが、実質的な本社は東京都港区台場二丁目の「サントリーワールドヘッド クォーターズ」です。
 両方のオフィスビル共に2012年度の連結売上高18,516億円の巨大企業とは思えないくらい小さいです。
 
-サントリー食品インターナショナルの上場-
 「サントリーホールディングス」は子会社の「サントリー食品インターナショナル」を上場して創業家の支配力を維持する事にしました。
 親会社を上場しないで子会社を上場するのは、中国などではよく見かけますが、日本では極めて異例です。
 
 「サントリー食品インターナショナル」の2012年12月期の連結売上高は9,921億円です。「サントリーウーロン茶」や缶コーヒーの「ボス」、茶飲料の「伊右衛門」、コーラ飲料「ペプシ」など多彩なラインアップを誇る清涼飲料水大手です。

 ちなみに上場した「サントリー食品インターナショナル」の本社は、東京都中央区京橋三丁目の「東京スクエアガーデン」の9階と10階にあります。
 
 日本市場は縮小傾向にあるので、「サントリーホールディングス」は積極的なM&A戦略推進により、東南アジア、アフリカ、南米などの新興国市場で事業展開を加速させています。
 特殊な方法使ってまで株式上場したのは、直接金融市場から資金調達をする上で上場は避けて通れなかったためです。

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2013年7月 2日 (火)

JR新川崎駅 鹿島田こ線歩道橋・交通広場等整備事業

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-JR新川崎駅-

 タワーマンションの名称の予想が比較的容易な会社と難しい会社があります。比較的容易な会社は「三井不動産レジデンシャル、野村不動産」など、難しい会社は「住友不動産」などです。
 
 地上52階、塔屋1階、地下1階、高さ177.3mの住友不動産のツインタワー「(仮称)晴海三丁目西地区A2・A3街区計画」は、「DEUX TOURS CANAL&SPA(ドゥ・トゥール)」という名称になりました。
 さすがにこれは予想のしようがないですね・・・(笑) 総戸数1450戸(その他SOHO216区画、店舗2区画)と「SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)」に力を入れているようです。 
 
 逆に三井不動産レジデンシャルの「(仮称)鹿島田駅西部地区第一種市街地再開発事業施設建築物 住宅棟」はあっさり「パークタワー新川崎」に数ヶ月前に決まりました。
 「パークタワー新川崎」は、地上47階、地下2階、高さ約165m、総戸数670戸(事業協力者戸数12戸含む、他に店舗3区画、事業協力者用店舗16区画)となります。
 
 JR横須賀線の新川崎駅周辺は、「新鶴見操車場跡地」の再開発や「パークタワー新川崎」の建設などで周辺人口の増加が予想されます。しかし、現在は満足な駅前広場さえない状態です。
 
 そのため新たに5,000㎡の交通広場(バス、タクシー、一般車、身体障害者用車両の乗降場等)を整備する予定です。
 また既設の「鹿島田こ線橋」の南側に「鹿島田こ線歩道橋」を新設して、こ線歩道橋と交通広場を接続する予定です。
 
 川崎市(PDF)
 鹿島田こ線歩道橋・交通広場等整備事業 概要図
 
 新鶴見操車場跡地の再開発(A地区~F地区) PDF
 新川崎・鹿島田駅周辺状況図

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