JR中央線 御茶ノ水駅を大規模に改修(バリアフリー整備 & 耐震補強工事)
-JR中央線・御茶ノ水駅-
私は、普段はネットでの地図はGoogleとYahoo!しか見ませんが、「goo地図」は古い地図が見られるので、時々見ます。
東京都心の一部で、江戸時代と明治時代の地図と昭和22年と昭和38年の白黒の空撮写真を見る事が出来ます。
見ていると飽きません。特に昭和38年の空撮は、東京オリンピックの1年前なので、東海道新幹線、首都高速道路、オリンピック各競技場の建設が猛烈に行われていて面白いです。
本題に戻って、JR御茶ノ水駅は、2012年度の乗客数は1日平均100,157人で、中央・総武線(各駅停車)と中央快速線の接続や地下鉄との乗り換えもできる鉄道交通の要衝です。
しかし、バリアフリー化が遅れています。バリアフリー化が遅れているのは、駅の構造により工事が難しいためです。
JR御茶ノ水駅の「お茶の水橋」と「聖橋」の間にあるホームは、擁壁と川の間にあるため幅が非常に狭いです。そのために現状のままでエスカレーターもエレベーターも設置出来ません。
しかし、周辺に大学病院など大規模病院が数多くあり、通院する高齢者らからバリアフリー化の要望が寄せられてきました。また駅周辺に再開発ビルが次々完成し、ビジネス客の増加も顕著です。
更にJR御茶ノ水駅は、神田川に沿って構築された盛土上にあり、神田川と台地側切土に挟まれた地形上に位置しています。東京都内の駅でも地震対策が最も急がれる場所の1つです。
◆ JR中央線御茶ノ水駅バリアフリー整備
JR御茶ノ水駅は、狭くてバリアフリー化の用地がありません。そこで線路上空に「人工地盤」を設置し、駅前広場機能の整備により移設する聖橋口駅舎及び御茶ノ水橋口駅舎について、エレベーター・エスカレーター等によるバリアフリー整備を行います。
工事は始まったばかりで、狭隘(きょうあい)な場所での難工事のため、完成は約6~7年後になる予定です。
JR東日本・プレスリリース(PDF:2010/03/26)
JR中央線御茶ノ水駅バリアフリー整備について
◆ 中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事
JR御茶ノ水駅周辺は、神田川に沿って構築された盛土上にあり、神田川と台地側切土に挟まれた地形上に位置しています。
耐震補強工事に着手するのは、御茶ノ水駅付近の「昌平橋(しょうへいばし)~水道橋」間の約1.2kmですが、このうちJR御茶ノ水駅の約100mは、バリアフリー化工事に併せて耐震補強工事を既に着工済みです。
JR御茶ノ水駅の部分は、壁面補強を行います。線路下の土中に長さ約15m、直径約20cmの「棒状補強材」を埋め込み、大規模地震による崩壊を防止します。
JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/07/02)
中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事の着手について
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