新宿区 都市伝説化していた超巨大プロジェクト「西新宿三丁目西地区市街地再開発」のその後
-西新宿三丁目西地区市街地再開発-
東京には計画が発表され、その後一向に先に進まない都市伝説化しているプロジェクトがいくつかありますが、その最大規模のものが「西新宿三丁目西地区市街地再開発」です。
西新宿三丁目西地区市街地再開発は、「新宿パークタワー」と「東京オペラシティ」の中間に位置する「西新宿三丁目西地区」の区域面積85,740㎡を再開発するプロジェクトです。
最初に発表された時には、地上77階、高さ338mの日本一高い超高層オフィスビル、地上62階、高さ255mの超高層住宅棟を2棟、地上47階、高さ200mの超高層住宅棟の合計4棟を建設するという夢のようなプロジェクトでした。
あまりに範囲が広いので、地権者の数も多く調整が難航しており、区域内には我慢しきれず建て替えられるビルもあります。最近は話題になる事もなく私は計画自体が完全に消えてしまったと思っていました。
7月4日付の「建設通信新聞」のネット版を見ると久しぶりに「西新宿三丁目西地区市街地再開発」の記事が載っていました。
建設通信新聞(2013/07/04)
事業推進協力に野村不、東京建物、住商、不燃公社/西新宿三丁目西再開発/準備組合
計画自体は消えてはいなかったようです。「西新宿三丁目西地区市街地再開発準備組合」は、事業推進協力者に「野村不動産、東京建物、住友商事、首都圏不燃建築公社」の4者を新たに選定し、市街地再開発事業の都市計画決定に向けた手続きを進めているそうです。
従来の構想を白紙に戻し、より実現性の高い計画を検討しているそうで、現時点では高層住宅2棟を建設し、低層部に商業機能を盛り込むようです。総延床面積約30万㎡と大幅に縮小される見込みです。
順調に進めば2014年度または2015年度の都市計画決定、その1年後の本組合設立を見込んでいるようです。
今までの経緯もあるのでこのまま順調に進むとは到底思えませんが、楽しみなプロジェクトとして気長に待ちたいと思います。
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