さようなら「旧:日本長期信用銀行本店ビル」 2013年9月に解体工事に着手!
-旧:日本長期信用銀行本店ビル-
「ケネディクス(不動産ファンド)、東急不動産、日本政策投資銀行」の3社は、千代田区の「旧:日本長期信用銀行本店ビル」を米モルガン・スタンレー系の不動産ファンドから取得して建て替える事を2012年12月6日に発表していました。
「旧:日本長期信用銀行本店ビル」は、日比谷公園の南側に1993年8月に竣工しました。地上22階、地下5階、高さ約130m、延床面積62,423.66㎡の超高層ビルです。
「日本長期信用銀行」は、かつて存在した長期信用銀行です。「長銀(ちょうぎん)」の愛称で親しまれていました。
しかしバブル期に過剰融資を行い、バブル崩壊により大きな痛手を負いました。そして1998年に経営危機により経営破綻し国有化されました。「日本長期信用銀行」は、「新生銀行」として再スタートしています。
ビルは、「日本長期信用銀行」を継承した「新生銀行」が所有していましたが、2008年春に米モルガン・スタンレー系の不動産ファンドに1180億円で売却されました。
不動産ファンドは転売を目指していましたが、リーマンショック後の不動産市況の悪化で売るに売れない状態になっていました。
2010年には「新生銀行」もビルから退去し、都心の一等地にありながら空室状態が続いていました。
◆ 2013年9月から解体工事に着手
解体工事の工期は、2013年9月20日~2015年7月末までの予定です。解体工事は「鹿島建設」により行われる予定です。
今年の2月~6月に行った事前調査で、アスベストの使用が確認されたことから、飛散防止対策を行った上で除去作業を行います。
◆ 新ビルは、地上20階、地下2階、延床面積約57,500㎡
再開発の資金として約300億円を投じる計画で、取得費用を含めた総事業費は約800億円を予定しています。
新ビルは地上20階、地下2階、延床面積約57,500㎡です。2017年春頃の竣工を予定しています。
賃貸できる面積を大幅に増やすことで収益性を高めます。設計は「日建設計」などが担当、本体工事の施工者は「未定」です。
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