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2013年9月

2013年9月30日 (月)

千葉市 地上35階、高さ約119mの「(仮称)幕張タワープロジェクト」 2013年9月下旬の建設状況

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-(仮称)幕張タワープロジェクト-

 幕張ベイタウンの「SH2街区」には、リーマンショック前から超高層タワーマンションの建設計画がありましたが、リーマンショックにより延期されていました。
 
 東日本大震災前の2011年3月1日に「(仮称)幕張新都心住宅地区SH2街区②③敷地計画」の建築計画のお知らせが掲示されましたが、東日本大震災により再び延期されました。
 
 計画名が「(仮称)幕張タワープロジェクト」に変更になり、高さが125.05mから119.10mに低くなりましたが、三度目の正直で着工されました。「bgds氏」より2013年9月下旬の最新の写真を送って頂きましたのでUPしたいと思います。
 
 
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本格的に工事が行われています(写真提供bgds氏)。
  
 
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「アースドリル掘削機」です。「場所打ちコンクリート杭」を構築しています。敷地全体では、「地盤改良工事」が終わり、液状化対策が完了しています(写真提供bgds氏)。
 
 
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配置図です。敷地面積は15,708.1㎡と広いです。地上35階の「共同住宅」、地上8階の「共同住宅」、地上4階の「自動車車庫」、地上1階の「自動車車庫」、地上1階の「門」の合計5棟が建設されます(写真提供bgds氏)。
 
 
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「(仮称)幕張タワープロジェクト」の「建築計画のお知らせ」です。建築主は「三井不動産レジデンシャル、清水建設」、設計者・施工者は「清水建設」となっています(写真提供bgds氏)。

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2013年9月29日 (日)

三井ショッピングパーク・ららぽーとTOKYO-BAY 「西館建替計画」が2013年11月22日(金)グランドオープン !

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三井ショッピングパーク・ららぽーとTOKYO-BAY-
 「ららぽーとTOKYO-BAY」は、船橋ヘルスセンターの跡地に1981年4月2日に開業しました。開業時の名称は「ららぽーと船橋ショッピングセンター」です。開業時は「ダイエー」と「そごう」がメインテナントでした。
 
 「三井不動産」は、開業から33年目を迎えた「三井ショッピングパーク・ららぽーとTOKYO-BAY」において西館建替え工事を進めています。
 新しい「西館」は、2013年11月22日(金)にグランドオープンします。千葉県初出店7店舗を含む全52店舗で、西館開業後の施設全体の店舗数は約450店舗となります。

 三井不動産・ニュースリリース(2013/09
/18)
  開業から33年目を迎え、進化を続ける日本最大級のショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」西館建替計画 千葉県初出店7店舗を含む全52店舗 11月22日(金)グランドオープン
 
三井ショッピングパーク・ららぽーとTOKYO-BAYの概要
◆ 所在地-千葉県船橋市浜町二丁目1-1
◆ 階数(西館)-4階(店舗部分は3階)
◆ 敷地面積-約171,000㎡(施設全体)、約23,500㎡(西館)
◆ 延床面積-約256,000㎡(施設全体)、約41,000㎡(西館)
◆ 店舗面積- 約104,000㎡(施設全体)、約24,000㎡(西館)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 店舗数-約450店舗(施設全体)、約52店舗(西館)
◆ 建築主-三井不動産
◆ 設計者・施工者-三井住友建設(西館)
◆ 着工-2012年10月(西館)
◆ 竣工-2013年10月31日予定(西館)
◆ 開業-2013年11月22日予定(西館)
 
 
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「bgds氏」より西館の2013年9月下旬の最新の写真を送って頂きました。
 
 
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別方向から見た西館の建設現場です(写真提供bgds氏)。
 
 
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(おまけ)
 全く関係ない話ですが、昨日、「大阪城ホール」で行われた「いきものがかり」のライブツアー「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2013 ~ I ~」に行ってきました。
 オープニングの「1 2 3~恋がはじまる~」からエンディングの「ぬくもり」まで18曲、約2時間40分くらいでした。めちゃめちゃ楽しかったです。
 
 2曲だけセンターステージで歌いましたが、目の前でした。今更ながらあまりの歌の上手さに鳥肌が立ってしまいました。
 
 先月行った安室ちゃんのツアーは、ファンの多くが20代~30代の女性だったので、私のようなおっさんは、アウェー感ありまくり(笑)でしたが、「いきものがかり」は私のようなおっさんもたくさんいたので楽でした。
  
 
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(おまけ)
 応援の必須アイテムの「マフラータオル」です。一番盛り上がる曲の「じょいふる」でブンブン振り回します(紫の方はツアー限定カラー)。
 
 「いきものがかり」のライブは、「サイリウム(ケミカルライト)」は禁止ですが、世界初の無線機能付きリストバンド型フルカラーLEDライトが全席に配られました。ON・OFF、色、場所指定が主催者のコンピュータ制御で行われめちゃめちゃ綺麗でした。
 
 ソニー・ミュージックコミュニケーションズ
 FreFlow(フリフラ)リストバンド型ライト、いきものアリーナツアーライブ演出で使用

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2013年9月28日 (土)

さいたま市新都心第8-1A街区医療拠点整備事業 「さいたま赤十字病院、小児医療センター」の概要

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-さいたま市新都心第8-1A街区医療拠点整備事業-

 「さいたま新都心8-1A街区」は、2006年に「第二東京タワー(現:東京スカイツリー)」の誘致に失敗した後、県内最高層となる超高層複合ビルの建設が決まっていましたが、建設主体の三菱地所などが2010年夏に経済情勢の悪化を理由に撤退しました。
 
 その後、「さいたま新都心8-1A街区」には、「さいたま赤十字病院」と「県立小児医療センター」の2病院が移転する事が決まりました。
 
 さいたま市(2013/04)
 さいたま新都心第8-1A街区医療拠点整備事業 環境影響評価準備書
 
 「さいたま新都心8-1A街区」は敷地面積24,032.50㎡です。敷地北側に「さいたま赤十字病院」、敷地南側に「県立小児医療センター」が建設されます。
 
 「さいたま赤十字病院」と「県立小児医療センター」は構造上は別々の建物ですが、連結されて1つの建物になります。両病院は周産期医療や救急医療で連携します。
 
 「建築計画のお知らせ」を速報する建設データバンクに「さいたま市新都心第8-1A街区医療拠点整備事業」が載っていました。「建築計画のお知らせ」が掲示されたようです。
 
 建設データバンク
 さいたま市新都心第8-1A街区医療拠点整備事業 
 
さいたま市新都心第8-1A街区医療拠点整備事業の概要
◆ 所在地-埼玉県さいたま市中央区新都心1-2他
◆ 階数-地上14階、地下1階(さいたま赤十字病院)、地上13階、地下2階(県立小児医療センター)
◆ 高さ-最高部約78m(さいたま赤十字病院)、最高部約71m(県立小児医療センター)
◆ 敷地面積-24,032.50㎡ 
◆ 建築面積-約17,000㎡ 
◆ 延床面積-約141,800㎡(さいたま赤十字病院約73,500㎡、県立小児医療センター約68,300㎡)
◆ 構造- 鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-医療施設(病院)、福祉施設(特別支援学校)、事務所等
◆ 病床数-632床(さいたま赤十字病院)、316床(県立小児医療センター)
◆ 建築主-埼玉県病院事業管理者、さいたま赤十字病院
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-未定
◆ 着工-2014年02月01日予定
◆ 竣工-2016年03月31日予定
  
 
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「さいたま市新都心第8-1A街区医療拠点整備事業」の建設予定地です。
 
 
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「さいたま市新都心第8-1A街区医療拠点整備事業」の配置図です。
 
 
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「さいたま市新都心第8-1A街区医療拠点整備事業」の断面図です。

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2013年9月26日 (木)

三菱重工業 地上32階、高さ約165mの「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画」

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-(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画-

 横浜市は、東京都23区や川崎市が怒涛の勢いで開発されているのを横目に、高さ100m以上の超高層ビルの建設現場が無い状態がしばらく続いています。
 
 リーマンショック前の怒涛の開発が嘘のような静かな状態です。しかし眠れる獅子「横浜市」が目を覚まそうとしています。
 2020年の東京オリンピックや中央リニア新幹線の波及効果もあり、これから怒涛の開発が始まる予感がします。
 
 「三菱重工業」は、景気減速の影響を受け、建設計画を延期していた「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画」を再始動します。
 
 2013年9月25日(水)~2013年10月9日(水)までの期間で、環境アセスメントの縦覧が行われており、下記の電子縦覧で配置図や断面図などの詳細を見る事が出来ます。
 縦覧期間を過ぎると見られなくなるので、興味のある方はPDFデータをパソコンに保存しておく事をお勧めします。
 
 横浜市・環境創造局(2013/09/25)
 (仮称)みなとみらい21中央地区37街区II期棟計画に係る計画段階配慮書の縦覧について
 
 「三菱重工業」は、1994年6月に「三菱重工横浜ビル」を1棟建設しました。概要は、地上33階、地下2階 高さ151.9mです。
 
 当初は、高層建ツインタワーの計画でしたが、1990年代後半の景気減速の影響から2棟目の建設計画を凍結していました。
 
 今回、「三菱重工業」を主体とする火力発電システム事業の合弁会社設立(三菱重工業、日立製作所)により、執務スペースを確保する必要が生じたため、2棟目を建設します。
 2期棟の概要は、地上32階、塔屋1階、地下2階、高さ約165m、延床面積約108,000㎡となっています。
 
(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計の概要
◆ 所在地-神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番
◆ 階数-地上32階、塔屋1階、地下2階
◆ 高さ-(最高部)約165m、(軒高)約160m
◆ 敷地面積-約20,200㎡(Ⅰ期棟含む)
◆ 建築面積-約13,800㎡(Ⅰ期棟含む)
◆ 延床面積-約219,000㎡(Ⅰ期棟含)、約108,000㎡(Ⅱ期棟のみ)
◆ 容積対象床面積-約197,000㎡ (Ⅰ期棟含)、約97,000㎡(Ⅱ期棟のみ)
◆ 用途-オフィス、商業施設
◆ 工期-2015年~2017年予定
◆ 供用-2017年予定
 
● 三菱重工と日立の火力発電システム事業統合
 「三菱重工業」と「日立製作所」は、火力発電システム事業を統合する基本契約を結んでいます。事業統合は2014年1月1日付で実施されます。
 
 統合で発足する新会社は、両社の基幹事業であるガスタービンやボイラーなどの事業を引き継ぎます。統合会社の出資比率は三菱重工業65%、日立製作所35%となっています。
 
 世界の火力発電システム事業は、アメリカの「ゼネラル・エレクトリック(GE)」とドイツの「シーメンス」が2強となっています。
 両社の火力発電システム事業が統合しても単純合算で売上高1兆1000億円規模なので、まだ世界3位ですが、2強の尻尾が見えてきました。
 
 これから、世界の火力発電システム事業は、三国志で「魏、呉、蜀」の三国が鼎立ような「ゼネラル・エレクトリック、シーメンス、三菱重工・日立連合」の3強時代に突入します。
 
 
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「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画」の配置図です。
 
 
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「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画」の断面図です。
 
 
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やっぱりと言うか予想通りと言うか・・・ 「横浜ランドマークタワー」69階の展望フロア「スカイガーデン」からは「三菱重工横浜ビル」が正面にあり死角になって見えません。どこから定点観測しよう・・・(涙)
 
 
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「三菱重工業」の本社は、品川グランドコモンズの「三菱重工ビル」と横浜みなとみらい21の「三菱重工横浜ビル」の2ヶ所あります。品川グランドコモンズの「三菱重工ビル」には、グローバル戦略本部、その他が入っています。
 
 
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横浜みなとみらい21の「三菱重工横浜ビル」には、エンジニアリング本部、その他が入っています。

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2013年9月25日 (水)

横浜駅周辺大改造計画 横浜駅東口地区開発(日本郵政、JR東日本、京浜急行電鉄、横浜市)

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-横浜駅東口開発-

 昨日は、「半沢直樹」の視聴率の話題で持ち切りでしたね。最終話の平均視聴率は、関東地区で42.2%、関西地区で45.5%と驚異的な数字でした。
 瞬間最高視聴率は関東地区で46.7%でしたが、関西地区ではなんと50.4%で驚異の50%超えでした。
 
 本題に戻って、横浜駅の西口では再開発が動き出しましたが、東口にも再開発構想があります。かなり前から構想がありますが、具体的な動きが無く、都市伝説化しています。
 
 「建設通信新聞」によると「横浜市」は、横浜駅東口地区開発や交通基盤整備を含めた東口全体の基本構想を今年度内に策定するそうです。
 
 建設通信新聞(2013/09/20)
 16年度末までに都計決定/全体構想は年度内策定/横浜駅東口開発
 
 横浜駅東口地区開発は、横浜駅周辺大改造計画(エキサイトよこはま22)の1つとして、「日本郵政グループ、JR東日本、京浜急行電鉄、横浜市」が「横浜駅東口地区開発推進協議会」を設置し整備計画を検討しています。
 
 横浜市・都市整備局
 エキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)
   
 横浜市は、都市再生特別措置法の申請期限である2016年度末までに民間開発計画の都市計画決定を目指しています。
 
 横浜駅東口地区開発は、「ルミネ横浜(横浜ターミナルビル)、JR東日本横浜総合区、横浜中央郵便局、その他」の建物が再開発の対象になっていると思われます。
 
 
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「ルミネ横浜」が入っている「横浜ターミナルビル」です。地上9階、塔屋1階、地下3階、延床面積約44,590㎡となっています。1980年10月に竣工しました。
 
 
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「横浜中央郵便局」です。

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2013年9月22日 (日)

葛飾区 京成押上線(四ツ木駅から青砥駅間)連続立体交差事業

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-京成押上線(四ツ木駅から青砥駅間)連続立体交差事業-

 9月20日に「京成立石駅周辺地区(北口地区、南口地区)の再開発計画」をUPしましたが、京成立石駅は高架化工事の計画があります。「京成押上線(四ツ木駅から青砥駅間)連続立体交差事業」です。
  
 葛飾区
 京成押上線(四ツ木駅から青砥駅間)連続立体交差事業
 
 この事業は、京成電鉄押上線の四ツ木駅から青砥駅までの延長約2.6km(事業区間約2.2km)区間の連続立体交差化及び、附属街路の整備を行うものです。
 
◆ 都心-空港・郊外直結鉄道の区間として重要
 2020年の東京オリンピックに間に合うかどうかは別として、「成田空港-新東京駅-羽田空港」を直結する鉄道が動き出そうとしています。
 
 直結鉄道は、都営地下鉄・浅草線の「押上駅~泉岳寺駅」間の約11kmに新たなバイパス地下鉄を建設し、JR東京駅の近くに「新東京駅」を設ける構想ですが、その部分以外にも高速化を妨げているネックの区間があります。

 それは京成押上線の「押上駅-青砥駅」の区間です。この区間は多くの部分が高架化されておらす、多数の踏切が存在します。

 「押上駅-青砥駅」間を高架化する工事は、「荒川」を挟んで、西側の「京成電鉄押上線(押上駅―八広駅間)連続立体交差事業」と東側の「京成押上線(四ツ木駅から青砥駅間)連続立体交差事業」に分かれています。

 西側の「京成電鉄押上線(押上駅―八広駅間)連続立体交差事業」は、2013年8月24日(土)から上り線が高架に移行し、工事は順調に進んでいます。

 それに対し、東側の「京成押上線(四ツ木駅から青砥駅間)連続立体交差事業」は、用地の買収に難航しており当初計画より大幅に遅れています。
 
 
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現在の「京成立石駅」は、相対式2面2線の地上駅です。高架後も相対式2面2線となります。

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2013年9月21日 (土)

港区 地上37階、高さ約200mの「赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業」 2013年9月19日に権利変換計画認可!

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-赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業-
 「新日鉄興和不動産」が事業協力者および参加組合員として参画している「赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業」は、2013年9月19日付で東京都知事より権利変換計画認可を受けました。
 
 新日鉄興和不動産・ニュースリリース(2013/09/20)
 施行区域約2.5ha、延床面積約17万㎡の大規模複合開発 「赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業」 権利変換計画認可について 「溜池山王」駅に直結する地下鉄連絡通路・連絡広場を整備

 「赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業」は、アメリカ大使館北側の赤坂一丁目地区を再開発して地上37階、塔屋1階、地下3階、高さ約200m、延床面積約175,300㎡の超高層オフィスビルを建設するプロジェクトです。

 最終的には地上37階に決まったようです。当初計画では、地上43階、地下3階、高さ約220mでしたが、次に地上35階、地下3階、高さ約200mに変更になり、最終的に地上37階、地下3階、高さ約200mになりました。
 
 PDFの配置図を拡大すると高さT.P209.7mとなっています。T.P209.7mが最高部のようです。ちなみに「T.P」は、「東京湾平均海面」の事です。つまり高さは海抜209.7mという事ですね。
 
● アメリカ大使館に配慮
 道路を挟んですぐ南側が「アメリカ大使館」になります。アメリカ大使館は、警視庁の機動隊が周囲の道路をいつでも閉鎖出来るように可動式バリケードを設置して最高レベルの警備をしています。
 
 建物の平面図を見ると「アメリカ大使館」に極めて配慮している事が分かります。アメリカ大使館側の建物南東側には、エレベーターや非常階段などのコア部分を配置しています。
 オフィスフロアは、建物の西側と北側に配置してアメリカ大使館をオフィスフロアから直接見えないようにしています。
 
 また東側の公開空地に低層の店舗を配置し、樹木を密集させているのは、解放感を確保した上で北側から車が突っ込んでくるのを防ぐためだと思われます。
 
赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都港区赤坂一丁目5番(一部)、6番、8番、9番(一部)
◆ 階数-地上37階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-約200m(T.P209.7m)
◆ 施行区域面積-約25,000㎡
◆ 敷地面積-約16,088㎡
◆ 建築面積-約7,130㎡
◆ 延床面積-約175,300㎡
◆ 地震対策-制振構造
◆ 総戸数-約50戸
◆ 用途-オフィス、共同住宅、集会施設、店舗、駐車場、備蓄倉庫等
◆ 建築主-赤坂一丁目地区市街地再開発組合(参加組合員 新日鉄興和不動産)
◆ 解体工事着手-2014年01月予定
◆ 本体工事着工-2014年08月予定
◆ 本体工事竣工-2017年04月予定
 
 
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位置図です。


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北側から見た完成イメージ図です。

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2013年9月20日 (金)

葛飾区の総合庁舎も移転? 京成立石駅周辺地区(北口地区、南口地区)の再開発計画

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-京成押上線立石駅-

 今日は、「iPhone 5s、5c」の発売日です。未だにガラケーで、スマートフォンに全く興味がない私は完全に時代から取り残されています・・・
 
 本題に戻って、京成押上線立石駅は、ジャンクション的な役目を果たす「青砥駅」の一つ手前の駅です。島式2面2線の地上駅ですが、「京成押上線(四ツ木駅から青砥駅間)連続立体交差事業」が計画されており、将来的には高架化されます。
 
 高架化工事に合わせるように駅の北口(立石駅北口地区)と南口(立石駅南口地区)に再開発計画があります。
 
 葛飾区 → 立石駅周辺地区のまちづくり
 
◆ 立石駅南口地区
 上記の街区図では、「立石駅南口地区」は、1ブロック(約7.000㎡)、2ブロック(約10,000㎡)、3ブロック(約7.000㎡)、4ブロック(約5.000㎡)に分かれていますが、南口東地区(約10,000㎡)と南口西地区(約12,000㎡)の2ブロックに再編して事業を進めることに変更されました。
  
 建設通信新聞(2013/09/18)
 立石駅南口再開発/2ブロックに再編/東地区は年内事業協力者
 
 具体的に概要等は発表されていませんが、下層階が商業施設の超高層タワーマンションになると思われます。
 
◆ 立石駅北口地区
 現在の葛飾区の区役所の総合庁舎は、京成押上線立石駅の500mくらい北側にあります。1962年に竣工した「本館・議会棟」と1978年に竣工した「新館」から構成され、耐震性能が不足し、建物・設備の老朽化が問題となっています。
 
 そのため「立石駅北口地区」を第一候補として総合庁舎を移転する構想が進んでいます。4年くらい前に発表された「立石駅北口地区市街地再開発準備組合」の資料では、地上41階の超高層タワーマンションや地上20階の葛飾区の総合庁舎の施設計画のイメージ図が公表されています。
 
 全体説明会(PDF:2009/11/29)
 立石駅北口地区市街地再開発準備組合

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2013年9月19日 (木)

JR東海 中央新幹線(東京都・名古屋市間)の環境影響評価準備書 詳細な走行ルートや中間駅の位置を公表!

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-リニア中央新幹線(東京都・名古屋市間)-
 JR東海は9月18日に、2027年の開業を目指す東京(品川)―名古屋間の「リニア中央新幹線」について、詳細な走行ルートや中間駅の位置を公表しました。
  
 JR東海・ニュースリリース(2013/09/18)
 中央新幹線(東京都・名古屋市間)の環境影響評価準備書について
 
 JR東海・トピックス
 中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書(平成25年9月)
 
 昨日は、各テレビ局がトップニュースで扱ったこともあり、JR東海のホームページにアクセスが集中して、各PDFファイルは重くてなかなか開けませんでした。
 
 リニア中央新幹線(品川~名古屋間)は、路線距離は286kmで、全体の86%に当たる246kmが地下やトンネルとなります。最高時速500キロで走行し、東京と名古屋を最短40分で結ぶ予定です。
 
 駅は、(1)東海道新幹線品川駅地下、(2)相模原市緑区のJR橋本駅付近、(3)甲府市大津町付近、(4)長野県飯田市上郷飯沼付近、(5)岐阜県中津川市千旦林付近、(6)東海道新幹線名古屋駅地下の6駅が設けられます。
  
 今後、路線が通る自治体への説明など必要な手続きを経た上で、建設工事の実施計画を国に申請し、2014年度に工事に着手する予定です。総工費は9兆300億円を予定しています。
 
中央新幹線(東京都・名古屋市間)の概要
◆ 路線延長-286km(地上部40km、トンネル部246km)
◆ 駅(6駅)
 (1) 東京都-東京都港区東海道新幹線品川駅(地下駅)
 (2) 神奈川県-神奈川県相模原市緑区JR橋本駅付近(地下駅)
 (3) 山梨県-山梨県甲府市大津町付近(地上駅)
 (4) 長野県-長野県飯田市上郷飯沼付近(地上駅)
 (5) 岐阜県-岐阜県中津川市千旦林付近(地上駅)
 (6) 愛知県-名古屋市中村区東海道新幹線名古屋駅(地下駅)
◆ 車両基地(2ヶ所)
 (1) 関東車両基地-神奈川県相模原市緑区鳥屋付近(約50ha)
 (2) 中部車両基地-岐阜県中津川市千旦林付近(工場機能含む:約65ha)
◆ 変電施設-10ヶ所
◆ 保守基地-8ヶ所(保守用車留置施設含)
◆ 走行方式-超電導磁気浮上方式
◆ 最高設計速度-時速505km
◆ 建設に要する費用-90,300億円
◆ 開業-2027年予定(品川~名古屋間)
 
 
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東京ターミナル駅の概要
 起点となる「品川駅」の概要です。東海道新幹線の「品川駅」の真下の地下約40mに設置します。
 
 新幹線のホームに並行する形で、最大幅約60mの巨大な地下空間に島式2年4線ホームを建設します。各ホームには2編成ずつ計4編成のリニアが停車出来ます。
 
 相模原市方向に向かうには、東海道新幹線の「品川駅」と十字か斜めに交差する方が配線的に理想だと思うのですが、JR東日本の品川駅の地下空間を使う事になるのでJR東日本が難色を示したのでしょうか?
 同じ国鉄から分かれた「JR東海」と「JR東日本」ですが、ライバル意識が強く、普段からあまり仲がよろしくありません・・・
 
 
 
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東京ターミナル駅の施工概要
 
 開削工法で工事は行われます。東海道新幹線の通常運行を続けながら地下に大規模な地下新駅を建設する超難工事になり、工期は10年以上に及ぶ見通しです。見るからに難しそうな工事ですね。
 
 
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名古屋駅ターミナル駅の概要
 終点の「名古屋駅」の概要です。地下約30m(新幹線ホームからは約40m)の地下空間に建設します。品川駅と同様に各ホームには2編成ずつ計4編成のリニアが停車出来ます。
 
 
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名古屋駅ターミナル駅の施工概要

 工事は開削工法で行われます。新幹線のホームとは、東西方向にほぼ十字に交差するので「品川駅」程の難工事ではありませんが、それでも超難工事になる事は間違いありません。
 
 名古屋駅前には地下街があります。地下街を横断してどうやって「土留壁」を築くのか? 一気に行うと地下街が通行できなくなるので工区を分けて時期をずらして行うと思われますが、いろいろ興味が尽きません。

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2013年9月17日 (火)

「新東京駅」から羽田空港と成田空港に直結 都心-空港・郊外直結鉄道は、2020年までに実現可能か?

Tokyotokiyo12091
-都心⇔空港・郊外直結鉄道(浅草線短絡新線構想)-
 東京オリンピックが決まって、オリンピックの知的財産の管理が厳しくなるようです。このブログでもオリンピック関連施設の完成予想図を引用すると警告を受けるかも知れないので悩んでいます。
 
 そんな中、「勝どき ザ・タワー(KACHIDOKI THE TOWER)」の公式HPがオープンしました。明らかに東京オリンピックを意識したCGですが、苦心の跡がうかがえて微笑ましくてちょっと笑ってしまいました。
 5輪は「青・黄・黒・緑・赤」の5色ですが、「青・緑・赤」の3色だから許される範囲内なんでしょうね(笑)。 
 
 本題に戻って、2020年夏季オリンピックの東京開催が決まり、平成30年代半ばの開業を目指していた成田・羽田両空港と都心を結ぶ地下鉄新線構想が前倒しされそうな雰囲気になってきました。
 
 構想では、都営地下鉄・浅草線の「押上駅~泉岳寺駅」間の約11kmに新たなバイパス地下鉄を建設し、JR東京駅の近くに「新東京駅」を設けます。
 都心と空港とのアクセスが向上すれば、首都圏の国際競争力が高まる事が期待されています。

 地下40mより深い部分にトンネルを掘り、土地の買収が必要ない「大深度地下方式」を地下鉄で初めて採用する予定です。
 大深度方式ならばカーブが少ない線路を敷いて高速で走らせることが可能となり、乗り換えも必要がありません。将来的には在来線最速レベルの時速160km運転を想定しています。
 
 国土交通省(PDF)
 成田・羽田両空港間及び都心と両空港間の鉄道アクセス改善に係る調査結果概要
 
◆ 2020年までに実現可能か?
 平時に資本を集中投下すれば、2020年夏までの全通は十分可能だと思います。しかし今は平時ではありません。
 
 東日本大震災の復興需要で人手不足です。そこにオリンピックの会場や周辺のインフラ整備に人材や資本が投下され、人手不足や資材高騰に拍車をかけます。ましてオリンピックのために東北の復興が遅れるなんて事があったら本末転倒です。
 
 東京都の猪瀬知事も「2020年夏までの全通は無理」と言っています。私も無理だと思います。
 ただ工事を2期に分けて、大きな効果が期待される「新東京駅~押上駅」間の工事を先に進め、先行開業させる方式なら可能性があると思います。
 
 
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新線の路線予想図です。都営地下鉄・浅草線の「押上駅~泉岳寺駅」間の約11kmに新たなバイパス地下鉄を建設し、JR東京駅の近くに「新東京駅」を設けます。
 
 当初は、都営地下鉄・浅草線をそのままに「八重洲通」を東京駅側にスイッチバックさせて東京駅と接続する案でした。
 当初の案では、東京駅と直結しますが、「押上駅~泉岳寺駅」間がそのままなので、高速化は望めませんでした。
 
 
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「新東京駅」のイメージ図です。「丸の内仲通」の地下に島式1面2線の地下駅を新設します。島式2面4線は必要だと思うのですが、「丸の内仲通」は狭く地下空間が無いんでしょうね。
 
 
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「新東京駅」がは、「新丸の内ビルディング」と「丸の内ビルディング」の西側の「丸の内仲通」の地下に設けられます。
 
 
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京成電鉄「青砥駅」です。京成電鉄のジャンクション的な機能を果たしています。現在は「新型スカイライナー」の100%が日暮里・京成上野方面に向かいますが、新線が完成するとほとんどが押上駅を経由して「新東京駅」に向かうと思われます。

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2013年9月16日 (月)

大手民鉄16社 2012年度鉄軌道部門輸送実績 No1の東京地下鉄(東京メトロ)は、1年で約23億5千万人!

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-大手民鉄16社-

 「日本民営鉄道協会」には、71社の鉄軌道事業者が加盟していまが、その中で16社が大手民鉄(東武・西武・京成・京王・小田急・東急・京急・東京メトロ・相鉄・名鉄・近鉄・南海・京阪・阪急・阪神・西鉄)に分類されています。

 2012年度の鉄軌道部門輸送実績は、16社合計で、定期外旅客は39億7千5百万人(対前年度比2.5%増)、定期旅客は55億8千4百万人(対前年度比1.4%増)で、旅客合計は95億5千9百万人(対前年度比1.8増)となりました。
 
 日本民営鉄道協会(PDF:2013/07/31)
 大手民鉄16社平成24年度鉄軌道部門実績及び平成25年度設備投資計画
 
● 東京地下鉄(東京メトロ)
 その中でダントツの1位は、「東京地下鉄(東京メトロ)」です。2,348,913千人つまり1年間で約23億5千万人運んだことになります。 
 全線195.1km(営業キロ)、駅数179駅が一部を除き東京都23区内にあり、車両数2,773両を超効率的に運用しています。
 
 業績も絶好調で、2012年度の売上高3,822億円、営業利益881億円となっています。営業利益は大手民鉄16社の中でダントツ1位です。
 大手民鉄の多くは、流通業や不動産業などの鉄道事業以外で多くの売上高を確保していますが、「東京地下鉄(東京メトロ)」は、そのほとんどを鉄道事業で稼いでいます。
 
 東京地下鉄(東京メトロ)
 平成25年3月期 決算情報(PDF)
 
大手民鉄16社・2012年度鉄軌道部門輸送実績
◆ 関東地区
① 東武鉄道-879,040(+2.7%)
② 西武鉄道-620,478(+1.7%)
③ 京成電鉄-261,200(+2.2%)
④ 京王電鉄-625,685(+1.1%)
⑤ 小田急電鉄-721,477(+1.8%)
⑥ 東京急行電鉄-1,089,488(+2.3%)
⑦ 京浜急行電鉄-434,797(+0.9%)
⑧ 東京地下鉄-2,348,913(+3.1%)
⑨ 相模鉄道-225,635(+0.4%)

◆ 中部地区
⑩ 名古屋鉄道-349,165(+1.4%)

◆ 関西地区
⑪ 近畿日本鉄道-565,180(-0.2%)
⑫ 南海電気鉄道-225,129(+0.7%)
⑬ 京阪電気鉄道-278,262(-0.3%)
⑭ 阪急電鉄-615,324(+1.1%)
⑮ 阪神電気鉄道-221,134(+1.2)

◆ 九州地区
⑯ 西日本鉄道-98,135(-0.1%)

(注意) 単位は、千人になります。カッコは対前年比です。

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2013年9月15日 (日)

JR東日本 中央線「御茶ノ水駅」の大規模な改良工事に着手!

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-JR中央線・御茶ノ水駅-

 昨日、12年ぶりに開発された新型の国産ロケット「イプシロン」の打ち上げに成功しました。オリンピック招致成功の時もそうでしたが、私は歳のせいか最近は涙腺が緩く、感激してすぐに涙が出てしまいます。この1週間で涙が涸れたかも?(笑)
 
 本題に戻って、JR御茶ノ水駅は、2012年度の乗客数は1日平均100,157人で、中央・総武線(各駅停車)と中央快速線の接続や地下鉄との乗り換えもできる鉄道交通の要衝です。
 
 しかし、駅の北側の「神田川」をはじめ、「聖橋」や「お茶の水橋」、「茗渓通り」に囲まれた狭隘(きょうあい)な位置にあることも影響し、これまでバリアフリー設備が未整備でした。
 
 周辺に大学病院など大規模病院が数多くあり、通院する高齢者らからバリアフリー化の要望が寄せられてきました。また駅周辺に再開発ビルが次々完成し、ビジネス客の増加も顕著です。
 
 本格的な工事に先立ち、JR東日本は2010年度から建物撤去などの準備工事を開始、今年度は作業ヤードを確保すべく、神田川に仮設桟橋を設置する工事を行っていました。
 仮設桟橋から施工を進める工事計画がまとまり、2013年秋から本格的な改良工事に着手することになりました。
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/09/03)
 JR中央線御茶ノ水駅バリアフリー整備等の本体工事着手について
 
 バリアフリー整備とあわせて「聖橋口」の駅前広場機能整備も進めます。バリアフリー整備は2018年度、駅前広場機能整備は2020年度までの完了を目指します。
 
◆ バリアフリー整備
 「御茶ノ水駅」の線路上空に、御茶ノ水橋口と聖橋口を結ぶ人工地盤(約2,900㎡)を設置します。
 
 各ホームにエレベーター1基、エスカレーター2基を配置し、御茶ノ水橋口~聖橋口への2方向バリアフリールートを整備して利便性の向上を図ります。
 
◆ 聖橋口駅前広場機能の整備
 バリアフリー整備に合わせて、千代田区と連携して「聖橋口駅前広場機能」の整備も進めます。
 
 新たに整備される駅前広場は約500㎡で、駅舎も現在の茗渓通り側から聖橋側(人工地盤上)に移設されます。
 
◆ 首都直下地震に備えた耐震補強工事
 JR御茶ノ水駅周辺は、神田川に沿って構築された盛土上にあり、神田川と台地側切土に挟まれた地形上に位置しています。
 
 耐震補強工事に着手するのは、御茶ノ水駅付近の「昌平橋(しょうへいばし)~水道橋」間の約1.2kmですが、このうちJR御茶ノ水駅の約100mは、バリアフリー化工事に併せて耐震補強工事を既に着工済みです。
 
 JR御茶ノ水駅の部分は、壁面補強を行います。線路下の土中に長さ約15m、直径約20cmの「棒状補強材」を埋め込み、大規模地震による崩壊を防止します。 
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/07/02)
 中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事の着手について
 
 
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「お茶の水橋」から見た外観イメージです。3層構造の最先端の駅に生まれ変わります。理由はよくわかりませんが、背後に「御茶ノ水ソラシティ」と「ワテラス タワー」の超高層ビルが描かれていません。
 
 
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現在のJR御茶ノ水駅とは大きく変わります。

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2013年9月14日 (土)

JR浦和駅 高架下の商業施設(アトレ)と浦和駅西口に地上6階の駅ビル(アトレ)を建設!

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-浦和駅周辺鉄道高架化事業-

 「JR浦和駅」は、「浦和駅周辺鉄道高架化事業」が進行中です。浦和駅を中心に延長約1,320m(高架化区間約1,000m)を連続立体交差化(高架化)するプロジェクトです。
  
 「東北貨物線」部分に5番線ホーム(湘南新宿ライン上り)、6番線ホーム(湘南新宿ライン下り)を建設する工事が行われていましたが、2013年3月16日に完了し、島式3面6線の立派な高架駅に生まれ変わりました。
 
◆ JR浦和駅の高架下に商業施設(アトレ)を建設
 高架化工事にの完成により、広大な高架下の空間が誕生しました。JR東日本は、JR浦和駅の高架下に商業施設を整備し、グループ会社が手掛ける「アトレ」が入る予定です。
 
 整備する高架下の長さは大宮側から東京側までの約765mで、延床面積は約11,700㎡を予定しています。
 「北エリア、中央エリア、南エリア」の3エリアに分けて開発する予定です。2014年度中の開業を予定しています。
 
 高架下3エリアの配置図(朝日新聞デジタル:2013/07/13)
 埼玉・浦和駅高架下スペース、3エリアに分けて開発
 
◆ JR浦和駅西口に地上6階の駅ビルを建設
 高架下の整備の他に、西口に地上6階の駅ビル「西口駅ビル(仮称)」を建設します。延床面積は約7,600㎡で、1~3階は飲食店や物販店、4~6階はグループ会社が運営するスポーツクラブ「ジェクサー」が入居する予定です。

 JR浦和駅西口の駅ビルもグループ会社が手掛ける「アトレ」になる予定です。駅ビルの完成は、2017年度中を予定しています。
 
 
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高架工事により新たに誕生したJR浦和駅の高架下は、商業施設「アトレ」の開業により更に大きく生まれ変わります。

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2013年9月10日 (火)

オリンピック効果は絶大! 「羽田空港」に新たに5本目の滑走路(E滑走路)を建設する事も検討!

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-羽田空港に5本目の滑走路(E滑走路)-
 2020年夏のオリンピックとパラリンピックの東京開催が決定したことを受け、今まで構想はあっても動きそうになかったプロジェクトや夢物語と思っていたプロジェクトが動き出そうとしています。
 
 「オリンピックのために必要!」という魔法の言葉で、通常ならなかなか動かないプロジェクトも建設が許される雰囲気になるから不思議です。正に水戸黄門の「印籠」ですね(笑)。
 1964年の東京オリンピックや1970年の大阪万博ほどではないにしても、街が大きく変わる凄まじい工事風景が見られるかも知れません。
 
 すでに、東京メトロ有楽町線の延伸(豊洲駅~半蔵門線住吉駅)や成田空港と羽田空港を一体的に運営するアクセス鉄道(押上駅~泉岳寺駅)は着工される可能性がかなり高くなってきました。
 
 成田空港と羽田空港の飛行時間帯の規制緩和など、発着便数の拡大に向けた方策も検討される見通しです。
 更に、夢物語と思われていた「羽田空港」に新たに5本目の滑走路を建設する事が可能かどうかも検討される見通しです。

 ただ、5本目の滑走路の建設となると、2020年夏までにはあと7年しかないので、遅くても来年度末までには着工しないと間に合いません。
 
◆ 5本目の滑走路(E滑走路)・C滑走路沖合埋立案
 「羽田空港」の再拡張は沖合展開しか方法がありません。しかし多摩川の流れや東京湾の「第一航路(東京西航路)」などの大きな制約があります。
 
 多摩川の流れを遮る埋立ては出来ないし、「第一航路」の確保および「第一航路」を通過する大型船や埠頭のガントリークレーンにも当然高さ制限は適用されるので簡単に沖合展開も出来ません。
 
 3年くらい前に、「日本土木工業協会」が羽田空港発着容量拡大で調査報告を発表しました。詳しい図面もあり非常に分かりやすいです。
 
 詳しくは → 羽田空港の処理容量拡大策の検討
 
C滑走路沖合の利用案(3案)
① 既存C滑走路を外側に300m移設する案(現C滑走路は廃止して、夜間駐機場等の諸施設に利用)
② クローズパラレル案(C滑走路の760m沖合に”新E滑走路”を整備)
③ オープンパラレル案(C滑走路の1310m沖合に”新E滑走路”を整備)
 
 「オープンパラレル案」と「クローズパラレル案」の場合、空港制限表面と「大井・青海埠頭」のガントリークレーンと「第一航路」との関係から滑走路の地盤を高くする必要があり「D滑走路」と同じく「航空母艦」のような高さになります。
 
◆ D滑走路沖合埋立案(私の妄想)
 5本目の滑走路(E滑走路)は、C滑走路の沖合埋立案が一番可能性が高いですが、あくまでも私の妄想ですが、「D滑走路」の沖合埋立案(川崎市側)も可能性があると思っています。
 
 ただ私の妄想案は、航空機が「D滑走路」を頻繁に横切る必要があるのと旅客ターミナルまでの距離が「D滑走路」よりも更に遠くなる欠点があります。
 そのため、更に先の将来に6本目の滑走路(F滑走路)として検討される可能性があるかも知れません。
 
 
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◆ C滑走路の360m延伸&舗装改良工事

 東京国際空港(羽田空港)の「C滑走路」は、滑走路の長さは3000mです。3000mあればほとんどの航空機の離着陸に問題はありません。
 ただ、長距離国際線の大型機の一部が使用できません。そのため「C滑走路」を南側へ360m延伸する工事を実施しています。
 
 追加で、「C滑走路」の舗装改良工事も開始されています。3000mある滑走路全体の舗装を打ち直す大がかりなもので、供用開始以来、初の大規模工事です。工事は、滑走路の閉鎖時間にあたる午後11時半~午前6時までの間行われています。
 
 国土交通省(PDF:2013/01/29)
 東京国際空港C滑走路整備について

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2013年9月 8日 (日)

祝! 2020年夏季の「東京オリンピック・パラリンピック」開催決定!

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-2020年夏季の東京オリンピック・パラリンピック-
 
「IOC(国際オリンピック委員会)」は、2013年9月7日(日本時間の8日早朝)にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで総会を開き、2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催都市に東京を選びました。
 
 3時くらいからテレビ中継を見ていましたが、「東京」に決まった時、不覚にも感激で涙があふれてしばらく止まりませんでした。
 私的には、福島第1原発の汚染水漏れ問題で9割無理だと諦めていました。それだけに本当にうれしかったです。
 
 日本人は、トルコ(イスタンブール)もスペイン(マドリード)も大好きです。今回は日本(東京)で開催させて下さい。
 
 これから東京は怒涛の開発に弾みが付きます。単なるオリンピックではありません。日本にとって2020年という明るい大きな目標が出来ました。
 日本人や日本企業にとって精神的な好影響は計り知れません。安室ちゃんじゃないですけれど、まさに「In The Spotlight(TOKYO)」ですね!
 
 ただ浮かれてばかりはいられません。安倍首相が直接プレゼンテーションを行って汚染水問題の解決を世界に確約した訳ですから、絶対に何がなんでも順守する必要があります。
 
 
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◆ 新国立競技場

 2020年夏季の「東京オリンピック・パラリンピック」のメインスタジアムとなる「新国立競技場」の完成イメージ図です。
 
 まるでSF映画に出てくる宇宙船のような外観です。国際デザイン・コンクールで最優秀賞を獲得したイギリスの建築設計事務所「ザハ・ハディド・アーキテクト」のデザインになります。
 
 スポーツ振興センター・お知らせ(2012/11/16)
 あたらしい国立競技場国際デザイン・コンクール、最優秀作品が選出されました!!
 
 8万人を収容できる開閉式全天候型屋根付きスタジアムとなります。総工事費は解体費を除いて1300億円程度を見込みます。
 
 2019年の「ラグビー・ワールドカップ」のメインスタジアムとなります。そのため、「東京オリンピック・パラリンピック」が招致出来なかったとしても、建て替え工事は予定通り行われましたが、意味合いが全く違ってきます。
 
新国立競技場の概要
◆ 敷地面積-約113,000㎡(現在約72,000㎡)+関連敷地約65,000㎡
◆ 延床面積-約290,000㎡(駐車場等を含む)
◆ 収容人数-約80,000人(現在約54,000人)
◆ 屋根-開閉式全天候型
◆ 陸上用トラック-国際規格9レーン(現在8レーン)
◆ 芝生-天然芝
◆ 用途-サッカー、ラグビー、陸上競技、コンサート、展覧会、ファッションショー、その他
◆ 解体工事着手-2014年07月予定
◆ 新競技場着工-2015年10月予定
◆ 新競技場竣工-2019年03月予定
◆ 総工事費-1300億円程度(解体費を除く)
 
 
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◆ オリンピックの選手村

 オリンピックの選手村は、中央区の「晴海ふ頭」に建設予定です。2016年夏季のオリンピック・パラリンピックに立候補した時は、メインスタジアムの建設予定地となっていました。

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2013年9月 7日 (土)

国分寺市 超高層ツインタワー「国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業」 「住友不動産」と基本協定を締結!

Tokyokokubunji130091
-国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業-

 「国分寺駅」は、多くの人々が利用する交通の結節点であり、北口周辺は国分寺市の中心市街地として発展してきました。
 しかし、駅利用者の増加に対して道路や駅前広場の整備が遅れており、再開発が計画されています。

 国分寺市は、2013年9月5日付で、「住友不動産」と「国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業」に係る特定建築者の業務に関する基本協定書」の取り交わしを行ないました。
 
 国分寺市・公式HP(2013/09/05)
 特定建築者(住友不動産株式会社)と基本協定を締結しました 
 
 住友不動産・ニュースリリース(PDF:2013/09/06)
 「国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業」 基本協定締結・特定建築者として正式決定
 
国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都国分寺市本町二丁目、三丁目の各一部
◆ 区域面積-約21,000㎡(施設全体)
◆ 敷地面積-約8,500㎡(施設全体)
◆ 施工者-国分寺市
◆ 特定建築者-住友不動産
◆ 着工-2015年03月予定
◆ 竣工-2017年11月予定

西街区の概要
◆ 階数-地上35階、塔屋2階、地下3階
◆ 敷地面積-約5,500㎡
◆ 延床面積-約55,200㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造
◆ 用途-共同住宅、オフィス、店舗、公益施設
◆ 総戸数-292戸
 
東街区の概要
◆ 階数-地上34階、塔屋2階、地下2階
◆ 敷地面積-約3,000㎡
◆ 延床面積-約34,000㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造
◆ 用途-共同住宅、店舗
◆ 総戸数-278戸 
 

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再開発予定地は、JR国分寺駅の北口になります。
 
 
Tokyokokubunji13042
多くの再開発事業では、駅のすぐ前に「交通広場」を整備しますが、「国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業」は、少し離れた「西街区」の北側に「交通広場」を設置します。

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2013年9月 4日 (水)

江東区 面積約36,309㎡の「江東区有明北地区(1街区)」は、「大和ハウス工業」に譲渡先が決定!

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-江東区有明北地区(1街区)-

 福島第一原発の汚染水問題でやっと政府が主導権を握って動き出します。世界中から非難されて、更に東京へのオリンピックの招致が危うくなってやっと国が動き出しました。

 汚染水問題は、9回裏2アウトランナー無しまで追い詰められています。東京電力では対処出来ない事は2年以上前から誰の目にも明らかでした。この決定が2年前なら、いやせめて昨年末の政権交代時だったらと残念でたまりません。
 
 本題に戻って、東京へのオリンピックの誘致の結果次第で開発状況が変わると思いますが、このブログで8月7日にUPした「江東区有明北地区(1街区)」の土地譲受人が決まりました。
 
 UR都市機構(PDF:2013/06/14)
 江東区有明北地区(1街区)土地譲受人の募集について
 
◆ 大和ハウス工業に譲渡
 「UR都市機構東日本都市再生本部」は、江東区有明一丁目にある「江東区有明北地区(1街区)」の譲渡先を「大和ハウス工業」に決定しました。譲渡価額は421億7000万円です。坪単価約384万円の高額です。
 
 日経不動産マーケット情報(2013/09/02)
 有明の土地を421億円で落札、大和ハウス
 
 譲渡面積約36,309㎡(仮換地面積)と広大な敷地のため大規模な開発が予想されます。この敷地は「有明北地区まちづくりマスタープラン」により、「住・商・業複合用地」に指定されています。
 
 建蔽率/容積率60%/300%ですが、「臨海副都心有明北地区地区計画」の再開発等促進区内に位置しているので、一定の条件のもとに容積率の緩和が受けられます。羽田空港の空路に近いのでこのあたり一帯の高さ制限は120mです。
 
 
Tokyoariake13082
街区図です。「補助315号線」の西側が面積約36,309㎡の「1街区」です。東側の「2-1街区」も2013年度以降に公募が予定されています。「2-1街区」は譲渡面積約8,890㎡となっています。

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2013年9月 3日 (火)

東京メトロ 大規模な改良工事「有楽町線・副都心線小竹向原駅~千川駅間立体交差化工事」

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-有楽町線・副都心線小竹向原駅~千川駅間立体交差化工事-

 「小竹向原駅(こたけむかいはらえき)」は、東京都練馬区(板橋区との境目)にある「東京メトロ、西武鉄道」の駅です。島式2面4線の地下駅となっています。
 
 「小竹向原駅」は、東京メトロ有楽町線・副都心線および相互直通運転を行っている西武有楽町線が乗り入れる鉄道交通の要衝です。
 線路がクロスしており、4方面の列車が合流・分岐するジャンクションのような役目を果たしています。
 
 「小竹向原駅」の東側は上下線がそれぞれ、有楽町線と副都心線に分岐する配線となっており、平面交差となっています。
 
 当初は、新線側の列車本数が極めて少なかったため、平面交差が問題になることはありませんでしたが、副都心線開業後は列車の本数が激増したため、信号待ちによる遅延が多発しました。
 
 更に、東急東横線・みなとみらい線と相互直通運転の開始により列車の本数が増え、平面交差は看過できない状態になっています。
 
 そこで、小竹向原駅の西側に有楽町線専用の新たな連絡線(バイパス線)を設置し、地下トンネル内を立体交差化することで、遅延発生の縮小、輸送障害時におけるダイヤの早期回復等、輸送の安定化を図る事になりました。
 
 現場ルポ・東京土木施工管理技士会(PDF)
 小竹向原駅~千川駅間連絡線設置工事
 
 連絡線(バイパス線)と言っても新たに新線を建設するような総額約200億円の大規模なプロジェクトです。

 最初に、小竹向原駅→千川駅方面(池袋方面)が、2013年2月12日から使用を開始しました。
 引き続き、千川駅→小竹向原駅方面(和光市方面)の工事が行われています。千川駅→小竹向原駅方面は、2015年度末に完成予定です。

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2013年9月 1日 (日)

これは凄い!まさにどこでもドア! 電車に合わせて戸袋が移動する「戸袋移動型ホーム柵」の実証実験を西武鉄道新所沢駅で開始!

Saitamaseibu13091
-戸袋移動型ホーム柵の実証実験-

 ”百聞は一見に如かず” と言います。「戸袋移動型ホーム柵」が、「東京大学生産技術研究所」と「神戸製鋼所」により共同開発されているのは知っていましたが、昨日のニュースで実際に稼働している映像を見て感動しました。これは本当に凄い技術です。
 
 西武鉄道は、2013年8月31日(土)から乗客の線路への転落を防ぐ新しい乗降位置可変型ホーム柵「どこでも柵」を埼玉県所沢市の「新所沢駅」で実証実験を開始しました。
  
 朝日新聞デジタル(2013/08/31)
 移動式ホームドア、実証試験開始 20秒で組み替え可能
 
 西武鉄道・ニュースリリース(PDF:2013/08/27)
 8月31日(土)より、新所沢駅において「戸袋移動型ホーム柵」の実証実験に協力します。
 
 扉の数や位置が異なる電車に対応し、柵が自在に移動してドアが開閉します。まさに「ドラえもんの”どこでもドア”」ですね(笑)。
 
 設置期間は8月31日の始発列車~2014年2月末までの約6ヶ月間としています。約半年間、安全性や耐久性を確かめ、来春以降の実用化を目指します。
   
戸袋移動型ホーム柵の凄さ
 
乗客の転落や電車との接触を防ぐホームドアは、乗降客の乗降時にドアが開閉する固定式が主流です。そのために車両の長さ、ドアの数、ドアの位置が異なる電車が混在すると導入出来ません
 
 これに対し、今回実験する「戸袋移動型ホーム柵」は、電車の扉の位置にあわせて、ホームドアを収納する戸袋も一緒に移動するのが最大の特徴です。
 
 東京大学生産技術研究所・神戸製鋼所(PDF:2013/03/05)
 乗降位置可変型ホーム柵「どこでも柵」
 
 
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従来のホームドアは、ドアの数はもちろんですが、車両の長さやドアの位置がほぼ同じでないと導入出来ません。
 
 実証実験が開始された「戸袋移動型ホーム柵」以外にも各社は開発にしのぎを削っています。
 「ホームドア」は、高額な設置費用が導入を阻んでいるために、大掛かりなホーム柵ではなく、「ワイヤー」や「バー」だけの簡易なタイプの開発も進められています。
 
 相模鉄道・ニュースリリース(PDF:2013/03/05)
 昇降式ホームドアの実証試験を実施します

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