JR東海 中央新幹線(東京都・名古屋市間)の環境影響評価準備書 詳細な走行ルートや中間駅の位置を公表!
-リニア中央新幹線(東京都・名古屋市間)-
JR東海は9月18日に、2027年の開業を目指す東京(品川)―名古屋間の「リニア中央新幹線」について、詳細な走行ルートや中間駅の位置を公表しました。
JR東海・ニュースリリース(2013/09/18)
中央新幹線(東京都・名古屋市間)の環境影響評価準備書について
JR東海・トピックス
中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書(平成25年9月)
昨日は、各テレビ局がトップニュースで扱ったこともあり、JR東海のホームページにアクセスが集中して、各PDFファイルは重くてなかなか開けませんでした。
リニア中央新幹線(品川~名古屋間)は、路線距離は286kmで、全体の86%に当たる246kmが地下やトンネルとなります。最高時速500キロで走行し、東京と名古屋を最短40分で結ぶ予定です。
駅は、(1)東海道新幹線品川駅地下、(2)相模原市緑区のJR橋本駅付近、(3)甲府市大津町付近、(4)長野県飯田市上郷飯沼付近、(5)岐阜県中津川市千旦林付近、(6)東海道新幹線名古屋駅地下の6駅が設けられます。
今後、路線が通る自治体への説明など必要な手続きを経た上で、建設工事の実施計画を国に申請し、2014年度に工事に着手する予定です。総工費は9兆300億円を予定しています。
中央新幹線(東京都・名古屋市間)の概要
◆ 路線延長-286km(地上部40km、トンネル部246km)
◆ 駅(6駅)
(1) 東京都-東京都港区東海道新幹線品川駅(地下駅)
(2) 神奈川県-神奈川県相模原市緑区JR橋本駅付近(地下駅)
(3) 山梨県-山梨県甲府市大津町付近(地上駅)
(4) 長野県-長野県飯田市上郷飯沼付近(地上駅)
(5) 岐阜県-岐阜県中津川市千旦林付近(地上駅)
(6) 愛知県-名古屋市中村区東海道新幹線名古屋駅(地下駅)
◆ 車両基地(2ヶ所)
(1) 関東車両基地-神奈川県相模原市緑区鳥屋付近(約50ha)
(2) 中部車両基地-岐阜県中津川市千旦林付近(工場機能含む:約65ha)
◆ 変電施設-10ヶ所
◆ 保守基地-8ヶ所(保守用車留置施設含)
◆ 走行方式-超電導磁気浮上方式
◆ 最高設計速度-時速505km
◆ 建設に要する費用-90,300億円
◆ 開業-2027年予定(品川~名古屋間)
東京ターミナル駅の概要
起点となる「品川駅」の概要です。東海道新幹線の「品川駅」の真下の地下約40mに設置します。
新幹線のホームに並行する形で、最大幅約60mの巨大な地下空間に島式2年4線ホームを建設します。各ホームには2編成ずつ計4編成のリニアが停車出来ます。
相模原市方向に向かうには、東海道新幹線の「品川駅」と十字か斜めに交差する方が配線的に理想だと思うのですが、JR東日本の品川駅の地下空間を使う事になるのでJR東日本が難色を示したのでしょうか?
同じ国鉄から分かれた「JR東海」と「JR東日本」ですが、ライバル意識が強く、普段からあまり仲がよろしくありません・・・
東京ターミナル駅の施工概要
開削工法で工事は行われます。東海道新幹線の通常運行を続けながら地下に大規模な地下新駅を建設する超難工事になり、工期は10年以上に及ぶ見通しです。見るからに難しそうな工事ですね。
名古屋駅ターミナル駅の概要
終点の「名古屋駅」の概要です。地下約30m(新幹線ホームからは約40m)の地下空間に建設します。品川駅と同様に各ホームには2編成ずつ計4編成のリニアが停車出来ます。
名古屋駅ターミナル駅の施工概要
工事は開削工法で行われます。新幹線のホームとは、東西方向にほぼ十字に交差するので「品川駅」程の難工事ではありませんが、それでも超難工事になる事は間違いありません。
名古屋駅前には地下街があります。地下街を横断してどうやって「土留壁」を築くのか? 一気に行うと地下街が通行できなくなるので工区を分けて時期をずらして行うと思われますが、いろいろ興味が尽きません。
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